JPH0132881Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はボタンカバーに関し、特に、シヤツの
そで口のボタンに用いられるボタンカバーに関す
る。

さらに正確には、本考案は男性用シヤツの装飾
的なアクセサリーであつて、通常のカフスボタン
の上にかぶせることによつて通常のカフスボタン
を飾りの付いたカフスボタン（以下カフスリンク
という）であるかのように見せかけることのでき
るものである。本考案のボタンカバーの利点は、
伝統的なタイプのカフスリンクを使用する場合に
必ず必要とされた一対のボタンホールを特に設け
ることなく、あらゆる種類のシヤツに適用するこ
とができるという点にある。さらに一般的に、本
考案のボタンカバーは、目に見える程の審美的な
効果を発揮することが考えられるならば、他のあ
らゆる衣料品と組合せて用いることができる。

本考案のボタンカバーは、ボタンとボタンが縫
い付けられたそで口との間に挿入されて、ボタン
と実質的に同軸的な関係で係合するための開口部
を有した一対の係合部材を有し、該開口部はボタ
ンよりも小さな直径を有する。該一対の係合部材
は、ボタンをカバーするとともに、前記一対の係
合と所定間隔を置いて平行に配置されたカバー部
材と接続れている。外周辺部上に形成されたスペ
ーサ用エツジは、前記一対の係合部材とカバー部
間に配置されている。そして又、スペーサ用エツ
ジは、一対の係合部材にそれぞれ一体化されてい
る２つの補足的な部材からなつている。

１つの関節状の連結部は、係合部材とカバー部
材間に設けられ、前記周辺部上のスペーサ用エツ
ジを不連続状態にして前記２つの部材間にボタン
を収容するときにボタンのための通路を提供する
ために、その２つのスペーサ用エツジの部分の対
応し合う端部の間に配置され、ボタン軸に対して
平行状態にある枢軸を有する。さらに一対の係合
部材を重ねて閉じた状態に保持するための手段が
提供されている。このような場合においては、ボ
タンにボタンカバーを取付るたの操作は、ボタン
糸を圧迫しないで達成することができ、その結果
として、ボタンカバーはボタン自体と強固な係合
状態を保持することができる。

以下、本考案の実施例を示す添付図面にもとづ
いて、本考案をさらに詳細に説明する。

まず第１図及び第２図において、符号１は１つ
の表面からその輪郭の半分の部分に沿つて伸びて
いる周辺部のエツジ２を有した実質的に平坦で円
形のボタンカバー用部材を示す。符号３ａ及び３
ｂは実質的に環状であり、２つに分断されたボタ
ン係合用部材を示し、これらは開口部４の形状を
定めている。一方の係合部材３ａはエツジ２の内
方へ伸びているカバー部材１と一体化されてい
る。他方の係合部材３ｂはエツジ２と同形のエツ
ジ５を有し、そしてそれはカバー部材と平行な平
面上に存し、またエツジ２，５によつて所定の間
隔だけ離されている。外周部上にスペーサ用エツ
ジを不連続状態にしてボタンを収容するときにボ
タンの通行を許容する通路を提供するための連結
部６は、その２つのスペーサ用エツジの部分の対
応し合う端部の間に配置され、ボタン軸、一対の
係合部材とボタンが同軸状に係合しているそのボ
タン軸と平行状態にある枢軸を有する。公知のタ
イプの掛止手段７ａ，７ｂは、係合部材の可動部
分３ｂをカバー部材１と一体化されている一方の
係合部材３ａに係止するために、エツジ２と５の
遊端部に形成されている。本実施例では上記掛止
手段はエツジ２に形成された１つの溝７ａと、溝
７ａと係合するための歯形を端部に有し、エツジ
５から接線的に突出した弾力のある突起７ｂから
成る。係合部材３ａ，３ｂ上の開口部４の幅は、
カバーされるボタンより小径で、それがカバー部
材１の下に置かれるとき、それは係合部材３ａ及
び３ｂの内側面と接触し、突起７ｂが溝７ａと係
合した後はボタンがボタンカバーから抜けること
は不可能となる。

本考案のボタンカバーに目に見えるほどの審美
的な効果を与えるため、それは、なるべく高価な
材料から造られることが望ましく、また表面処理
を施すのが望ましい。特に、ボタンカバーのカバ
ー部材１（使用中において見えつづけている）
は、装飾、絵図、商標、その他宝石等を適用する
ための支持体となりうる。なお、以上において述
べられ、図解されてきたボタンカバーの形状はそ
れらに限定されるものではなく、本考案の範囲に
属する限りにおいて、他のあらゆる形状も本考案
に属するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のボタンカバーの一実施例の斜
視図、第２図はその底面図である。 符号の説明、１……カバー部材、２……スペー
サ用エツジ、３ａ，３ｂ……係合部材、４……開
口部、５……スペーサ用エツジ、７ａ……溝、７
ｂ……突起。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ボタンとボタンが縫い付けられたそで口に介挿
   されて、実質的に同軸状の状態でボタンと係合す
   るためのボタンより小径の開口部を有した一対の
   係合部材３ａ，３ｂと、ボタンをカバーし、かつ
   当該一対の係合部材３ａ，３ｂと接続され該部材
   に対して平行であると同時に所定間隔をおいて配
   置されたカバー部材１と、 前記一対の係合部材３ａ，３ｂとカバー部材１
   との部材間に存し、該カバー部材１の外周部上に
   立設され、前記一方の係合部材３ａに一体化され
   たスペーサ用エツジ２及び他方の係合部材３ｂに
   一体化されたスペーサ用エツジ５と、 当該２つのスペーサ用エツジ２，５の対応しあ
   う端部の間にボタン軸に対して平行状態にある枢
   軸を有し、カバー部材１と連結された関節状の連
   結部６と、 前記スペーサ用エツジ２，５の他端部周面に形
   成された掛止手段７ａ，７ｂとを備え、 当該連結部６の枢軸を介して前記スペーサ用エ
   ツジ２，５の他端部を回動拡開してボタンを挿入
   できる拡開部を形成し、挿入後に前記スペーサ用
   エツジ２，５の開口部を接合保持することにより
   シヤツのカフスボタンに取り付けられることを特
   徴とするボタンカバー。