JPH10215918A - スナップボタンの雌型スナップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣服の合わせ目部分等を留めるのに用いるス
ナップボタンの雌型スナップに於いて、雌型スナップの
組立を簡単且つ容易に行えるようにする。 【解決手段】 表面に凹所３ａを、又、表裏面に貫通し
て凹所３ａに連通する貫通孔３ｂを夫々備えた枠体３
と、枠体３の凹所３ａに嵌合される本体４と、脚部５ａ
及び鍔部５ｂを備え、脚部５ａが枠体３の貫通孔３ｂへ
挿通されると共に、鍔部５ｂが本体４へ取り付けられる
脚体５と、脚体５の脚部５ａに挿入され、脚部５ａの先
端部をかしめることによって脚体５から抜け止めされる
雌型嵌合体６とから成り、雌型嵌合体６が雄型スナップ
２の雄型嵌合体７に対して嵌合並びに離脱自在なスナッ
プボタンの雌型スナップ１であって、前記本体４の裏面
側に、脚体５の鍔部５ｂ及び脚部５ａの一部分が本体４
の側方から挿入されると共に、脚体５の鍔部５ｂが本体
４側へ係止される係止溝４ａを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ジャンパーやスキ
ージャケット、ウインドブレーカー等の衣服、或いはカ
バンや袋物等に取り付けられ、衣服の合わせ目部分やカ
バンの蓋等を留めるのに用いる雌型スナップ及び雄型ス
ナップから成るスナップボタンに係り、特に雌型スナッ
プの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、ジャンパーやスキージャケット
等の前開きの衣服には、合わせ目部分を留めるのにアク
セサリー的要素の強い雌型スナップ及び雄型スナップか
ら成るスナップボタンが取り付けられている。中でも雌
型スナップは、外部からよく見えるので様々な模様や文
字等の装飾が施されている。

【０００３】従来、スナップボタンの雌型スナップ１０
としては、例えば図１５乃至図１６に示す構造のものが
知られている。

【０００４】即ち、前記雌型スナップ１０は、例えば衣
服の合わせ目部分の一方に生地Ｗを挾持する状態で取り
付けられて居り、同じく衣服の合わせ目部分の他方に生
地Ｗを挾持する状態で取り付けられた雄型スナップ１１
に対して嵌合並びに離脱自在となっている。

【０００５】具体的には、雌型スナップ１０は、表面に
凹所１２ａを、又、表裏面に貫通して凹所１２ａに連通
する貫通孔２ｂを夫々備えた金属製若しくはプラスチッ
ク製の枠体１２と、枠体１２の凹所１２ａに嵌合され、
裏面に中心側へ折り曲げられる複数の係止爪１３ａを備
えた金属製の本体１３と、脚部１４ａ及び鍔部１４ｂを
備え、脚部１４ａが枠体１２の貫通孔２ｂへ挿通される
と共に、鍔部１４ｂが折り曲げられた係止爪１３ａによ
り本体１３の裏面側へ係止される金属製の脚体１４と、
脚体１４の脚部１４ａに挿通され、脚部１４ａの先端部
をかしめることによって枠体１２の裏面側に取り付けら
れる金属製の雌型嵌合体１５とから構成されている。

【０００６】尚、本体１３の表面及び枠体１２の周縁部
には、図示していないが、アクセサリー的要素を高める
為に模様や文字等の装飾が施されている。

【０００７】而して、前記雌型スナップ１０は、枠体１
２、本体１３及び脚体１４を組み合わせたものと、雌型
嵌合体１５とを、衣服の生地Ｗの両側に配置し、脚体１
４の脚部１４ａを生地Ｗへ挿通して雌型嵌合体１５の取
付け孔１５ａに挿入し、その後脚部１４ａの先端部を変
形させて雌型嵌合体１５の取付け孔１５ａの周縁部にか
しめることによって、枠体１２と雌型嵌合体１５とが生
地Ｗを挾持した状態で衣服へ取り付けられる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の雌型
スナップ１０に於いては、脚体１４を本体１３の裏面側
へ取り付ける際、脚体１４の鍔部１４ｂを本体１３の裏
面側に当てがい、本体１３の係止爪１３ａを中心側へ折
り曲げて脚体１４の鍔部１４ｂを押え付けるようにして
いる。即ち、本体１３と脚体１４を組み立てる際には、
本体１３の係止爪１３ａをかしめ加工する必要があり、
本体１３と脚体１４との組立に手数が掛かることにな
る。その結果、雌型スナップ１０の組立の煩雑化を招く
と云う問題があった。

【０００９】又、近年、雌型スナップ１０の枠体１２及
び本体１３には、スナップボタンを装着した衣服等の縫
製品を検針器（例えば磁気検針器）により検針検査する
際に、検針器が誤作動しないようにプラスチック製のも
のが広く利用されている。

【００１０】前記プラスチック製の本体１３も、金属製
の本体１３と同様に裏面側に係止爪１３ａが突出形成さ
れて居り、本体１３に形成した係止爪１３ａを中心側へ
変形させることによって、本体１３の裏面側へ脚体１４
を取り付けられるようになっている。

【００１１】ところで、プラスチック製の本体１３を使
用した場合、係止爪１３ａの強度が比較的弱く、本体１
３に大きな荷重が掛かったときに係止爪１３ａが簡単に
折損して脚体１４が本体１３から離脱しまうことがある
為、係止爪１３ａを脚体１４の鍔部１４ｂ側へ変形させ
た後、係止爪１３ａと脚体１４の鍔部１４ｂ周縁部との
間にエポキシ樹脂を充填して本体１３と脚体１４との結
合部分を補強するようにしている。

【００１２】然し乍ら、雌型スナップ１０の本体１３に
プラスチック製のものを使用すると、本体１３の係止爪
１３ａをかしめ加工をした後、エポキシ樹脂を充填する
作業を必要とし、雌型スナップ１０の組立がより煩雑化
すると共に、コストの高騰を招くと云う問題があった。

【００１３】本発明は、上記の問題点を解消する為に創
作されたものであり、その目的は雌型スナップの組立を
簡単且つ容易に行えるようにしたスナップボタンの雌型
スナップを提供するにある。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明は、表面に凹所を、又、表裏面に貫通して凹
所に連通する貫通孔を夫々備えた枠体と、枠体の凹所に
嵌合される本体と、脚部及び鍔部を備え、脚部が枠体の
貫通孔へ挿通されると共に、鍔部が本体へ取り付けられ
る脚体と、脚体の脚部に挿入され、脚部の先端部をかし
めることによって脚体から抜け止めされる雌型嵌合体と
から成り、雌型嵌合体が雄型スナップの雄型嵌合体に対
して嵌合並びに離脱自在なスナップボタンの雌型スナッ
プであって、前記本体の裏面側に、脚体の鍔部及び脚部
の一部分が本体の側方から挿入されると共に、脚体の鍔
部が本体側へ係止される係止溝を形成したものである。

【００１５】又、本体の係止溝は、本体の側方へ開放さ
れて脚体の鍔部５ｂが挿入されるスリット形状の奥部
と、本体の裏面側から奥部に連通して脚体の脚部が挿通
される奥部の幅よりも狭い幅の開口部と備えている。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。

【００１７】図１乃至図１０は本発明の雌型スナップ１
の一例を示すものであり、当該雌型スナップ１は、衣服
の合わせ目部分の一方に生地Ｗを挾持する状態で取り付
けられて居り、同じく衣服の合わせ目部分の他方に生地
Ｗを挾持する状態で取り付けられた雄型スナップ２に対
して嵌合並びに離脱自在となっている。

【００１８】即ち、雌型スナップ１は、図１に示す如
く、枠体３と、枠体３に嵌合される本体４と、本体４に
挿入係止される脚体５と、脚体５に取り付けられる雌型
嵌合体６とから構成されて居り、雌型嵌合体６が雄型ス
ナップ２の雄型嵌合体７に対して嵌合並びに離脱自在と
なっている。

【００１９】具体的には、前記枠体３は、図１及び図２
に示す如く、ＡＢＳ樹脂やナイロン等のプラスチック材
により略円形の皿状に形成されて居り、その表面側には
本体４が嵌合される円形の凹所３ａが形成されている。

【００２０】即ち、枠体３は、中心部に脚体５の一部
（脚部５ａ）が挿通される貫通孔３ｂを穿設した円板状
の底壁部３ｃと、底壁部３ｃの外周縁部に連設された環
状の周壁部３ｄとから成り、底壁部３ｃと周壁部３ｄで
囲まれた空間が凹所３ａとなっている。

【００２１】又、底壁部３ｃの裏面側中心部には、雌型
嵌合体６に対向する浅い窪み部３ｅが形成されている。
この窪み部３ｅには、小突起３ｆが同一円周上で且つ等
角度毎（９０度毎）に突設形成されて居り、該小突起３
ｆは生地Ｗを枠体３と雌型嵌合体６とで挾持したときに
枠体３が生地Ｗに対して回転したりしないようにする為
のものである。

【００２２】前記本体４は、図１、図３乃至図５に示す
如く、ＡＢＳ樹脂やナイロン等のプラスチック材により
円盤状に形成されて居り、枠体３の凹所３ａに嵌合され
るようになっている。

【００２３】又、本体４の底面側には、脚体５の鍔部５
ｂ及び脚部５ａの一部分（基端部分）を本体４の側方か
ら本体４内へ挿入できると共に、脚部５ａの鍔部５ｂを
本体４側へ係止できる断面形状が略Ｔ字形の係止溝４ａ
が形成されている。

【００２４】前記係止溝４ａは、本体４の裏面に対して
平行に形成され、本体４の側方へ開放されて脚体５の鍔
部５ｂが挿入されるスリット形状の奥部４ａ′と、本体
４の裏面側から奥部４ａ′に連通して脚体５の脚部５ａ
が本体４の側方から挿入される奥部４ａ′の幅よりも狭
い幅の開口部４ａ″とを備えている。

【００２５】又、奥部４ａ′及び開口部４ａ″の入口部
分（図４の上部）の幅は、脚体５の鍔部５ｂ及び脚部５
ａを円滑且つ容易に挿入できるように若干広めに形成さ
れている。

【００２６】更に、奥部４ａ′及び開口部４ａ″の終端
部（図４の中心部分）の形状は、後述する脚体５の鍔部
５ｂ及び脚部５ａの形状と略合致するように半円状に形
成されている。

【００２７】前記脚体５は、黄銅や洋白、アルミ合金等
の金属材により形成されて居り、本体４の係止溝４ａへ
挿入係止されるようになっている。

【００２８】即ち、脚体５は、図６及び図７示す如く、
枠体３の貫通孔３ｂ及び本体４の係止溝４ａの開口部４
ａ″へ挿通される筒状の脚部５ａと、脚部５ａの一端部
に形成されて係止溝４ａの奥部４ａ′へ挿入係止される
鍔部５ｂとから成る。

【００２９】又、脚体５の鍔部５ｂ及び脚部５ａの一部
（基端部）を係止溝４ａへ挿入したときには、脚部５ａ
の先端部側が本体４の裏面から突出するようになってい
る。

【００３０】前記雌型嵌合体６は、図１に示す如く、黄
銅や洋白、アルミ合金等の金属材により形成されて居
り、枠体３の窪み部３ｅに対向し、中心部に脚体５の脚
部５ａの先端部が挿通される取付け孔６ａを形成した円
板部６ｂと、円板部６ｂに連設されて縮拡径可能な環状
のスプリング６ｃを挿着したソケット部６ｄとから成
る。このソケット部６ｄは、雌型スナップ１の雄型嵌合
体７に対して嵌合並びに離脱可能となっている。

【００３１】又、円板部６ｂには、小突起（図示省略）
が同一円周上で且つ等角度毎（９０度毎）に突設形成さ
れて居り、該小突起は生地Ｗを枠体３と雌型嵌合体６と
で挾持したときに雌型嵌合体６が生地Ｗに対して回転し
たりしないようにする為のものである。

【００３２】尚、前記雌型スナップ１に於いて、枠体３
の凹所３ａの大きさ及び深さ、本体４の大きさ及び厚み
等は、本体４を凹所３ａへ嵌合したときに本体４が凹所
３ａから容易に抜けず、且つ本体４の外周縁部の高さと
凹所３ａの深さとが略同じ寸法になるように夫々選定さ
れている。

【００３３】又、本体４の奥部４ａ′の幅及び高さ、脚
体５の鍔部５ｂの外径及び厚み等は、脚体５の鍔部５ｂ
を奥部４ａ′に挿入係止したときに、脚体５が本体４に
対してがたついたりしないように夫々選定されている。

【００３４】更に、脚体５の脚部５ａの長さは、枠体
３、本体４及び脚体５を組み立て、枠体３の裏面側を衣
服の生地Ｗに当接させたときに脚部５ａが生地Ｗの反対
側へ突出するように選定されている。

【００３５】次に、前記雌型スナップ１を組み立てて衣
服の生地Ｗに取り付ける場合について説明する。

【００３６】先ず、本体４の係止溝４ａへ本体４の側方
から脚体５の鍔部５ｂ及び脚部５ａの一部を挿入する
（図６参照）。このとき、本体４の奥部４ａ′及び開口
部４ａ″の入口部分の幅を若干広くしている為、脚体５
の鍔部５ｂ及び脚部５ａの一部分を本体４の係止溝４ａ
へ極めて挿入し易くなり、本体４と脚体５の連結組立を
より簡単に行える。又、係止溝４ａの終端部へ挿入され
た脚体５は、その鍔部５ｂが奥部４ａ′の内面に当接す
る為、がたつきが防止されると共に、本体４の表裏面方
向への移動が阻止されて係止溝４ａに係止された状態と
なる。

【００３７】本体４の係止溝４ａに脚体５を挿入係止し
たら、脚体５を取り付けた本体４を枠体３の凹所３ａへ
嵌合する。即ち、脚部５ａの先端部を枠体３の表面側か
ら貫通孔３ｂへ挿入して行くと共に、本体４を枠体３の
凹所３ａへ嵌合する（図７参照）。

【００３８】その後、枠体３、本体４及び脚体５を組み
合わせたものと、雌型嵌合体６とを、衣服の生地Ｗの両
側に配置し、脚体５の脚部５ａを生地Ｗへ挿通して雌型
嵌合体６の取付け孔６ａに挿入する（図８参照）。

【００３９】最後に、雌型嵌合体６の取付け孔６ａに挿
通された脚部５ａの先端部を変形させて取付け孔６ａの
周縁部にかしめる（図９参照）。これによって、雌型ス
ナップ１は、枠体３と雌型嵌合体６とが生地Ｗを挾持し
た状態で衣服へ取り付けられることになる。

【００４０】而して、前記雌型スナップ１に於いて、雌
型スナップ１のソケット部６ｄへ同じく衣服の生地Ｗへ
取り付けられた雄型スナップ２の雄型嵌合体７を挿入す
ると、雄型嵌合体７が雌型嵌合体６のソケット部６ｄの
スプリング６ｃに弾性的に係止され、雄型スナップ２は
雌型スナップ１から抜け止めされる（図１０参照）。そ
の結果、雌型スナップ１及び雄型スナップ２は、係合さ
れた状態となる。

【００４１】又、雌型スナップ１と雄型スナップ２とが
係合した状態に於いて、雌型スナップ１を取り付けた生
地Ｗと雄型スナップ２を取り付けた生地Ｗとを把持し、
両者を引き離す方向へ引っ張ると、雄型嵌合体７と雌型
嵌合体６との係合が外れ、雌型スナップ１と雄型スナッ
プ２と引き離すことができる（図９参照）。

【００４２】上記構成の雌型スナップ１に於いては、枠
体３と本体４と脚体５とを組み立てる際には、脚体５の
鍔部５ｂ及び脚部５ａの一部分を本体４の係止溝４ａへ
挿入した後、脚体５の脚部５ａを枠体３の貫通孔３ｂ
へ、又、本体４を枠体３の凹所３ａへ夫々嵌め込むだけ
で良い。その結果、枠体３と本体４と脚体５との連結組
立を簡単且つ容易に行える。延いては、雌型スナップ１
の組立を簡単且つ容易に行うことができる。

【００４３】尚、上記例の雌型スナップ１に於いては、
枠体３及び本体４の外観形状を正面視に於いて円形とし
たが、枠体３及び本体４の外観形状は、上記例のものに
限定されるものではなく、如何なる形状であっても良
い。

【００４４】例えば、図１１（Ａ）〜（Ｄ）に示す如
く、枠体３及び本体４の外観形状を正面視に於いて略長
方形状としたり、或いは図１３（Ａ）〜（Ｄ）に示す如
く、枠体３及び本体４の外観形状を正面視に於いて流線
形状としても良い。これらの雌型スナップ１は、枠体３
及び本体４の外観形状を変えた以外は上記例の雌型スナ
ップ１と同一構造に構成されて居り、図１１乃至図１４
に於いて、上記図１乃至図１０と同じ部位・部材にはこ
れと同じ参照番号を使用している。

【００４５】この雌型スナップ１も、上記例のもの（図
１乃至図１０に示すもの）と同様の作用効果を奏するこ
とができる。

【００４６】上記各例に於いては、本体４の表面及び枠
体３の周壁部３ｄ外面を無模様としたが、他の例に於い
ては、アクセサリー的要素を高める為に本体４の表面や
枠体３の周壁部３ｄ外面に模様や文字等の装飾を施すよ
うにしても良い。

【００４７】上記各例に於いては、枠体３に一つの貫通
孔３ｂを、又、本体４に一つの係止溝４ａを夫々形成す
るようにしたが、他の例に於いては、図示していない
が、枠体３に二つの貫通孔３ｂを、又、本体４に二つの
係止溝４ａを夫々形成し、本体４に脚体５を二つ取り付
けるようにしても良い。この場合、枠体３及び本体４の
外観形状が比較的長いものであっても、衣服の生地Ｗへ
確実且つ良好に取り付けることができると共に、生地Ｗ
に取り付けたときには枠体３等が生地Ｗに対して回転し
たりするのを確実に防止することができる。

【００４８】上記各例に於いては、枠体３及び本体４の
両方をプラスチック材により形成するようにしたが、他
の例に於いては、枠体３及び本体４の両方を金属材によ
り形成するようにしても良く、或いは枠体３及び本体４
の何れか一方をプラスチック材により、又、他方を金属
材により夫々形成するようにしても良い。

【００４９】上記各例に於いては、脚体５の脚部５ａを
筒状に形成するようにしたが、他の例に於いては、脚体
５の脚部５ａを中実状に形成するようにしても良い。

【００５０】上記例に於いては、雌型スナップ１及び雄
型スナップ２を衣服に取り付けるようにしたが、これら
をカバン等に取り付けるようにしても良い。

【００５１】

【発明の効果】上述の通り、本発明の雌型スナップは、
枠体に、本体が嵌合される凹所と脚体の脚部が挿通され
る貫通孔とを夫々形成し、又、本体に脚体の鍔部及び脚
部の一部分が挿入係止される係止溝を形成する構成とし
ている。その結果、枠体と本体と脚体とを組み立てる際
には、脚体の鍔部及び脚部の一部分を本体の係止溝へ挿
入した後、脚体の脚部を枠体の貫通孔へ、又、本体を枠
体の凹所へ夫々嵌め込むだけで良く、枠体と本体と脚体
との連結組立を簡単且つ容易に行える。延いては、雌型
スナップの組立を簡単且つ容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の雌型スナップの一例を示すものであ
り、雌型スナップを分解した状態の拡大断面図である。

【図２】雌型スナップの枠体の拡大正面図である。

【図３】雌型スナップの本体の拡大側面図である。

【図４】雌型スナップの本体の拡大背面図である。

【図５】図３のＩ−Ｉ線断面図である。

【図６】本体の係止溝に脚体を挿入係止した状態の拡大
断面図である。

【図７】枠体と本体と脚体を組み立てた状態の拡大断面
図である。

【図８】枠体と本体と脚体を組み立てたものと、雌型嵌
合体とを衣服の生地の両側に配置した状態の拡大断面図
である。

【図９】組み立てた雌型スナップと雄型スナップとを示
し、両者を外した状態の拡大断面図である。

【図１０】雌型スナップと雄型スナップとが係合した状
態の拡大断面図である。

【図１１】雌型スナップの他の例を示し、（Ａ）は本体
の拡大正面図、（Ｂ）は本体の拡大側面図、（Ｃ）は枠
体の拡大正面図、（Ｄ）は枠体の拡大側面図である。

【図１２】図１１に示す雌型スナップを組み立てた状態
を示す拡大断面図である。

【図１３】雌型スナップの更に他の例を示し、（Ａ）は
本体の拡大正面図、（Ｂ）は本体の拡大側面図、（Ｃ）
は枠体の拡大正面図、（Ｄ）は枠体の拡大側面図であ
る。

【図１４】図１３に示す雌型スナップを組み立てた状態
を示す拡大断面図である。

【図１５】従来のスナップボタンの雌型スナップを示
し、雌型スナップを分解した状態の拡大断面図である。

【図１６】従来のスナップボタンの雌型スナップと雄型
スナップとの係合が外れた状態の拡大断面図である。

【符号の説明】

１は雄型スナップ、２は雄型スナップ、３は枠体、３ａ
は凹所、３ｂは貫通孔、４は本体、４ａは係止溝、４
ａ′は奥部、４ａ″は開口部、５は脚体、５ａは脚部、
５ｂは鍔部、６は雌型嵌合体、７は雄型嵌合体。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面に凹所（３ａ）を、又、表裏面に貫
   通して凹所（３ａ）に連通する貫通孔（３ｂ）を夫々備
   えた枠体（３）と、枠体（３）の凹所（３ａ）に嵌合さ
   れる本体（４）と、脚部（５ａ）及び鍔部（５ｂ）を備
   え、脚部（５ａ）が枠体（３）の貫通孔（３ｂ）へ挿通
   されると共に、鍔部（５ｂ）が本体（４）へ取り付けら
   れる脚体（５）と、脚体（５）の脚部（５ａ）に挿入さ
   れ、脚部（５ａ）の先端部をかしめることによって脚体
   （５）から抜け止めされる雌型嵌合体（６）とから成
   り、雌型嵌合体（６）が雄型スナップ（２）の雄型嵌合
   体（７）に対して嵌合並びに離脱自在なスナップボタン
   の雌型スナップ（１）であって、前記本体（４）の裏面
   側に、脚体（５）の鍔部（５ｂ）及び脚部（５ａ）の一
   部分が本体（４）の側方から挿入されると共に、脚体
   （５）の鍔部（５ｂ）が本体（４）側へ係止される係止
   溝（４ａ）を形成したことを特徴するスナップボタンの
   雌型スナップ。
2. 【請求項２】 本体（４）の係止溝（４ａ）が、本体
   （４）の側方へ開放されて脚体（５）の鍔部（５ｂ）が
   挿入されるスリット形状の奥部（４ａ′）と、本体
   （４）の裏面側から奥部（４ａ′）に連通して脚体
   （５）の脚部（５ａ）が挿通される奥部（４ａ′）の幅
   よりも狭い幅の開口部（４ａ″）と備えていることを特
   徴とする雌型スナップ。