JPH04137604A - 平面インダクタンス素子用コイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は平面インダクタンス素子用コイルに関し、特に
同一平面上に巻かれる絶縁体で被覆される導体に改良を
施したものである。

（従来の技術） 従来、平面インダクタンス素子には、例えば第３図に示
す如く、絶縁被覆された導体を同一平面上に渦巻き状に
巻かれた構造のコイルが用いられている。こうしたコイ
ル１は、通常鋼からなる断面形状が円形の導体（ワイヤ
）２とこの導体２を被覆するチューブ状の絶縁体３より
構成されている（第４図図示）。

しかしながら、従来技術によれば、以下に述べる問題点
を有する。

即ち、導体としての断面形状が円形の導体２を用いてい
るため、コイルの巻線ピッチは上記導体２の線径になり
、隣り合った巻線同士は曲面形状をした外表面の絶縁体
３の腹だけで接することになり、残りの部分は空間にな
る。従って、コイルの導体抵抗を下げるためには、巻線
に使用する導体の径を増加させるしかなく、この場合導
体の大きさも必然的に大きくなる。

また、既述したように隣り合った巻線同士は曲面形状を
した外表面の絶縁体３の腹だけで接するため、巻く時に
非常に不安定で巻線がほどけやすい。

（発明が解決しようとする課題） 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、導体を偏平
状に巻くことにより、導体占有率が高くでき、平面イン
ダクタンス素子に利用した場合従来のコイルと比べ小さ
な体積で同等のインダクタンス値が得られる平面インダ
クタンス素子用コイルを提供することを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明は、絶縁体で被覆された導体が、同一平面上に該
平面と直交する方向に偏平状にされた状態で巻かれてい
ることを特徴とする平面インダクタンス素子用コイルで
ある。

本発明において、前記導体を偏平状にする手段は本実施
例のようにロールを用いてもよいし、その他の考えうる
手段を用いてもよい。

（作用） 本発明によれば、導体線を偏平状に巻くことにより、導
体占有率が高くでき、平面インダクタンス素子に利用し
た場合従来のコイルと比べ小さな体積で同等のインダク
タンス値か得られる平面インダクタンス素子用コイルを
えることができる。

以下、本発明の実施例について図を参照して説明する。

（実施例１） 第１図は、本発明の実施例１に係る平面インダクタンス
素子用コイルである。このコイル１１は、絶縁体１２で
被覆された偏平状の例えば銅からなる導体１３を、同一
平面上に巻いた構成になっている。

ここで、導体１３は、面１４と直交する方向に偏平状に
なっている。

第２図は、上記構成のコイル１１を形成する方法を示す
図である。図において、１５ａ、　１５ｂは断面形状か
円形のワイヤ１６を偏平化する一対のロールである。ま
た、１７は巻き取り中心軸１８を備えた回転巻き取り台
であり、偏平化した絶縁被覆導体１９を方向Ａの如く巻
き取るようになっている。

上記実施例１に係る平面インダクタンス素子用コイルは
、絶縁体１２で被覆された偏平状の導体１３を、同一平
面１４上に導体１３の偏平方向が面１４と直交する方向
に巻いた構成になっているため、隣り会う巻線同士が面
で接することになり、無駄な隙間が少なく、導体の占有
率が高くなる。従って、上記コイルを平面インダクタン
ス素子に応用した場合、小さな体積で従来と同等のイン
ダクタンス値を得る事かできる。

また、導体１３の巻き取り時も、隣りあった巻線と面接
触の状態で巻き取られるため、はどけにくく安定に巻く
ことができる。

（実施例２） 第５図は、本発明の実施例２に係る平面インダクタンス
素子用コイルである。このコイル２１は、絶縁体２２で
被覆された例えば銅からなる導体２３を同一平面２４上
に該面２４に対して直交する方向に偏平状に巻いた巻き
取り部と、この巻き取り部の導体２３の一部に溶接され
たタップ２５とから構成されており、前記導体２３の両
端部はリード端子２３ａ。

２３ｂとなっている。

前記コイル２１は、第６図に示す如く断面形状が円形の
ワイヤ２６の途中にタップ２５を溶接し、こうした状態
で巻き取り部に相当する部分のみを偏平状に巻き取るこ
とにより得ることができる。

上記実施例２に係る平面インダクタンス素子用コイルに
よれば、巻き取り部の導体２３の一部にタップ２５を溶
接により接続した構成となっているため、平面状巻線コ
イルの増加を回避できる。これに対し、従来の、導体を
平面状に巻いて形成される平面インダクタンス素子にお
いては、タップを取出したものを形成する。には、第７
図に示す如く２つの平面状巻線フィル３１ａ、　３１ｂ
を使い、各々のリード端子３２ａ、　３２ｂを外部に引
き出して結線してタップ３３としていた。

なお、上記実施例２において、タップは上方向に立てた
形状の場合について説明したが、これに限定されない。

■例えば、偏平状のタップを用いてこれを横方向に延出
させてもよい。この場合、溶接部が厚くならず、コイル
形状が保ちやすいとともに、コイルの外までコイル厚を
厚くせずタップを引き出すことができる。

■また、溶接部のみ平坦で他の部分が断面円形状のタッ
プを用いてもよい。この場合、通常の断面形状が円形の
導体を用いても溶接部が厚くならないので、コイル外形
がくずれない。

■更に、溶接部のみならずコイルの外側まで平坦にし、
先端部分が断面円形状のタップを用いてもよい。

［発明の効果コ 以上詳述した如く本発明によれば、導体線を偏平状に巻
くことにより、導体占有率が高くでき、平面インダクタ
ンス素子に利用した場合従来のコイルと比べ小さな体積
で同等のインダクタンス値が得られる平面インダクタン
ス素子用コイルを提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る平面インダクタンス素子
用コイルの説明図、第２図は同コイルの形成方法の説明
図、第３図は従来の平面インダクタンス素子用コイルの
説明図、第４図は同コイルの形成前の導体の説明図、第
５図は本発明の実施例２に係る平面インダクタンス素子
用コイルの説明図、第６図は同コイルの形成前の導体の
説明図、第７図は従来のその他の平面インダクタンス素
子用コイルの説明図である。 １１、２１・・・コイル、１２．２２・・・絶縁体、１
３．２３・・・導体、１４．２４−・・面、１５ａ、　
　１５ｂ−＝ワイヤ、ｌ　６−・・ワイヤ、■７・・・
回転巻き取り台、２５・・・タップ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　絶縁体で被覆された導体が、同一平面上に該平面と直
   交する方向に偏平状にされた状態で巻かれていることを
   特徴とする平面インダクタンス素子用コイル。