JPH0341449Y2 - - Google Patents

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JPH0341449Y2
JPH0341449Y2 JP18502785U JP18502785U JPH0341449Y2 JP H0341449 Y2 JPH0341449 Y2 JP H0341449Y2 JP 18502785 U JP18502785 U JP 18502785U JP 18502785 U JP18502785 U JP 18502785U JP H0341449 Y2 JPH0341449 Y2 JP H0341449Y2
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secondary winding
winding
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JP18502785U
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JPS6292617U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、変成器、特に芯材の外周に巻回さ
れる2次巻線終端部の固定構造の改良に関するも
のである。
〔従来の技術〕
第3図および第4図は従来の変成器を示すもの
で、図中、1は1次巻線、2は2次巻線、2aは
この2次巻線2の軸方向一端面から引出された終
端部、3は外周に上記2次巻線2が巻回される巻
芯、4は上記1次巻線1と2次巻線2との間に介
装される絶縁層、5は2次巻線2から巻芯3にか
けて軸方向に巻回され2次巻線2の終端部2aを
固定する綿糸である。
従来の変成器は上記のように構成され、巻芯3
の外周に2次巻線2を巻回し、その終端部2aを
第4図に示すように綿糸5を用いて固定し、その
外周に絶縁層4を介し1次巻線1を巻回して形成
される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記のような従来の変成器では、2次巻線2の
終端部2aを固定するために高誘電率の綿糸5を
用いている。
ところで、変成器の主は機能である1次巻線1
と2次巻線2との間の絶縁は、両巻線1,2間の
距離および絶縁層4の材質による影響が大きく、
両巻線1,2間の電界を低く均一にする必要があ
る。
ところが、綿糸5を用いて2次巻線2の終端部
2aを固定する場合には、綿糸5を巻回した部分
の電界が他の部分の電界よりも高くなり、両巻線
1,2間に絶縁劣化が生じるという問題がある。
特にこの傾向は高電圧用変成器において著しい。
そこで従来は、両巻線1,2間の絶縁層4を厚
くして電界強度を低減させる方法を採つている
が、この方法では、絶縁層4を厚くした分だけ全
体の径が大きくなり、しかも綿糸5を巻回した部
分は部分的にさらに膨出することになるため、変
成器が大型となつて高価なものになるという問題
がある。
この考案は、かかる問題点を解決するためにな
されたもので、1次巻線と2次巻線との間の電界
を低くかつ均一にして小型化を図ることができる
とともに、2次巻線終端部の固定を簡略化できる
変成器を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係る変成器は、長手方向一端の幅方
向中間部に透孔を有する上片と、この上片の透孔
側の端部に一端が連結された下片とから二つ折り
状をなす絶縁性の薄板部材を形成するとともに、
この薄板部材を、上記両片の連結側の端部を2次
巻線の軸方向一端面から突出させた状態で2次巻
線の巻回層間に挿入固定し、かつ上記2次巻線の
終端部を、透孔を介し両片の間を通じて引出すこ
とにより薄板部材に固定するようにしたものであ
る。
〔作用〕
この考案においては、綿糸を用いず薄板部材で
2次巻線の終端部を固定するようにしているので
両巻線間の電界強度を低くかつ均一にすることが
でき、絶縁層の厚さを薄くして小型化を図ること
ができる。また2次巻線の終端部は、透孔を介し
両片の間に通して引出すだけで固定できるので、
固定作業を大幅に簡素化できる。
〔実施例〕
第1図および第2図はこの考案の一実施例を示
すもので、図中、第3図および第4図と同一符号
は同一又は相当部分を示す。6は長手方向一端を
相互に連結した上片6Aと下片6Bとから二つ折
り状に形成された薄板部材で、例えばポリエステ
ルフイルム等の絶縁材を折曲げ部6bを介し二つ
折り状にして形成されているとともに、上記折曲
げ部6b側の端部を2次巻線2の軸方向一端面か
ら突出させた状態で、2次巻線2の最外層とその
直下層との間に挿入固定されている。6aは上記
上片6Aの折曲げ部6b側の端部の幅方向中間部
に穿設された透孔で、2次巻線2の終端部2aは
この透孔6aから上記折曲げ部6b内に挿入し、
折曲げ部6b端部でつけ根部2a1を直角状に屈曲
させて引出されている。
上記のように構成された変成器においては、2
次巻線2の巻線作業を、最外層の巻線作業を残し
て、すなわち最外層直下の直下層まで巻回した時
点で一旦巻線作業を停止し、上記直下層の外面に
薄板部材6をあてがつた後に最外層の巻線作業を
行なう。これにより、薄板部材6は2次巻線2の
巻回層間に固定される。
次いで、2次巻線2の終端部2aを透孔6aか
ら折曲げ部6b内に挿入し、さらにつけ根部2a1
で直角状に屈曲させて2次巻線2の軸方向一端側
に引出して薄板部材6に固定する。
しかして、2次巻線2の終端部2aを固定する
のに絶縁性の薄板部材6を用いているので、均一
な電界強度が得られ絶縁層4を薄くできる。この
ため、変成器の小型化が可能となる。また2次巻
線2の終端部2aは、薄板部材6内に通すだけで
固定できるので、固定作業が極めて容易となる。
また、第2図に矢印Aで示す巻線方向の力に対し
ては2次巻線2のつけ根部2a1により、また、矢
印Bで示す軸方向の力に対しては薄板部材6の透
孔6aにより、さらに矢印Cで示す径方向の力に
対しては薄板部材6の折曲げ部6bによりそれぞ
れ保持されるので、終端部2aを確実に固定でき
る。
なお上記実施例では、薄板部材6を2次巻線2
の最外層とその直下層との間に挿入固定する場合
を示したが、他の巻回層間に薄板部材6を挿入固
定するようにしても同様の効果が期待できる。
〔考案の効果〕
この考案は以上説明したとおり、絶縁性の薄板
部材を用いて2次巻線の終端部を固定するように
しているので、1次巻線と2次巻線との間の電界
強度を均一にすることができる。このため、両巻
線間の絶縁層の厚さを薄くすることができ、しか
も局部的なふくらみもなくなるので、変成器を小
型化できる。また2次巻線終端部の固定作業が容
易で充分な固定力が得られ、信頼性を向上させる
ことができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す2次巻線の
斜視図、第2図は薄板部材の詳細を示す斜視図、
第3図は従来の変成器を示す斜視図、第4図はそ
の2次巻線終端部の固定構造を示す第1図相当図
である。 1……1次巻線、2……2次巻線、2a……終
端部、3……巻芯、4……絶縁層、6……薄板部
材、6A……上片、6B……下片、6a……透
孔、6b……折曲げ部。なお、各図中、同一符号
は同一又は相当部分を示すものとする。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 巻芯の外周に2次巻線を巻回するとともに、こ
    の2次巻線の外周に絶縁層を介して1次巻線を巻
    回した変成器において、長手方向一端の幅方向中
    間部に透孔を有する上片と、この上片の透孔側の
    端部に一端が連結された下片とから二つ折り状を
    なす絶縁性の薄板部材を形成するとともに、この
    薄板部材を、上記両片の連結側の端部を2次巻線
    の軸方向一端面から突出させた状態で2次巻線の
    巻回層間に挿入固定し、かつ上記2次巻線の終端
    部を、上記透孔を通して両片の間に挿入するとと
    もに、その先端を、両片の幅方向端部から引出し
    て2次巻線の終端部を固定することを特徴とする
    変成器。
JP18502785U 1985-11-29 1985-11-29 Expired JPH0341449Y2 (ja)

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JP18502785U JPH0341449Y2 (ja) 1985-11-29 1985-11-29

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Publication Number Publication Date
JPS6292617U JPS6292617U (ja) 1987-06-13
JPH0341449Y2 true JPH0341449Y2 (ja) 1991-08-30

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