JP2526523Y2 - ボビン及びそれを用いた電子部品 - Google Patents

ボビン及びそれを用いた電子部品

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JP2526523Y2
JP2526523Y2 JP9813891U JP9813891U JP2526523Y2 JP 2526523 Y2 JP2526523 Y2 JP 2526523Y2 JP 9813891 U JP9813891 U JP 9813891U JP 9813891 U JP9813891 U JP 9813891U JP 2526523 Y2 JP2526523 Y2 JP 2526523Y2
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bobbin
coil
winding
wire
flange
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JP9813891U
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克徳 阿部
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Tokin Corp
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Tokin Corp
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Publication date
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  • Insulating Of Coils (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コイルやトランス等の
電子部品用のボビンの構造、及びそれを用いた電子部品
に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、コイルやトランスに用いる従来
のボビンの一例を示す外観斜視図である。図4は、図3
に示す従来のボビンを用いたトランスの組み立てを説明
する外観斜視図。図3及び図4に示すように第1のコイ
ルAのワイヤ3を第一層に行い、その両端をボビン2の
下端の鍔の引き出し溝6を通して中側のピン端子10に
終端する。次に、第2のコイルBを巻き始めるため、外
側の引き出し溝6からコイルBのワイヤ4を引き出し、
巻芯の第1のコイルAのワイヤ3上に巻線を行う。この
時、第1のコイルAのワイヤ3と第2のコイルBのワイ
ヤ4の間には、絶縁テープが巻かれ、各コイルの巻線間
の絶縁を確保していたが、引き出し部分のコイルAのワ
イヤ3とコイルBのワイヤ4の交差する箇所7は、線材
と線材が直接交差するため、絶縁が確保できないので、
絶縁チューブ12等に通して交差させて使用していた。
このため、巻線作業の途中でワイヤを絶縁チューブ12
に通す必要があり、繁雑で作業性を低下させ、又、部分
的に線径の太い部分ができ、巻線が不揃いとなり信頼性
が低下するという問題があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案の課題は、上述
の問題点を解消して、巻線間の巻き始めや巻き終りの終
端部を簡単な操作で絶縁できる構造にしたボビン及びそ
れを用いた電子部品を供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述の課題を
解決し、巻芯部分のつけ根にフィルム状の絶縁物を設け
た構造とすることにより、巻き始めの1巻き目をフィル
ム状絶縁物を内側に反えして、その上に2巻き目を巻く
ことにより絶縁チューブを被覆したのと同じ効果が得ら
れるボビン及びそれを用いた電子部品である。
【0005】即ち、本考案は、方形筒状の巻芯の両端に
鍔を設け、該鍔の端部には巻芯の上に巻かれた巻線の終
端を引き出す引き出し溝が設けられ、また該鍔の溝間に
巻線の終端を接続するピン端子が設けられた絶縁性材料
から成るコイルやトランス等の電子部品用のボビンにお
いて、巻芯と引出し溝の付いた鍔の交差する巻芯のつけ
根部の、引き出し溝が加工された側面に隣接した側面に
各々1枚以上の絶縁性のフィルムを設けたことを特徴と
するボビンである。又、本考案は、上記ボビンを用いた
ことを特徴とする電子部品である。
【0006】
【作用】ボビンに取り付けられた絶縁性フィルムによ
り、巻き始めや巻き終りのワイヤを包み込むことによ
り、次にくるコイルの始め又は終りと絶縁性フィルムを
介して交差させるので、特に絶縁チューブ等に挿入する
必要がない。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本考案の一実施例のボビンを示す
外観斜視図である。図2は、図1に示す本考案の実施例
のボビンを用いたトランスの組立を説明する外観斜視図
で、図2(a)は第1層の巻き始めを1枚目の絶縁性フ
ィルムで包み2巻き目を巻いた状態を示し、図2(b)
は第1のコイルの上に絶縁テープを巻いている状態を示
し、図2(c)は第2のコイルを巻いた状態を示す図で
ある。
【0008】図1及び図2に示すように、本実施例のボ
ビンは、角柱状の巻芯8の両端に角板状で中央に貫通孔
11を有する鍔9が取り付けられ、下方の鍔9にはピン
端子10とコイルの終端ワイヤをピン端子に案内する引
き出し溝6が加工されている。更に下部のピン端子10
の加工された鍔9と巻芯8の接する巻芯のつけ根部で、
引き出し溝6の加工されていない側にポリエステルフィ
ルム製の絶縁性フィルム1の一端を各々固定してある。
【0009】次に、図2によりコイルが2層構造となる
トランス用巻線を行う例について説明する。図2(a)
において、始めに、絶縁性樹脂より成るボビン2の鍔9
の内側の引き出し溝6より引き出したコイルAのワイヤ
3を巻芯8に1巻きし、その上に一端が巻芯のつけ根に
固定された絶縁性フィルム1の内側の一枚を覆せた上に
2巻き目のワイヤを巻きつけ、次々と所定巻数だけ巻き
つける。次に、図2(b)に示すように、巻き終りに最
終の巻線を他の絶縁性フィルム1で覆った後、巻線全体
を絶縁テープ5で覆い、層間絶縁を行う。コイルAのワ
イヤ3の巻き終わりの他端は、図2(b)の手前から3
番目の引き出し溝6を通してピン端子10に終端する。
続いて、図2(c)に示すように、コイルB14をその
上に巻くため、コイルBのワイヤ4を鍔9に設けた引き
出し部の外側の引き出し溝6より引き出し、前記コイル
Aの上の絶縁テープ5上に巻線するが、このとき前回同
様最初の1巻き目を絶縁フィルム1で覆い、2巻き目か
らはその絶縁フィルムの上に通常のコイル巻線と同様に
して巻線し、最終回の巻線はコイルA13と同様に、反
対側の絶縁性フィルム1で覆い、その上に絶縁テープ5
を巻きつけてボビン2への巻線を仕上げた。また、この
ボビン2の中央の貫通孔11に磁芯(図示せず)を組み
付けてトランスを完成する。以上のように、従来の技術
について図4で説明したような、コイルAのワイヤ3又
はコイルBのワイヤ4を絶縁チューブ12で保護するこ
となく、連続した状態のワイヤを単にフィルムを内側に
折り曲げ覆うだけで、巻き進めることにより、絶縁チュ
ーブに挿入したと同じ効果が得られ十分な層間絶縁が確
保されるトランスを得ることができた。
【0010】
【考案の効果】以上のごとく、本考案によれば、巻線間
の絶縁を確保するために、コイル用のワイヤをチューブ
に挿入する等の繁雑な作業を行うことなく、巻芯と鍔の
交差部に固定されているフィルム状シートを単に折り込
むことで、巻線間の絶縁が簡単に確保できる構造のボビ
ン及びそれを用いた電子部品が供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のボビンを示す外観斜視図。
【図2】図1に示す本考案の実施例のボビンを用いたト
ランスの組立を説明する外観斜視図。図2(a)は第1
層の巻き始めを1枚目の絶縁性フィルムで包み2巻き目
を巻いた状態を示す図。図2(b)は第1のコイルの上
に絶縁テープを巻いている状態を示す図。図2(c)は
第2のコイルを巻いた状態を示す図。
【図3】従来のボビンの外観斜視図。
【図4】図3に示す従来のボビンを用いたトランスを組
立てるため巻線状態を説明する外観斜視図。
【符号の説明】 1 絶縁性フィルム 2 ボビン 3 コイルAのワイヤ 4 コイルBのワイヤ 5 絶縁テープ 6 引き出し溝 7 コイルAとコイルBのワイヤの交差する箇所 8 巻芯 9 鍔 10 ピン端子 11 貫通孔 12 絶縁チューブ 13 コイルA 14 コイルB

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形筒状の巻芯の両端に鍔を設け、該鍔
    の端部には巻芯の上に巻かれた巻線の終端を引き出す引
    き出し溝が設けられ、また該鍔の溝間に巻線の終端を接
    続するピン端子が設けられた絶縁性材料から成るコイル
    やトランス等の電子部品用のボビンにおいて、巻芯と引
    出し溝の付いた鍔の交差する巻芯のつけ根部の、引き出
    し溝が加工された側面に隣接した側面に各々1枚以上の
    絶縁性のフィルムを設けたことを特徴とするボビン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のボビンを用いたことを特
    徴とする電子部品。
JP9813891U 1991-10-30 1991-10-30 ボビン及びそれを用いた電子部品 Expired - Lifetime JP2526523Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0538844U JPH0538844U (ja) 1993-05-25
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