JPH06275423A - コイルの巻回方法とそれを用いて製造したコイル - Google Patents

コイルの巻回方法とそれを用いて製造したコイル

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JPH06275423A
JPH06275423A JP5059823A JP5982393A JPH06275423A JP H06275423 A JPH06275423 A JP H06275423A JP 5059823 A JP5059823 A JP 5059823A JP 5982393 A JP5982393 A JP 5982393A JP H06275423 A JPH06275423 A JP H06275423A
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JP
Japan
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coil
conductor
winding
wound
wire
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Pending
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JP5059823A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Sueyoshi
伸行 末吉
Hideji Ishimaru
英児 石丸
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイル体積に占める導線部分の割合を最大限
に増大させることができるコイルの巻回方法と、その巻
回方法を適用して得られるコイルとを提供する。 【構成】 回転軸12に導線Wの両端部を除く任意の中
間個所をテープ14で仮止めする。回転軸12には巻き
枠16,16が設けられている。回転軸12をD1 で示
す方向に回転させて、導線Wの一端部が第1のコイル1
0aの最外周から引き出された状態になるまで、導線W
を巻き揃えていく。テープ14による固定個所の反対側
には導線Wの残余の部分が巻回されている。次いで、回
転軸12をD1 とは逆方向のD2 方向へ回転させ、前記
導線Wの残余の部分を完全にほどき、導線Wを回転軸1
2に固定していたテープ14を取外してさらに回転軸1
2をD2 方向に回転させ、第2のコイル10bを前記第
1のコイル10aと逆方向に巻回形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコイルの巻回方法とそ
の巻回方法を用いて製造されたコイルに係わり、特にコ
イル体積中の導線が占める割合を高めるのに好適なコイ
ルの巻回方法とそれを用いて製造したコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】導線を螺旋状に巻回して得られるコイル
は、モータのステータなどを始めとして、種々の製品に
広く使用されている。このようなコイルの一例を図3に
示す。図3(a)は空芯コイルの巻き始め側から見た正
面図、図3(b),(c)は図3(a)の側面図であ
る。この空芯コイル1の導線Wは、まずコイル1の外周
側から最内周部まで引き込まれて、図示を略する巻線機
の回転軸2の図3(b)中における一定方向の回転(矢
印で示す)によって、コイル1の最外周部まで巻き揃え
られ引き出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のコイルの巻回方法にあっては、図3に示すよ
うに、導線Wの巻き始め側端部1aがコイル1の外周か
らコイル1の最内周まで引き込まれているので、コイル
1の巻き始め側に導線W1本分の厚みを有する導線Wが
巻回されない領域が生じてしまう。すなわち図3
(b),(c)から明らかなように、コイル1の巻き始
め側には、導線Wの直径dに相当する厚みを有する導線
Wを巻回することができない空間Vが生じる。
【0004】このようにコイル体積中に導線が存在しな
い無駄な空間が生成されると、コイルの単位体積あたり
の発生磁束密度が減少し、特にステッピングモータのス
テータ等に使用される薄型のコイルにあっては、元来厚
さ方向の厳しい寸法制限が存在する上にこのような磁束
密度の減少が生じることにより、所望のトルク特性を得
ることができない、あるいは所定のトルクを発生させる
ためにはステータの厚さを増さなければならないという
問題があった。
【0005】この発明は以上の問題を解決するものであ
って、その目的は、コイル体積に占める導線部分の割合
を最大限に増大させることができるコイルの巻回方法
と、その巻回方法を適用して得られる単位体積あたりの
発生磁束密度を増すことができるコイルとを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明のコイルの巻回方法は、回転軸を回転させ
ながら該回転軸の回りに導線を巻回するコイルの巻回方
法において、所定の長さに切り出した前記導線の両端部
を除く任意の中間個所を前記回転軸に固定し、該回転軸
を一定方向に回転させて前記導線の一端側をコイルの内
周側となる前記回転軸側からコイルの外周側となる前記
回転軸外方まで巻き揃え、次いで前記導線の回転軸への
固定を取り外し、然る後に前記回転軸を前記一定方向と
反対の方向へ回転させて前記導線の他端側の残りをコイ
ルの内周側となる前記回転軸側からコイルの外周側とな
る前記回転軸外方まで巻き揃えることを特徴とする。
【0007】また、前記本発明の方法を用いて製作され
たコイルは、導線がその一端に向かってコイル最内周部
からコイル最外周まで一定の巻回方向で巻き揃えられて
該導線の一端側引き出し端部がコイル最外周から引き出
されているとともに、前記導線の残余である他端側はそ
の他端に向かって前記コイル最内周部からコイル最外周
まで前記巻回方向とは反対の方向に巻き揃えられて、前
記導線の他端側引き出し端部が前記導線の一端側端部と
対向する側のコイル最外周から引き出されていることを
特徴とする。
【0008】
【作用】以上の構成を有するこの発明のコイルの巻回方
法によれば、コイルを形成する導線の両端がいずれもコ
イルの最外周側から引き出されるので、導線の巻き始め
の端部をコイルの外周から最内周に引き込むために生じ
る導線の直径分の厚みを有する導線を巻回できない無駄
な空間がなくなり、コイル体積に占める導線の占積率が
向上する。
【0009】また、本発明の方法を用いて製作された前
記の構成を有するコイルは、コイル体積に占める導線の
占積率が増大するので、コイルの単位体積あたりの発生
磁束密度が増加する。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例につき図面を用い
て説明する。図1は本発明の方法を用いて空芯コイルを
製作する工程を順に示す説明図である。まず、図1
(a)に示すように、巻線機(図示略)の回転軸12の
外周面上に導線Wの両端部を除く任意の中間個所をテー
プ14で仮止めする。仮止めには、テープ14に限らず
後工程で容易に導線Wを取外すことができるものであれ
ば、他の手段を用いてよい。回転軸12には、導線Wを
1回目の回転方向で巻回する際に導線Wを案内するため
の巻き枠16,16が設けられている。この巻き枠1
6,16は、それぞれ製作するコイルの仕上り外径より
もやや大径に形成された平面略C字状を呈する円板状の
部材であって、回転軸12に嵌装されており巻き枠16
同士の間隔を可変させることができるように、回転軸1
2に対して着脱自在となっている。
【0011】なお、前記の導線Wとしては、丸線を用い
るのが一般的であるが、平角線などの他の断面形状を有
するものであってもよい。また、本実施例にあっては導
線Wをその全長のほぼ中央付近で回転軸12に固定して
いるが、本発明の方法はこれにとらわれるものではな
く、作業性等を考慮して導線Wの両端部を除く任意の中
間位置を回転軸12に固定するようにしてよい。
【0012】次に、回転軸12を図1(b)中にD1
示す方向に回転させて、図1(b)に示すように、導線
Wの一端部が第1のコイル10aの最外周から引き出さ
れた状態になるまで、導線Wをコイル外周側へ巻き枠1
6同士の間で巻き揃えていく。このとき、テープ14に
よる固定個所の反対側には、導線Wの残余の部分Rが回
転軸の回りに前記第1のコイル10aの巻回方向とは逆
方向に巻回されている。この図1(b)の状態で、第1
のコイル10aの側の巻回は終了したので、後工程に備
えて第1のコイル10aはアルコール等の導線Wの絶縁
被覆性状に適した溶剤を用いて融着しておく。
【0013】次いで、回転軸12を前記の1回目の回転
方向D1 とは逆方向のD2 方向へ回転させ、図1(c)
に示すように、前記導線Wの残余の部分Rを完全にほど
いてしまい、導線Wを回転軸12に固定していたテープ
14を取外す。
【0014】次いで、図1(c)の状態からさらに回転
軸12をD2 方向に回転させ、第2のコイル10bを前
記第1のコイル10aと逆方向に巻回形成する。そし
て、第2のコイル10bの巻回が終了すると、導線Wの
他端側は、図1(d)に示すように、第2のコイル10
bの最外周から前記第1のコイルの導線W一端側引き出
し端部と対向する位置で引き出される。この状態で第2
のコイル10bを融着させることにより、第1のコイル
10aと第2のコイル10bとからなる空芯コイル10
が完成する。
【0015】以上説明した本発明の方法によって製作し
た空芯コイルを図2に示す。図2(a)はその空芯コイ
ル10の正面図、図2(b)は図2(a)の断面B−B
で見た平面図、図2(c)は図2(a)の断面C−Cで
見た平面図である。
【0016】図2から明らかなように、本発明の一実施
例に係る空芯コイル10は、その軸方向のほぼ中央で導
線Wがコイル10の最内周に位置しており、その位置か
らコイル10の端部側へ向かって互いに逆方向に導線W
が巻回されるようになっている。このような構成によ
り、導線Wの両端部はいずれもコイル10の最外周側か
ら引き出されるので、従来の方法によって巻回されたコ
イルとは異なり、導線Wの巻き始めにおけるコイル最外
周から最内周へ導線Wを引き込む導入部が存在せず、コ
イル10の端部まで無駄なく導線Wが巻回されており、
コイル10の体積に対する導線Wの占積率はほぼ100
%となる。したがって、従来の方法で巻回形成された同
一形状寸法のコイルと比較して、単位体積あたりの発生
磁束密度を増加させることができる。
【0017】なお言うまでもなく、本発明の方法によっ
て巻回形成されたコイル10の電流Iの方向は、図2か
ら明らかなように、コイル10の全長に渡って同一方向
であり全く問題ない。
【0018】
【発明の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、この発明のコイルの巻回方法によれば、コイルを形
成する導線の両端がいずれもコイルの最外周側から引き
出されるので、導線の巻き始めの端部をコイルの外周か
ら最内周に引き込むために生じる導線の直径分の厚みを
有する導線を巻回できない無駄な空間がなくなり、コイ
ル体積に占める導線の占積率が向上する。この効果は、
コイル全体の厚みに対して導線の直径が大きくなるほど
顕著である。
【0019】また、本発明の方法を用いて製作されたコ
イルは、コイル体積に占める導線の占積率が増大するの
で、コイルの単位体積あたりの発生磁束密度が増加す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)はこの発明の方法の工程を順を
追って示す説明図である。
【図2】(a)はこの発明の方法を用いて製作された空
芯コイルの側面図、(b)及び(c)は(a)の断面図
である。
【図3】(a)〜(c)は従来の空芯コイルの構成を示
す側面図である。
【符号の説明】
10 空芯コイル(コイル) 10a 第1のコイル 10b 第2のコイル 12 回転軸 W 導線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を回転させながら該回転軸の回り
    に導線を巻回するコイルの巻回方法において、所定の長
    さに切り出した前記導線の両端部を除く任意の中間個所
    を前記回転軸に固定し、該回転軸を一定方向に回転させ
    て前記導線の一端側をコイルの内周側となる前記回転軸
    側からコイルの外周側となる前記回転軸外方まで巻き揃
    え、次いで前記導線の回転軸への固定を取り外し、然る
    後に前記回転軸を前記一定方向と反対の方向へ回転させ
    て前記導線の他端側の残りをコイルの内周側となる前記
    回転軸側からコイルの外周側となる前記回転軸外方まで
    巻き揃えることを特徴とするコイルの巻回方法。
  2. 【請求項2】 導線が螺旋状に巻回されたコイルであっ
    て、前記導線がその一端に向かってコイル最内周部から
    コイル最外周まで一定の巻回方向で巻き揃えられて該導
    線の一端側引き出し端部がコイル最外周から引き出され
    ているとともに、前記導線の残余である他端側はその他
    端に向かって前記コイル最内周部からコイル最外周まで
    前記巻回方向とは反対の方向に巻き揃えられて、前記導
    線の他端側引き出し端部が前記導線の一端側端部と対向
    する側のコイル最外周から引き出されていることを特徴
    とするコイル。
JP5059823A 1993-03-19 1993-03-19 コイルの巻回方法とそれを用いて製造したコイル Pending JPH06275423A (ja)

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