JP2743455B2 - 電動機の固定子 - Google Patents

電動機の固定子

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JP2743455B2 JP1089074A JP8907489A JP2743455B2 JP 2743455 B2 JP2743455 B2 JP 2743455B2 JP 1089074 A JP1089074 A JP 1089074A JP 8907489 A JP8907489 A JP 8907489A JP 2743455 B2 JP2743455 B2 JP 2743455B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,エンジンの始動に用いられるスタータ用ヨ
ークなどの電動機における固定子のフィールド巻線に関
する。
〔従来技術〕
従来,スタータ用ヨークのフィールド巻線は,第4図
及び第5図に示すごとく,筒状のヨーク1と,該ヨーク
1に設けたポールコア2と,該ポールコア2に同時に巻
回した複数の電導線(例えば銅線)9とよりなる。
しかして,上記複数の電導線9は,五本の電導線91〜
95によりなっている。そして該電導線91〜95の巻線に際
しては,第5図に示すごとく,巻線機先端部に設けたノ
ズル本体8を,ヨーク1に設けたポールコア2の回りに
旋回させ(第5図の矢印方向)る。そして,該ノズル本
体8のノズル81から,上記五本の電導線91〜95を同時に
送り出して,ポールコア2の巻線部21の回りに同時に巻
線している。
〔解決しようとする課題〕
しかしながら,上記従来の巻線の仕方では,第5図に
示すごとく,巻体機のノズル8が図示上方にあるときは
電導線91は最外部で巻かれるが,図示下方にいくに従っ
て徐々に巻線部21の中心方向に向かっていく。そして,
ノズル8が図示下方に来たときには,電導線91は最も内
側で巻かれ,更にノズル8が回転して図示上方にいくに
従って,電導線91の位置が徐々に外方に向い,再び上記
のごとく最外部で巻かれることとなる。このことは,他
の電導線92〜95においても同様に,ノズル8の回転によ
ってその巻線位置が変わっていく。
従って,従来の巻線方法では,ポールコア2の巻線部
21上において,複数本の電導線91〜95が同時に巻かれる
ため,捩じれて巻かれることになる(第4図参照)。そ
の結果,巻線が乱巻化し,ポールコアの巻線部21におけ
るスペースを充分に使用することができず,磁気特性に
損失を生じていた。即ち,スペースファクタロスを生じ
ていた。
そこで,発明者らは上記問題に対処するため種々の検
討を重ね,電導線91〜95をそれぞれ一本づつ順序良く積
層状に巻くことを検討した(第1図参照)。しかし,単
にこのような巻線方法をとるときには,ポールコア2に
巻いた状態で,下層の電導線は巻線抵抗(巻回による電
気抵抗)が低く,一方上層の電導線は巻線抵抗が高くな
る。このような巻線抵抗の差異は,電流密度の差異を生
じ,スタータの性能上,またその耐熱上好ましくない事
態を生ずる。
かかる問題は,スタータ用ヨークのみならず,電動機
の固定子の巻線に共通することである。
本発明はかかる従来の問題点に鑑み,スペースファク
タを向上させ,各電導線間の巻線抵抗の差異が少なく,
磁気特性に優れた電動機の固定子を提供しようとするも
のである。
〔課題の解決手段〕
本発明は,筒状の固定子に設けたポールコアに複数本
の電導線を巻線してなる電動機の固定子において, 上記複数本の電導線は,その中の第1本目がまず上記
ポールコアに巻線され,次いで第2本目以降もこれに続
けて順序よく巻線され,このようにして複数本の電導線
が積層状に巻線されており, かつこれら複数本の電導線は,巻線後においてほぼ同
等の巻線抵抗となるよう,内層側にある電導線は巻線数
が多く,外層側にいくにしたがって巻線数が少なくなる
よう巻かれていることを特徴とする電動機の固定子にあ
る。
本発明において,電導線としては,通常銅線などを用
いる。
そして,上記巻線において重要なことは,全ての電導
線の巻線抵抗がほぼ同等となるように調整することであ
り,そのためには上記のごとく内層側,即ちポールコア
を中心としてその半径方向内側にある電導線は巻線数が
多く,外層側,即ち半径方向外側にいくにしたがって,
巻線数が少なくなるようにする(第1図参照)。
また,上記のごとく,巻線抵抗がほぼ同等となるよう
にするには,第2請求項記載の発明のごとく,内層側に
ある電導線は線径が小さく,外層側にいくにしたがって
線径が大きくなるように巻回する手段もある(第3図参
照)。
また,本発明はスタータ用ヨークのみならず,他の電
動機の固定子におけるフィールド巻線にも適用しうるこ
とは勿論である。
〔作用及び効果〕
本発明の電動機の固定子においては,ポールコアに巻
回した複数の電導線は,その中の第1本目がまず上記ポ
ールコアに巻線され,次いで第2本目以降もこれに続け
て順序よく巻線され,このようにして複数本の電導線が
積層状に巻線されている。そのため,電導線は整然と巻
かれ,ポールコアの巻線部分のスペースを充分に使用す
ることができる。それ故,スペースファクタが大幅に向
上する。
また,これら電導線はほぼ同等の巻線抵抗となるよう
その巻線又は線径が調整してある。そのため,電動機の
性能,耐熱性も向上する。
したがって,本発明によれば,スペースファクタを向
上させ,各電導線間の巻線抵抗の差異がなく,磁気特性
に優れた電動機の固定子を提供することができる。
〔実施例〕
第1実施例 本発明の実施例にかかる電動機の固定子につき,第1
図及び第2図を用いて説明する。
本例は,スタータ用ヨークに本発明を適用したもので
ある。該スタータ用ヨークは,第1図に示すごとく,ポ
ールコア2の巻線部21の回りに5本の電導線4を巻線し
たものである。この5本の電導線は,模式的に示せば,
巻線部21に横6列,縦5列に整然と巻いてある。
該電導線は,内層側より順次,電導線41,42,43,44,45
と外層側へ巻かれている。そして,ここに重要なこと
は,内層側の電導線41は8回,その上の電導線42は7
回,以下順次外層側へ電導線43が6回,電導線44が5
回,電導線45が4回と順次少なく巻かれていることであ
る。つまり,外層側にいくに従って,巻数を電導線41>
42>43>44>45と小さく,電導線41〜45の巻線抵抗がい
ずれもほぼ同等となるよう構成してある。
しかして,上記巻線の方法は,第2図に示すごとく,1
本の電導線41を8回,次に電導線42を7回という様に,
ポールコア2に順次巻線することにより行なう。
上記巻線に関して,もう少し具体例を示せば,直径0.
7mmの銅線6本を17ターン巻く場合には,第1層目(上
記電導線41)19ターン,2層目18ターン,3層目17ターン,4
層目17ターン,5層目16ターン,6層目15ターンとする。
上記のごとく,本例のスタータ用ヨークによれば,電
導線を1本づつ巻線するので,電導線は整然と巻かれ,
従来のごとく乱巻化されることがない。そのためスペー
スファクタが向上する。そして,5本の電導線を同時に巻
線する従来法においては,スペースファクタが53%であ
ったが,本例では70%に向上し,17%もの大幅な向上を
得ることができた。
また,上記のごとく,巻数が外層側にいくに従って少
なくしてあるので,巻線抵抗がほぼ同じとなり,スター
タの性能,耐熱性が向上する。
第2実施例 本例のスタータ用ヨークは,第3図に示すごとく,5本
の電導線5を内層側より順次線径が大きくなるよう巻線
したものである。その他は,第1実施例と同様である。
即ち,ポールコア2の巻線部21内において,内層側の
電導線51,52は同径でかつ小線径,その上の2段の電導
線53,54は同径でかつ中線径,最上の電導線55は太径の
ものが巻かれている。本例においても,第1実施例と同
様に,電導線51〜55を順次1本づつ巻き積層していっ
た。
上記の巻線に関して,もう少し具体例を示せば,各電
導線の直径は,第1層目0.66mm,2層目0.68mm,3層目0.69
mm,4層目0.71mm,5層目0.72mm,6層目0.74mmとする。
本例によれば,電導線51〜55が整然と巻線してあるの
で,第1実施例と同様にスペースファクタが向上する。
本例によれば,外層側にいくに従って線径を太くして
あるので,各電導線はほぼ同等の巻線抵抗を有し,第1
実施例と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は第1実施例のスタータ用ヨークを示
し,第1図はポールコアへの巻線状態を示す断面図,第
2図は巻線時の状態を示す説明図,第3図は第2実施例
のスタータ用ヨークの巻線状態を示す断面図,第4図及
び第5図は従来例を示し,第4図はポールコアへの巻線
状態を示す断面図,第5図は巻線時の状態を示す説明図
である。 1……ヨーク, 2……ポールコア, 4,5,9……電導線,

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の固定子に設けたポールコアに複数本
    の電導線を巻線してなる電動機の固定子において, 上記複数本の電導線は,その中の第1本目がまず上記ポ
    ールコアに巻線され,次いで第2本目以降もこれに続け
    て順序よく巻線され,このようにして複数本の電導線が
    積層状に巻線されており, かつこれら複数本の電導線は,巻線後においてほぼ同等
    の巻線抵抗となるよう,内層側にある電導線は巻線数が
    多く,外層側にいくにしたがって巻線数が少なくなるよ
    う巻かれていることを特徴とする電動機の固定子。
  2. 【請求項2】筒状の固定子に設けたポールコアに複数本
    の電導線を巻線してなる電動機の固定子において, 上記複数本の電導線は,その中の第1本目がまず上記ポ
    ールコアに巻線され,次いで第2本目以降もこれに続け
    て順序よく巻線され,このようにして複数本の電導線が
    積層状に巻線されており, かつこれら複数本の電導線は,巻線後においてほぼ同等
    の巻線抵抗となるよう,内層側にある電導線はその線径
    が小さく,外層側にいくにしたがって線径が大きくなる
    よう巻かれていることを特徴とする電動機の固定子。
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DE102017223540A1 (de) * 2017-12-21 2019-06-27 Robert Bosch Gmbh Wickelschablone zur Herstellung einer Spulendrahteinheit für einen Elektromotor
JP7101531B2 (ja) * 2018-04-27 2022-07-15 株式会社エクセディ 回転電機

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