JPH08222464A - 巻線部品の巻線方法 - Google Patents

巻線部品の巻線方法

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JPH08222464A
JPH08222464A JP7025472A JP2547295A JPH08222464A JP H08222464 A JPH08222464 A JP H08222464A JP 7025472 A JP7025472 A JP 7025472A JP 2547295 A JP2547295 A JP 2547295A JP H08222464 A JPH08222464 A JP H08222464A
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JP
Japan
Prior art keywords
winding
bobbin
wire
split
conductor
Prior art date
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Pending
Application number
JP7025472A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniji Mototani
国次 本谷
Tadashi Sato
匡 佐藤
Shuichi Hamada
修一 浜田
Toru Hirohashi
徹 広橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Publication date
Application filed by FDK Corp filed Critical FDK Corp
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  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被巻線スペースを無駄無く利用することで
小形化を可能とする巻線部品の巻線方法を提供する。 【構成】 ボビン1に押え治具3を前記ボビン1の軸
方向に移動自在に配置し、前記押え治具3或いは前記ボ
ビン1いずれかを移動して前記押え治具3の仕切板3a
で巻線区画E1 を設定し、この巻線区画E1 に導線Wを
巻回すると共に解け防止処理を施して分割巻線L1 を形
成する分巻工程を巻線終了まで繰り返しながら前記分割
巻線L1 …Ln を順次形成し、一連のコイルLを形成す
るようにした。又、前記導線Wに定温融着性線材を使用
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻線部品に関し、特に
蛍光灯用インバータトランスや高圧トランス等の巻線方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の巻線部品は、絶縁性
のボビンを巻芯としてこれに導線を巻回してコイル形成
されるが、特に蛍光灯用インバータトランスや高圧発生
用トランス等のように高電圧を誘起させるものでは安全
性の面から巻線間の絶縁や耐電圧の確保が重要であり、
時には導線の絶縁・耐圧不足等でレアショート等の事故
が発生することがある。係る不都合を防止すべく、高圧
コイル等においては図4に示すように一連のコイルLを
数分割して形成する方法が採られている。これはボビン
1をこれに設けたフランジ部5によって複数の巻線区画
E1 、E2 、E3に分割し(本実施例では3分割の場合
を示す)、各巻線区画E1 、E2 、E3 毎に導線Wを巻
回して分割巻線L1 、L2 、L3 を順次形成していくも
ので、それぞれの分割巻線L1 、L2 、L3 には分圧さ
れた電圧(コイルLに誘起される電圧の略1/3)が印
加されるため、巻線の絶縁並びに耐電圧性能が十分に確
保されることとなる。
【0003】又、別のものとして、ボビンに導線を斜め
に巻回してゆく、所謂たわら巻により単層巻かそれに近
い状態でコイル形成し、線間に印加される電圧を抑える
方法等が考案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た分割巻きによる方法では、ボビン1には分割巻線L
1、L2 、L3 形成の際のバリアとなるフランジ部5が
必要となることから、その分の被巻線スペースが有効に
利用できなくなるため、巻線部品の小型化が困難であっ
た。
【0005】又、たわら巻きによる方法に於いても、単
層巻き若しくはそれに近い状態の巻線とすると、巻線の
ためには当然細長いスペースが必要であり、これも又小
型化の障害となった。
【0006】本発明の目的は、上記欠点を解消し、被巻
線スペースを無駄無く利用することで小型化を可能とす
る巻線部品の巻線方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明では、ボビ
ン(1)に押え治具(3)を前記ボビン(1)の軸方向
に移動自在に配置し、前記押え治具(3)或いは前記ボ
ビン(1)いずれかを移動して前記押え治具(3)の仕
切板(3a )で所定の巻線区画(E1 )を設定し、この
巻線区画(E1 )に導線(W)を巻回すると共に解け防
止処理を施して分割巻線(L1 )を形成する分巻工程を
巻線終了まで繰り返しながら前記分割巻線(L1 …Ln
)を順次形成し、一連のコイル(L)を形成するよう
にした。
【0008】又、前記導線(W)には定温融着性線材を
使用すると良い。
【0009】
【作 用】上記構成により、本発明の巻線部品の巻線方
法によれば、押え治具の仕切板が導線巻回時のバリアと
して作用し、一分割分の巻線が形成される。巻線終了後
はこの分割巻線に解け防止処理を施してこれを固定し、
押え治具或いはボビンを次の巻線区画まで移動させて新
たな巻線を形成する。係る分割巻きをボビンの一方端か
ら他方端に向けて繰り返し行い、一連のコイルを巻線形
成する。このように、巻回時のバリアを押さえ治具の仕
切板で代用させたのでボビンにフランジ部が不要とな
り、被巻線スペースの有効利用が可能となる。
【0010】又、本発明では、巻回する導線を定温融着
性線材にすると接着等による分割巻線の解け防止処理が
不要となり、巻線の固定が極めて容易となる。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係る巻線方法の一実施例を高
圧用のトランスに適用した場合を示すもので、(a) は側
面図、(b) はA−A断面図である。
【0012】図1(a) で1はコイルの巻芯となる樹脂製
のボビンで、磁性コア(図示せず)が装着できるように
中空とされ、このボビン1の両端に形成された端子接続
部1a には複数の接続端子1b が設けられている。2は
このボビン1を固定する固定治具で、巻線形成時には上
記ボビン1がその中空部を介して固定治具2のアーム部
2a にセットされる。3はボビン1に配置された押え治
具で、その仕切板3aが分割巻線形成の際のバリアの役
目を果たす。この押え治具3は上下2分割の構成で、図
1(b) に示すようにボビン1の軸方向に移動自在に挟装
される。従って、この押え治具3をスライドさせて仕切
板3a の配置を変えることで巻線区画を任意に設定する
ことができる。4は導線Wを供給するノズルで、分割巻
線形成時にはこのノズル4がボビン1を中心に回転し、
ノズル4の先端から供給される導線Wが仕切板3a で設
定されたボビン1の巻線区画に巻回されていく。
【0013】図3は上記構成の治具を用いてコイル形成
する際の巻線手順を示す部分断面図で、本図にはボビン
1に巻かれたコイルの上側半分が記載されている。
【0014】初めに、図3(a) に示すようにボビン1の
巻き始め側の所定位置(コイルの分割数によって決ま
る)、即ち押え治具3の仕切板3a により設定された巻
線区画E1 に導線Wが多層巻され、次に図示しないロッ
クワイヤーや接着剤等によりこの巻線に解け防止処理が
施されて分割巻線L1 が形成される。その後、押え治具
3が矢印方向にスライドし、新たな巻線区画E2 が設定
しされて2回目の巻回が行われ、分割巻線L1 に密接し
て次の分割巻線L2 が形成される(図3(b) 参照)。こ
の分割巻線L2 にも上述の解け防止処理が施される。こ
のような分巻工程を巻線終了まで繰り返しながら分割巻
線L1 …Ln を順次形成していき、一連のコイルLが形
成される(図3(c) 参照)。尚、巻き始めと巻き終りの
導線Wはそれぞれリード線として引き出され、所定の接
続端子1b に接続される。
【0015】既述したように、この押え治具3はボビン
1の軸方向に移動自在であることから本発明による巻線
方法は誘起される電圧に応じてコイルの分割数が適宜設
定できるといった優れた利点を有する。従って、分割数
を多くして分割巻線L1 …Ln に印加される電圧を低く
抑えることは極めて容易であり、巻線の絶縁並びに耐電
圧性能は十分に確保される。しかも、ボビン1側に巻線
区画設定用のフランジ部は不要であり、そのため分割巻
線L1 …Ln を密接させて形成きるため、小型化が可能
となる。
【0016】又、本実施例では、巻線区画E1 …En を
設定する際にボビン1を固定して押え治具3をスライド
させるようにしたがこれに限定されるものではなく、ボ
ビン1をスライドさせて巻線区画E1 …En を設定する
ようにしても良い。この場合の実施例を図2に示すが、
これは導線Wを供給するノズル部4を固定し、固定治具
2を回転することでこれにセットされたボビン1を回転
させ、導線Wを巻回してゆく方法であり(この場合、押
え治具3もボビン1に同期回転する)、ボビン1が分割
巻線L1 …Ln 形成毎に押出治具6によって矢印方向に
押し出され、新たな巻線区画E1 〜En を設定して行
く。勿論、この場合もボビン1側にフランジ部は不要で
ある。
【0017】又、導線Wとして表面に熱融着層を施した
定温融着性線材を使用すると分割巻線L1 …Ln の解け
防止処理(巻線を固定する方法)は極めて容易となる。
即ち、これも本発明の特徴とするところであり、上記定
温融着性の導線Wを巻回しながら加熱して線材同士を熱
融着させてゆくもので、巻回終了と共に解け防止処理も
終了する。この方法によれば接着等を用いた煩わしい処
理が不要となるため、巻線部品の組立工数は大幅に削減
されるようになる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る巻線
部品の巻線方法によれば、ボビンに巻回時のバリアとな
る押え治具を配置し、この押え治具若しくはボビンいず
れかの配置を移動させて新たな巻線区画を順次設定して
いき、複数の分割巻線を形成するようにしたので、従来
分割巻きに必要とされたボビンのフランジ部は不要とな
り、その分被巻線スペースが有効に利用できるため巻線
部品の小型化が可能となる。又、押え治具或いはボビン
は左右に移動自在であることから、コイルに誘起される
電圧に応じて最適な分割数が簡単に設定できるため、巻
線の絶縁並びに耐電圧性能は十分に確保される。
【0019】又、本発明によれば、ボビンに巻回する導
線に定温融着性線材を使用するようにしたので、従来の
ような接着剤を使用した煩わしい巻線の解け防止処理が
不要となり、巻線の固定が極めて容易に行えるため組立
工数が大幅に削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る巻線部品の巻線方法の実施例を示
す図である。
【図2】同、巻線部品の巻線方法の図1とは異なる実施
例を示す図である。
【図3】本発明に係る巻線部品の巻線方法の巻線手順を
示す部分断面図である。
【図4】巻線部品の従来例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 ボビン 3 押え治具 3a 仕切板 E1 …En 巻線区画 L コイル L1 …Ln 分割巻線 W 導線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広橋 徹 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビン(1)に押え治具(3)を前記
    ボビン(1)の軸方向に移動自在に配置し、前記押え治
    具(3)或いは前記ボビン(1)いずれかを移動して前
    記押え治具(3)の仕切板(3a )で所定の巻線区画
    (E1 )を設定し、この巻線区画(E1 )に導線(W)
    を巻回すると共に解け防止処理を施して分割巻線(L1
    )を形成する分巻工程を巻線終了まで繰り返しながら
    前記分割巻線(L1 …Ln )を順次形成し、一連のコイ
    ル(L)を形成するようにしたことを特徴とする巻線部
    品の巻線方法。
  2. 【請求項2】 前記導線(W)は定温融着性線材であ
    る請求項1記載の巻線部品の巻線方法。
JP7025472A 1995-02-14 1995-02-14 巻線部品の巻線方法 Pending JPH08222464A (ja)

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