JPH029532Y2 - - Google Patents

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JPH029532Y2
JPH029532Y2 JP17734284U JP17734284U JPH029532Y2 JP H029532 Y2 JPH029532 Y2 JP H029532Y2 JP 17734284 U JP17734284 U JP 17734284U JP 17734284 U JP17734284 U JP 17734284U JP H029532 Y2 JPH029532 Y2 JP H029532Y2
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winding
layer
fixing member
wire
final
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JP17734284U
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  • Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)
  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は変成器などの巻線、特にそのスプリ
ングバツク防止に関するものである。
〔従来の技術〕
第4図に、従来の樹脂モールド形変成器の一例
として変流器を示す。巻枠1の外周に低圧コイル
2が巻かれ、その外周に絶縁層3をはさんで高圧
コイル4が巻かれている。鉄心9は磁気回路を構
成する。高圧コイル4の巻始めの口出線5は端子
7aに、巻終りの口出線6は端子7bに接続され
ている。これらを外被樹脂8で一体にモールドし
ている。
第5図にその巻線部分を示す。巻終りの口出線
6は綿テープ11b,11cによつて固定されて
いる。さらに、巻線の巻き戻り(スプリングバツ
ク)を防止するため、糸12を円周方向に巻回し
て結び固定している。第6図は第5図の矢印方向
から見た図である。円周上の4ケ所に設けられた
綿テープ11a〜11dと、円周上に巻回された
糸12とによつて固定され、スプリングバツクが
防止されている。
この巻線の構造を第7図を用いて説明する。第
7図aは、製造過程において、最終巻線層4aを
3回巻いた状態を示す。時に、第7図b,cのよ
うに、綿テープ11a〜11dを2つ折りにし
て、巻線層4bのうえに敷き、巻回を続ける。巻
線の最終ターンは、第7図dのように綿テープ1
1a〜11dの輪110a〜110dの中を通す。
そして綿テープ11a〜11dを矢印の方向に引
つ張つて、第7図eの状態にする。この後、綿テ
ープ11a〜11dの突出部分を切り、糸12を
巻回して固定したものが第5図である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記のように、従来の巻線は巻線の固定および
スプリングバツクの防止のための構造が複雑であ
り、巻線作業が困難であつた。特に、巻線の線径
が大きくなるとスプリングバツクが大きくなる。
そのため、固定用の綿テープを多く設けなければ
ならず、あるいは綿テープの上に接着剤を塗布し
なければならず、作業がますます困難となるもの
であつた。さらに、従来の巻線は振動や衝撃に弱
く、スプリングバツクによつて運搬途中で固定部
分が緩んでしまう等の欠点があつた。
この考案は、上記の問題点を解消し、作業性が
よく、かつスプリングバツクを確実に防止できる
巻線を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案では、綿テープ等の固定用部材を最終
巻線層より下の巻線層に固定し、該固定端から巻
線の巻き方向とは逆斜めに複数の巻線層間に亘つ
て他端を巻終り口出線に固定した。
〔作用〕
固定用部材は、巻線層の間に保持され、巻終り
口出線を巻線の巻回方向に引つ張つている。すな
わち、巻線に生じる巻き戻り力に抗して巻線を保
持し、スプリングバツクを防止する。
〔実施例〕
第1図に変流器用の巻線としての一実施例を示
す。第2図は第1図を矢印方向より見た図であ
る。第2図に示すように、巻枠1の外周に低圧コ
イル2が巻かれ、その外周に絶縁層3をはさんで
高圧コイル4が巻かれている。高圧コイル4の巻
始めの口出線5は端子7aに、巻終りの口出線6
は端子7bに接続されている。二枚重ねとした綿
テープ14の一端部15は第2層目の巻線層4c
に固定される。綿テープ14の中間部14aは巻
線層4cと4bの間に巻き込まれ、中間部14b
は折り返して巻線層4bと4aの間に巻き込まれ
ている。綿テープ14の他端16は巻終りの口出
線6をしばつて固定している。
この巻線の構造を第3図を用いて説明する。第
3図aは、製造過程において、最終巻線層4aよ
り1層下の巻線層4bを1回巻いた状態を示す。
2つ折りにされた綿テープ14の一端部15が巻
線にひつかけられている。この綿テープ14を、
第3図bのように、巻線層4cの上に敷いて巻線
を巻回し続ける。巻線層4bをほぼ巻き終えた状
態を示すのが第3図cである。巻線層4bを巻き
終つた後、綿テープ14を折り返し、巻線層4b
の上に敷く(第3図d参照)。その上に、最終巻
線層4aを巻き第3図eの状態とする。そして、
第3図fに示すように、巻線を綿テープ14の間
に挿入した後しばる。このようにして、第1図に
示す巻線が完成される。尚、結び残り14gは切
り取る。この実施例では、綿テープ14を折り返
しているので、綿テープ14が変形して滑らない
限りゆるむことはない。また、中間部14aは巻
線2層分の圧力で押えられているので、ゆるみに
くい等の特徴をもつている。
なお、上記実施例では固定用部材として綿テー
プ14を用いたが、テトロンテープ等を用いるこ
ともできる。
また、上記実施例では最終巻線層とその1層下
の巻線層の間、最終巻線層の1層下の巻線層と2
層下の巻線層の間に固定用部材を保持した。他の
実施例では、これら以外の巻線層間に保持するこ
ともできる。
さらに、上記実施例は変流器に関するものであ
るが、この考案は変圧器や変流器など巻線を有す
る機器にも適用できることはいうまでもない。
〔考案の効果〕
この考案によれば、従来のように複数の固定用
部材を設ける必要がなく、作業性がよい。また、
従来のように固定用部材の他に糸を用いずとも、
スプリングバツクを防止できる。固定用部材は巻
線に生じる巻き戻り力に抗して巻線を確実に保持
しているので、有効にスプリングバツクを防止で
きる。すなわち、従来の巻線に比べ、作業性がよ
く、信頼性の高い巻線を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による巻線の一実施例を示す
図、第2図は第1図の矢印方向から見た図、第3
図a〜fは第1図の巻線の構造を示す図、第4図
は従来の変流器を示す図、第5図は従来の巻線を
示す図、第6図は第5図の矢印方向から見た図、
第7図a〜eは第5図の巻線の構造を示す図であ
る。 4aは最終巻線層、6は巻終り口出線、14は
固定部材、14a,14bは固定部材の中間部、
15は固定部材の一端、16は固定部材の他端で
ある。なお、各図中同一符号は同一または相当部
分を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 一端は最終巻線層より下の巻線層に固定さ
    れ、中間部は該固定された一端から巻線の巻き
    方向とは逆斜めの方向に複数の巻線層間に亘つ
    て設けられ、他端は巻終り口出し線に固定され
    た固定用部材を備えたことを特徴とするスプリ
    ングバツクを防止した巻線。 (2) 固定用部材の他端は、巻終り口出線の折り返
    し部に固定されていることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項記載のスプリングバツ
    クを防止した巻線。 (3) 固定用部材の中間部は、最終巻線層より2層
    下の巻線層と1層下の巻線層の間および最終巻
    線層と最終巻線層より1層下の巻線層の間に折
    り返して設けられていることを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項または第2項記載の
    スプリングバツクを防止した巻線。
JP17734284U 1984-11-21 1984-11-21 Expired JPH029532Y2 (ja)

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JPS6192039U JPS6192039U (ja) 1986-06-14
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