JPH0416412Y2 - - Google Patents
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- JPH0416412Y2 JPH0416412Y2 JP1988071546U JP7154688U JPH0416412Y2 JP H0416412 Y2 JPH0416412 Y2 JP H0416412Y2 JP 1988071546 U JP1988071546 U JP 1988071546U JP 7154688 U JP7154688 U JP 7154688U JP H0416412 Y2 JPH0416412 Y2 JP H0416412Y2
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Landscapes
- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Insulating Of Coils (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は銅あるいはアルミニウム等の条導体で
構成した変圧器巻線の改良に関する。
構成した変圧器巻線の改良に関する。
従来から比較的小容量の変圧器において、その
低圧巻線は銅あるいはアルミニウム等の条導体と
絶縁紙とを重ね合わせて渦巻状に巻装した巻線が
使用されている。この巻線は構造が簡単で、しか
も、巻回に際して余り手間がかからず、巻線作業
が迅速容易に行えるため、前記低圧巻線の製作に
広く採用されている。そして、前記巻線の巻回に
際しては、例えば、銅等の条導体と、この条導体
より幅広で加熱すると接着性の出る樹脂を両面
に、しかも、所定形状に塗布して樹脂接着層を形
成した公知の接着絶縁紙(層間絶縁紙)とを、重
ね合わせて所定回数渦巻状に巻回して低圧巻線を
形成している。この場合、銅等の条導体は、丸線
や平角線を各層毎に所要回数巻回する場合とは全
く異なり、巻線の巻回幅とほぼ同幅の一枚の板体
を各層にまたがつて連続的に巻回し、しかも、各
層間は前記接着絶縁紙によつて強固に接着保持さ
れているので、丸線等の線材を使用した巻線に比
べ、機械的強度が強くなつている。しかし、この
低圧、巻線に使用する接着絶縁紙は、その製造過
程において、漉きむらが生じると、その肉薄部分
が所定の耐電圧に耐えられなくなつて層間短絡事
故を惹起するおそれがあつた。このため、通常は
前記接着絶縁紙を例えば2枚重ねて使用すること
により、層間短絡事故を回避していたので、非常
に不経済であるとともに、接着絶縁紙自体は接着
剤が塗布されている関係上、肉厚に製作されてお
り、低圧巻線の巻回径を大きくする問題があつ
た。
低圧巻線は銅あるいはアルミニウム等の条導体と
絶縁紙とを重ね合わせて渦巻状に巻装した巻線が
使用されている。この巻線は構造が簡単で、しか
も、巻回に際して余り手間がかからず、巻線作業
が迅速容易に行えるため、前記低圧巻線の製作に
広く採用されている。そして、前記巻線の巻回に
際しては、例えば、銅等の条導体と、この条導体
より幅広で加熱すると接着性の出る樹脂を両面
に、しかも、所定形状に塗布して樹脂接着層を形
成した公知の接着絶縁紙(層間絶縁紙)とを、重
ね合わせて所定回数渦巻状に巻回して低圧巻線を
形成している。この場合、銅等の条導体は、丸線
や平角線を各層毎に所要回数巻回する場合とは全
く異なり、巻線の巻回幅とほぼ同幅の一枚の板体
を各層にまたがつて連続的に巻回し、しかも、各
層間は前記接着絶縁紙によつて強固に接着保持さ
れているので、丸線等の線材を使用した巻線に比
べ、機械的強度が強くなつている。しかし、この
低圧、巻線に使用する接着絶縁紙は、その製造過
程において、漉きむらが生じると、その肉薄部分
が所定の耐電圧に耐えられなくなつて層間短絡事
故を惹起するおそれがあつた。このため、通常は
前記接着絶縁紙を例えば2枚重ねて使用すること
により、層間短絡事故を回避していたので、非常
に不経済であるとともに、接着絶縁紙自体は接着
剤が塗布されている関係上、肉厚に製作されてお
り、低圧巻線の巻回径を大きくする問題があつ
た。
前記の問題点に鑑み、最近では層間絶縁紙とし
て使用する接着絶縁紙の代りに、例えば薄葉のポ
リエステルフイルムとクラフト紙とを重ね合わせ
た層間絶縁物が使用されている。この絶縁物は第
3図に示すように、鉄心脚を挿入する中空状の絶
縁筒1の外周において、内方にポリエステルフイ
ルム2、外方にクラフト紙3をそれぞれ重ね合わ
せて設けられ、この層間絶縁物4の外側に条導体
5を重ね合わせ、この条導体5を前記層間絶縁物
4とともに絶縁筒1の外周に所定回数巻回して低
圧巻線6を形成する。このあと、前記低圧巻線6
の外側に接着絶縁紙を複数回巻回して高低圧巻線
間絶縁物を形成し、更に、この絶縁物の外側に丸
線等の線状導体を、クラフト紙等の層間絶縁物を
介挿して図示しない高圧巻線を巻回することによ
り、変圧器巻線を構成していた。
て使用する接着絶縁紙の代りに、例えば薄葉のポ
リエステルフイルムとクラフト紙とを重ね合わせ
た層間絶縁物が使用されている。この絶縁物は第
3図に示すように、鉄心脚を挿入する中空状の絶
縁筒1の外周において、内方にポリエステルフイ
ルム2、外方にクラフト紙3をそれぞれ重ね合わ
せて設けられ、この層間絶縁物4の外側に条導体
5を重ね合わせ、この条導体5を前記層間絶縁物
4とともに絶縁筒1の外周に所定回数巻回して低
圧巻線6を形成する。このあと、前記低圧巻線6
の外側に接着絶縁紙を複数回巻回して高低圧巻線
間絶縁物を形成し、更に、この絶縁物の外側に丸
線等の線状導体を、クラフト紙等の層間絶縁物を
介挿して図示しない高圧巻線を巻回することによ
り、変圧器巻線を構成していた。
しかし、前記変圧器巻線の構成では、低圧巻線
と高圧巻線との間の機械的固定は、巻線自身の巻
圧に頼つていたので、瞬時短絡事故時、高圧巻線
と低圧巻線との反発力(電磁力)及び巻線の電磁
機械力により前記高低圧巻線は、互いに相反する
径方向あるいは軸方向にずれたりして巻線破壊を
誘発することがあつた。このため、低圧巻線と高
圧巻線との間に形成した高低圧巻線間絶縁物を、
前記低圧及び高圧巻線との間において、ワニスを
塗布する等して低圧、高圧両巻線と前記絶縁物と
の結合強化を図り、両巻線間の機械的強度を持た
せていたが、変圧器巻線の巻回途中でワニス処理
を施すことは、巻線の巻回作業を部分的に中断し
なければならないので、面倒であり、この種変圧
器巻線の生産性向上を阻害する大きな要因となつ
ていた。
と高圧巻線との間の機械的固定は、巻線自身の巻
圧に頼つていたので、瞬時短絡事故時、高圧巻線
と低圧巻線との反発力(電磁力)及び巻線の電磁
機械力により前記高低圧巻線は、互いに相反する
径方向あるいは軸方向にずれたりして巻線破壊を
誘発することがあつた。このため、低圧巻線と高
圧巻線との間に形成した高低圧巻線間絶縁物を、
前記低圧及び高圧巻線との間において、ワニスを
塗布する等して低圧、高圧両巻線と前記絶縁物と
の結合強化を図り、両巻線間の機械的強度を持た
せていたが、変圧器巻線の巻回途中でワニス処理
を施すことは、巻線の巻回作業を部分的に中断し
なければならないので、面倒であり、この種変圧
器巻線の生産性向上を阻害する大きな要因となつ
ていた。
本考案は前記の欠点を除去し、銅等の条導体を
用いた低圧巻線と、線状導体を用いた高圧巻線と
の間を簡単な構成により機械的強度を強固に保
ち、瞬時短絡事故時の電磁機械力による巻線破壊
を阻止するようにした変圧器巻線を提供すること
を目的とする。
用いた低圧巻線と、線状導体を用いた高圧巻線と
の間を簡単な構成により機械的強度を強固に保
ち、瞬時短絡事故時の電磁機械力による巻線破壊
を阻止するようにした変圧器巻線を提供すること
を目的とする。
本考案は条導体を巻回した低圧巻線の最終巻回
層あるいはこれを含むその数回前までの巻回層
は、加熱すると接着性の出る樹脂を両面に所定形
状に塗布して接着層を形成した接着絶縁紙と条導
体とを重合巻回して低圧巻線を形成するととも
に、この巻線の外側に前記接着絶縁紙を低圧巻線
から切り離すことなく連続的に巻回して高低圧巻
線間絶縁物を形成し、更に、前記絶縁物の外周に
巻回する高圧巻線自体も前記接着絶縁紙を層間絶
縁物として使用して変圧器巻線を構成するように
したことを特徴とする。
層あるいはこれを含むその数回前までの巻回層
は、加熱すると接着性の出る樹脂を両面に所定形
状に塗布して接着層を形成した接着絶縁紙と条導
体とを重合巻回して低圧巻線を形成するととも
に、この巻線の外側に前記接着絶縁紙を低圧巻線
から切り離すことなく連続的に巻回して高低圧巻
線間絶縁物を形成し、更に、前記絶縁物の外周に
巻回する高圧巻線自体も前記接着絶縁紙を層間絶
縁物として使用して変圧器巻線を構成するように
したことを特徴とする。
〔作用〕
本考案は高圧巻線と低圧巻線との間に、低圧巻
線の最終巻回層あるいはこれを含むその前の複数
層に層間絶縁紙として使用した接着絶縁紙を、低
圧巻線から切り離すことなく連続的に巻回して高
低圧巻線間絶縁物が形成されており、高圧巻線と
低圧巻線とを、前記接着絶縁紙により一体的に結
合することにより、高、低圧巻線間の機械的強度
を強固に保持し、瞬時短絡事故によつて巻線ずれ
が起り、変圧器巻線が破壊されるのを抑制するよ
うにしたことを特徴とする。
線の最終巻回層あるいはこれを含むその前の複数
層に層間絶縁紙として使用した接着絶縁紙を、低
圧巻線から切り離すことなく連続的に巻回して高
低圧巻線間絶縁物が形成されており、高圧巻線と
低圧巻線とを、前記接着絶縁紙により一体的に結
合することにより、高、低圧巻線間の機械的強度
を強固に保持し、瞬時短絡事故によつて巻線ずれ
が起り、変圧器巻線が破壊されるのを抑制するよ
うにしたことを特徴とする。
以下、本考案の実施例を第3図と同一部分には
同一符号を付して示す第1図及び第2図によつて
説明する。
同一符号を付して示す第1図及び第2図によつて
説明する。
即ち、本考案において、低圧巻線6aは従前と
同様に、ポリエステルフイルム2にクラフト紙3
を重ね合わせた層間絶縁物4と、銅等の条導体5
とを重合させて渦巻状に巻回する。なお、条導体
5はあらかじめ設定した巻回数を巻回する毎に、
図示しないダクトピースを介在させながら、前記
低圧巻線6a内に絶縁冷却媒体が流通する通路を
設けながら巻回してもよい。そして、本考案が従
来例と異なる点は、低圧巻線6aにおける最終巻
回層付近の層間絶縁物4aと高低圧巻線間絶縁物
7の構成にある。これは、第2図に示すように、
低圧巻線6aが残り数回(例えば、3〜5回)の
巻回層を残して巻回が終了するという時点に達し
たとき、クラフト紙3と重ね合わせて巻回したポ
リエステルフイルム2のみを切断し、このポリエ
ステルフイルム2に代えて、加熱すると接着性の
出る樹脂を両面かつ所定形状に塗布して接着層を
形成した所謂接着絶縁紙8を、第2図のように、
クラフト紙3の外側に位置させ、このクラフト紙
3と接着絶縁紙8とからなる層間絶縁物4aを、
条導体5と重ね合わせて前記条導体5とともに、
最終巻回層までの残り数回の巻回層を巻回して低
圧巻線6aを形成する。そして、前記低圧巻線6
aの巻回が終了した時点で更にクラフト紙3と接
着絶縁紙8とを重ね合せた前記層間絶縁物4aを
前記低圧巻線6aの外側に所定回数連続的に巻回
して高低圧巻線間絶縁物7を形成するものであ
る。
同様に、ポリエステルフイルム2にクラフト紙3
を重ね合わせた層間絶縁物4と、銅等の条導体5
とを重合させて渦巻状に巻回する。なお、条導体
5はあらかじめ設定した巻回数を巻回する毎に、
図示しないダクトピースを介在させながら、前記
低圧巻線6a内に絶縁冷却媒体が流通する通路を
設けながら巻回してもよい。そして、本考案が従
来例と異なる点は、低圧巻線6aにおける最終巻
回層付近の層間絶縁物4aと高低圧巻線間絶縁物
7の構成にある。これは、第2図に示すように、
低圧巻線6aが残り数回(例えば、3〜5回)の
巻回層を残して巻回が終了するという時点に達し
たとき、クラフト紙3と重ね合わせて巻回したポ
リエステルフイルム2のみを切断し、このポリエ
ステルフイルム2に代えて、加熱すると接着性の
出る樹脂を両面かつ所定形状に塗布して接着層を
形成した所謂接着絶縁紙8を、第2図のように、
クラフト紙3の外側に位置させ、このクラフト紙
3と接着絶縁紙8とからなる層間絶縁物4aを、
条導体5と重ね合わせて前記条導体5とともに、
最終巻回層までの残り数回の巻回層を巻回して低
圧巻線6aを形成する。そして、前記低圧巻線6
aの巻回が終了した時点で更にクラフト紙3と接
着絶縁紙8とを重ね合せた前記層間絶縁物4aを
前記低圧巻線6aの外側に所定回数連続的に巻回
して高低圧巻線間絶縁物7を形成するものであ
る。
前記のようにして、低圧巻線6a及び高低圧巻
線絶縁物7を形成したあと、この絶縁物7の外側
に、第2図のように、丸線等の線状導体9を、各
層間に前記接着絶縁紙8のみを層間絶縁物として
介在させて所定回数巻回し、低圧巻線6aの外側
に高圧巻線10を形成して変圧器巻線11を構成
する。この高圧巻線10の巻回途中には、低圧巻
線6aと同様にダクトピースを介在させて絶縁冷
却媒体が流通する通路を設けるようにしてもよ
い。前記変圧器巻線11は第1図のように鉄心1
2に組込んで配電用変圧器13を製作する。
線絶縁物7を形成したあと、この絶縁物7の外側
に、第2図のように、丸線等の線状導体9を、各
層間に前記接着絶縁紙8のみを層間絶縁物として
介在させて所定回数巻回し、低圧巻線6aの外側
に高圧巻線10を形成して変圧器巻線11を構成
する。この高圧巻線10の巻回途中には、低圧巻
線6aと同様にダクトピースを介在させて絶縁冷
却媒体が流通する通路を設けるようにしてもよ
い。前記変圧器巻線11は第1図のように鉄心1
2に組込んで配電用変圧器13を製作する。
なお、本考案の変圧器巻線11は、条導体5を
用いた低圧巻線6aを内側に巻き、その外側に高
圧巻線10を巻回した例について説明したが、こ
れとは逆に、高圧巻線10を内側に、低圧巻線6
aは外側に巻装して変圧器巻線を構成したものに
適用でき、又、低圧巻線6aは、その最終巻回層
を含む複数巻回層間、あるいは、最終巻回層のみ
を、接着絶縁紙8だけを介在させて条導体5を巻
回するようにしてもよい。この場合、高低圧巻線
間絶縁物7は接着絶縁紙のみで形成させてもよい
ことは勿論である。更に、低圧巻線の最終巻回層
のみを、クラフト紙と接着絶縁紙とを組合わせた
層間絶縁物を用いて条導体5を巻回するようにし
ても本考案は成立するものである。
用いた低圧巻線6aを内側に巻き、その外側に高
圧巻線10を巻回した例について説明したが、こ
れとは逆に、高圧巻線10を内側に、低圧巻線6
aは外側に巻装して変圧器巻線を構成したものに
適用でき、又、低圧巻線6aは、その最終巻回層
を含む複数巻回層間、あるいは、最終巻回層のみ
を、接着絶縁紙8だけを介在させて条導体5を巻
回するようにしてもよい。この場合、高低圧巻線
間絶縁物7は接着絶縁紙のみで形成させてもよい
ことは勿論である。更に、低圧巻線の最終巻回層
のみを、クラフト紙と接着絶縁紙とを組合わせた
層間絶縁物を用いて条導体5を巻回するようにし
ても本考案は成立するものである。
本考案は以上説明したように、低圧巻線は、そ
の最終巻回層近くまでを、例えば、ポリエステル
フイルムとクラフトとを組合わせた2重構造の層
間絶縁物を条導体と重合して巻回し、最終巻回層
を含む複数層、あるいは最終巻回層のみは接着絶
縁紙を条導体と重ね合せて巻回することにより形
成し、この低圧巻線の外側には、前記接着絶縁紙
を低圧巻線と切り離すことなく一体化させて連続
巻回することにより高低圧巻線間絶縁物を形成
し、更に、この高低圧巻線間絶縁物を介して層間
絶縁物として前記接着絶縁紙を用いた高圧巻線を
巻回して変圧器巻線を構成するようにしたので、
本考案は次に示すような効果を有する。
の最終巻回層近くまでを、例えば、ポリエステル
フイルムとクラフトとを組合わせた2重構造の層
間絶縁物を条導体と重合して巻回し、最終巻回層
を含む複数層、あるいは最終巻回層のみは接着絶
縁紙を条導体と重ね合せて巻回することにより形
成し、この低圧巻線の外側には、前記接着絶縁紙
を低圧巻線と切り離すことなく一体化させて連続
巻回することにより高低圧巻線間絶縁物を形成
し、更に、この高低圧巻線間絶縁物を介して層間
絶縁物として前記接着絶縁紙を用いた高圧巻線を
巻回して変圧器巻線を構成するようにしたので、
本考案は次に示すような効果を有する。
本考案は、低圧巻線の最終巻回層の近くにお
いて、条導体と重合して巻回した層間絶縁物用
の接着絶縁紙を、前記低圧巻線の巻回後もその
まま低圧巻線の外側に連続して所定回数巻回し
て高低圧巻線間絶縁物を前記低圧巻線と一体的
に形成し、この高低圧巻線間絶縁物の外側に、
接着絶縁紙からなる層間絶縁物を各層間毎に切
断しながら介在させて高圧巻線を巻回すること
により、変圧器巻線が構成されているので、低
圧巻線と高圧巻線は、その間に介在されている
高低圧巻線間絶縁物が、低圧巻線と一体的に巻
回した状態で形成されている関係上、本考案の
変圧器巻線は、前記高低圧巻線間絶縁物によつ
て、ほぼ一体的に結合・固定されて高・低圧巻
線間の機械的強度を強固に維持して構成されて
いるので、瞬時短絡事故時の電磁機械力によつ
て巻線ずれが生じ、これによつて変圧器巻線が
破壊されるのを良好に回避することができる。
いて、条導体と重合して巻回した層間絶縁物用
の接着絶縁紙を、前記低圧巻線の巻回後もその
まま低圧巻線の外側に連続して所定回数巻回し
て高低圧巻線間絶縁物を前記低圧巻線と一体的
に形成し、この高低圧巻線間絶縁物の外側に、
接着絶縁紙からなる層間絶縁物を各層間毎に切
断しながら介在させて高圧巻線を巻回すること
により、変圧器巻線が構成されているので、低
圧巻線と高圧巻線は、その間に介在されている
高低圧巻線間絶縁物が、低圧巻線と一体的に巻
回した状態で形成されている関係上、本考案の
変圧器巻線は、前記高低圧巻線間絶縁物によつ
て、ほぼ一体的に結合・固定されて高・低圧巻
線間の機械的強度を強固に維持して構成されて
いるので、瞬時短絡事故時の電磁機械力によつ
て巻線ずれが生じ、これによつて変圧器巻線が
破壊されるのを良好に回避することができる。
又、前記高低圧巻線間絶縁物を形成する場合
は、低圧巻線の巻回終了間際において、層間絶
縁物となる接着絶縁紙を低圧巻線の残りの巻回
層を巻回する場合に併用して前記低圧巻回の外
側に連続して巻回することによつて簡易に設け
ることができるため、この結果、高低圧巻線間
絶縁物を形成するために、巻線作業を一旦中断
したりすることなく、低圧巻線の巻回作業と連
続して行うことができるので、巻線作業は迅
速・容易に行ない得、変圧器巻線の生産性を著
しく向上させることができる。
は、低圧巻線の巻回終了間際において、層間絶
縁物となる接着絶縁紙を低圧巻線の残りの巻回
層を巻回する場合に併用して前記低圧巻回の外
側に連続して巻回することによつて簡易に設け
ることができるため、この結果、高低圧巻線間
絶縁物を形成するために、巻線作業を一旦中断
したりすることなく、低圧巻線の巻回作業と連
続して行うことができるので、巻線作業は迅
速・容易に行ない得、変圧器巻線の生産性を著
しく向上させることができる。
その上、高低圧巻線間絶縁物の外側に巻回さ
れる高圧巻線は、その層間絶縁物が高低圧巻線
間絶縁物と同種の接着絶縁紙を使用しているの
で、高圧巻線は前記高低圧巻線間絶縁物を介し
て低圧巻線とほぼ一体的に結合させた状態で巻
回することが可能なため、変圧器巻線を電磁機
械力に対してその機械的強度を著しく向上させ
て巻回形成することができる。
れる高圧巻線は、その層間絶縁物が高低圧巻線
間絶縁物と同種の接着絶縁紙を使用しているの
で、高圧巻線は前記高低圧巻線間絶縁物を介し
て低圧巻線とほぼ一体的に結合させた状態で巻
回することが可能なため、変圧器巻線を電磁機
械力に対してその機械的強度を著しく向上させ
て巻回形成することができる。
更に、低圧巻線はその層間絶縁物として、最
終の巻回層付近を除いては、接着絶縁紙より薄
く、しかも、安価なポリエステルフイルム状の
絶縁物やクラフト紙等を層間絶縁紙物として使
用しているため、巻線の半径寸法を小さくして
経済的な製作が可能となる他、絶縁紙の漉きむ
らによる層間短絡事故を、層間絶縁物が前記の
ように安価な絶縁材料を用いて例えば、2重巻
き構造としたものを採用することにより、皆無
とすることができる利点もある。
終の巻回層付近を除いては、接着絶縁紙より薄
く、しかも、安価なポリエステルフイルム状の
絶縁物やクラフト紙等を層間絶縁紙物として使
用しているため、巻線の半径寸法を小さくして
経済的な製作が可能となる他、絶縁紙の漉きむ
らによる層間短絡事故を、層間絶縁物が前記の
ように安価な絶縁材料を用いて例えば、2重巻
き構造としたものを採用することにより、皆無
とすることができる利点もある。
第1図は本考案の変圧器巻線を備えた変圧器の
縦断面図、第2図は本考案変圧器巻線の縦断面
図、第3図は一般的な低圧巻線の巻回途中を示す
斜視図である。 6a……低圧巻線、7……高低圧巻線間絶縁
物、8……接着絶縁紙、10……高圧巻線、11
……変圧器巻線。
縦断面図、第2図は本考案変圧器巻線の縦断面
図、第3図は一般的な低圧巻線の巻回途中を示す
斜視図である。 6a……低圧巻線、7……高低圧巻線間絶縁
物、8……接着絶縁紙、10……高圧巻線、11
……変圧器巻線。
Claims (1)
- フイルム状絶縁物やクラフト紙等からなる層間
絶縁物を、条導体と重合させて渦巻状に連続して
巻回し、且つ、最後の数回の巻回層には樹脂を塗
布した接着絶縁紙とクラフト紙、あるいは、接着
絶縁紙のみからなる層間絶縁物を介在させて条導
体を巻回して形成した低圧巻線と、低圧巻線の巻
回後前記層間絶縁物を低圧巻線の外側に所定回数
連続して巻回して形成した高低圧巻線間絶縁物
と、更に、前記高低圧巻線間絶縁物の外側に、線
状導体を、各層間に接着絶縁紙のみからなる層間
絶縁物を介在させて所定回数巻回して形成した高
圧巻線とを備えて構成したことを特徴とする変圧
器巻線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988071546U JPH0416412Y2 (ja) | 1988-05-30 | 1988-05-30 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988071546U JPH0416412Y2 (ja) | 1988-05-30 | 1988-05-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01174908U JPH01174908U (ja) | 1989-12-13 |
JPH0416412Y2 true JPH0416412Y2 (ja) | 1992-04-13 |
Family
ID=31296752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988071546U Expired JPH0416412Y2 (ja) | 1988-05-30 | 1988-05-30 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0416412Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006222244A (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-24 | West Japan Railway Co | 空心リアクトル |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS425374Y1 (ja) * | 1965-04-28 | 1967-03-17 | ||
JPS4323231Y1 (ja) * | 1966-11-25 | 1968-10-01 |
-
1988
- 1988-05-30 JP JP1988071546U patent/JPH0416412Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS425374Y1 (ja) * | 1965-04-28 | 1967-03-17 | ||
JPS4323231Y1 (ja) * | 1966-11-25 | 1968-10-01 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01174908U (ja) | 1989-12-13 |
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