JPH0215304Y2 - - Google Patents

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JPH0215304Y2
JPH0215304Y2 JP3417184U JP3417184U JPH0215304Y2 JP H0215304 Y2 JPH0215304 Y2 JP H0215304Y2 JP 3417184 U JP3417184 U JP 3417184U JP 3417184 U JP3417184 U JP 3417184U JP H0215304 Y2 JPH0215304 Y2 JP H0215304Y2
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winding
resin film
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insulating material
windings
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、変圧器の一次巻線と二次巻線相互間
の絶縁をする巻線間絶縁物に関し、特に一つの成
型ボビンに一次巻線と二次巻線とを同心円状に配
置する変圧器において同巻線間の絶縁距離を十分
確保できる巻線間絶縁物に関する。
〔従来技術と問題点〕
従来、成型ボビンを用いて一次巻線と二次巻線
とを同心円状に配置する変圧器において、巻線相
互間の絶縁をするには、第1図に示すように、成
型ボビン1の下層に巻かれた一次巻線2の上面
に、薄い(例えば0.025mm程度)フイルムの片面
全面に粘着ノリを塗布した絶縁テープ3を多数回
巻き付け、この上層に二次巻線4を巻いていた。
しかしこの場合、上記絶縁テープ3は薄いので多
数回巻いても一次、二次巻線間の絶縁距離を十分
確保するのは困難であつた。特に、欧州安全規格
で定められた約8mmの巻線間絶縁距離を確保する
のはほとんど不可能であつた。
これに対処して、従来、第2図に示すような同
軸形の成型ボビンを用いる手段と、第4図に示す
ような積重ね形の成型ボビンを用いる手段とが提
供されている。前者は、小径の第一ボビン5a
と、大径の第二ボビン5bとを用意し、これらに
第3図に示すようにそれぞれ一次巻線2及び二次
巻線4を巻いた後、第二ボビン5bの中心部に第
一ボビン5aを嵌め込んでいた。この場合の各巻
線間の絶縁距離は、第3図にd1で示すように、第
二ボビン5bの縁の高さを回り込む長さとなるの
で、この縁を所定の高さとすることにより上記欧
州安全規格を達成することができる。また、後者
は、薄形同径の第一ボビン6aと、第二ボビン6
bとを用意し、これらに第5図に示すようにそれ
ぞれ一次巻線2及び二次巻線4を巻いた後、両ボ
ビン6a,6b間に隔板7を挟んで並列に重ねて
いた。この場合の各巻線間の絶縁距離は、第5図
にd2で示すように、上記隔板7を回り込む長さと
なるので、この隔板を所定の形状、寸法とするこ
とにより上記欧州安全規格を満足することができ
る。しかし、上記いずれの場合においても、ボビ
ンを二つ必要とし、部品点数が増えると共にコス
ト高となるものであつた。また、一次巻線2及び
二次巻線4をそれぞれ別個のボビンに巻いてそれ
らを結合するので、変圧器全体が大形化するもの
であつた。
〔考案の目的〕
本考案は上記の問題点を解消するためになされ
たもので、一つの成型ボビンに一次巻線と二次巻
線とを同心円状に配置する変圧器において両巻線
間の絶縁距離を十分確保できる巻線間絶縁物を提
供することを目的とする。
〔考案の概要〕
上記目的を達成するために、本考案による変圧
器の巻線間絶縁物は、熱可塑性を有しテープ状に
形成された樹脂フイルムと同じくテープ状に形成
された柔軟紙状材とを上面及び下面に上記樹脂フ
イルムを位置させて多層状に重ね合わせその一側
端部を部分的に相互止着して絶縁材料を形成し、
この絶縁材料の下面側の樹脂フイルムを、成型ボ
ビンを用いて一次巻線及び二次巻線を同心円状に
配置する変圧器の上記成型ボビンの横幅よりも広
幅に形成すると共に、絶縁すべき巻線部分の外周
面に対し一回り以上巻いて両端部が重なり合う長
さに切断し、かつその両側辺部を記上成型ボビン
の内側壁面に沿つて一次巻線と二次巻線との間の
絶縁距離を保証するだけの高さに立ち上げ、さら
に上記絶縁材料の全体形状を一次巻線の外周面を
包み込んで両端部が重なり合う形に予め変形させ
たものである。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて詳
細に説明する。
第6図において絶縁材料11は、本考案による
巻線間絶縁物10(第8図参照)の本体となるも
ので、熱可塑性を有し第1図に示す従来の絶縁テ
ープ3よりは厚手(例えば0.25mm前後)のテープ
状に形成された樹脂フイルム12と、同じくテー
プ状に形成された不織布又は紙等の柔軟紙状材1
3とを、上面及び下面に上記樹脂フイルム12を
位置させて多層状に重ね合わせ、その一側端部1
4を高周波加熱等により部分的に相互止着して形
成されている。そして、上記絶縁材料11の下面
側の樹脂フイルム12の幅は第9図に示す一次巻
線2及び二次巻線4(第10図参照)を同心円状
に配置して巻く成型ボビン1の横幅よりも広幅と
されると共に、その長さは上記成型ボビン1の下
層に巻き付けられ絶縁すべき一次巻線2の外周面
に対し一回り以上巻いた状態でその両端部が重な
り合う長さlに切断されている。このように、両
端部が重なり合う長さlとしたのは、上記一次巻
線2の外周に一回り巻き付けた状態でその重なり
合う部分(第8図の符号15参照)に粘着ノリを
付けて接着結合するためである。
上記下面側の樹脂フイルム12の両側辺部は、
第7図に示すように、略直角に立ち上げられてい
る。この立上げ部16,16は、一次巻線2と二
次巻線4との間の絶縁距離をとるためのもので、
両立上げ部16,16間の幅wは第9図に示す成
型ボビン1の内側壁面間の幅w′よりやや小さく
され、該成型ボビン1の内側壁面に沿つて一次巻
線2と二次巻線4との間の絶縁距離を保証するだ
けの高さ(例えば4mm〜8mm程度)に立ち上げら
れている。このとき、第6図において中間層に位
置する柔軟紙状材13,13及び上面に位置する
樹脂フイルム12は、上記下面側の樹脂フイルム
12の両立上げ部16,16の間にwの幅で納め
られている。
さらに、このように形成された絶縁材料11
は、第8図に示すように、第9図の成型ボビン1
の下層に巻かれた一次巻線2の外周面を包み込ん
でその両端部が重なり合う(符号15参照)形と
なるようにその全体形状が予め変形されて、本考
案の巻線間絶縁物10とされる。ここで、第7図
に示すように立上げ部16,16を形成したり、
第8図に示すように全体形状を変形するには、加
熱した適宜の雄型部材により成型すればよい。
上記のように構成された巻線間絶縁物10を使
用して変圧器の巻線相互間を絶縁するには、この
巻線間絶縁物10の両端部の重ね合わせ部15を
開いて、第9図に示す一次巻線2の外周面に、そ
の両側辺部の立上げ部16,16を成型ボビン1
の内側壁面に沿わせてワンタツチ式に包み込むよ
うに一回りだけ巻き付け、上記両端部の重ね合わ
せ部15を粘着ノリで接着結合し、このようにし
て取り付けられた巻線間絶縁物10の立上げ部1
6,16の間に、第10図に示すように二次巻線
4を巻き付ければよい。このときの一次巻線2と
二次巻線4との間の絶縁距離は、第10図にdで
示すように、上記立上げ部16を回り込む長さと
なるので、十分な絶縁距離が得られる。また、一
次巻線2と二次巻線4との間の絶縁耐圧を保証で
きる厚さを、多層状に重ね合わせた樹脂フイルム
12と柔軟紙状材13とで容易に得ることができ
る。
第11図は絶縁材料11の変形例を示す説明図
である。この変形列による絶縁材料11′は、樹
脂フイルム12と柔軟紙状材13とを多層状に重
ね合わせると共に、それらのいずれかの層の間に
銅箔17の片面を樹脂フイルムで包んだシールド
材18を組み合わせ、その一側端部14を熱圧着
等により部分的に相互止着して形成されている。
この場合は、一次巻線2と二次巻線4との間の絶
縁耐圧を保証できると共に、両巻線間の静電遮へ
い対策をすることができる。なお、第11図にお
いて符号19は、上記銅箔17を接地するリード
線である。
〔考案の効果〕
本考案は以上説明したように、樹脂フイルム1
2と柔軟紙状材13とを多層状に重ね合わせて絶
縁材料11を形成したので、変圧器の一次巻線2
と二次巻線4との間の絶縁耐圧を保証できる厚さ
を容易に得ることができる。また、上記絶縁材料
11の下面側の樹脂フイルム12の両側辺部を成
型ボビン1の内側壁面に沿つて一次巻線2と二次
巻線4との間の絶縁距離を保証するだけの高さに
立ち上げた(第8図及び第10図の符号16参
照)ので、上記成型ボビン1の下層に巻かれた一
次巻線2の上面に巻線間絶縁物10を介在させ、
さらにその上に二次巻線4を巻き付けた状態で、
上記両巻線間の絶縁距離を十分確保することがで
きる。特に、上記立上げ部16の高さを例えば4
mm〜8mm程度とすれば、欧州安全規格で定められ
た巻線間絶縁距離も確保することができる。さら
に、本考案による巻線間絶縁物10を使用する
と、一つの成型ボビン1に対して一次巻線2と二
次巻線4とを同心円状に配置することができるの
で、従来のように成型ボビン1を二つ用意するこ
となく、部品点数を減らしてコストを低くするこ
とができる。また、上記のように一次巻線2及び
二次巻線4を一つの成型ボビン1に巻いて変圧器
を構成することができるので、変圧器全体を小形
化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は成型ボビンを用いて一次巻線と二次巻
線とを同心円状に配置した従来の変圧器における
巻線相互間の絶縁状態を示す要部断面図、第2図
は従来の同軸形の成型ボビンを示す斜視図、第3
図はその要部縦断面図、第4図は従来の積重ね形
の成型ボビンを示す斜視図、第5図はその要部縦
断面図、第6図は本考案における絶縁材料を示す
説明図、第7図はその絶縁材料の下面側の樹脂フ
イルム形状を示す斜視図、第8図は本考案による
巻線間絶縁物を示す斜視図、第9図は成型ボビン
の下層に一次巻線を巻いた状態を示す斜視図、第
10図は巻線相互間を絶縁した状態を示す要部断
面図、第11図は絶縁材料の変形例を示す説明図
である。 1……成型ボビン、2……一次巻線、4……二
次巻線、10……巻線間絶縁物、11,11′…
…絶縁材料、12……樹脂フイルム、13……柔
軟紙状材、14……一側端部、15……重ね合わ
せ部、16……立上げ部、18……シールド材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱可塑性を有しテープ状に形成された樹脂フイ
    ルムと同じくテープ状に形成された柔軟紙状材と
    を上面及び下面に上記樹脂フイルムを位置させて
    多層状に重ね合わせその一側端部を部分的に相互
    止着して絶縁材料を形成し、この絶縁材料の下面
    側の樹脂フイルムを、成型ボビンを用いて一次巻
    線及び二次巻線を同心円状に配置する変圧器の上
    記成型ボビンの横幅よりも広幅に形成すると共
    に、絶縁すべき巻線部分の外周面に対し一回り以
    上巻いて両端部が重なり合う長さに切断し、かつ
    その両側辺部を上記成型ボビンの内側壁面に沿つ
    て一次巻線と二次巻線との間の絶縁距離を保証す
    るだけの高さに立ち上げ、さらに上記絶縁材料の
    全体形状を一次巻線の外周面を包み込んで両端部
    が重なり合う形に予め変形させたことを特徴とす
    る変圧器の巻線間絶縁物。
JP3417184U 1984-03-12 1984-03-12 変圧器の巻線間絶縁物 Granted JPS60146329U (ja)

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JPS60146329U JPS60146329U (ja) 1985-09-28
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