JPH048571Y2 - - Google Patents

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JPH048571Y2
JPH048571Y2 JP1984043297U JP4329784U JPH048571Y2 JP H048571 Y2 JPH048571 Y2 JP H048571Y2 JP 1984043297 U JP1984043297 U JP 1984043297U JP 4329784 U JP4329784 U JP 4329784U JP H048571 Y2 JPH048571 Y2 JP H048571Y2
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conductor
wire
coil
winding
insulation
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JP1984043297U
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JPS60156612U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は電機巻線用複合線に関するもので、
特に、導体のスペースフアクタの向上を企図した
電機巻線用複合線に関するものである。
一般に、電気機器のコイル等の巻線が強磁界中
に存在する場合、渦電流損を発生する。従つて、
この損失を低減するために、一般には、巻線を形
成している導体を細分化し、導体間を絶縁して複
合線とする構造が採用されている。
〔従来技術〕
従来、例えば、10本導体の場合、第2図に示す
ように、平角導体11aを5本単位で(5本を重
ねて)共通絶縁13を施したものを、平角導体1
1bで同様にしたものと2層重ねて複合線を構成
し、これを巻回して、第1図に示すような変圧器
コイル1を構成していた。第2図で、符号12は
素線絶縁を示している。しかし、導体のスペース
フアクタを良くするためには第3図に示すよう
に、10本の素線導体をまとめて共通絶縁すること
も公知である。第2図で、同じ層内の平角素線導
体11a又は11b間の絶縁はこれを素線間絶縁
Siと呼び、層間すなわち素線導体11aの層と素
線導体11bの層との間の絶縁を層間絶縁Liと称
する。素線間絶縁及び層間絶縁の目的は渦電流損
の低減であるから、絶縁するべき電圧は小さく、
層間絶縁Liは素線間絶縁Siと同じでよい。以上の
理由で第3図のものが考えられ、(第2図のもの
ではLi>Si)スペースフアクタが良くなつた。
しかし、このようにすると、導体のスペースフ
アクタは良くなるが、平角導体11aと11bと
の間には共通絶縁の拘束力による摩擦抵抗しかな
く、上記のような従来の平角導体を多導体化した
複合線2を第4図に示すようにドラム3に巻くと
き、もしくは、コイル巻取時に、半径方向外側に
なる層と内側になる層とでは周長差が生ずるの
で、平角導体が倒れて、共通絶縁を損傷し、正常
なドラム巻取もしくはコイル巻取ができない欠点
があつた。ドラム巻取時もしくはコイル巻取時に
複合線に常に十分大きな張力をかけていれば巻取
は可能と思われるが、これは現実問題としては設
備等が高価となる欠点があり実用不可能である。
また一般に、第8図に示すような、転位電線が公
知であつて、転位電線を使用すれば、短いピツチ
で転位(線の入れ替え)があり、全ての導線が同
じ長さとなつているので、巻取は可能であるが、
これも高価である欠点があつた。以上のような欠
点は、経験によれば、第3図のものは実用的な共
通絶縁にあつては銅線サイズHが2mm程度を越え
ると不可能となることがわかつている。
〔考案の概要〕
この考案は、従来のものの上記のような欠点に
かんがみてなされたもので、共通絶縁を損傷しな
いで、正常なドラム巻取又はコイル巻取ができる
電機巻線用複合線を提供することを目的とし、こ
の目的を達成するために、電機巻線用複合線は平
角エナメル線複数本、複数層を接着によつてコイ
ル形成時に必要な程度の可塑性を有するように一
体的に固着して多導体化した導体に絶縁紙により
共通絶縁を施して形成されることを特徴としてい
る。複合線はこれを構成する導体がコイル形成時
に必要な程度の可塑性を有するので、これをコイ
ルに巻いても、共通絶縁を損傷することはない。
〔考案の実施例〕
以下、図示する実施例に関して、この考案を詳
細に説明する。
第5図に示すように、この考案の複合線20は
平角エナメル線21の複数本(図示例では5本)
複数層(図で2層)を互に接着剤22で接着して
多導体化した導体に共通絶縁23を施して形成し
ている。すなわち平角エナメル線21に接着剤2
2を塗布して、あらかじめ加熱一体化して完全に
接着させておく。角素線が完全に一体化すること
により、単導体と同様に考えられるが、この一体
になつた多導体を絶縁紙によつて被覆して共通絶
縁23を施すことによつて電機巻線用複合線が得
られる。なお接着剤22はドラム巻取時もしくは
コイル巻き時に各平角エナメル線21を拘束一体
化するとともに、内外層の周長差により亀裂等が
生じないように、可塑性が必要なので、例えばフ
エノキシ樹脂、ブチラール樹脂、ポリエステルな
どの可塑性を有するものを使用する。
また、素線間あるいは内外層間の接着をより強
固にするために、他の実施例として、第6図のよ
うに、上下端の素線のみをサイズの異る平角エナ
メル線21′,21″とする構造、第7図に示すよ
うに、層間が各素線毎にジグザグになるようにサ
イズを変えた素線21′,21″からなる構造も考
えられる。
〔考案の効果〕
平角エナメル線複数本、複数層を接着によつて
コイル形成時に必要な程度の可塑性を有するよう
に一体的に固着して多導体化した導体に絶縁紙被
覆による共通絶縁を施したことにより、共通絶縁
を損傷することなく、複合線を用いたコイルを形
成しうる効果がある。また、層間距離は平角エナ
メル線間の距離と同じにすることができ、コイル
の平均長が縮小され機器本体の縮小化を図ること
ができるという効果もある。さらに、コイルの形
成の際には形成後に接着剤を乾燥するための加熱
乾燥工程を必要とせず、簡単にコイルが形成され
るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は変圧器コイルの平面図、第2図及び第
3図は従来の電機巻線用複合線の導体配置のそれ
ぞれ二つの例を示す第1図の線−に沿う断面
図、第4図は電機巻線用複合線をドラムに巻取る
状況を示す斜視図、第5図はこの考案による電機
巻線用複合線の一実施例を示す第2図と同様の断
面図、第6図及び第7図はそれぞれ他の実施例に
おける素線の配置を示す断面図、第8図は従来の
転位電線を示す第5図と同様の断面図である。 1……変圧器コイル、2……複合線、3……ド
ラム、11a,11b……平角素線導体、12…
…素線絶縁、13……共通絶縁、20……複合
線、21……平角エナメル線、21′,21″……
平角エナメル線、22……接着剤、23……共通
絶縁。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部
分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 平角エナメル線複数本、複数層を接着によつて
    コイル形成時に必要な程度の可塑性を有するよう
    に一体的に固着して多導体化した導体に絶縁紙被
    覆による共通絶縁を施したことを特徴とする電機
    巻線用複合線。
JP4329784U 1984-03-28 1984-03-28 電機巻線用複合線 Granted JPS60156612U (ja)

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JP4329784U JPS60156612U (ja) 1984-03-28 1984-03-28 電機巻線用複合線

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JPS60156612U JPS60156612U (ja) 1985-10-18
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JPS60156612U (ja) 1985-10-18

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