JPH0723003Y2 - コイル - Google Patents
コイルInfo
- Publication number
- JPH0723003Y2 JPH0723003Y2 JP1988008885U JP888588U JPH0723003Y2 JP H0723003 Y2 JPH0723003 Y2 JP H0723003Y2 JP 1988008885 U JP1988008885 U JP 1988008885U JP 888588 U JP888588 U JP 888588U JP H0723003 Y2 JPH0723003 Y2 JP H0723003Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- polymer film
- wire
- glass fiber
- laminated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案は、高圧回転電機に様いられる亀甲形に形成した
型巻コイルに関する。
型巻コイルに関する。
（従来の技術） 一般的に用いられている高圧回転電機の型巻コイル絶縁
構成の一例を第４図（コイル断面図）及び第５図（亀甲
形コイル外観図）に示した。
構成の一例を第４図（コイル断面図）及び第５図（亀甲
形コイル外観図）に示した。
図から型巻コイル絶縁構成を説明すると、高圧階級容量
によって１列巻と２列巻以上の複列構造（第４図）があ
り、１列巻はポリエステル樹脂を焼付けた平角エナメル
線８単独であり、２列以上の複列構造では隣接する平角
エナメル線８間の絶縁を行う層間絶縁物９を挿入した構
造を取る。
によって１列巻と２列巻以上の複列構造（第４図）があ
り、１列巻はポリエステル樹脂を焼付けた平角エナメル
線８単独であり、２列以上の複列構造では隣接する平角
エナメル線８間の絶縁を行う層間絶縁物９を挿入した構
造を取る。
この状態で第５図に示すような亀甲形状に成形され、全
周長に亘って高分子フィルムであるポリエステルフィル
ムを基材として集成マイカテープを電圧階級に応じ規定
巻回数に重ね巻きされた主絶縁を施した上、鉄心スロッ
トに収納し楔にて固定した後エポキシ樹脂を真空加圧含
浸硬化して固定子絶縁を形成している。
周長に亘って高分子フィルムであるポリエステルフィル
ムを基材として集成マイカテープを電圧階級に応じ規定
巻回数に重ね巻きされた主絶縁を施した上、鉄心スロッ
トに収納し楔にて固定した後エポキシ樹脂を真空加圧含
浸硬化して固定子絶縁を形成している。
（考案が解決しようとする課題） しかしながら、前記固定子絶縁は、品質機能面では何ら
問題なく実用に供されているが、昨今の生産性向上の要
求に対しマイカテープの重ね巻きを３〜６回施す方法
は、このテープ巻回を機械化してもテープ巻回が伴うた
め生産性向上にも限界があり、また真空加圧含浸後のエ
ポキシ樹脂の保有性や樹脂流出の問題がある。これらの
問題を解決するべき新しい型巻コイルの絶縁構成が要望
されている。
問題なく実用に供されているが、昨今の生産性向上の要
求に対しマイカテープの重ね巻きを３〜６回施す方法
は、このテープ巻回を機械化してもテープ巻回が伴うた
め生産性向上にも限界があり、また真空加圧含浸後のエ
ポキシ樹脂の保有性や樹脂流出の問題がある。これらの
問題を解決するべき新しい型巻コイルの絶縁構成が要望
されている。
本考案は、これを解決するもので、鉄心スロットに収納
される亀甲形コイルの樹脂の保有性を良くし樹脂流出の
防止を図ることを目的とする。
される亀甲形コイルの樹脂の保有性を良くし樹脂流出の
防止を図ることを目的とする。
［考案の構成］ （課題を解決するための手段） 本考案は、高圧回転電機の固定子巻線素線が平角エナメ
ル線でこれに高分子フィルム又はガラス繊維を基材とし
た集成マイカ層を施して２重絶縁電線を形成し、この２
重絶縁電線で成る亀甲形コイルがあって、この亀甲形コ
イルの鉄心スロット非収納部に高分子フィルム又はガラ
ス繊維を基材とした集成マイカシートを巻回し含浸樹脂
流出抑制をするコイルエンド補強形亀甲形コイルと、高
分子フィルムを基材とし、これに集成マイカ材を単独又
はガラス繊維製の織布，不織布に集成マイカ材を接着し
た複合材料を、接着又は重ね合わせ規定厚さで成るＵ字
形絶縁物とを備え、鉄心スロットに高分子フィルムを最
外周にして収納したＵ字形絶縁物内に前記コイルエンド
補強形亀甲形コイルを納めエポキシ樹脂で真空加圧含浸
硬化し一体化して成るコイルである。
ル線でこれに高分子フィルム又はガラス繊維を基材とし
た集成マイカ層を施して２重絶縁電線を形成し、この２
重絶縁電線で成る亀甲形コイルがあって、この亀甲形コ
イルの鉄心スロット非収納部に高分子フィルム又はガラ
ス繊維を基材とした集成マイカシートを巻回し含浸樹脂
流出抑制をするコイルエンド補強形亀甲形コイルと、高
分子フィルムを基材とし、これに集成マイカ材を単独又
はガラス繊維製の織布，不織布に集成マイカ材を接着し
た複合材料を、接着又は重ね合わせ規定厚さで成るＵ字
形絶縁物とを備え、鉄心スロットに高分子フィルムを最
外周にして収納したＵ字形絶縁物内に前記コイルエンド
補強形亀甲形コイルを納めエポキシ樹脂で真空加圧含浸
硬化し一体化して成るコイルである。
（作用） このように構成すれば、樹脂の含浸性と保有性及び流出
抑制が向上して、コイルの樹脂含浸充填率が高くなって
素線相互間の密着性が向上し、コイルの絶縁的，機械的
特性の信頼性が高くなると共に生産性も向上する。
抑制が向上して、コイルの樹脂含浸充填率が高くなって
素線相互間の密着性が向上し、コイルの絶縁的，機械的
特性の信頼性が高くなると共に生産性も向上する。
（実施例） 以下本考案の一実施例を図面を参照して説明する。第１
図は平角の素線絶縁線の断面図、第２図は型巻コイルの
外観図、第３図は鉄心スロット断面図である。
図は平角の素線絶縁線の断面図、第２図は型巻コイルの
外観図、第３図は鉄心スロット断面図である。
まず第１図に示すように、エステルイミド製のエナメル
被膜２と、ポリエステルフィルム或いはガラス繊維等を
基材とした集成マイカ層３を平角銅線の被膜１に施し
て、高い合成樹脂含浸性と絶縁性を有する２重絶縁電線
を形成し、この２重絶縁電線を用いて亀甲形の型巻コイ
ルを製作する。
被膜２と、ポリエステルフィルム或いはガラス繊維等を
基材とした集成マイカ層３を平角銅線の被膜１に施し
て、高い合成樹脂含浸性と絶縁性を有する２重絶縁電線
を形成し、この２重絶縁電線を用いて亀甲形の型巻コイ
ルを製作する。
この型巻コイルで、鉄心スロットに収納される直線部分
を除いたコイルエンド部分（第２図に示す）に、ポリエ
ステルフィルム或いはガラス繊維等を基材とした集成マ
イカテープを巻回して集成マイカ層を施し、コイルエン
ド補強形亀甲形コイル７を形成する。尚、この集成マイ
カ層４の厚さは0.2〜0.4mmである。
を除いたコイルエンド部分（第２図に示す）に、ポリエ
ステルフィルム或いはガラス繊維等を基材とした集成マ
イカテープを巻回して集成マイカ層を施し、コイルエン
ド補強形亀甲形コイル７を形成する。尚、この集成マイ
カ層４の厚さは0.2〜0.4mmである。
次に、電機的，機械的に優れた高分子フィルム材料であ
るポリエステルフィルムを基材にし、これに含浸性に優
れた集成マイカ材料を接着又は重ね合わせて規定厚さの
Ｕ字形絶縁物６を形成する。或いは集成マイカ材料の単
独の代わりに、ガラス繊維の不織布或いは織布に集成マ
イカ材料を接着して形成した複合材料を使用してもよ
い。
るポリエステルフィルムを基材にし、これに含浸性に優
れた集成マイカ材料を接着又は重ね合わせて規定厚さの
Ｕ字形絶縁物６を形成する。或いは集成マイカ材料の単
独の代わりに、ガラス繊維の不織布或いは織布に集成マ
イカ材料を接着して形成した複合材料を使用してもよ
い。
このＵ字形絶縁物６のポリエステルフィルムを最外周に
してＵ字形絶縁物６を鉄心スロット内に装着し、このＵ
字形絶縁物６内に前記コイルエンド補強形亀甲形コイル
７を収納してＵ字形絶縁物６で包込み、楔５で固定後エ
ポキシ樹脂を真空加圧含浸して加熱硬化させ一体化した
コイルを形成する。
してＵ字形絶縁物６を鉄心スロット内に装着し、このＵ
字形絶縁物６内に前記コイルエンド補強形亀甲形コイル
７を収納してＵ字形絶縁物６で包込み、楔５で固定後エ
ポキシ樹脂を真空加圧含浸して加熱硬化させ一体化した
コイルを形成する。
このように構成すると、構成材料が樹脂の含浸性と保有
性が優れているのと、コイルエンド部に形成した集成マ
イカ層４が含浸樹脂流出抑制の両作用により、コイルの
樹脂含浸充填率が高くなって素線相互間の密着性が向上
し、コイル相互間と耐地間の絶縁強度が高くなり信頼性
が向上すると共に鉄心とコイル間の一体化が集成マイカ
層４に含浸する樹脂により更に強固になりコイルエンド
の耐振性が向上する。
性が優れているのと、コイルエンド部に形成した集成マ
イカ層４が含浸樹脂流出抑制の両作用により、コイルの
樹脂含浸充填率が高くなって素線相互間の密着性が向上
し、コイル相互間と耐地間の絶縁強度が高くなり信頼性
が向上すると共に鉄心とコイル間の一体化が集成マイカ
層４に含浸する樹脂により更に強固になりコイルエンド
の耐振性が向上する。
又、樹脂の含浸性と保有性及び流出抑制の向上は、処理
時間の短縮に繋がり生産性が上り省資源となる。
時間の短縮に繋がり生産性が上り省資源となる。
［考案の効果］ 以上のように本考案によれば、樹脂の含浸性と保有性及
び流出抑制が向上して、コイルの樹脂含浸充填率が高く
なって素線相互間の密着性が向上し、コイルの絶縁的，
機械的特性の信頼性が高くなると共に生産性も向上す
る。
び流出抑制が向上して、コイルの樹脂含浸充填率が高く
なって素線相互間の密着性が向上し、コイルの絶縁的，
機械的特性の信頼性が高くなると共に生産性も向上す
る。
第１図は本考案の一実施例を示す平角の素線絶縁電線の
断面図、第２図は型巻コイルの外観図、第３図は鉄心ス
ロット断面図、第４図は従来のコイル断面図、第５図は
亀甲形コイルの外観図である。 １……導体、２……エナメル被膜、3,4……集成マイカ
層、６……Ｕ字形絶縁物、７……コイルエンド補強形亀
甲形コイル。
断面図、第２図は型巻コイルの外観図、第３図は鉄心ス
ロット断面図、第４図は従来のコイル断面図、第５図は
亀甲形コイルの外観図である。 １……導体、２……エナメル被膜、3,4……集成マイカ
層、６……Ｕ字形絶縁物、７……コイルエンド補強形亀
甲形コイル。
Claims (1)
- 【請求項１】高圧回転電機の固定子巻線素線が平角エナ
メル線でこれに高分子フィルム又はガラス繊維を基材と
した集成マイカ層を施して２重絶縁電線を形成し、この
２重絶縁電線で成る亀甲形コイルがあって、この亀甲形
コイルの鉄心スロット非収納部に高分子フィルム又はガ
ラス繊維を基材とした集成マイカシートを巻回し含浸樹
脂流出抑制をするコイルエンド補強形亀甲形コイルと、
高分子フィルムを基材とし、これに集成マイカ材を単独
又はガラス繊維製の織布，不織布に集成マイカ材を接着
した複合材料を、接着又は重ね合わせ規定厚さで成るＵ
字形絶縁物とを備え、鉄心スロットに高分子フィルムを
最外周にして収納したＵ字形絶縁物内に前記コイルエン
ド補強形亀甲形コイルを納めエポキシ樹脂で真空加圧含
浸硬化し一体化して成ることを特徴とするコイル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988008885U JPH0723003Y2 (ja) | 1988-01-28 | 1988-01-28 | コイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988008885U JPH0723003Y2 (ja) | 1988-01-28 | 1988-01-28 | コイル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01116547U JPH01116547U (ja) | 1989-08-07 |
| JPH0723003Y2 true JPH0723003Y2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=31215141
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988008885U Expired - Lifetime JPH0723003Y2 (ja) | 1988-01-28 | 1988-01-28 | コイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0723003Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5944713B2 (ja) * | 2012-03-27 | 2016-07-05 | 株式会社荏原製作所 | 固定子の製造方法 |
| JP2014087101A (ja) * | 2012-10-19 | 2014-05-12 | Toyota Motor Corp | 回転電機の固定子 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5064704A (ja) * | 1973-10-12 | 1975-06-02 | ||
| JPS62159138U (ja) * | 1986-03-28 | 1987-10-09 |
-
1988
- 1988-01-28 JP JP1988008885U patent/JPH0723003Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01116547U (ja) | 1989-08-07 |
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