JPH0218662Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0218662Y2 JPH0218662Y2 JP15338880U JP15338880U JPH0218662Y2 JP H0218662 Y2 JPH0218662 Y2 JP H0218662Y2 JP 15338880 U JP15338880 U JP 15338880U JP 15338880 U JP15338880 U JP 15338880U JP H0218662 Y2 JPH0218662 Y2 JP H0218662Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- insulating layer
- insulation
- resin
- wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Landscapes
- Insulating Of Coils (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
A 産業上の利用分野
本孝案は、回転電機用コイルに係るものであ
り、特に高電圧が印加される回転電機用コイルに
関するものである。
り、特に高電圧が印加される回転電機用コイルに
関するものである。
B 従来の技術
従来の回転電機用コイルは第1図に示すように
構成されていた。
構成されていた。
第1図は、従来の回転電機用コイル(以下コイ
ルとする)の断面図であり、同図において、1は
コイルである。
ルとする)の断面図であり、同図において、1は
コイルである。
2は素線で、この素線2は、導体3と、エナメ
ル層あるいはガラス繊維などから成る素線絶縁層
4とで構成されており、亀甲形に巻回積層されて
いる。
ル層あるいはガラス繊維などから成る素線絶縁層
4とで構成されており、亀甲形に巻回積層されて
いる。
5は対地絶縁層であり、ガラス繊維などの基材
にフレ−クマイカあるいは集成マイカなどを接着
して形成した絶縁テ−プを、亀甲形に積層巻回す
ることにより形成された素線2群の外周に巻回す
ることによって構成されている。
にフレ−クマイカあるいは集成マイカなどを接着
して形成した絶縁テ−プを、亀甲形に積層巻回す
ることにより形成された素線2群の外周に巻回す
ることによって構成されている。
この際、絶縁テ−プは、マイカを保護するため
基材を内側にして巻回されている。
基材を内側にして巻回されている。
6は、各素線2間、乃び各素線2と対地絶縁層
5との間に形成される空〓である。
5との間に形成される空〓である。
以上のように構成したコイル1を、普通は、回
転電機の固定子鉄心(図示せず)溝に巻装し、更
に各コイル1間同志を結線した後、全体を真空タ
ンク内に入れて樹脂を真空含浸する。
転電機の固定子鉄心(図示せず)溝に巻装し、更
に各コイル1間同志を結線した後、全体を真空タ
ンク内に入れて樹脂を真空含浸する。
真空含浸の際に樹脂は、対地絶縁層5を通つて
対地絶縁層5の内側の空〓6に充填されると共
に、さらに素線絶縁層4にも含浸される。
対地絶縁層5の内側の空〓6に充填されると共
に、さらに素線絶縁層4にも含浸される。
次にこの含浸した樹脂を加熱することによつて
硬化させ、コイル1の絶縁を強化すると共に固定
子鉄心に一体的に固着させるのである。
硬化させ、コイル1の絶縁を強化すると共に固定
子鉄心に一体的に固着させるのである。
C 解決しようとする問題点
従来の回転電機用コイルは、上記のように、素
線絶縁層4はエナメル層あるいはガラス繊維など
で形成され、また、対地絶縁層5の素線2に当接
している内周面は基材で構成されているため、樹
脂を含浸する場合にあつては、樹脂が十分に含浸
されない。
線絶縁層4はエナメル層あるいはガラス繊維など
で形成され、また、対地絶縁層5の素線2に当接
している内周面は基材で構成されているため、樹
脂を含浸する場合にあつては、樹脂が十分に含浸
されない。
また、樹脂の粘度は、加熱の初期に−旦低下
し、その後次第に上昇して硬化するものであるた
め、加熱硬価時にあつては、粘度の低下する初期
の加熱時に、含浸された樹脂の大部分がコイル1
外に流出してしまう。
し、その後次第に上昇して硬化するものであるた
め、加熱硬価時にあつては、粘度の低下する初期
の加熱時に、含浸された樹脂の大部分がコイル1
外に流出してしまう。
このため、加熱硬化後、コイル1の空〓6内に
は樹脂の充填不足によりボイドが形成されてしま
う。
は樹脂の充填不足によりボイドが形成されてしま
う。
そして、このコイル1を有する回転電機の運転
時であるコイル1に高電圧が印加される際には、
このボイドで発生するコロナにより、対地絶縁層
5あるいは素線絶縁層4が絶縁劣化してしまうと
いう問題点を有していた。
時であるコイル1に高電圧が印加される際には、
このボイドで発生するコロナにより、対地絶縁層
5あるいは素線絶縁層4が絶縁劣化してしまうと
いう問題点を有していた。
本考案は、以上のような問題点を解決し、高電
圧が印加されても絶縁が劣化するおそれのない、
信頼性の高い回転電機用コイルを提供するもので
ある。
圧が印加されても絶縁が劣化するおそれのない、
信頼性の高い回転電機用コイルを提供するもので
ある。
D 問題点を解決するための手段
上記の問題点を解決するために本考案は、素線
絶縁は集成マイカテ−プを集成マイカを外側にし
て巻回して形成し、対地絶縁の最内層には集成マ
イカを内側にした絶縁層を設けて回転電機用コイ
ルを構成したものである。
絶縁は集成マイカテ−プを集成マイカを外側にし
て巻回して形成し、対地絶縁の最内層には集成マ
イカを内側にした絶縁層を設けて回転電機用コイ
ルを構成したものである。
E 実施例
本考案の回転電機用コイルを第2図に基づいて
説明する。
説明する。
なお、第2図において第1図と同−符号を付す
るものは、同様な構成部分を示している。
るものは、同様な構成部分を示している。
第2図は、本考案のコイル1の断面図であり、
同図において7は素線絶縁層であり、素線絶縁層
7はテトロン繊維あるいはガラス繊維などの基材
に樹脂吸収性の高い集成マイカを接着してテ−プ
状にした、いわゆる集成マイカテ−プを、集成マ
イカを外側にして導体3に巻回して形成されてい
る。
同図において7は素線絶縁層であり、素線絶縁層
7はテトロン繊維あるいはガラス繊維などの基材
に樹脂吸収性の高い集成マイカを接着してテ−プ
状にした、いわゆる集成マイカテ−プを、集成マ
イカを外側にして導体3に巻回して形成されてい
る。
10は対地絶縁層で、対地絶縁層10は内周側
の最内層絶縁層8と、外周側の外層絶縁層9の2
層で形成されている。
の最内層絶縁層8と、外周側の外層絶縁層9の2
層で形成されている。
最内層絶縁層8は導体3に巻回したものと同様
の集成マイカテ−プを、亀甲形に積層巻回した素
線2群に集成マイカを内側にして密着巻回して形
成した絶縁層である。
の集成マイカテ−プを、亀甲形に積層巻回した素
線2群に集成マイカを内側にして密着巻回して形
成した絶縁層である。
外層絶縁層9はフレ−クマイカテ−プあるいは
集成マイカテ−プなどを最内層絶縁層8の外周に
巻回して形成した絶縁層である。
集成マイカテ−プなどを最内層絶縁層8の外周に
巻回して形成した絶縁層である。
このように構成したコイル1を、従来と同様に
回転電機の固定子鉄心に固定する場合にあつて
は、まずコイル1は回転電機の固定子鉄心(図示
せず)溝に巻装され、真空含浸によって全体に樹
脂を含浸した後に、樹脂を加熱硬化させて、コイ
ル1の絶縁を強化すると共に、固定子鉄心に−体
的に固着する。
回転電機の固定子鉄心に固定する場合にあつて
は、まずコイル1は回転電機の固定子鉄心(図示
せず)溝に巻装され、真空含浸によって全体に樹
脂を含浸した後に、樹脂を加熱硬化させて、コイ
ル1の絶縁を強化すると共に、固定子鉄心に−体
的に固着する。
真空含浸時に樹脂は、対地絶縁層10を通つて
コイル1内の空〓6に充填されると共に、導体3
を絶縁する素線絶縁層7、及び素線2群を絶縁す
る対地絶縁層10に含浸される。
コイル1内の空〓6に充填されると共に、導体3
を絶縁する素線絶縁層7、及び素線2群を絶縁す
る対地絶縁層10に含浸される。
この際、対地絶縁層10の素線2に当接してい
る内周側は集成マイカで形成されており、−方、
導体3の素線絶縁層7の外周面も集成マイカで形
成されているので、コイル1内の空〓6は、周囲
が樹脂を強力に吸着する力を有する集成マイカに
よつて形成されていることになり、コイル1の空
〓6に入った樹脂は、集成マイカに強力に吸着さ
れるので、加熱時に粘度が低下しても樹脂がコイ
ル1外に流出することはほとんどない。
る内周側は集成マイカで形成されており、−方、
導体3の素線絶縁層7の外周面も集成マイカで形
成されているので、コイル1内の空〓6は、周囲
が樹脂を強力に吸着する力を有する集成マイカに
よつて形成されていることになり、コイル1の空
〓6に入った樹脂は、集成マイカに強力に吸着さ
れるので、加熱時に粘度が低下しても樹脂がコイ
ル1外に流出することはほとんどない。
よつて、加熱硬化の際に、コイル1の空〓6内
には樹脂が十分に充填されているので、硬化後、
コイル1の空〓6内にボイドが形成されることは
ない。
には樹脂が十分に充填されているので、硬化後、
コイル1の空〓6内にボイドが形成されることは
ない。
従つて、このコイル1を有する回転電機の運転
時のコイル1に高電圧が印加される際にも、コイ
ル1内にはボイドが存在しないので、コイル1内
でのコロナの発生はなく、素線絶縁層7、乃び対
地絶縁層10が絶縁劣化をおこすことはない。
時のコイル1に高電圧が印加される際にも、コイ
ル1内にはボイドが存在しないので、コイル1内
でのコロナの発生はなく、素線絶縁層7、乃び対
地絶縁層10が絶縁劣化をおこすことはない。
F 考案の効果
以上のように本考案の回転電機用コイルは、素
線絶縁は集成マイカテ−プを集成マイカを外側に
して巻回して形成し、対地絶縁の最内層には集成
マイカを内側にした絶縁層を設けて構成したの
で、樹脂の含浸後にコイル内の空〓にボイドが形
成されることはなく、高電圧を印加してもコイル
の絶縁が劣化することのない信頼性の高い回転電
機用コイルを得ることができる。
線絶縁は集成マイカテ−プを集成マイカを外側に
して巻回して形成し、対地絶縁の最内層には集成
マイカを内側にした絶縁層を設けて構成したの
で、樹脂の含浸後にコイル内の空〓にボイドが形
成されることはなく、高電圧を印加してもコイル
の絶縁が劣化することのない信頼性の高い回転電
機用コイルを得ることができる。
第1図は従来の回転電機用コイルの断面図であ
り、第2図は本考案の回転電機用コイルの断面図
である。 図中、1はコイル、2は素線、3は導体、7は
素線絶縁層、8は最内層絶縁層、10は対地絶縁
層。
り、第2図は本考案の回転電機用コイルの断面図
である。 図中、1はコイル、2は素線、3は導体、7は
素線絶縁層、8は最内層絶縁層、10は対地絶縁
層。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 導体の外周に素線絶縁を施して成る素線を積層
巻回した素線群の外周に対地絶縁を施すと共に樹
脂を含浸して構成した回転電機用コイルにおい
て、 前記素線絶縁は集成マイカテ−プを集成マイカ
を外側にして巻回して形成し、前記対地絶縁の最
内層に集成マイカを内側にした絶縁層を設けて構
成したことを特徴とする回転電機用コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15338880U JPH0218662Y2 (ja) | 1980-10-27 | 1980-10-27 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15338880U JPH0218662Y2 (ja) | 1980-10-27 | 1980-10-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5778252U JPS5778252U (ja) | 1982-05-14 |
JPH0218662Y2 true JPH0218662Y2 (ja) | 1990-05-24 |
Family
ID=29512643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15338880U Expired JPH0218662Y2 (ja) | 1980-10-27 | 1980-10-27 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0218662Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014030214A1 (ja) * | 2012-08-21 | 2014-02-27 | 株式会社安川電機 | コイル、回転電機、及びコイルの製造方法 |
-
1980
- 1980-10-27 JP JP15338880U patent/JPH0218662Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5778252U (ja) | 1982-05-14 |
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