JPS5818724B2 - 巻線用絶縁導体 - Google Patents
巻線用絶縁導体Info
- Publication number
- JPS5818724B2 JPS5818724B2 JP57011748A JP1174882A JPS5818724B2 JP S5818724 B2 JPS5818724 B2 JP S5818724B2 JP 57011748 A JP57011748 A JP 57011748A JP 1174882 A JP1174882 A JP 1174882A JP S5818724 B2 JPS5818724 B2 JP S5818724B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- insulated conductor
- conductor
- insulating layer
- glass fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Insulated Conductors (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は回転電機の巻線用絶縁導体に関する。
従来一般に採用される回転電機の巻線用絶縁導体はエナ
メル線またはフェス処理ガラス被覆線等が用いられてい
るが、導体の被覆絶縁の絶縁破壊強度並びに耐コロナ性
等が低いので、高電圧回転電機の巻線に使用する場合通
常この絶縁導体の表面にさらにマイカテープ等を巻いて
絶縁補強したものが使用されている。
メル線またはフェス処理ガラス被覆線等が用いられてい
るが、導体の被覆絶縁の絶縁破壊強度並びに耐コロナ性
等が低いので、高電圧回転電機の巻線に使用する場合通
常この絶縁導体の表面にさらにマイカテープ等を巻いて
絶縁補強したものが使用されている。
最近この種高電圧回転電機用絶縁導体として、合成樹脂
フィルムを裏打ちしたパルプ混抄集成マイカテープを導
体表面に重ね巻した巻線用絶縁導体が提案されており、
この絶縁導体を用いて成形された巻線は組立後鉄心と一
緒にエポキシ樹脂等により全含浸処理を行なう。
フィルムを裏打ちしたパルプ混抄集成マイカテープを導
体表面に重ね巻した巻線用絶縁導体が提案されており、
この絶縁導体を用いて成形された巻線は組立後鉄心と一
緒にエポキシ樹脂等により全含浸処理を行なう。
このようにして得た絶縁導体はピンホールが少く耐コロ
ナ性に優れ、高電圧に対しても層間絶縁の役目を充分に
果し得るものであり、またこの絶縁導体は巻線成形特導
体を引っ張ったり、曲げたりしても絶縁導体相互がすべ
り合うので、絶縁被覆にクラック等が発生しない利点が
ある。
ナ性に優れ、高電圧に対しても層間絶縁の役目を充分に
果し得るものであり、またこの絶縁導体は巻線成形特導
体を引っ張ったり、曲げたりしても絶縁導体相互がすべ
り合うので、絶縁被覆にクラック等が発生しない利点が
ある。
しかしこの絶縁導体を用いた巻線は前述のように組立後
鉄心と共に一旦全含浸処理を行なってしまうと、巻線に
局部的な絶縁故障等が発生し、その部分のみを補修する
ために巻線の絶縁導体を局部的に剥そうとすると導体相
互が樹脂で接着されているので絶縁被覆が割れて補修が
できないという問題がある。
鉄心と共に一旦全含浸処理を行なってしまうと、巻線に
局部的な絶縁故障等が発生し、その部分のみを補修する
ために巻線の絶縁導体を局部的に剥そうとすると導体相
互が樹脂で接着されているので絶縁被覆が割れて補修が
できないという問題がある。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、巻線の絶縁故
障時の局部的な補修が容易で、かつ絶縁破壊強度並びに
耐コロナ性に優れた巻線用絶縁導体を提供するものであ
る。
障時の局部的な補修が容易で、かつ絶縁破壊強度並びに
耐コロナ性に優れた巻線用絶縁導体を提供するものであ
る。
以下本発明の一実施例を第1図第2図および第3図によ
り説明する。
り説明する。
14は絶縁導体であって、この絶縁導体14は導体11
の表面に合成樹脂フィルム12bを裏打ちしたパルプ混
抄集成マイカテープ12aを重ね巻きして絶縁層12を
形成し、さらにその上にガラス繊維を巻回して形成した
ガラス繊維被覆13を設けたものである。
の表面に合成樹脂フィルム12bを裏打ちしたパルプ混
抄集成マイカテープ12aを重ね巻きして絶縁層12を
形成し、さらにその上にガラス繊維を巻回して形成した
ガラス繊維被覆13を設けたものである。
絶縁導体14を第3図に示すように複数本束ねて組合わ
せその表面に対地絶縁15を巻回して成形した巻線10
1は組立後鉄心と共に一緒にエポキシ樹脂等により全含
浸して巻線を完成する。
せその表面に対地絶縁15を巻回して成形した巻線10
1は組立後鉄心と共に一緒にエポキシ樹脂等により全含
浸して巻線を完成する。
合成樹脂フィルム12bとしては耐熱ポリアミド紙やポ
リイミドフィルムあるいはポリエチレンテレフタレート
フィルム等を用いる。
リイミドフィルムあるいはポリエチレンテレフタレート
フィルム等を用いる。
合成樹脂フィルム12bをパルプ混抄集成マイカシート
と貼合せるときは極少量(1〜3チ程度)の接着剤例え
ばインシアネート系の接着剤などを用いるとよい。
と貼合せるときは極少量(1〜3チ程度)の接着剤例え
ばインシアネート系の接着剤などを用いるとよい。
またパルプの混抄はマイカシートの強度を出すためにで
きるだけ少量がよく5〜30重量係にとX゛めるべきで
ある。
きるだけ少量がよく5〜30重量係にとX゛めるべきで
ある。
合成樹脂フィルム12bを貼合せたパルプ混抄集成マイ
カテープ12aを導体11に重ね巻するときは集成マイ
カシート面を導体11に面して巻回した方がよい。
カテープ12aを導体11に重ね巻するときは集成マイ
カシート面を導体11に面して巻回した方がよい。
またガラス繊維被覆の繊維のほつれ止めに少量のワニス
を処理したガラス繊維を巻くか、あるいはガラス繊維被
覆の上に、はけ塗りなどで少量のワニス処理を行なって
もよい。
を処理したガラス繊維を巻くか、あるいはガラス繊維被
覆の上に、はけ塗りなどで少量のワニス処理を行なって
もよい。
しかし最終工程の全含浸処理で含浸できなくしては絶縁
強度がでなくなるのでガラス繊維のはつれ市め程度にと
望める必要がある。
強度がでなくなるのでガラス繊維のはつれ市め程度にと
望める必要がある。
このようにして得た巻線用絶縁導体を用いて製作した巻
線は局部的な絶縁故障等に際しその部分のみを容易に補
修することができる。
線は局部的な絶縁故障等に際しその部分のみを容易に補
修することができる。
例えば第4図に示すごとく鉄心に組立られた巻線101
の上層巻線直線部Aに絶縁故障が生じた場合、通常上層
巻線り長さを切断し新たな巻線片102と入替えて切断
部Xにおいて導体11の相互をろう付けにより接続する
。
の上層巻線直線部Aに絶縁故障が生じた場合、通常上層
巻線り長さを切断し新たな巻線片102と入替えて切断
部Xにおいて導体11の相互をろう付けにより接続する
。
この場合第5図に示すごとく巻線101の導体11と巻
線片102の導体11とをろう付けにより接続を行なう
ため、含浸処理された巻線101のX部分における対地
絶縁15を剥した上、各絶縁導体11の相互間を引きは
なして接続作業を行なうが、エポキシ樹脂で含浸された
導体11上の合成樹脂フィルムを裏打ちしたパルプ混抄
集成マイカテープからなる絶縁層12は夫々ガラス繊維
被覆13により包まれこれにより絶縁層12を押えてい
るので接続作業時に絶縁層12が引はがし力や曲げ応力
、引張力等をうけても絶縁層12が割れたり、はがれた
りすることがない。
線片102の導体11とをろう付けにより接続を行なう
ため、含浸処理された巻線101のX部分における対地
絶縁15を剥した上、各絶縁導体11の相互間を引きは
なして接続作業を行なうが、エポキシ樹脂で含浸された
導体11上の合成樹脂フィルムを裏打ちしたパルプ混抄
集成マイカテープからなる絶縁層12は夫々ガラス繊維
被覆13により包まれこれにより絶縁層12を押えてい
るので接続作業時に絶縁層12が引はがし力や曲げ応力
、引張力等をうけても絶縁層12が割れたり、はがれた
りすることがない。
ガラス繊維被覆13が無く絶縁層12のみを施した絶縁
導体の場合はこのような接続作業を行なうとエポキシ樹
脂を含浸硬化した後では絶縁層12が割れたり、はがれ
たりして層間絶縁の機能を果し得なくなった。
導体の場合はこのような接続作業を行なうとエポキシ樹
脂を含浸硬化した後では絶縁層12が割れたり、はがれ
たりして層間絶縁の機能を果し得なくなった。
巻線の絶縁故障がコイルエンド部に発生した場合は、そ
の部分の絶縁導体間を引きはなしてその絶縁層を新たに
巻直して行なえばよいので簡単に補修できる。
の部分の絶縁導体間を引きはなしてその絶縁層を新たに
巻直して行なえばよいので簡単に補修できる。
なお上記のような絶縁導体14を巻線に用いると、パル
プ混抄集成マイカテープ層に対するガラス繊維の補強効
果により運転時の熱や電界あるいは振動等によるストレ
スに対する耐久性が増す効果もある。
プ混抄集成マイカテープ層に対するガラス繊維の補強効
果により運転時の熱や電界あるいは振動等によるストレ
スに対する耐久性が増す効果もある。
以上のように本発明によれば巻線に絶縁故障が発生した
ときその部分のみを局部的に補修することができかつ絶
縁破壊強度、耐コロナ性耐熱性並びに耐振動性に優れた
巻線用絶縁導体が提供できる。
ときその部分のみを局部的に補修することができかつ絶
縁破壊強度、耐コロナ性耐熱性並びに耐振動性に優れた
巻線用絶縁導体が提供できる。
第1図および第2図は本発明による巻線用絶縁導体の要
部斜視図および断面図、第3図は同絶縁導体を用いて成
形した巻線の断面図、第4図は同絶縁導体を用いた巻線
の組立図、第5図は同巻線の補修時の説明図である。 11・・・・・・導体、12・・・・・・絶縁層、13
・・・・・・ガラス繊維被覆、14・・・・・・絶縁導
体。
部斜視図および断面図、第3図は同絶縁導体を用いて成
形した巻線の断面図、第4図は同絶縁導体を用いた巻線
の組立図、第5図は同巻線の補修時の説明図である。 11・・・・・・導体、12・・・・・・絶縁層、13
・・・・・・ガラス繊維被覆、14・・・・・・絶縁導
体。
Claims (1)
- 1 導体と、この導体の表面に合成樹脂フィルムを裏打
ちしたパルプ混抄集成マイカテープを重ね巻きして形成
した絶縁層と、この絶縁層の表面にガラス繊維を巻付け
て形成したガラス繊維被覆とから成る巻線用絶縁導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57011748A JPS5818724B2 (ja) | 1982-01-29 | 1982-01-29 | 巻線用絶縁導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57011748A JPS5818724B2 (ja) | 1982-01-29 | 1982-01-29 | 巻線用絶縁導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57141808A JPS57141808A (en) | 1982-09-02 |
JPS5818724B2 true JPS5818724B2 (ja) | 1983-04-14 |
Family
ID=11786629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57011748A Expired JPS5818724B2 (ja) | 1982-01-29 | 1982-01-29 | 巻線用絶縁導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5818724B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996026973A1 (fr) * | 1995-02-28 | 1996-09-06 | Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | FILM D'EXCELLENTE RESISTANCE A EFFET DE COURONNE ET CONDUCTEURS, BOBINES ET MOTEURS ISOLES l'UTILISANT COMME MATERIAU ISOLANT |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62117211A (ja) * | 1985-11-15 | 1987-05-28 | 富士電機株式会社 | 方形断面の高電圧絶縁導体 |
JPH0685283B2 (ja) * | 1986-07-10 | 1994-10-26 | 富士電機株式会社 | 整形導体からなる高電圧絶縁導体 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5520014Y2 (ja) * | 1974-12-25 | 1980-05-13 |
-
1982
- 1982-01-29 JP JP57011748A patent/JPS5818724B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996026973A1 (fr) * | 1995-02-28 | 1996-09-06 | Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | FILM D'EXCELLENTE RESISTANCE A EFFET DE COURONNE ET CONDUCTEURS, BOBINES ET MOTEURS ISOLES l'UTILISANT COMME MATERIAU ISOLANT |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57141808A (en) | 1982-09-02 |
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