JP3076749B2 - 回転電機の固定子巻線製造方法 - Google Patents
回転電機の固定子巻線製造方法Info
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- JP3076749B2 JP3076749B2 JP08007953A JP795396A JP3076749B2 JP 3076749 B2 JP3076749 B2 JP 3076749B2 JP 08007953 A JP08007953 A JP 08007953A JP 795396 A JP795396 A JP 795396A JP 3076749 B2 JP3076749 B2 JP 3076749B2
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- JP
- Japan
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- stator winding
- wires
- electric machine
- rotating electric
- wire
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- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は回転電機の固定子
巻線製造方法に関する。
巻線製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】大容量の高電圧回転電機における固定子
巻線は、銅材などからなる平角導線の外周をガラス繊
維，綿糸，絹糸などで被覆した断面直方形の素線を複数
列，複数段に巻回して束状に構成される。この場合素線
は次列に転移を行なうため素線のわたり個所に段差がで
きる。このため、従来は、素線の巻回により束状に形成
された素線束の上面および下面（固定子鉄心溝に収めら
れたときの底面）に絶縁コンパウンド材を貼り付けヒー
トプレスすることにより素線固めを行なうとともに段差
をなくしていた。図４はこのような状態における素線束
の側面図、図５は図４のＡ−Ａ矢視断面図で、１は素
線、２は絶縁コンパウンド材を示す。
巻線は、銅材などからなる平角導線の外周をガラス繊
維，綿糸，絹糸などで被覆した断面直方形の素線を複数
列，複数段に巻回して束状に構成される。この場合素線
は次列に転移を行なうため素線のわたり個所に段差がで
きる。このため、従来は、素線の巻回により束状に形成
された素線束の上面および下面（固定子鉄心溝に収めら
れたときの底面）に絶縁コンパウンド材を貼り付けヒー
トプレスすることにより素線固めを行なうとともに段差
をなくしていた。図４はこのような状態における素線束
の側面図、図５は図４のＡ−Ａ矢視断面図で、１は素
線、２は絶縁コンパウンド材を示す。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述したような素線固
めの方法では、素線束の上面および下面は段差のない平
坦な形状とすることができるが側面部分では素線間に隙
間が残る。そのためその後素線束の外周に絶縁テープ
（たとえばガラス繊維テープ，マイカナイトテープな
ど）を巻回し、樹脂含浸を行なう際に空隙（ボイド）が
残り、そのため両側面に電気絶縁的な弱点があった。ま
た素線束の両側面は素線角部に凹凸があるので前述した
絶縁テープとの接着が必ずしも良くなく、固定子巻線の
ヒートサイクルにより絶縁テープが剥離し易いという問
題があった。
めの方法では、素線束の上面および下面は段差のない平
坦な形状とすることができるが側面部分では素線間に隙
間が残る。そのためその後素線束の外周に絶縁テープ
（たとえばガラス繊維テープ，マイカナイトテープな
ど）を巻回し、樹脂含浸を行なう際に空隙（ボイド）が
残り、そのため両側面に電気絶縁的な弱点があった。ま
た素線束の両側面は素線角部に凹凸があるので前述した
絶縁テープとの接着が必ずしも良くなく、固定子巻線の
ヒートサイクルにより絶縁テープが剥離し易いという問
題があった。
【０００４】この発明の目的は上述した問題点に鑑み、
絶縁テープの巻回、樹脂含浸に際して巻線にボイドが生
ずることなく、さらに絶縁テープが剥離しにくい回転電
機の固定子巻線製造方法を提供することにある。
絶縁テープの巻回、樹脂含浸に際して巻線にボイドが生
ずることなく、さらに絶縁テープが剥離しにくい回転電
機の固定子巻線製造方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明による回転電機
の固定子巻線製造方法は、素線を複数列，複数段に巻回
して束状に形成された素線束の外周全面に絶縁コンパウ
ンド材を貼り付けてヒートプレスすることにより素線固
めをし、その後このヒートプレスにより素線固めをされ
た素線束の外周面に絶縁テープをテーピングする。
の固定子巻線製造方法は、素線を複数列，複数段に巻回
して束状に形成された素線束の外周全面に絶縁コンパウ
ンド材を貼り付けてヒートプレスすることにより素線固
めをし、その後このヒートプレスにより素線固めをされ
た素線束の外周面に絶縁テープをテーピングする。
【０００６】この発明によれば、素線束状の外周全面に
絶縁テープをテーピングする前に絶縁コンパウンド材を
貼り付けこれをヒートプレスすることにより素線固めを
行うので、素線間の隙間に絶縁コンパウンド材の溶融分
が浸透してボイドレスの状態となりしかも外周面も平ら
になり、その後素線群の外周面に絶縁テープを巻きつけ
る際テープがしわを生ずることなく密着して巻回され
る。
絶縁テープをテーピングする前に絶縁コンパウンド材を
貼り付けこれをヒートプレスすることにより素線固めを
行うので、素線間の隙間に絶縁コンパウンド材の溶融分
が浸透してボイドレスの状態となりしかも外周面も平ら
になり、その後素線群の外周面に絶縁テープを巻きつけ
る際テープがしわを生ずることなく密着して巻回され
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１はこの発明の方法により素線
固めを行なった回転電機の固定子巻線の側面図、図２は
図１のＡ−Ａ矢視断面図である。この発明の実施例が従
来例と異なる点は束状の素線束の外周面全面に絶縁コン
パウンド材を貼り付けヒートプレスすることにより素線
固めを行ったことである。すなわち、図において素線１
は複数列，複数段に巻回され、その断面が長方形状の束
状に形成されている。この素線束の上面と下面さらに両
側面にも絶縁コンパウンド材２，３を貼り付け、この状
態でヒートプレスされて素線固めされている。この際各
素線１間の隙間には溶融した絶縁コンパウンド材２，３
が侵入し、冷却されるとボイドレス状態になる。また、
外周面も平らになるので、これに絶縁テープを巻き付け
る際絶縁テープはしわを生じることなく密着して巻回さ
れる。このため電流漏洩などによる絶縁損失ｔａｎδが
図３に示すように少なくなり、電気絶縁特性が向上す
る。
固めを行なった回転電機の固定子巻線の側面図、図２は
図１のＡ−Ａ矢視断面図である。この発明の実施例が従
来例と異なる点は束状の素線束の外周面全面に絶縁コン
パウンド材を貼り付けヒートプレスすることにより素線
固めを行ったことである。すなわち、図において素線１
は複数列，複数段に巻回され、その断面が長方形状の束
状に形成されている。この素線束の上面と下面さらに両
側面にも絶縁コンパウンド材２，３を貼り付け、この状
態でヒートプレスされて素線固めされている。この際各
素線１間の隙間には溶融した絶縁コンパウンド材２，３
が侵入し、冷却されるとボイドレス状態になる。また、
外周面も平らになるので、これに絶縁テープを巻き付け
る際絶縁テープはしわを生じることなく密着して巻回さ
れる。このため電流漏洩などによる絶縁損失ｔａｎδが
図３に示すように少なくなり、電気絶縁特性が向上す
る。
【０００８】
【発明の効果】この発明では、素線束の外周全面に絶縁
コンパウンド材を貼り付けてヒートプレスすることによ
り素線固めをし、その後この素線束の外周面に絶縁テー
プをテーピングするので、素線束は絶縁テープをテーピ
ングされる前に絶縁コンパウンド材を貼り付けられてヒ
ートプレスによる素線固めを行われ、それゆえ素線間の
隙間は絶縁テープをテーピングされる前に絶縁コンパウ
ンドで充填されてボイドレス状態となり、従って電気絶
縁特性が向上する。また、素線束の外周面は、素線束の
外周全面に絶縁テープをテーピングする前に前述のヒー
トプレスによる素線固めによって平坦になり、従って絶
縁テープはしわを作らずに密着して巻回できるので後日
固定子巻線のヒートサイクルによる剥離現象は起こらな
い。
コンパウンド材を貼り付けてヒートプレスすることによ
り素線固めをし、その後この素線束の外周面に絶縁テー
プをテーピングするので、素線束は絶縁テープをテーピ
ングされる前に絶縁コンパウンド材を貼り付けられてヒ
ートプレスによる素線固めを行われ、それゆえ素線間の
隙間は絶縁テープをテーピングされる前に絶縁コンパウ
ンドで充填されてボイドレス状態となり、従って電気絶
縁特性が向上する。また、素線束の外周面は、素線束の
外周全面に絶縁テープをテーピングする前に前述のヒー
トプレスによる素線固めによって平坦になり、従って絶
縁テープはしわを作らずに密着して巻回できるので後日
固定子巻線のヒートサイクルによる剥離現象は起こらな
い。
【図１】この発明の方法により素線固めを行なった回転
電機の固定子巻線の側面図
電機の固定子巻線の側面図
【図２】図１のＢ−Ｂ矢視断面図
【図３】従来の固定子巻線と本発明による固定子巻線の
ｔａｎδ特性の比較図
ｔａｎδ特性の比較図
【図４】従来の素線固め構造をもつ回転電機の固定子巻
線の側面図
線の側面図
【図５】図４のＡ−Ａ矢視断面図である。
１ 素線 ２，３ 絶縁コンパウンド材
Claims (1)
- 【請求項１】素線を複数列，複数段に巻回して束状に形
成された素線束の外周全面に絶縁コンパウンド材を貼り
付けてヒートプレスすることにより素線固めをし、その
後このヒートプレスにより素線固めをされた素線束の外
周面に絶縁テープをテーピングすることを特徴とする回
転電機の固定子巻線製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08007953A JP3076749B2 (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 回転電機の固定子巻線製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08007953A JP3076749B2 (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 回転電機の固定子巻線製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08228448A JPH08228448A (ja) | 1996-09-03 |
| JP3076749B2 true JP3076749B2 (ja) | 2000-08-14 |
Family
ID=11679864
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08007953A Expired - Lifetime JP3076749B2 (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 回転電機の固定子巻線製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3076749B2 (ja) |
-
1996
- 1996-01-22 JP JP08007953A patent/JP3076749B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08228448A (ja) | 1996-09-03 |
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