JP2959488B2 - トランス - Google Patents

トランス

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JP2959488B2
JP2959488B2 JP8238874A JP23887496A JP2959488B2 JP 2959488 B2 JP2959488 B2 JP 2959488B2 JP 8238874 A JP8238874 A JP 8238874A JP 23887496 A JP23887496 A JP 23887496A JP 2959488 B2 JP2959488 B2 JP 2959488B2
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coil
bobbin
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徹 広橋
修一 浜田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一次コイルと二次
コイルを層間テープで分離したトランスに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のトランスの一例を示す図で
あり、(a)は正面図、(b)は底面図である。従来こ
の種のトランスは、図3に示すように、ボビン2に導線
を巻き付けて一次コイル3を形成し、その外周に層間テ
ープ12を被覆した後、導線を巻き付けて二次コイル4
を形成した構造を有している。
【0003】ここで、層間テープ12は、図3(a)に
示すように、一次コイル3、二次コイル4の巻き幅W2
より広いので、この層間テープ12によって一次コイル
3と二次コイル4との間の必要絶縁距離は確保されてい
る。また、一次コイル3の引き出し線は二次コイル4の
近傍を通って端子ピン6に絡げられるので、一次コイル
3および二次コイル4の左右両側にそれぞれ所定の幅W
3のバリアテープ7、8、9、10を設けて、一次コイ
ル3の引き出し線と二次コイル4との間の必要絶縁距離
を確保していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これでは、バ
リアテープ7、8、9、10の幅の2倍に相当する分だ
け一次コイル3および二次コイル4の巻き幅W2がボビ
ン幅W1より狭くなるため、細い導線の使用を余儀なく
され、トランス1の変換効率(出力)を良くすることが
できないという不都合があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、所定の絶縁性
を確保しつつ変換効率を改善することが可能なトランス
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、巻線
筒体(2a)と端子ピン突設部(2b、2c)とを具備
するボビン(2)を有し、このボビンの端子ピン突設部
に端子ピン(5、6)を突設し、前記ボビンの端子ピン
突設部の底面に段差(2f、2g)を設け、前記ボビン
の端子ピン突設部の底面に引き出し溝(2d、2e)を
前記段差に連通する形でほぼ水平に形設し、前記ボビン
の巻線筒体の外周に一方のコイル(3)をその左右両側
にそれぞれバリアテープ(7、8)を付設した形で形成
し、このコイルの引き出し線を前記引き出し溝に沿って
ほぼ水平方向に引き出して前記端子ピンに絡げ、このコ
イルの外周に層間テープ(12)をその幅広部(12
a、12b)が当該コイルの引き出し線を押さえる形で
前記段差に係合するように巻き付け、この層間テープの
外周に他方のコイル(4)をその左右両側にそれぞれバ
リアテープ(9、10)を付設した形で形成し、前記ボ
ビンの巻線筒体の内部空間に磁心を挿通したトランス
(1)であって、前記層間テープは、その幅広部では、
一方のコイルと他方のコイルとの間の必要絶縁距離以上
に相当する長さだけ両方のコイルから左右両側に突出す
ると共に、幅広部以外の部分では、前記必要絶縁距離の
0.5〜1倍に相当する長さだけ両方のコイルから左右
両側に突出するようにして構成される。
【0007】なお、括弧内の番号等は図面における対応
する要素を表わす便宜的なものであり、従って、本発明
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。このこ
とは「特許請求の範囲」の欄についても同様である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明によるトランスの一実
施形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面
図、図2は図1に示すトランスを構成する層間テープの
展開平面図である。
【0009】本発明によるトランス1は、図1に示すよ
うに、ボビン2、一次コイル3、二次コイル4、端子ピ
ン5、6および磁心(図示せず)等から構成されてい
る。
【0010】すなわち、ボビン2は巻線筒体2aを有し
ており、巻線筒体2aには導線が巻き付けられて一次コ
イル3が形成されている。さらに、一次コイル3の左右
両側にはそれぞれバリアテープ7、8が付設されてい
る。一次コイル3およびバリアテープ7、8の外周には
層間テープ12が被覆されており、層間テープ12は、
図2に示すように、その中央部に幅広部12a、12b
が形成された略長方形状となっている。層間テープ12
の外周には導線が巻き付けられて二次コイル4が形成さ
れており、二次コイル4の左右両側にはそれぞれバリア
テープ9、10が付設されている。
【0011】なお、層間テープ12は、図1(a)に示
すように、その幅広部12a、12bでは、一次コイル
3と二次コイル4との間の必要絶縁距離(例えば、3.
2mm)に相当する長さだけ一次コイル3および二次コ
イル4から左右両側に突出して、一次コイル3の引き出
し線を押さえる形でボビン2の段差2f、2gに係合し
ており、他方、幅広部12a、12b以外の部分では、
上記必要絶縁距離の0.5倍に相当する長さだけ一次コ
イル3および二次コイル4から左右両側に突出してい
る。また、各バリアテープ7、8、9、10の幅W3は
均一であり、上記必要絶縁距離の0.5倍に等しくなっ
ている。
【0012】また、巻線筒体2aの左右両側にはそれぞ
れ端子ピン突設部2b、2cが設けられており、各端子
ピン突設部2b、2cにはそれぞれ端子ピン5、6が突
設されている。さらに、各端子ピン突設部2b、2cの
底面にはそれぞれ、引き出し溝2d、2eがほぼ水平に
形設されていると共に、段差2f、2gおよび係止片2
h、2iが設けられており、段差2f、2gはそれぞれ
引き出し溝2d、2eに連通している。また、巻線筒体
2aの内部空間には磁心(図示せず)が挿通されてい
る。
【0013】ここで、一次コイル3および二次コイル4
の巻き幅W2は、バリアテープ7、8、9、10の幅W
3の2倍に相当する分だけボビン幅W1より狭くなる
が、バリアテープ7、8、9、10の幅W3は、上述し
たように、一次コイル3と二次コイル4との間の必要絶
縁距離の0.5倍に等しくなっているので、一次コイル
3と二次コイル4との間の必要絶縁距離に相当する幅W
3のバリアテープ7、8、9、10を使用する場合(図
3参照)と比べて、バリアテープ7、8、9、10の幅
W3が半分で済む分だけ一次コイル3および二次コイル
4の巻き幅W2を広げることが可能となる。その結果、
太い導線を用いて一次コイル3および二次コイル4を形
成することができ、トランス1の変換効率を改善するこ
とが可能となる。
【0014】このとき、層間テープ12は、上述したよ
うに、その全周において一次コイル3と二次コイル4と
の間の必要絶縁距離の少なくとも0.5倍に相当する長
さだけ一次コイル3および二次コイル4から左右両側に
突出しており、一次コイル3と二次コイル4とは層間テ
ープ12の突出部分の沿面往復距離(すなわち、必要絶
縁距離以上)だけ離れているので、一次コイル3と二次
コイル4との間の必要絶縁距離は確保されている。
【0015】また、一次コイル3の引き出し線は、図1
に示すように、端子ピン突設部2cの引き出し溝2eを
通ってほぼ水平方向に引き出され、係止片2iに引っか
けて端子ピン6に絡げられているので、一次コイル3の
引き出し線と二次コイル4とは層間テープ12の幅広部
12a、12bの突出部分の沿面片道距離(すなわち、
必要絶縁距離)だけ離れており、一次コイル3の引き出
し線と二次コイル4との間の必要絶縁距離も確保されて
いる。
【0016】なお、上述の実施形態においては、一次コ
イル3を層間テープ12の内側に、二次コイル4を層間
テープ12の外側に形成したトランス1について説明し
たが、逆に一次コイル3を層間テープ12の外側に、二
次コイル4を層間テープ12の内側に形成したトランス
1に本発明を適用することも可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、巻
線筒体2aと端子ピン突設部2b、2cとを具備するボ
ビン2を有し、このボビン2の端子ピン突設部2b、2
cに端子ピン5、6を突設し、前記ボビン2の端子ピン
突設部2b、2cの底面に段差2f、2gを設け、前記
ボビン2の端子ピン突設部2b、2cの底面に引き出し
溝2d、2eを前記段差2f、2gに連通する形でほぼ
水平に形設し、前記ボビン2の巻線筒体の外周に一次コ
イル3等の一方のコイルをその左右両側にそれぞれバリ
アテープ7、8を付設した形で形成し、このコイルの引
き出し線を前記引き出し溝2d、2eに沿ってほぼ水平
方向に引き出して前記端子ピン5、6に絡げ、このコイ
ルの外周に層間テープ12をその幅広部12a、12b
が当該コイルの引き出し線を押さえる形で前記段差2
f、2gに係合するように巻き付け、この層間テープ1
2の外周に二次コイル4等の他方のコイルをその左右両
側にそれぞれバリアテープ9、10を付設した形で形成
し、前記ボビン2の巻線筒体2aの内部空間に磁心を挿
通したトランス1であって、前記層間テープ12は、そ
の幅広部12a、12bでは、一方のコイルと他方のコ
イルとの間の必要絶縁距離以上に相当する長さだけ両方
のコイルから左右両側に突出すると共に、幅広部12
a、12b以外の部分では、前記必要絶縁距離の0.5
〜1倍に相当する長さだけ両方のコイルから左右両側に
突出するようにして構成したので、バリアテープ7、
8、9、10の幅W3を狭くしても一方のコイルと他方
のコイルとの間および一方のコイルの引き出し線と他方
のコイルとの間の必要絶縁距離を確保することができ、
その分だけ両方のコイルの巻き幅W2を広げられること
から、所定の絶縁性を確保しつつトランス1の変換効率
を改善することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトランスの一実施形態を示す図で
あり、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図2】図1に示すトランスを構成する層間テープの展
開平面図である。
【図3】従来のトランスの一例を示す図であり、(a)
は正面図、(b)は底面図である。
【符号の説明】
1……トランス 2……ボビン 2a……巻線筒体 2b、2c……端子ピン突設部 2d、2e……引き出し溝 2f、2g……段差 3……一方のコイル(一次コイル) 4……他方のコイル(二次コイル) 5、6……端子ピン 7、8、9、10……バリアテープ 12……層間テープ 12a、12b……幅広部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−103624(JP,U) 実開 平2−73703(JP,U) 実開 昭61−153312(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 27/32 H01F 30/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線筒体(2a)と端子ピン突設部(2
    b、2c)とを具備するボビン(2)を有し、 このボビンの端子ピン突設部に端子ピン(5、6)を突
    設し、 前記ボビンの端子ピン突設部の底面に段差(2f、2
    g)を設け、 前記ボビンの端子ピン突設部の底面に引き出し溝(2
    d、2e)を前記段差に連通する形でほぼ水平に形設
    し、 前記ボビンの巻線筒体の外周に一方のコイル(3)をそ
    の左右両側にそれぞれバリアテープ(7、8)を付設し
    た形で形成し、 このコイルの引き出し線を前記引き出し溝に沿ってほぼ
    水平方向に引き出して前記端子ピンに絡げ、 このコイルの外周に層間テープ(12)をその幅広部
    (12a、12b)が当該コイルの引き出し線を押さえ
    る形で前記段差に係合するように巻き付け、 この層間テープの外周に他方のコイル(4)をその左右
    両側にそれぞれバリアテープ(9、10)を付設した形
    で形成し、 前記ボビンの巻線筒体の内部空間に磁心を挿通したトラ
    ンス(1)であって、 前記層間テープは、その幅広部では、一方のコイルと他
    方のコイルとの間の必要絶縁距離以上に相当する長さだ
    け両方のコイルから左右両側に突出すると共に、幅広部
    以外の部分では、前記必要絶縁距離の0.5〜1倍に相
    当する長さだけ両方のコイルから左右両側に突出するこ
    とを特徴とするトランス。
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