JP3409778B2 - ターミナル - Google Patents
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Description
トランス等の巻線部品を構成するターミナルに関するも
のである。
ルの一例を示す図であり、(a)は縦断面模式図、
(b)は導線の巻き始め状態を表す平面図、(c)は導
線の巻き終わり状態を表す平面図、図9は従来の巻線部
品に用いられるターミナルの一例を示す図であり、
(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線による断面
図、(c)は正面図、図10は従来の巻線部品に用いら
れるコイルのドラムコアの別の例を示す斜視図である。
すように、ドラムコア6に導線7を巻回してコイル5を
形成するとともに、図9に示すように、台座2に2本の
端子3を埋設したターミナル1を用意し、このターミナ
ル1の台座2のコア搭載面2e上にコイル5を搭載した
ものが多用されていた。
ような不都合があった。
の一方の端部7aが巻き始め部となり、他方の端部7b
が巻き終わり部となるため、導線7は、図8(b)に示
すように、一方の端部7aがドラムコア6の胴部6a近
傍から引き出され、フランジ部6bの外縁に向かって横
切った状態のまま巻回されていく。その結果、図8
(a)に示すように、ドラムコア6の胴部6aの周囲に
デッドスペースが生じ、コイル5の占積率が低下する。
したがって、所定の巻数を確保するためには、このデッ
ドスペースを見込んでドラムコア6の巻き幅(2個のフ
ランジ部6b、6b間の距離)を拡大せざるを得ないこ
とから、必然的にドラムコア6、ひいては巻線部品が厚
くなってしまう。
に示すように、ドラムコア6のフランジ部6bにスリッ
ト6cを形成しておき、そのスリット6cから導線(図
示せず)の巻き始め部を外側に逃がすことによってコイ
ルの占積率を高めることもできるが、ドラムコア6のス
リット加工が面倒で製造コストが上昇するばかりか、導
線の巻き始め位置がスリット6c部分に限定されるた
め、実用性に乏しい。
ナル1の台座2のコア搭載面2e上にコイル5が搭載さ
れているため、巻線部品の総高はコイル5の厚さにコア
搭載面2eの高さH2を加算したものに等しくなり、し
かも、台座2はその中に端子3を埋設しうる程度の厚さ
が要求されることから、巻線部品の低背化(薄型化)に
も自ずと限界が生じる。
を犠牲にすることなく巻線部品の低背化を実現しうるタ
ーミナルを提供することを目的とする。
線部品を構成するターミナル(1)であって、ハット状
に形成された2個の台座本体(2a)の内面にそれぞれ
コイル把持壁(2d)を形成して台座(2)とし、この
台座の2つのコイル把持壁が同一円上に配置するように
当該台座の各台座本体を2本の端子(3)で四角形状に
連結し、前記各端子の端部および中央部にそれぞれ絡げ
部(3a)および実装部(3b)を形成して構成され
る。こうした構成を採用することにより、台座のコイル
把持壁に包囲される形でコイル保持空間(4)が上下方
向に貫通して形成され、このコイル保持空間にコイル
(5)を適宜設置して保持すれば、巻線部品の総高はコ
イルの厚さ(H1)に合致し、台座の高さがそれに加算
されることがなくなるように作用する。
(1)であって、L字形に形成された4個の台座本体
(2a)の内面にそれぞれコイル把持壁(2d)を形成
して台座(2)とし、この台座の4つのコイル把持壁が
同一円上に配置するように当該台座の各台座本体を4本
の端子(3)で四角形状に連結し、前記各端子の端部お
よび中央部にそれぞれ絡げ部(3a)および実装部(3
b)を形成して構成される。かかる構成により、台座の
コイル把持壁に包囲される形でコイル保持空間(4)が
上下方向に貫通して形成され、このコイル保持空間にコ
イル(5)を適宜設置して保持すれば、巻線部品の総高
はコイルの厚さ(H1)に合致し、台座の高さがそれに
加算されることがなくなるように作用する。
に磁性材料を配合したものを用いて構成される。かかる
構成により、台座が磁性体となり、コイル(5)と組み
合わせたとき、この台座を通る閉磁路が形成されるよう
に作用する。
る要素を表す便宜的なものであり、したがって、本発明
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。このこ
とは「特許請求の範囲」の欄についても同様である。
基づいて説明する。
示す図であり、(a)は縦断面模式図、(b)は導線の
巻き始め状態を表す平面図、(c)は導線の巻き終わり
状態を表す平面図である。
に、フェライト製のドラムコア6および導線7から構成
されている。ドラムコア6は円柱状の胴部6aを有して
おり、ドラムコア6の上下両側にはそれぞれ円盤状のフ
ランジ部6bが形成されている。また、導線7はドラム
コア6の胴部6aの周囲に整列巻きで巻回されており、
導線7の両端部7a、7bはいずれもドラムコア6のフ
ランジ部6bの外縁近傍から接線方向に引き出されてい
る。
必要な長さの導線7を用意し、図1(b)に示すよう
に、この導線7の中央部7cをドラムコア6の胴部6a
に当接させ、導線7の両端部7a、7bをドラムコア6
の胴部6aの周囲に互いに反対向き(一方の端部7aを
時計方向、他方の端部7bを反時計方向)に巻回してい
く。すると、導線7はその中央部7cが巻き始め部とな
り、両端部7a、7bがいずれも巻き終わり部となる形
で巻回が終了し、図1(c)に示すように、ドラムコア
6のフランジ部6bの外縁近傍から接線方向に引き出さ
れた形となる。
ムコア6の胴部6aの周囲にデッドスペースは発生せ
ず、ドラムコア6の巻き幅を最大限に利用することがで
きる。したがって、デッドスペースを排除できない従来
のコイル(図8参照)と比べて、コイル5の占積率を高
め、ドラムコア6を薄くできることから、薄型のコイル
5を得ることが可能となる。
整列巻きで巻回したコイル5について説明したが、導線
7の巻き方はこれに限定されるわけではなく、他の巻き
方、例えば密巻き(ガラ巻き)を採用しても構わない。
ルの第1例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は
右側面図、(c)は正面図である。
合成樹脂製の台座2および2本の端子3から構成されて
いる。台座2は枠状の台座本体2aを有しており、台座
本体2aの中央部には円形のコイル挿通孔2bが、その
内部にコイル保持空間4を形成する形で上下方向に貫通
して設けられている。さらに、コイル挿通孔2bの周囲
には4本のガイド溝2cが形設されている。一方、2本
の端子3は、図2(a)に示すように、台座2のコイル
挿通孔2bの左右両側に位置する形で台座本体2aに埋
設されており、各端子3はいずれも2個の絡げ部3aお
よび実装部3bを台座2の台座本体2aから突出させて
いる。
を組み合わせて巻線部品を構成する際には、図2(a)
に示すように、ターミナル1のコイル保持空間4にコイ
ル5を挿通し、接着剤(図示せず)でコイル5を台座2
に接着した後、コイル5の導線7の両端部7a、7bを
台座2のガイド溝2cに沿って引き出し、端子3の絡げ
部3aに絡げて半田付けする。このとき、図2(b)、
(c)に示すように、コイル5のドラムコア6の下面を
ターミナル1の台座2の底面に一致させる。すると、コ
イル5とターミナル1からなる巻線部品の総高はコイル
5の厚さH1に等しくなる。なお、各端子3の実装部3
bは台座2の底面から下がっているが、これはコイル5
の厚さH1に比べて無視しうる程度の微量である。しか
も、上述したとおり、ドラムコア6は薄型であるため、
巻線部品を低背化することができる。ここで、ドラムコ
ア6としては、フランジ部6bにスリットのない通常の
ものを使用しうるので、製造コストの上昇や導線7の巻
き始め位置の限定によってコイル5の実用性が低下する
恐れもない。
れた2本の端子3を用いたターミナル1について説明し
たが、端子3の形状や本数はこれ以外にも種々考えるこ
とができる。例えば、図3に示すように、S字形に形成
された4本の端子3を用いることもできる。この場合、
各端子3は台座2から突出した部分のうち基部および先
端部にそれぞれ絡げ部3aおよび実装部3bを設ければ
よい。
体2aが1個である場合について説明したが、台座本体
2aの個数は1個に限られるわけではなく、複数個の台
座本体2aを備えた台座2を採用しても構わない。
成された2個の台座本体2aを具備する台座2を使用
し、これら台座本体2aを2本の端子3で四角形状に連
結してターミナル1を構成することも可能である。この
場合、各台座本体2aの内周面にそれぞれ円弧状のコイ
ル把持壁2dを同心円上に形設すれば、これらコイル把
持壁2dに包囲される形でコイル保持空間4を形成する
ことができる。その上、台座本体2aに円形のコイル挿
通孔2bを形成しなければならない台座2(図2、図3
参照)と比べて、台座本体2aの形状が簡単なものとな
り、加工性が良好となる。また、各端子3の中央部は台
座2に埋設されておらず、この中央部に実装部3bを形
成すると同時に、各端子3の両端部にそれぞれ絡げ部3
aを形成することにより、図3に示すターミナル1に比
べて、その幅(図4(a)上下方向の長さ)を狭めて小
型化することができる。さらに、このターミナル1のコ
イル保持空間4にコイル5を挿通して接着した後、図5
に示すように、各端子3の中央部を切断することによ
り、端子3の本数を2本から4本に倍増させることもで
きる。
れた4個の台座本体2aを具備する台座2を使用し、こ
れら台座本体2aを4本の端子3で四角形状に連結して
ターミナル1を構成することも可能である。この場合、
各台座本体2aの内周面にそれぞれ円弧状のコイル把持
壁2dを同心円上に形設すれば、これらコイル把持壁2
dに包囲される形でコイル保持空間4を形成することが
できる。その上、台座本体2aに円形のコイル挿通孔2
bを形成しなければならない台座2(図2、図3参照)
と比べて、台座本体2aの形状が簡単なものとなり、加
工性が良好となる。また、各端子3の中央部は台座2に
埋設されておらず、この中央部に実装部3bを形成し、
各端子3の両端部にそれぞれ絡げ部3aを形成すること
ができる。さらに、このターミナル1のコイル保持空間
4にコイル5を挿通して接着した後、図7に示すよう
に、各端子3の中央部を切断することにより、端子3の
本数を4本から8本に増やすことも可能である。
が合成樹脂製である場合について説明したが、フェライ
ト粉や鉄粉などの磁性材料を合成樹脂に配合した台座2
を用いてもよい。この場合、磁性材料の配合によって台
座2が磁性体となるので、コイル5と組み合わせると、
図11(a)に示すように、コイル5のドラムコア6の
フランジ部6bからこの台座2を通るようにして閉磁路
が形成される。そのため、ターミナル1にコイル5を組
み合わせた巻線部品において、コイル5の漏れ磁束の影
響が少なくなり、インダクタンスが増大する。なお、図
11(b)は、磁性材料を配合していない合成樹脂製の
台座2を用いた場合の模式図である。
の違いを確かめたところ、図12に示すように、バイア
ス電流が約1.2A以下の領域において、磁性材料を含
まないもの(波線のグラフ)に比べて磁性材料を含むも
の(実線のグラフ)はインダクタンスが大きくなること
が判った。
ハット状に形成された2個の台座本体2aの内面にそれ
ぞれコイル把持壁2dを形成して台座2とし、この台座
2の2つのコイル把持壁2dが同一円上に配置するよう
に当該台座2の各台座本体2aを2本の端子3で四角形
状に連結し、前記各端子3の端部および中央部にそれぞ
れ絡げ部3aおよび実装部3bを形成して構成したの
で、台座2のコイル把持壁2dに包囲される形でコイル
保持空間4が上下方向に貫通して形成され、このコイル
保持空間4にコイル5を適宜設置して保持すれば、巻線
部品の総高はコイル5の厚さH1に合致し、台座2の高
さがそれに加算されることがなくなることから、実用性
を犠牲にすることなく巻線部品の低背化を実現しうるタ
ーミナル1を提供することが可能となる。
2aの内面にそれぞれコイル把持壁2dを形成して台座
2とし、この台座2の4つのコイル把持壁2dが同一円
上に配置するように当該台座2の各台座本体2aを4本
の端子3で四角形状に連結し、前記各端子3の端部およ
び中央部にそれぞれ絡げ部3aおよび実装部3bを形成
して構成したので、台座2のコイル把持壁2dに包囲さ
れる形でコイル保持空間4が上下方向に貫通して形成さ
れ、このコイル保持空間4にコイル5を適宜設置して保
持すれば、巻線部品の総高はコイル5の厚さH1に合致
し、台座2の高さがそれに加算されることがなくなるこ
とから、実用性を犠牲にすることなく巻線部品の低背化
を実現しうるターミナル1を提供することが可能とな
る。
性材料を配合したものを用いて構成すると、台座2が磁
性体となり、コイル5と組み合わせたとき、この台座2
を通る閉磁路が形成されることから、コイル5の漏れ磁
束の影響を軽減し、インダクタンスを増大させることが
可能となる。
り、(a)は縦断面模式図、(b)は導線の巻き始め状
態を表す平面図、(c)は導線の巻き終わり状態を表す
平面図である。
図であり、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)
は正面図である。
図であり、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)
は正面図である。
図であり、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)
は正面図である。
図であり、(a)は平面図、(b)は右側面図である。
平面図である。
平面図である。
す図であり、(a)は縦断面模式図、(b)は導線の巻
き始め状態を表す平面図、(c)は導線の巻き終わり状
態を表す平面図である。
を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB
−B線による断面図、(c)は正面図である。
コアの別の例を示す斜視図である。
の磁路の変化を示す模式図であって、(a)は磁性材料
を含む場合の図、(b)は磁性材料を含まない場合の図
である。
の関係を表すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 巻線部品を構成するターミナル(1)で
あって、ハット状に形成された2個の台座本体(2a)の内面に
それぞれコイル把持壁(2d)を形成して台座(2)と
し、 この台座の2つのコイル把持壁が同一円上に配置するよ
うに当該台座の各台座本体を2本の端子(3)で四角形
状に連結し、 前記各端子の端部および中央部にそれぞれ絡げ部(3
a)および実装部(3b)を形成した ことを特徴とする
ターミナル。 - 【請求項2】 巻線部品を構成するターミナル(1)で
あって、L字形に形成された4個の台座本体(2a)の内面にそ
れぞれコイル把持壁(2d)を形成して台座(2)と
し、 この台座の4つのコイル把持壁が同一円上に配置するよ
うに当該台座の各台座本体を4本の端子(3)で四角形
状に連結し、 前記各端子の端部および中央部にそれぞれ絡げ部(3
a)および実装部(3b)を形成した ことを特徴とする
ターミナル。 - 【請求項3】 台座(2)として、合成樹脂に磁性材料
を配合したものを用いたことを特徴とする請求項1また
は請求項2に記載のターミナル。
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US6292083B1 (en) * | 1998-03-27 | 2001-09-18 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Surface-mount coil |
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- 2000-08-07 JP JP2000238338A patent/JP3409778B2/ja not_active Expired - Fee Related
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2002
- 2002-05-13 US US10/142,971 patent/US20020153985A1/en not_active Abandoned
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