JP3058187U - 大電流用平面インダクター - Google Patents

大電流用平面インダクター

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JP3058187U
JP3058187U JP1998008683U JP868398U JP3058187U JP 3058187 U JP3058187 U JP 3058187U JP 1998008683 U JP1998008683 U JP 1998008683U JP 868398 U JP868398 U JP 868398U JP 3058187 U JP3058187 U JP 3058187U
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JP
Japan
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winding
planar inductor
large current
wire
inductor
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JP1998008683U
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Inventor
勉 小柳
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スミダ電機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低背、薄型で占積率が大きく、かつ、大きな電
流を流せるようにした平面インダクターを提供する。 【構成】例えば、絶縁被覆した比較的太い線材2を同芯
状に巻回してなる平面インダクターにおいて、巻線部1
の巻線層数を2とし、かつ、巻線数が中心孔の径方向に
沿って増加するとともに、巻始め端aと巻終わり端bが
巻線部1の最外周縁から導出されるようにしたことを特
徴としている。 【効果】巻線の巻始め端と巻終わり端が巻線部の最外周
縁から導出されるようにしたので、従来の渦巻き型平面
インダクターに比べて導体抵抗を減少させることがで
き、低背、薄型で占積率が大きく、かつ、大きな電流を
流すことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する利用分野】
本考案は電子機器に利用されるインダクターに関し、特に薄型で大電流を流せる ようにした平面インダクターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の小型化、軽量化に伴ってこれらに使用されるインダクターにつ いても小型化、薄型化、低背化し、かつ、大電流が流せることが要求されている 。しかしながら、従来のインダクターは例えば、図1のように、円筒状のボビン 10の軸方向に沿って巻線11したものや図2のように、1本の線材12の中心 側の一端を巻線の巻始め端aとし、他端bを巻終わり端として同一平面上で渦巻 き状に巻回した空芯のものが知られている。
【0003】
【解決しようとする課題】
しかしながら、円筒状のボビンの軸方向に沿って巻線したインダクターは構造上 、薄型化、低背化するのに限界がある。 また、図2のインダクターにおいては、巻始め端aをインダクターの中心部から 巻線の外部に引き出す必要がある。 ところで、小型のインダクターにおいて、インダクター自体の導体抵抗を小さく し、かつ、大きな電流を流せるようにするためには線材の断面積を大きくする必 要がある。 しかし、図2のインダクターにおいて、断面積の大きい線材12を用いた場合、 巻き始め端aは、巻線部11の中心部14から該巻線部を横断して引き出される ことになり、この引き出し線15が巻線部11の上面または下面より突出してい るため、このインダクターを基板等に取り付ける際は、前記引き出し線15のな い面を下にする必要がある。即ち、取り付けに際して方向性ができてしまう。 また、インダクタンスを増すため巻線部11の巻回数を増やすとこれに伴って前 記引き出し線15の長さが長くなり必然的にインダクター自体の導体抵抗が大き くなってしまう。 更に、線材12の断面積が大きいため、巻始め端aを巻線部11の外側に引き出 すのに手間がかかる等の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の平面インダクターは、絶縁被覆した比較的太い線材を同芯状に 巻回してなる平面インダクターにおいて、巻線部の巻線層数を2とし、かつ、巻 線数が中心孔の径方向に沿って増加するとともに、巻始め端と巻終わり端が巻線 部の最外周縁から導出されるようにしたことを特徴としており、このように形成 したことにより従来の渦巻き状平面インダクターに比べて占積率を大きくするこ とができ、少ない面積で大きなインダクタンスを得ることができる。 更に、基板等への取り付けに際して表裏の方向性をなくすことができる。
【0005】 請求項2に記載の平面インダクターは、請求項1において、巻線部の厚みを線材 の直径の2倍以下としたことを特徴とし、このように形成したことにより、小型 化、薄型化することができる。
【0006】 請求項3に記載の平面インダクターは、請求項1または請求項2の平面インダク ターの線材として外周を絶縁被覆した自己融着電線を用いたことを特徴としてい る。
【0007】
【実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について図3を用いて説明する。 同図(a)は本考案の平面インダクターの平面図、同図(b)は断面側面図であ る。 各図において、1は平面インダクターの巻線部、aは平面インダクターの巻始め 端、bは同じく巻終わり端で該平面インダクターは大きな電流が流せるように、 周囲を絶縁物3で被覆した比較的太い(断面積の大きい)線材2、例えば、断面 直径が1mmの周囲を絶縁被覆した自己融着電線を用いており、巻線部1は同芯 状で2層に巻回されており、巻線数は中心孔4の径方向に沿って増加するように してある。 そして、巻始め端aと巻終わり端bがそれぞれ巻線部1の最外周縁から導出され るようにしてある。
【0008】
【考案の効果】
巻線部の巻線層数を2とし、かつ、巻線数が中心孔の径方向に沿って増加すると ともに、巻始め端と巻終わり端が巻線部の最外周縁から導出されるようにしたの で、従来の渦巻き状平面インダクターに比べて占積率を大きくすることができ、 少ない面積で大きなインダクタンスを得ることができる。 また、従来の渦巻き状インダクターのような巻線の巻始め端を巻線部の外部に引 き出すための引き出し線がないのでこれに伴う導体抵抗を減少させることができ 、その分、大きな電流を流すことができる。 また、前記引き出し線が巻線部の表面または裏面に突出しないので基板等への取 り付けに際して表裏の方向性をなくすことができ、しかも、巻線部の厚みを線材 の直径の2倍以下としたので、薄型化、低背化を促進することができる。 更に、前記引き出し線を巻線部の外部に引き出す工程を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は従来のインダクターの例を示す説明図、
【図2】は従来のインダクターの別の例を示す説明図で
(a)は平面図、(b)は断面側面図、
【図3】は本考案に係わる平面インダクターの実施例図
で(a)は平面図、(b)は断面側面図である。
【符号の説明】
1・・・巻線部 2・・・線材 3・・・絶縁物 4・・・中心孔 a・・・巻始め端 b・・・巻終わり端

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁被覆した比較的太い線材を同芯状に巻
    回してなる平面インダクターにおいて、巻線部の巻線層
    数を2とし、かつ、巻線数が中心孔の径方向に沿って増
    加するとともに、巻始め端と巻終わり端が前記巻線部の
    最外周縁から導出されるようにしたことを特徴とする大
    電流用平面インダクター。
  2. 【請求項2】巻線部の厚みを線材の直径の2倍以下とし
    たことを特徴とする請求項1に記載の大電流用平面イン
    ダクター。
  3. 【請求項3】線材として外周を絶縁被覆した自己融着電
    線を用いたことを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の大電流用平面インダクター。
JP1998008683U 1998-10-01 1998-10-01 大電流用平面インダクター Expired - Lifetime JP3058187U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3489553B2 (ja) 2000-09-19 2004-01-19 松下電器産業株式会社 薄形トランス

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