JPH10275728A - インダクタンス素子 - Google Patents

インダクタンス素子

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JPH10275728A
JPH10275728A JP9094598A JP9459897A JPH10275728A JP H10275728 A JPH10275728 A JP H10275728A JP 9094598 A JP9094598 A JP 9094598A JP 9459897 A JP9459897 A JP 9459897A JP H10275728 A JPH10275728 A JP H10275728A
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JP
Japan
Prior art keywords
winding
groove
external lead
inductance element
terminal
Prior art date
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Pending
Application number
JP9094598A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Suzuki
正人 鈴木
Hiromi Murakami
博美 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
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Publication date
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Publication of JPH10275728A publication Critical patent/JPH10275728A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻線の巻き始め側がドラム形コアの鍔に沿っ
て軸まで導かれ、巻溝内に多層に巻かれるので、巻線の
巻き始め側の1本分だけ2層目以降の巻数が減少する。
また、この巻線の巻き始め側の上に巻線の2層目が巻か
れるので、巻き乱れが発生する。 【解決手段】 巻軸に鍔を設けて巻溝が形成された巻回
部、巻回部の巻溝に巻回される巻線、巻線が接続される
端子を備える。巻回部には、一端が巻軸に沿って巻溝内
に突出するように外部導出端子が取り付けられる。そし
て、巻線は、巻き始め側が外部導出端子の一端に接続さ
れて巻溝内に多層に巻回され、巻き終わり側が端子に接
続される。 【効果】 巻回部の巻溝内の巻線占積率を高くしてイン
ダクタンス値を増大させることができるので、従来より
も小型化できると共に、太い巻線を用いて従来のものよ
り直流抵抗を減少させることができる。また、巻線の巻
溝内に巻回する際の巻き乱れが防止できるので、巻き乱
れによるインダクタンス値のバラツキを解消できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DC/DCコンバ
ータ回路や、電源回路等に用いられるインダクタンス素
子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のインダクタンス素子の断面
図、図6は従来のインダクタンス素子の製造途中の側面
図である。従来のインダクタンス素子は、ドラム形コア
51の底面に金属板端子57が固着される。ドラム形コ
ア51は、軸52の両端に鍔53A、53Bを設けて巻
溝54が形成される。この巻溝54には、巻線56が多
層に巻回されてコイルが形成される。巻線56の両端
は、金属板端子57にそれぞれ接続される。このインダ
クタンス素子は、ドラム形コア51が巻線機(図示を省
略)に取り付けられ、図6に示す様に、巻線56の一端
を金属板端子57に接続した後、ドラム形コア51の鍔
53Bに沿って軸52まで導かれ、巻溝54内に多層に
巻かれる。そして、巻線56の他端が別の金属板端子5
7に接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなインダクタ
ンス素子は、巻線56の巻き始め側がドラム形コア51
の鍔53Bに沿って軸52まで導かれ、巻溝54内に巻
線56が多層に巻かれるので、巻線56の巻き始め側の
1本分だけ2層目以降の巻回数が減少する。従って、従
来のインダクタンス素子は、巻溝54内の巻線占積率が
低くなるので、インダクタンス値が減少し、直流抵抗が
増大するという問題があった。また、この様なインダク
タンス素子は、巻線56を巻溝54内に巻回する際、鍔
53Bに沿って軸52まで導かれた巻線56の巻き始め
側の上に巻線56の2層目が巻かれるため、巻き乱れが
発生する。従って、インダクタンス素子のインダクタン
ス値にバラツキが発生しやすくなるという問題があっ
た。この種のインダクタンス素子は、近年小型化が強く
望まれている。このような状況の中で、形状を小型にす
るためにドラム形コア51の巻溝54の幅すなわち鍔5
3Aと鍔53Bの間隔を狭くした場合や、形状を小型化
し、かつ直流抵抗値を低減するためにドラム形コア51
の巻溝54に巻回される巻線56の直径を太くした場合
には、これらの問題が著しく、所定の特性が得られなか
った。
【0004】本発明は、ドラム形コアの巻溝内の巻線占
積率を高くすると共に、小型化した場合でも所定のイン
ダクタンス値が得られ、直流抵抗値を低減することがで
きるインダクタンス素子を提供することを目的とする。
また、本発明の別の目的は、巻き乱れによるインダクタ
ンス値のバラツキを解決できるインダクタンス素子を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のインダクタンス
素子は、巻軸に鍔を設けて巻溝が形成された巻回部、巻
回部の巻溝に巻回された巻線、巻線が接続される端子を
備え、巻回部は、一端が巻軸に沿って巻溝内に突出する
ように外部導出用端子が取り付けられ、巻線は、巻き始
め側が該外部導出用端子の一端に接続されて該巻溝内に
多層に巻回される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のインダクタンス素子は、
巻軸に鍔を設けて巻溝が形成された巻回部の下側の鍔
に、巻軸近傍に位置する貫通孔が形成される。この貫通
孔内に、一端が巻軸に沿って巻溝内に突出するように鍔
の外面に固定された外部導出用端子の一部分が挿入され
て巻回部に取り付けられる。そして、巻線は、巻き始め
側が、従来のインダクタンス素子のように巻回部の巻溝
から引き出されることなく、外部導出用端子の一端に接
続されて巻回部の巻溝内に多層に巻回される。また、本
発明のインダクタンス素子は、巻軸に鍔を設けて巻溝が
形成された巻回部の下側の鍔に、側面から巻軸にいたる
切込みが形成される。この切込み内に、一端が巻軸に沿
って巻溝内に突出し、他端側が切込みに沿って延在する
様に巻軸に固定された外部導出用端子の一部分が挿入さ
れて巻回部に取り付けられる。そして、巻線は、巻き始
め側が、従来のインダクタンス素子のように巻回部の巻
溝から引き出されることなく、外部導出用端子の一端に
接続されて巻回部の巻溝内に多層に巻回される。
【0007】
【実施例】以下、本発明のインダクタンス素子の実施例
を示す図1乃至図4を参照して説明する。図1は本発明
のインダクタンス素子の第1の実施例の断面図、図2は
本発明のインダクタンス素子の第1の実施例における製
造途中の斜視図である。図1、図2において、11は巻
回部、16は巻線である。巻回部11は、磁性粉を焼結
して形成され、円柱状の巻軸12の両端に円板状の鍔1
3Aと13Bが設けられる。そして、鍔13Aと鍔13
Bの間に巻溝14が形成される。巻回部11の下側の鍔
13Bは、巻軸12の近傍の位置に貫通孔15が形成さ
れると共に、底面に金属板端子17が固着される。この
貫通孔15内には、外部導出用端子18が挿入される。
外部導出用端子18は、板状の金属片をL字状に屈曲し
て形成され、一端が巻軸12に沿って巻溝14内に突出
するように鍔13Bの底面側から貫通孔15に挿入され
る。そして、外部導出用端子18の他端が下側の鍔13
Bの側面から突出する様に巻回部11の底面に接着剤等
で固着される。この巻回部11は、巻溝14に後述の様
に巻線16が巻回される。巻線16は、巻き始め側の一
端16Aが外部導出用端子18の一端にはんだ19で接
続され、巻溝14内に多層に巻回される。巻線16の巻
き終わり側の他端16Bは、巻溝14から引き出され、
金属板端子17に接続される。
【0008】この様なインダクタンス素子は、次の方法
により製造される。まず、巻回部11が巻線機(図示を
省略)等に固定されると共に、外部導出用端子18の一
端に巻線16の一端16Aがはんだ19で接続される。
この巻線16は、巻回部11又は他端16B側を回転さ
せて他端16B側が巻軸12に沿って巻かれることによ
り1層目が形成される。そして、この巻線16は、1層
目の巻線の上に所望の回数だけ重ねて巻回され、他端1
6Bが巻溝14から引き出される。
【0009】図3は本発明のインダクタンス素子の第2
の実施例の断面図、図4は本発明のインダクタンス素子
の第2の実施例における製造途中の斜視図である。図
3、図4において、31は巻回部、36は巻線である。
巻回部31は、磁性粉を用いて形成され、円柱状の巻軸
32の両端に円板状の鍔33Aと33Bを設けて巻溝3
4が形成される。巻回部31の鍔33Bは、側面から巻
軸32にいたる切込み35が形成される。この巻回部3
1は、底面に金属板端子37が固着されると共に、切込
み35内に外部導出用端子38が挿入される。外部導出
用端子38は、板状の金属片がL字状に屈曲され、一端
が巻軸32に沿って巻溝34内に突出し、他端側が切込
み35に沿って延在するように配置して巻軸32に接着
剤等で固着される。そして、この外部導出用端子38の
一端に巻線36の一端36Aがはんだで接続され、巻溝
34内に巻線36が多層に巻回される。巻線36の他端
36Bは、金属板端子27に接続される。
【0010】以上、本発明のインダクタンス素子の実施
例を述べたが、これらの実施例に限られるものではな
い。例えば、巻線は、丸線、平角線のいずれでもよい
が、平角線の方が巻線占積率が良くなる。また、巻線の
巻き始め側は、溶接や加締め等で外部導出用端子の一端
に接続されてもよい。さらに、巻回部は、樹脂等で形成
されたボビンでもよい。また、巻回部は、巻軸の外部導
出用端子の一端側が位置する部分が、外部導出用端子の
厚み分巻軸の他の部分より窪んでいてもよい。またさら
に、外部導出用端子は、ピン状の金属が用いられ、一端
が巻軸に沿って巻溝内に突出し、他端が巻軸に沿って延
在するように巻回部に取り付けられてもよい。その場
合、巻線の巻き終わり側が接続される端子もピン状の金
属が用いられる。
【0011】
【発明の効果】以上述べた様に本発明のインダクタンス
素子は、巻軸に鍔を設けて巻溝が形成された巻回部に、
一端が巻軸に沿って巻溝内に突出するように外部導出用
端子が取り付けられ、巻線の巻き始め側を該外部導出用
端子の一端に接続して巻線が巻溝内に多層に巻回される
ので、巻回部の巻溝内の巻線占積率を従来のものより高
くできる。本発明のインダクタンス素子における巻線占
積率は、コイル巻回部の巻溝の幅と巻線の直径によって
も異なるが、従来と同じ大きさの巻線部と、従来と同じ
太さの巻線を用いて、巻溝内に巻線を従来と同じ数の層
だけ巻回した場合、例えば、巻回部の巻溝の幅を1m
m、巻線の太さを0.25mmとすると、従来よりも2
5%改善できる。従って、本発明のインダクタンス素子
は、巻線占積率が改善された分インダクタンス値を従来
よりも大きくすることができる(前述の場合は従来のイ
ンダクタンス値の約1.5倍)ので、巻回部の巻溝の幅
を狭くして従来よりも小型化できると共に、太い巻線を
用いて従来のものより直流抵抗値を減少させることがで
きる。また、本発明のインダクタンス素子は、巻線の巻
き始め側が従来の様に鍔にそって引き出されることがな
いので、巻線を巻溝内に巻回する際の巻き乱れによるイ
ンダクタンス値のバラツキを解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインダクタンス素子の第1の実施例
の断面図である。
【図2】 本発明のインダクタンス素子の第1の実施例
における製造途中の斜視図である。
【図3】 本発明のインダクタンス素子の第2の実施例
の断面図である。
【図4】 本発明のインダクタンス素子の第2の実施例
における製造途中の斜視図である。
【図5】 従来のインダクタンス素子の断面図である。
【図6】 従来のインダクタンス素子の製造途中の側面
図である。
【符号の説明】
11 巻回部 12 巻軸 13A、13B 鍔 14 巻溝 16 巻線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻軸に鍔を設けて巻溝が形成された巻回
    部、該巻回部の巻溝に巻回された巻線、該巻線が接続さ
    れる端子を備え、 該巻回部は、一端が巻軸に沿って該巻溝内に突出するよ
    うに外部導出用端子が取り付けられ、該巻線は、巻き始
    め側が該外部導出用端子の一端に接続されて該巻溝内に
    多層に巻回されることを特徴とするインダクタンス素
    子。
  2. 【請求項2】 巻軸に鍔を設けて巻溝が形成された巻回
    部、該巻回部の巻溝に巻回された巻線、該巻線が接続さ
    れる端子を備え、 該巻回部は、下側の鍔の巻軸近傍に貫通孔が形成される
    と共に、一端が該貫通孔から巻軸に沿って該巻溝内に突
    出するように外部導出用端子が取り付けられ、 該巻線は、巻き始め側が該外部導出用端子の一端に接続
    されて該巻溝内に多層に巻回されることを特徴とするイ
    ンダクタンス素子。
  3. 【請求項3】 巻軸に鍔を設けて巻溝が形成された巻回
    部、該巻回部の巻溝に巻回された巻線、該巻線が接続さ
    れる端子を備え、 該巻回部は、下側の鍔に側面から該巻軸にいたる切込み
    が形成されると共に、一端が該切込みから巻軸に沿って
    該巻溝内に突出するように外部導出用端子が取り付けら
    れ、 該巻線は、巻き始め側が該外部導出用端子の一端に接続
    されて該巻溝内に多層に巻回されることを特徴とするイ
    ンダクタンス素子。
  4. 【請求項4】 前記コイル巻回部が、フェライトからな
    るドラム形コアである請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載のインダクタンス素子。
  5. 【請求項5】前記コイル巻回部が、樹脂からなるボビン
    である請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインダ
    クタンス素子。
JP9094598A 1997-03-28 1997-03-28 インダクタンス素子 Pending JPH10275728A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014107986A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Mitsubishi Electric Corp インシュレータ及び固定子
US20200211753A1 (en) * 2018-12-28 2020-07-02 Taiyo Yuden Co., Ltd. Wire-wound coil component and drum core

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