JP2001284140A - インダクタ - Google Patents

インダクタ

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JP2001284140A
JP2001284140A JP2000092805A JP2000092805A JP2001284140A JP 2001284140 A JP2001284140 A JP 2001284140A JP 2000092805 A JP2000092805 A JP 2000092805A JP 2000092805 A JP2000092805 A JP 2000092805A JP 2001284140 A JP2001284140 A JP 2001284140A
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core
winding
flange
internal electrode
inductor
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JP2000092805A
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Hitoshi Sasaki
仁志 佐々木
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インダクタのインダクタンス値を向上させ
て、低Rdc化を可能とする。 【解決手段】 巻芯6の両端に鍔部7が形成されたコア
1と、巻芯6に巻回された巻線2と、鍔部7の外面を覆
うと共に巻線2の端末が接続された電極4と、巻線2の
外周及び鍔部7の外周面を連続して覆う外装樹脂コート
3とを備える。外装樹脂コート3が鍔部7の外周面を覆
うことにより、漏れ磁束が減少するため、インダクタン
ス値が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DVC、MD、移
動体通信機器等のポータブルAV機器に使用されるイン
ダクタに関する。
【0002】
【従来の技術】図13及び図14は、上述したポータブ
ルAV機器に使用されている従来のインダクタを示し、
コア100と、巻線110と、外装樹脂コート120
と、電極130とを備えている。
【0003】コア100は中央部分の巻芯101の両端
に鍔部102が一体的に形成されており、巻線110は
このコア100の巻芯101に巻回されている。外装樹
脂コート120は巻線110の外周を覆うように設けら
れている。この外装樹脂コート120は、コア100の
鍔部102の外面と略一致する程度の厚さとなるように
鍔部102の間に設けられるものである。
【0004】電極130はコア100の鍔部102の外
周面を直に覆う内部電極131と、内部電極131の外
面を覆う外部電極132との2層構造となっている。内
部電極131には、巻線110の端末(図示省略)が接
続される。この内部電極131は、鍔部102の全周面
を覆うように設けられるものである。外部電極132は
プリント配線板の電極端子(図示省略)と半田付けさ
れ、この半田付けによってインダクタがプリント配線板
に実装される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年のAVポータブル
機器では、組み込まれる部品の小型化、薄型化、低Rd
c化が要求されているが、インダクタでは巻線110の
巻回条件が同じであるため、上述した構造の従来のイン
ダクタでは、一定のインダクタンス値しか取ることがで
きない。このため、低Rdc化ができない問題を有して
いる。
【0006】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、インダクタンス値を向上させ
ることにより、低Rdc化が可能なインダクタを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、巻芯の両端に鍔部が形成された
コアと、前記巻芯に巻回された巻線と、前記鍔部の外面
を覆うと共に前記巻線の端末が接続された電極と、前記
巻線の外周及び前記鍔部の外周面を連続して覆う外装樹
脂コートとを備えていることを特徴とする。
【0008】この発明では、外装樹脂コートが巻線の外
周のみならず、コアの鍔部の外周面を覆っているため、
漏れ磁束を減少させることができる。このため、インダ
クタンス値を向上させることができ、低Rdc化が可能
となる。
【0009】請求項2の発明は、巻芯の両端に鍔部が形
成されたコアと、前記巻芯に巻回された巻線と、前記鍔
部の外面を覆うと共に前記巻線の端末が接続された内部
電極と、この内部電極の外面を覆う外部電極とを備え、
前記内部電極が比抵抗の高い金属によって形成されると
共に、前記鍔部の外面の一部を覆うように設けられてい
ることを特徴とする。
【0010】この発明では、内部電極が比抵抗の高い金
属からなり、しかもコアの鍔部の外面の一部を覆ってい
るため、渦電流等による高周波のインダクタンスの歪み
を小さくすることができる。このため、インダクタンス
値を向上させることができ、低Rdc化が可能となる。
【0011】請求項3の発明は、巻芯の両端に鍔部が形
成されたコアと、前記巻芯に巻回された巻線と、前記鍔
部の外面の一部を覆うように設けられ、前記巻線の端末
が接続された内部電極と、この内部電極の外面を覆う外
部電極とを備えていることを特徴とする。
【0012】この発明では、内部電極がコアの鍔部全周
を覆うことなく、鍔部の外面の一部を覆うため、渦電流
等による高周波のインダクタンスの歪みを小さくするこ
とができ、従って、インダクタンス値を向上させること
ができ、低Rdc化が可能となる。
【0013】請求項4の発明は、巻芯の両端に鍔部が形
成されたコアと、前記巻芯に巻回された巻線と、この巻
線の外周及び前記鍔部の外周面を連続して覆う外装樹脂
コートと、前記鍔部の外面を覆うと共に前記巻線の端末
が接続された内部電極と、この内部電極の外面を覆う外
部電極とを備え、前記内部電極が比抵抗の高い金属によ
って形成されると共に、前記鍔部の外面の一部を覆うよ
うに設けられていることを特徴とする。
【0014】この発明では、外装樹脂コートが巻線の外
周のみならず、コアの鍔部の外周面を覆っているため、
漏れ磁束を減少させることができる。又、内部電極が比
抵抗の高い金属からなり、しかもコアの鍔部の外面の一
部を覆っているため、渦電流等による高周波のインダク
タンスの歪みを小さくすることができる。従って、これ
らにより、インダクタンス値を向上させることができ、
低Rdc化が可能となる。
【0015】請求項5の発明は、巻芯の両端に鍔部が形
成されたコアと、前記巻芯に巻回された巻線と、この巻
線の外周及び前記鍔部の外周面を連続して覆う外装樹脂
コートと、前記鍔部の外面の一部を覆うように設けら
れ、前記巻線の端末が接続された内部電極と、この内部
電極の外面を覆う外部電極とを備えていることを特徴と
する。
【0016】この発明では、外装樹脂コートが巻線の外
周のみならず、コアの鍔部の外周面を覆っているため、
漏れ磁束を減少させることができ、しかも内部電極がコ
アの鍔部の外面の一部を覆っているため、渦電流等によ
る高周波のインダクタンスの歪みを小さくすることがで
きる。これらにより、インダクタンス値を向上させるこ
とができ、低Rdc化が可能となる。
【0017】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れかに記載の発明であって、外形が直方体となっている
ことを特徴とする。
【0018】外形が直方体となっていることにより、転
がることがなくなると共に自動装着機の吸引ノズルが確
実に吸着する。従って、プリント配線板への実装を容易
に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態により具体的に説明する。なお、各実施の形態におい
て、同一の要素は同一の符号を付して対応させてある。
【0020】(実施の形態1)図1乃至図6は、本発明
の実施の形態1を示す。この実施の形態のインダクタは
図2に示すように、コア1と、巻線2と、外装樹脂コー
ト3と、電極4とを備えている。
【0021】コア1はNi−Znフェライトなどの磁性
フェライト或いはアルミナなどの絶縁体によって形成さ
れている。コア1は、中央部分の巻芯6と、巻芯6の両
端で巻芯6と一体的に設けられた鍔部7とを有してい
る。これらの巻芯6及び鍔部7は、後述する図7で示す
ように、外形が四角形状となるように形成されるもので
ある。このコア1の巻芯6の外周には、巻線2が巻回さ
れる。
【0022】巻線2は図2に示すように、巻芯6両端の
鍔部7の間に位置するように巻芯6に巻回されている。
巻線2としては絶縁被覆電線が使用されており、巻線2
の両端から引き出される端末8は電極4に接続される
(図7参照)。
【0023】外装樹脂コート3は、ジアリルフタレート
系樹脂、エポキシ系樹脂等の樹脂に磁性粉が混練された
ものが使用される。磁性粉としては、Mn−Zn系フェ
ライト粉、Ni−Zn系フェライト粉、Mn−Mg系フ
ェライト粉或いはこれらの混合物を使用することができ
る。外装樹脂コート3はポッティング、塗布等の手段に
よって巻線2の外周を覆うように設けられている。この
実施の形態では、後述するように外装樹脂コート3はコ
ア1の鍔部7外周を覆うように設けられるものである。
【0024】電極4は、内部電極9及び外部電極10を
備えた2層構造となっている。内部電極9はAu、A
g、Cu、Sn、半田等の導電性金属が使用されてお
り、メッキ、焼き付け、ディップ等を行うことにより、
コア1の鍔部7の外周面に膜状に被着されている。この
内部電極9は鍔部7の外周面の全体を覆うように設けら
れる。この実施の形態において、図示を省略するが、巻
線2の端末が内部電極9に接続されるものである。
【0025】外部電極10は内部電極9の外周面と接触
した状態で、内部電極9の外周面を覆うように設けられ
ている。外部電極10としては、内部電極9と同様な導
電性金属を使用することができる。又、外部電極10は
内部電極9の外周面に膜状に被着しても良く、外部電極
10をキャップ形状に成形し、この成形体を内部電極9
に被せても良い。かかる外部電極10はプリント配線板
の電極端子(図示省略)と半田付けされるものであり、
この半田付けによってインダクタがプリント配線板に実
装される。
【0026】この実施の形態において、外装樹脂コート
3は図2及び図3に示すように、巻線2の外周を覆う巻
線被覆部11と、巻線被覆部11と連続した状態となっ
てコア1の鍔部7を覆う鍔部被覆部12とを有してい
る。このような連続状態での被覆は、巻線巻回の後のイ
ンダクタプリフォーム体を上述した磁性粉混入の樹脂液
に浸漬したり、インダクタプリフォーム体の外周面に磁
性粉混入の樹脂液を塗布することにより行うことができ
る。そして、この被覆の後、外装樹脂コート3の表面を
研削して平面とする。
【0027】このように外装樹脂コート3の巻線被覆部
11が巻線2の外周を覆うだけでなく、鍔部被覆部12
が巻線被覆部11と連続してコア1の鍔部7を覆う構造
では、鍔部7からの漏れ磁束を減少させることができ、
これによりインダクタンス値が向上し、低Rdc化を行
うことができる。
【0028】図4は、外装樹脂コート3の鍔部被覆部1
2がコア1の鍔部7を覆う割合によって、インダクタン
ス値が変化する変化率を測定した特性図である。従来で
は、コア1の鍔部7を外装樹脂コートが覆っていないた
め、変化率が0%であるが、この実施の形態では、鍔部
7を覆う割合が増えるのにつれてインダクタンス値が向
上している。図示するように、この実施の形態では、イ
ンダクタンス値が3〜9%向上している。
【0029】このようにインダクタンス値が向上するこ
とにより、巻線2の巻数を減らすことができる。図5
は、鍔部被覆部12がコア1の鍔部7を覆う割合によっ
て、巻線2の巻数の減少率をプロットした特性図であ
る。従来では、コア1の鍔部7を外装樹脂コートが覆っ
ていないため、巻数の減少率が0%であるが、この実施
の形態では、鍔部7を覆う割合が増えるのにつれて巻数
が減少している。図示するように、この実施の形態で
は、巻数を2〜4.5%減少させることが可能となって
いる。
【0030】又、巻線2の巻数が減少することにより、
1本の巻線の面積を広げることができ、太い巻線2を用
いることができる。これにより、Rdcをさらに低くす
ることができる。図6は鍔部被覆部12がコア1の鍔部
7を覆う割合によるRdcの減少率をプロットした特性
図である。従来では、コア1の鍔部7を外装樹脂コート
が覆っていないため、Rdcの減少率が0%であるが、
この実施の形態では、鍔部7を覆う割合が増えるのにつ
れてRdcが減少している。図示するように、この実施
の形態では、Rdcを2〜4.5%減少させることが可
能となっている。
【0031】図1はこの実施の形態のインダクタの外形
を示し、全体が直方体となっている。このように外形が
直方体となっていることにより、転がることがなくなる
と共に自動装着機の吸引ノズルが確実に吸着する。この
ため、プリント配線板への実装を容易に行うことができ
る。なお、インダクタの外形は、直方体に限るものでは
なく、円柱型、多角形型等とすることができる。これら
の場合には、コア1の外形をインダクタの外形に合わせ
た形状とすることによりインダクタの製造が容易とな
る。
【0032】(実施の形態2)図7は本発明の実施の形
態2を示す。この実施の形態においても、コア1の巻芯
6に巻線2が巻回されると共に、巻線2の外周が外装樹
脂コート3によって覆われており、さらには、コア1の
鍔部7を電極4が覆っている。又、電極4は鍔部7に被
着した内部電極9と、内部電極9を覆う外部電極10と
の2層構造となっており、内部電極9には、巻線2から
引き出された端末8が接続されている。端末8の内部電
極9への接続は、熱圧着、溶接、半田付け、超音波振動
等の適宜の手段によって行うことができる。
【0033】この実施の形態における内部電極9は、比
抵抗の高い導電性金属によって形成されるものである。
比抵抗の高い導電性金属としては、Ni等を選択するこ
とができる。又、この実施の形態における内部電極9
は、コア1の鍔部7の外面全体を覆うことなく、鍔部7
の外面の一部だけを覆う形状となっている。すなわち、
図7に示すように、内部電極9は鍔部7の端面と、上側
の側面とを覆うように内部電極9が形成されている。
【0034】このように比抵抗の高い金属を用い、しか
も、鍔部7の一部を覆うように内部電極9を設けること
により、渦電流等による高周波のインダクタンスの歪み
を小さくすることができる。これにより、インダクタン
ス値を向上させることができる。
【0035】図8は内部電極9がコア1の鍔部7を覆う
被覆率によってインダクタンス値が変化する変化率を測
定した結果を示す。被覆率はコア1の鍔部7の総面積に
対する内部電極9の面積で算出してある。従来では、内
部電極9の被覆率が100%であるため、変化率が0%
であるが、この実施の形態では、鍔部7を覆う割合が減
少するのにつれてインダクタンス値が向上している。図
示するように、この実施の形態では、インダクタンス値
が4〜10%向上している。なお、30%以下の被覆率
としないのは、内部電極9を外部電極10と導通させる
ための面積を保持する必要があることによるものであ
り、外部電極10との導通を確保できる場合には、30
%以下とすることも可能である。
【0036】このようにインダクタンス値が向上するこ
とにより、巻線2の巻数を減らすことができる。図9
は、内部電極9がコア1の鍔部7を覆う被覆率によって
変化する巻線2の巻数の減少率をプロットした特性図で
ある。従来では、内部電極9の被覆率が100%である
ため、巻数の減少率が0%であるが、この実施の形態で
は、鍔部7を覆う割合が減少するのにつれて巻数が減少
している。図示するように、この実施の形態では、巻数
を1〜4.5%減少させることが可能となっている。
【0037】又、巻線2の巻数が減少することにより、
1本の巻線の面積を広げることができ、太い巻線2を用
いることができる。これにより、Rdcをさらに低くす
ることができる。図10は内部電極9のコア1の鍔部7
への被覆率によるRdcの減少率をプロットした特性図
である。従来では、内部電極9の被覆率が100%であ
るため、Rdcの減少率が0%であるが、この実施の形
態では、鍔部7を覆う割合が減少するのにつれてRdc
が減少している。図示するように、この実施の形態で
は、Rdcを2〜4.5%減少させることが可能となっ
ている。
【0038】コア1の鍔部7に対する内部電極9の被覆
は、内部電極9が鍔部7の一部を覆うものであれば、適
宜変更することができる。図11及び図12は、被覆形
態の変形を示し、図11では、内部電極9が鍔部7の上
側の側面だけを覆っており、図12では、鍔部7の上側
の側面及び左右の側面を覆っている。本発明では、これ
に限らず、他の被覆形態であっても良い。
【0039】なお、この実施の形態においても、インダ
クタの外形を直方体とすることにより、転がることがな
くなると共に自動装着機の吸引ノズルが確実に吸着する
ことができ、プリント配線板への実装を容易に行うこと
ができる。又、インダクタの外形は、直方体に限るもの
ではなく、円柱型、多角形型等とすることができる。
【0040】(実施の形態3)この実施の形態では、比
抵抗に関係なく、内部電極9として通常の導電性金属を
用いるものであり、この通常の導電性金属が図7、図1
1,図12に示すように、鍔部7の外面の一部を覆うよ
うになっている。この実施の形態の内部電極9として
は、Au、Ag、Cu、Sn、半田等の導電性金属を使
用することができる。このように内部電極9として通常
の導電性金属を用い、鍔部7の外面の一部を覆う構造で
あっても、渦電流等による高周波のインダクタンスの歪
みを小さくすることができるため、インダクタンス値を
向上させることができる。従って、Rdcを減少させる
ことが可能となる。
【0041】(実施の形態4)図示を省略するが、この
実施の形態では、図2及び図3に示すように、外装樹脂
コート3が巻線2の外周及びコア1の鍔部7の外周面を
連続して覆うものである。これに加えて、内部電極9と
して、Ni等の比抵抗の高い金属を用い、この金属が図
7,図11,図12に示すように、鍔部7の外面の一部
を覆うように設けるものである。
【0042】この実施の形態では、外装樹脂コート3が
巻線2の外周のみならず、コア1の鍔部7の外周面を覆
っているため、漏れ磁束を減少させることができる。し
かも、内部電極9として比抵抗の高い金属を用い、コア
1の鍔部7の外面の一部を覆っているため、渦電流等に
よる高周波のインダクタンスの歪みを小さくすることが
できる。従って、これらの相乗効果によって、インダク
タンス値をさらに向上させることができ、低Rdc化が
可能となる。
【0043】(実施の形態5)図示を省略するが、この
実施の形態では、図2及び図3に示すように、外装樹脂
コート3が巻線2の外周及びコア1の鍔部7の外周面を
連続して覆うものである。これに加えて、内部電極9が
図7,図11,図12に示すように、鍔部7の外面の一
部を覆うように設けるものである。この内部電極9とし
ては、Au、Ag、Cu、Sn、半田等の通常の導電性
金属が使用される。
【0044】このように内部電極9として通常の導電性
金属を用いても、内部電極9が鍔部7の外面の一部を覆
っているため、渦電流等による高周波のインダクタンス
の歪みを小さくすることができる。しかも、外装樹脂コ
ート3が巻線2の外周のみならず、コア1の鍔部7の外
周面を覆っているため、漏れ磁束を減少させることがで
きる。これらの相乗効果によって、インダクタンス値を
さらに向上させることができ、低Rdc化が可能とな
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、外装樹脂コートが巻線の外周のみならず、コア
の鍔部の外周面を覆うことにより、漏れ磁束を減少させ
ることができため、インダクタンス値を向上させること
ができ、低Rdc化が可能となる。
【0046】請求項2の発明によれば、比抵抗の高い金
属からなる内部電極がコアの鍔部の外面の一部を覆って
いるため、渦電流等による高周波のインダクタンスの歪
みを小さくすることができる。これにより、インダクタ
ンス値を向上させることができ、低Rdc化が可能とな
る。
【0047】請求項3の発明によれば、内部電極がコア
の鍔部全周を覆うことなく、鍔部の外面の一部を覆うた
め、渦電流等による高周波のインダクタンスの歪みを小
さくすることができ、インダクタンス値を向上させるこ
とができ、低Rdc化が可能となる。
【0048】請求項4の発明によれば、外装樹脂コート
が巻線の外周のみならず、コアの鍔部の外周面を覆って
いるため、漏れ磁束を減少させることができると共に、
比抵抗の高い金属からなる内部電極がコアの鍔部の外面
の一部を覆っているため、渦電流等による高周波のイン
ダクタンスの歪みを小さくすることができる。これらに
より、インダクタンス値を向上させることができるた
め、低Rdc化が可能となる。
【0049】請求項5の発明によれば、外装樹脂コート
が巻線の外周のみならず、コアの鍔部の外周面を覆って
いるため、漏れ磁束を減少させることができ、しかも内
部電極がコアの鍔部の外面の一部を覆っているため、渦
電流等による高周波のインダクタンスの歪みを小さくす
ることができる。これらにより、インダクタンス値を向
上させることができ、低Rdc化が可能となる。
【0050】請求項6の発明によれば、外形が直方体と
なっていることにより、転がることがなくなると共に自
動装着機の吸引ノズルが確実に吸着することができ、プ
リント配線板への実装を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の全体の斜視図である。
【図2】実施の形態1の縦断面図である。
【図3】図2におけるA部拡大断面図である。
【図4】実施の形態1におけるインダクタンス値の変化
率を示す特性図である。
【図5】実施の形態1における巻線の巻数の変化率を示
す特性図である。
【図6】実施の形態1におけるRdc値の変化率を示す
特性図である。
【図7】実施の形態2の部分破断斜視図である。
【図8】実施の形態2におけるインダクタンス値の変化
率を示す特性図である。
【図9】実施の形態2における巻線の巻数の変化率を示
す特性図である。
【図10】実施の形態1におけるRdc値の変化率を示
す特性図である。
【図11】実施の形態2の変形々態を示す部分破断斜視
図である。
【図12】実施の形態2の別の変形々態を示す部分破断
斜視図である。
【図13】従来のインダクタの縦断面図である。
【図14】図13におけるB部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 コア 2 巻線 3 外装樹脂コート 4 電極 6 巻芯 7 鍔部 9 内部電極 10 外部電極 11 巻線被覆部 12 鍔部被覆部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻芯の両端に鍔部が形成されたコアと、
    前記巻芯に巻回された巻線と、前記鍔部の外面を覆うと
    共に前記巻線の端末が接続された電極と、前記巻線の外
    周及び前記鍔部の外周面を連続して覆う外装樹脂コート
    とを備えていることを特徴とするインダクタ。
  2. 【請求項2】 巻芯の両端に鍔部が形成されたコアと、
    前記巻芯に巻回された巻線と、前記鍔部の外面を覆うと
    共に前記巻線の端末が接続された内部電極と、この内部
    電極の外面を覆う外部電極とを備え、前記内部電極が比
    抵抗の高い金属によって形成されると共に、前記鍔部の
    外面の一部を覆うように設けられていることを特徴とす
    るインダクタ。
  3. 【請求項3】 巻芯の両端に鍔部が形成されたコアと、
    前記巻芯に巻回された巻線と、前記鍔部の外面の一部を
    覆うように設けられ、前記巻線の端末が接続された内部
    電極と、この内部電極の外面を覆う外部電極とを備えて
    いることを特徴とするインダクタ。
  4. 【請求項4】 巻芯の両端に鍔部が形成されたコアと、
    前記巻芯に巻回された巻線と、この巻線の外周及び前記
    鍔部の外周面を連続して覆う外装樹脂コートと、前記鍔
    部の外面を覆うと共に前記巻線の端末が接続された内部
    電極と、この内部電極の外面を覆う外部電極とを備え、
    前記内部電極が比抵抗の高い金属によって形成されると
    共に、前記鍔部の外面の一部を覆うように設けられてい
    ることを特徴とするインダクタ。
  5. 【請求項5】 巻芯の両端に鍔部が形成されたコアと、
    前記巻芯に巻回された巻線と、この巻線の外周及び前記
    鍔部の外周面を連続して覆う外装樹脂コートと、前記鍔
    部の外面の一部を覆うように設けられ、前記巻線の端末
    が接続された内部電極と、この内部電極の外面を覆う外
    部電極とを備えていることを特徴とするインダクタ。
  6. 【請求項6】外形が直方体となっていることを特徴とす
    る請求項1乃至5のいずれかに記載のインダクタ。
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