JPH04134822U - 高周波トランス - Google Patents

高周波トランス

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JPH04134822U
JPH04134822U JP5100291U JP5100291U JPH04134822U JP H04134822 U JPH04134822 U JP H04134822U JP 5100291 U JP5100291 U JP 5100291U JP 5100291 U JP5100291 U JP 5100291U JP H04134822 U JPH04134822 U JP H04134822U
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JP
Japan
Prior art keywords
wire
transformer
insulators
wires
winding shaft
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Pending
Application number
JP5100291U
Other languages
English (en)
Inventor
幸里 後町
薫明 渡辺
Original Assignee
東光株式会社
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低背形のトランスにおける渦電流の発生を少な
くして高周波特性を改善するとともに、結合係数を高め
る。 【構成】絶縁体12で被覆した複数の導線14を並行して平
面的に整列し絶縁体12同士を結合してなる幅広な多芯線
10を、幅方向に曲げて磁性体コア20の巻軸22に螺旋状に
巻回して構成したトランスであって、複数の多芯線10を
厚み方向に重ねた状態で巻回するか、または巻回された
複数の多芯線10が巻軸22の中心軸方向に隣接して配置さ
れたトランス。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高周波トランスの構成に係り、特にDC−DCコンバータの電力ト ランスに好適な小型で低背形の高周波トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来のこの種の高周波トランスとしては、図1のように、絶縁体1で被覆した 幅の広い偏平な導体2からなる線材3を、2本重ね且つ幅方向に曲げながら螺旋 状に巻回して形成したトランスがある。このトランスは、図示しない磁性体コア 等に取付けられて、結合係数が大きく且つ大電流に対応できるトランスとして用 いられる。 ところが、このような構成では漏れ磁束が偏平な導体2とほぼ直角に鎖交する ことになるので大きな渦電流が発生し、特に高周波時における抵抗が大きくなる 問題があった。また偏平な線材3を幅方向に曲げながら螺旋状に巻くと、曲げら れた線材3は外側が伸び内側が圧縮されるので、内側が波状に変形して整列巻き が困難になるうえ絶縁体1の被覆が破れて絶縁不良を起こすことがあった。
【0003】
【考案の目的】
本考案は、高周波特性に優れ、きちんとした整列巻きが可能な低背型のトラン スを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、絶縁体で被覆した複数の導線を並行して平面的に整列し絶縁体同士 を結合してなる幅広な多芯線を、複数本、厚み方向に重ねた状態で幅方向に曲げ て磁性体コアの巻軸に螺旋状に巻回した構成を特徴とする。 また、本考案は、このような多芯線を幅方向に曲げて磁性体コアの巻軸に螺旋 状に巻回し、巻軸のこの多芯線に隣接する位置に、さらに第2の多芯線を幅方向 に曲げながら螺旋状に巻回した構成を特徴とする。
【0005】
【実施例】
図2は本考案によるトランスを構成する線材の一部を拡大して示す斜視図であ る。絶縁体12で被覆した断面が円形の5本の導線14を並行して平面的に整列する とともに、その絶縁体12同士を接着等の手段で結合して一体化し、幅の広い1本 の多芯線10が形成されている。 図3及び図4は、このような多芯線10を2本用いたトランスの構成例を示して いる。2本の多芯線10、10は、厚み方向に重ねた状態で幅方向に曲げてコア20の 巻軸22に螺旋状に巻回されている。多芯線10は、絶縁体12の材料を適宜選択した り、巻線後に加熱あるいは薬品処理することにより、この巻線加工時に歪みや変 形が起きないようになされる。
【0006】 多芯線10に内蔵された5本の導線14は、例えば、図4のように多芯線10の端部 で各導線14の端末を導通させ、1本の多芯線10全体が電気的に1本の線材となる ようにして用いられる。多芯線10をこのような状態で用いると、漏れ磁束が導線 14と鎖交しても渦電流の発生はきわめて僅かなものとなるので、従来のリボン状 の線材3を用いた場合に比較して高周波時における損失が著しく低減できる。 なお、高周波電流は導体の表面を流れるので、従来のリボン線に比べて電流の 流れる断面積にはほとんど差異が生じない。
【0007】 また、全部の導線14の端末を接続する代わりに、一部の導線14の端末だけを導 通させて用いることもできる。例えば、図5に示すように6本の導線14を有する 多芯線10において、1本おきの導線14a、14c、14eの端末を互いに導通させ、 残りの導線14b、14d、14fの端末を互いに導通させた構成とすれば、この1本 の多芯線10全体が電気的に2本の線材を形成することになる。しかも、2本の線 材は入り組んで密に巻回されているので、結合係数の大きな多数次巻線トランス を構成することができる。
【0008】 図3及び図4において、20は上面の中央に円柱形の巻軸22を備えた磁性体コア である。コア20は巻軸22の一端に四角形の鍔24を備えている。 多芯線10の導線14の端末は、コア20を固定した図示しない合成樹脂ベース等に 取付けられた端子に半田付けされる。導線14の端末と端子を接続する際には、前 述のようにすべての導線14を端末で導通させたり、一部の導線14の端末同士を互 いに導通させたり、トランスの仕様に応じて処理される。そして、コア20の上に は両端に突出部32を有する磁性体板30を載置して接着し閉磁路が形成される。
【0009】 図6は本考案の別な実施例を示すもので、二つの多芯線10を、巻軸22の中心軸 方向すなわち図で上下方向の隣接する位置にそれぞれ配置して、二巻線のトラン スを構成したものである。それぞれの多芯線10は前述の例と同様に、幅方向に曲 げて巻軸22に螺旋状に巻回してある。 なお、説明の便宜上、1本の多芯線10の導線14の数が5〜6本の例で説明した が、導線14の数は10本以上とするのが望ましい。導線14の断面形状は角形や楕 円でもよく、また、単線に限らず、複数本からなる撚り線でもよいのは勿論であ る。
【0010】
【考案の効果】
本考案によれば、漏れ磁束が導線に鎖交しても渦電流の発生が少なくなるので 高周波抵抗が低減できる。また、多芯線の内部が絶縁体で被覆された複数の導線 に分かれているので、巻回したときの物理的変形が生じにくく、整列巻きが容易 に行なえ、絶縁体被覆が破れて絶縁不良を起こすこともない。さらに、多芯線の 端末で導線同士の接続状態を選ぶことにより、結合係数の高い多数次巻線トラン スを簡単に構成することができる効果もある。
【0011】
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例の斜視図
【図2】 本考案のトランス用線材の部分斜視図
【図3】 本考案のトランス要部の分解斜視図
【図4】 同、正面断面図
【図5】 多芯線の端末の平面図
【図6】 本考案の他の実施例を示すトランス要部の正
面断面図
【符号の説明】
10 多芯線 12 絶縁体 14 導線 20 コア 22 巻軸

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体で被覆した複数の導線を並行して
    平面的に整列し該絶縁体同士を結合してなる幅広な多芯
    線を、複数本、厚み方向に重ねた状態で幅方向に曲げて
    磁性体コアの巻軸に螺旋状に巻回したことを特徴とする
    高周波トランス。
  2. 【請求項2】 絶縁体で被覆した複数の導線を並行して
    平面的に整列し該絶縁体同士を結合してなる幅広な多芯
    線と、巻軸を有する磁性体コアとを備え、第1の多芯線
    を幅方向に曲げて該巻軸に螺旋状に巻回し、該巻軸の第
    1の多芯線に隣接する位置に、第2の多芯線を幅方向に
    曲げて螺旋状に巻回したことを特徴とする高周波トラン
    ス。
  3. 【請求項3】 多芯線の端部で一部の導線の端末を互い
    に導通させ、1本の多芯線が電気的に複数本の線材とな
    るように構成した請求項1又は請求項2の高周波トラン
    ス。
JP5100291U 1991-06-06 1991-06-06 高周波トランス Pending JPH04134822U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010001749A1 (ja) * 2008-07-04 2010-01-07 パナソニック電工株式会社 平面コイル
JP2012524388A (ja) * 2009-04-16 2012-10-11 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 巻線および巻線の製造方法

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