JP2003151834A - トランスの巻線構造 - Google Patents

トランスの巻線構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板状の金属板巻線を用いたトランスでも効率
良くサンドイッチ巻ができるように構成する。 【解決手段】 コア1に通常の巻線2、金属板巻線1
0、通常の巻線4の順にサンドイッチ巻をし、金属板巻
線の巻き始めの両側端に接続端子10a,10bを設
け、巻き終わりの両側端にも接続端子10c,10dを
設けることにより、片側に接続端子を設けたときに比べ
て電流分布の乱れが少なくなり、このことによってトラ
ンスの効率が向上する。また、接続電極は外側方向に折
り曲げているので、接続端子10a〜10dの位置がコ
アから遠くなり、外部接続線とコア1の接触は考慮する
必要がなくなるので、小型に形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大電流用の板状金
属帯巻線を有するトランスの巻線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】トランスの巻線は通常は、エナメル線の
ような線状の電線を使用しているが、大電流を流す巻線
は線状のものでは抵抗値が大きすぎるので板状の金属板
巻線を使用することで抵抗値を下げている。
【0003】図5は従来用いられている板状の金属板巻
線を用いたトランスの一例を示す斜視図であり、コア1
に巻線2が巻かれ、その外側に板状の金属板巻線3が巻
かれて、その金属板巻線の巻き始めおよび巻き終わりは
接続端子3a,3bとして外側すなわち、コア1の長手
方向に向けて折り曲げられている。
【0004】このように構成することによって板状の金
属板巻線4は抵抗値を下げることができるので大電流を
流すことが可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5の
構造のものでは金属板巻線3の外側に巻線を設けない構
造であるため、サンドイッチ巻のように結合が良くて、
損失も少ない巻線方法を構成できないためにトランスと
しての効率が悪くなり、またサンドイッチ巻にできない
ために表皮効果が増大し、交流的な損失も増大する。
【0006】この欠点をなくすために図6に示す様に接
続端子3a,3bを外側に折り曲げず金属板巻線3の面
方向に取り出すようにしたものがある。ところがこの構
造のものは接続端子3a,3bから電流を取り出すため
に、接続端子3a,3bに電流が集中するので電流分布
が乱れ、直流損失が増大するとともに、他の巻線との近
接効果や金属板巻線自身の表皮効果等が増大し、交流的
な損失が増大する。
【0007】更に、接続端子3a,3bを図の下方向に
延在させているが、接続は図6に示す様にネジ穴にネジ
を螺合させて接続する方法を取るため、ネジがコアに接
触しないようにネジ位置をコアの位置からずらす必要が
あることから、コア寸法よりも下側にネジ部分を設ける
必要があり、接続端子の長さが長くなるのでその分の損
失が増大し、またトランスとしての結合も悪くなる。
【0008】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、サンドイッチ巻を実現しながら電流分布を乱
さないようにしたことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明では次のように構成する。
【0010】まず本発明は、板状の金属板巻線を有し、
金属板巻線上に更に巻線を設けるトランスの巻線構造を
対象とする。
【0011】このような巻線構造に於いて、金属板巻線
の巻き始め側の両側端部および巻き終わり側の両側端部
に接続用端子を設けたことを特徴とする。
【0012】また接続用端子は、金属板巻線の面から外
側方向に折り曲げられていることを特徴とする。
【0013】また接続用端子は、一方の端部と他方の端
部で幅が異なることを特徴とする。
【0014】また、接続用端子は、金属板巻線の面方向
に取り付け位置が異なることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用して構成した
トランスの斜視図であり、コア1に通常の巻線2、金属
板巻線10、通常の巻線4と順次サンドイッチ巻に巻重
ねていく。金属板巻線10は図2(a)に示す様に巻き
始め両側端部から金属板巻線10の面と直角方向に外側
へ向けて端部が折り曲げられることによって接続端子1
0a,10bを形成し、それらの接続端子10a,10
bには図示しない外部接続線を接続するためのネジ穴が
設けられている。また、巻き終わりについても同様に金
属板巻線10の面と直角方向に外側へ向けて端部が折り
曲げられることによって接続電極10c,10dを形成
し、それらの接続用端子10c,10dには外部接続線
を接続するためのネジ穴が設けられている。
【0016】図2(b)は図1のA−A断面図であり、
コア1に通常の巻線2、金属板巻線10、通常の巻線4
の順に巻かれている状況を示している。なお、図の例は
金属板巻線10がワンターン(一回巻)である状態を示
している。
【0017】このように構成したトランスは、金属板巻
線10が他の巻線からの磁束と鎖交することによって電
圧が発生し、それに伴う電流が接続端子10aから10
dより取り出される。この場合、金属板巻線10の巻き
始めの両側端には接続端子10a,10bが、巻き終わ
りの両側端には接続端子10c,10dが設けられてい
るので、電流分布の乱れは図6に示す片側の時に比べて
改善されている。
【0018】このため、電流分布の不要な乱れから発生
する近接効果、表皮効果、漏れ磁束等の影響が減少し、
従来のものよりも低損失、かつ巻線間の結合の良い特性
を得るとこができる。更に接続端子10a〜10dを金
属板電極10の面と直角方向で且つ外側に向けて折り曲
げているので、従来の様にネジ穴をコア位置からずらす
ために巻線位置から遠く離す必要もなくなり、巻線部分
とネジ穴を近づけることができるので従来のものよりも
接続端子の部分での損失も減少し、トランスとしての効
率も良くなる。
【0019】また、金属板巻線10上に他の巻線を巻く
ことができるので、サンドイッチ構造を取ることがで
き、表皮効果が減少し、漏れ磁束も低減するので、サン
ドイッチ構造が取れないトランスと比較するとトランス
としてより低損失、かつ巻線間の結合が良い特性が得ら
れる。
【0020】図3は金属板巻線10の他の実施例を示す
斜視図であり、接続端子10a,10cの幅よりも接続
端子10b,10dの幅を広くして接続端子10a,1
0bが金属板巻線10の面方向と一致しない様に構成
し、接続端子10c,10dも金属板巻線10の面方向
に一致しない様に構成したものであり、このように構成
することによって取り付け穴位置がずれるため、何れの
接続端子も一方向から、すなわち図では上方向から外部
接続線を取りつけることができ、作業性が良くなる。
【0021】図4は別の例であり、接続端子10a〜1
0dの幅を変える代わりに金属板巻線10の円周方向に
取り付け位置をずらしたもので、この例も取り付け穴位
置がずれるため、何れの接続端子も一方向から、すなわ
ち図では上方向から外部接続線を取りつけることがで
き、作業性が良くなる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、金
属板巻線の巻き始めおよび巻き終わりの両方とも、両側
端部に接続端子を設けたので、サンドイッチ巻線構造を
取りながら金属板巻線の電流分布を乱れが少なくなり、
トランスの効率を向上させることができるという効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したトランスを示す斜視図
【図2】図1のトランスに用いる金属板巻線の一例を示
す斜視図
【図3】金属板巻線の他の例を示す斜視図
【図4】金属板巻線の他の例を示す斜視図
【図5】従来のトランスの一例を示す斜視図
【図6】従来のトランスの別の例を示す斜視図
【符号の説明】
1:コア 2,4:巻線 3、10:金属巻線 3a〜3d、10a〜10d:接続端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状の金属板巻線を有し該金属板巻線上に
    更に巻線を設けるトランスの巻線構造に於いて、 前記金属板巻線の巻き始め側の両側端部および巻き終わ
    り側の両側端部に接続用端子を設けたことを特徴とする
    トランスの巻線構造。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のトランスの巻線構造に於
    いて、 前記接続用端子は、前記金属板巻線の面から外側方向に
    折り曲げられていることを特徴とするトランスの巻線構
    造。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のトランスの巻線構造に於
    いて、 前記接続用端子は、一方の端部と他方の端部で幅が異な
    ることを特徴とするトランスの巻線構造。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のトランスの巻線構造に於
    いて、 前記接続用端子は、前記金属板巻線の面方向に取り付け
    位置が異なることを特徴とするトランスの巻線構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007035804A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Matsushita Electric Works Ltd 電力変換トランス
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