JPH0413388B2 - - Google Patents

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JPH0413388B2
JPH0413388B2 JP56205777A JP20577781A JPH0413388B2 JP H0413388 B2 JPH0413388 B2 JP H0413388B2 JP 56205777 A JP56205777 A JP 56205777A JP 20577781 A JP20577781 A JP 20577781A JP H0413388 B2 JPH0413388 B2 JP H0413388B2
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JP
Japan
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dye
naphthol
diazo
parts
reaction
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP56205777A
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English (en)
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JPS58104956A (ja
Inventor
Kazuaki Abe
Tadao Sakaguchi
Hiromi Takada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP20577781A priority Critical patent/JPS58104956A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は遊離酸の形で下記式〔〕 で示されるアゾ染料の製造法の改良に関する。
式〔〕で示されるアゾ染料は廉価で堅牢な黒
色染料として、主に羊毛の染色に広く用いられて
おり、一般的には「綜説合成染料」〔堀口博著・
三共出版(株) 昭和43年発行 176頁〕に記載され
ている下記の方法で製造されている。
すなわち、40℃のα−ナフトールのアルカリ溶
液(対ジアゾ成分1.2モル比)に15℃に冷却した
1−アミノ−6−ニトロ−2−ナフトール−4−
スルホン酸のジアゾ化物水溶液を35〜40℃で1時
間で注加し、その後岩塩を加えて、この温度で2
〜3時間撹拌してカツプリング反応を終了させ、
次に塩酸にて反応液を中和しそののち過圧搾し
て染料ウエツトケーキを取り出す。これを95℃で
乾燥して目的とするアゾ染料を得るのである。
しかしながら、上記の方法では不安定なジアゾ
成分の分解は避けられず、従つて、ジアゾ分解物
が染料に混入して染料の染色性能を低下させるこ
とを防止するためにジアゾ分解物の除去が必要で
あつた。
本発明者らが検討を行なうなかで得た知見によ
ればジアゾ化物は下式〔〕 で示され、その分解物は式〔〕から式〔〕 (式中X及びYはそれぞれ独立に水素原子及びヒ
ドロキシル基を表わす。) で表わされる化合物の混合体である。これらジア
ゾ分解物が染料中に含まれると、染色物の堅牢
度、特に汗堅牢度が著しく低下する。
従つて、このようなジアゾ分解物を除去するた
めに上記した従来の製造法においては過圧搾
後、塩水によつて十分に洗浄を行い、圧搾して染
料のウエツトケーキを得、これを乾燥・粉砕する
か、又は該ウエツトケーキを再度水に溶解しスプ
レードライすることによつて目的とする染料が製
造されていた。しかし、斯かる製造法において
は、染料の過が著しく困難であり多大の労力を
要し、更にはジアゾ分解物除去のために行う塩水
洗浄による目的染料の損失という問題があつた。
本発明者らは、このジアゾ分解物の生成阻止を
目的として種々検討の結果、意外にも反応条件と
しては非常に過酷である。ジアゾ成分にカツプリ
ング成分であるα−ナフトールのアルカリ溶液を
一挙に注入することによりジアゾ分解物の生成が
有効に抑制されることを見い出し、本発明を完成
するに至つた。
即ち、本発明は、α−ナフトールと1−アミノ
−6−ニトロ−2−ナフトール−4−スルホン酸
のジアゾ化物をカツプリングすることにより、式
〔〕で示されるアゾ染料を製造する方法におい
て、該ジアゾ化物の水溶液にα−ナフトールのア
ルカリ水溶液を一挙に加えてカツプリングを行う
ことを特徴とする式〔〕で示されるアゾ染料の
製造法を提供するものである。
本発明方法によれば、反応が円滑に進行するた
めにカツプリング反応後に得られる染料反応液に
はジアゾ分解物のみならずその他の副生物も殆ん
ど含まれていなく、従つてジアゾ分解物を含む不
純物の除去を目的とする過操作あるいは洗浄操
作を必要とせずに、反応液から直接たとえば反応
液を直接スプレードライすることにより目的とす
る染料を得ることができる。
以下、本発明方法を詳細に説明する。
本発明方法におけるジアゾ成分は、1−アミノ
−6−ニトロ−2−ナフトール−4−スルホン酸
を通常の方法でジアゾ化して得られる。このジア
ゾ成分は弱酸性、好ましくはPH約3乃至3.5の水
溶液として用いる。
一方、α−ナフトールは、これをアルカリ、た
とえば苛性ソーダを用い、通常は加温下、水に溶
解して得られる水溶液として用いる。この際使用
するα−ナフトールの量はジアゾ成分1モルに対
して通常1.02モル以上、好ましくは1.05乃至1.1モ
ルである。
カツプリング反応を行うに当つては、ジアゾ成
分の水溶液を20℃以下、好ましくは約14乃至16℃
に調整し、この中にα−ナフトールの水溶液を好
ましくは約45乃至50℃とし、これを一挙に、即
ち、数秒乃至数分以内、工業的には通常は1乃至
2分以内に加える。カツプリング反応は約30乃至
35℃の温度でPH9.5乃至11で撹拌することにより
行われるが、本発明方法によれば従来の方法に比
べて非常に速やかにカツプリング反応が進行し、
せいぜい20分以内、通常は5乃至10分で終了す
る。
本反応を行なうに際して反応液の粘度を良好な
状態に保つ為に非イオン系の界面活性剤を適宜使
用する事ができる。
カツプリング反応後は通常の方法に従つて乾燥
染料を得ることができるが、本発明方法による場
合、ジアゾ分解物や他の副生物の生成が全くない
か、又は無視し得る程度であるので、好ましくは
反応液から直接、たとえばスプレードライなどに
より目的とする乾燥染料を得ることができる。乾
燥前に染料の安定性を計るために染料液のPHを弱
酸性好ましくはPH5〜5.5に調整することが望ま
しい。
この様にして得られた本発明の目的染料は従来
の過、洗浄によりジアゾ分解物を除去した染料
と同等以上の染色性能を有する。本発明方法は従
来多大の労力と経費を要し、収率的にも不満足で
あつた本染料の製造法の問題点を一挙に解決した
工業的に優れた方法である。
以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。尚、文中部とあるのは重量部とあらわす。
実施例 1 1−アミノ−6−ニトロ−2−ナフトール−4
−スルホン酸のジアゾ化物983部(100%換算)を
水2300部に加え14〜16℃にて苛性ソーダにてPH3
〜3.5に調整して完全に溶解する。このジアゾ液
に、水490部中にα−ナフトール504部(対ジアゾ
成分1.05モル比)を苛性ソーダ144部(100%換
算)にて45〜50℃で溶解した液を急速に注入す
る。注入時の反応熱等により温度は30〜35℃、PH
9.5〜11となる。α−ナフトール溶液注入後、5
〜20分撹拌したのち塩酸にて反応液のPH5〜5.5
に調整する。この反応終了後をスプレー乾燥ある
いはトレイ上で加熱乾燥する事により染料乾燥ケ
ーキ1935部を得た。吸光分析による含量79.3%で
あり、これは対理論収率99.7%に相当する。
本染料の堅牢度は以下に示す従来製法により得
られた染料と同等以上の性能を有する。
比較例 1 (従来製法による合成) α−ナフトール576部(対ジアゾ成分1.2モル
比)を水920部に苛性ソーダ181部(100%換算)
と共に60℃で溶解し、40℃に下げる。この中に1
−アミノ−6−ニトロ−2−ナフトール−4−ス
ルホン酸のジアゾ化物983部(100%換算)を水
2300部に加えて苛性ソーダにてPH3〜3.5として
溶解したジアゾ液を35〜40℃で1時間を要して滴
下する。滴下中、ジアゾ分解による窒素ガスの発
生によると思われる発泡が認められた。ジアゾ液
滴下後、岩塩1720部を加え35〜40℃で2時間撹拌
した。塩酸を加えてPH5〜5.5に中和し、過後
5%塩水7500部で洗浄した。過ケーキをトレイ
上で乾燥して染料ケーキ1433部を得た。吸光分析
による含量90.1%であり、これは対理論収率83.9
%に相当する。液、洗液を分析した結果、対理
論収率7%の染料分が認められた。
尚、本比較例で合成した染料反応液(過前の
もの)を直接乾燥して得た染料は堅牢度が著しく
不良であつた。又、未洗浄の過ケーキを乾燥し
て得た染料も堅牢度が不良であり、洗浄を省略す
る事はできなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 α−ナフトールと1−アミノ−6−ニトロ−
    2−ナフトール−4−スルホン酸のジアゾ化物を
    カツプリングすることにより、下記式〔〕 で示されるアゾ染料を製造する方法において、該
    ジアゾ化物の水溶液にα−ナフトールのアルカリ
    水溶液を一挙に加えてカツプリングを行うことを
    特徴とする式〔〕で示されるアゾ染料の製造
    法。
JP20577781A 1981-12-18 1981-12-18 アゾ染料の製造法 Granted JPS58104956A (ja)

Priority Applications (1)

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JP20577781A JPS58104956A (ja) 1981-12-18 1981-12-18 アゾ染料の製造法

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Publication Number Publication Date
JPS58104956A JPS58104956A (ja) 1983-06-22
JPH0413388B2 true JPH0413388B2 (ja) 1992-03-09

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ID=16512491

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JP20577781A Granted JPS58104956A (ja) 1981-12-18 1981-12-18 アゾ染料の製造法

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5026830A (en) * 1987-09-08 1991-06-25 Ciba-Geigy Corporation Process for the preparation of azo dyes by carrying out coupling in the presence of an alkali metal chloride and ammonium chloride

Citations (5)

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JPS4864122A (ja) * 1971-11-27 1973-09-05
JPS5064318A (ja) * 1973-10-09 1975-05-31
JPS53126034A (en) * 1977-04-09 1978-11-02 Basf Ag Acid azo dye
JPS5490140A (en) * 1977-12-05 1979-07-17 Ciba Geigy Ag Novel compound*its manufacture and use
JPS56151763A (en) * 1980-03-28 1981-11-24 Ciba Geigy Ag Novel azo dye, its manufacture and its use

Patent Citations (5)

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