JPH04132963A - 電磁誘導式回転センサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、自動車車輪等の回転速度を検知するための
電磁誘導式回転センサに関するものである。

〔従来の技術〕

従来より自動車などの車輪の回転速度を検知するセンサ
として、を磁誘導式のものが知られている。この電磁誘
導式回転センサは、磁石、磁極子および電圧発生用コイ
ルを、金属、樹脂などの外枠ケースに収めて一体化した
もので、磁極子に近接する磁性回転体としての磁性体歯
車の凹凸により磁極子部分に磁束量の変化をもたらし巻
線コイルの両端に交流電圧を発生させるものである。こ
のようにして発生した交流電圧は、磁性体歯車の回転数
にほぼ比例し、またその周波数は、磁性体歯車の回転数
に正確に比例するため、発生した交流電圧またはその周
波数により、回転数を検知することかできる。

第３図は、従来の電ｍ誘導式回転センサの概略構成を示
す断面図である。同図において、１は回転センサ、２は
磁石、３は磁極子、４はコイル、５はボビン、６はハウ
ジング、６ａはセンサ取付用のブラケット、７は出力用
リード線、９はポツティング剤、ａは磁性体歯車の外周
部を示している。磁性体歯車は、車のドライブシャフト
等に装着され車輪の回転に伴なって回転するように設け
られている。

磁石２から発せられた磁束は、磁極子３を通り、その磁
極子３と対向して設けられている磁性体歯車の外周部ａ
の凹凸の近接によって、その磁束量が変調される。Ｍ１
束量の時間に対する変化の割合によって、コイル４の両
端には、出力電圧が発生し、その出力電圧の変動周波数
から磁性体歯車の回転速度、ひいては車輪の回転速度を
検出することができる。

車輪の回転速度の検出は、アンチロック等の車輪のブレ
ーキ制御等において重要なものであり、種々の路面条件
下において低速から高速まで車輪の回転数を安定して検
出する必要がある。！磁誘導式回転センサは、比較的安
価で、温度変化に強いなどの利点があることから自動車
等によく使用されている。

〔発明が解決しようとする課題］ 例えば、第３図においてハウジングの前部壁を無くし、
ボビン５の端部を回転センサの先端面として兼用する方
法を採るとセンサ構造が簡素化されて経済性に優れるが
、この場合、ボビン全体がハウジングに覆われないため
に防水性に劣るという問題点があった。なお、水等がセ
ンサ内に侵入しコイル部や端子部に達するとセンサの出
力電圧が低下する。

この発明は、か−る課題の解決策として有効なセンサ構
造を提供しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の電磁誘導式回転センサは、上記の課題を解決する
ため、ボビンが前部を開口させ後部を閉じたケースに挿
入され、このケースの開口部にハウジングの蓋として利
用するボビン端の鍔の外周部が結合され、コイルに接続
してボビンの後部に設けた端子は前記ケースの後部壁を
貫通してケース外に導出され、この導出部に信号出力用
リード線が接続され、さらに、ケースと一体化してハウ
ジングの本体部を構成する樹脂によって前記ケースの後
部とリード線及び端子のケースからの導出部が一体的に
モールド固定されている構造となす。

〔作用〕

ボビンを内蔵するケースとリード線と端子が樹脂で一体
的にモールドされているので、端子部の防水性、気密性
に優れ、かつ高い機械的強度が得られる。

また、コイルを巻回したボビンが予めケースにおおわれ
ているのでモールド成形時の樹脂圧や熱からコイル部が
保護され、断線等が生じることがない。

更に、磁極子、磁石等を組込んだボビンがケース内に挿
入され、このボビンとケースが結合しているので、ボビ
ン内の磁極子や磁石等の固定も安定しノイズ発生を抑え
ることができる。

なお、ケースの後壁内側にクツション材を有する場合に
は、より容易に磁極子や磁石等を固定することができる
。

また、コイルと端子接続部がケース部材内にある場合に
は、この部分がモールド成形時に保護され、より断線等
が少なくなる。

〔実施例〕

第１図は、この発明の実施例の概略構成を示す断面図で
ある０図に示すように、ボビン５に巻かれたコイル４の
端部はボビンの後部に固定した端子８に接続されている
。また、ボビン２の中心には磁極子３と磁石２が挿入さ
れ、それ等をケース１０が覆っている。このケース１０
は前部が開口し、後部は周壁と一体の後壁に閉ざされた
ものであって、後壁に端子貫通孔１０ａを有している。

ボビン５の端部の鍔５ａとケース１０の開口部は、樹脂
溶接するなどして接続され、封止されている。また、端
子８はその先端部をケースの孔１０ａからケース外に突
出させてそこにリード線７を接続しである。１１は１０
と一体化してハウジング６の本体部を構成する樹脂のモ
ールド部である。

この回転センサ１の組立は、ボビン５をケース１０に予
め組込んでおき、このケース１０の後部と端子８の先端
とリード線７を一体的に固定するように１１の樹脂をモ
ールドして完了する。

この様に、本発明の構造では各部品を組付け、モールド
成形するだけの簡素な工程で気密性等の信鯨性に富む回
転センサが得られる。

なお、本実施例は、信転性を更に高めるためにコイル４
と端子８との接続部８ａをケース１０の内部に設けてい
る。また、磁極子３やｉ石２を確実に固定するために、
ケースの後壁の内側にクツション材１２を設けている。

第２図は、この発明の他の実施例の概略構成を示す断面
図である。この第２実施例においては、磁石２の後段に
出力の向上をはかるヨーク１３があること、ケース１０
とモールド部１１との嵌合部１０ｂが気密性向上のため
に凹凸状となっていること、モールド部１１に金属性の
ブラケット１４が一体化されていることが異なるが、他
は第１図とは一同しであるので説明を省略する。

なお、本実施例では、端子へのコイル接続部８ａがケー
スの貫通孔１０ａへ一部入り込んでいるが、この場合も
、モールド部１１形成時の圧力や熱からの保護が成され
る。

〔効果〕

以上説明したように、この発明においては、ボビンを内
蔵するケースとリード線と端子を樹脂で一体的にモール
ドするので端子部の防水気密性に優れ、かつ高い機械的
強度が得られる。

また、コイルを巻回したボビンが予めケースにおおわれ
て保護されているので、モールド成形時の樹脂圧や熱か
らコイル部が保護され、断線等が生じることがない、更
に磁極子、磁石等が組み込まれたボビンがケース内に挿
入され、このボビンとケースが結合しているのでボビン
内の磁極子や磁石等が定位置に安定して保持され、位置
ずれ等によるノイズ発生を抑えることができる。

なお、ケースの内側にクツション材を設けるものは、よ
り容易に磁極子や磁石等を固定することができる。

従って、この発明の電磁誘導式回転センサは、環境の劣
悪な自動車車輪部等に装着して車輪速の回転数を検出す
る車輪速センサ等として利用するのに適している。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の電磁誘導式回転センサの一実施例
の概略構成を示す断面図、第２図は他の実施例の概略構
成を示す断面図、第３図は従来の電極誘導式回転センサ
の概略構成を示す断面図である。 １・・・・・・回転センサ、　　　２・・・・・・磁石
、３・・・・・・磁極子、　　　　４・・・・・・コイ
ル、５・・・・・・ボビン、　　　　　６・・・・・・
ハウジング、７・・・・・・リード線、　　　８・・・
・・・端子、１０・・・・・・ケース、　　　１０ａ・
・・・・・端子貫通孔、１０ｂ・・・・・・嵌合部、　
　１１・・・・・・モールド部、１２・・・・・・クツ
ション材、１３・・・・・・ヨーク、１４・・・・・・
金属ブラケット。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　磁極子とその後端面に当接する磁石と、前記磁
   極子の磁束量の変化に応じた交流出力を発生するための
   コイルと該コイルが巻回されたボビンを備え、かつこれ
   等を収納するハウジングの前壁は前記ボビン端の鍔で形
   成されている電磁誘導式回転センサにおいて、前記ボビ
   ンが前部を開口させ後部を閉じたケースに挿入され、こ
   のケースの開口部に前記鍔の外周部が結合され、コイル
   に接続してボビンの後部に設けた端子は前記ケースの後
   壁を貫通してケース外に導出され、この導出部に信号出
   力用リード線が接続され、さらに、ケースと一体化して
   ハウジングの本体部を構成する樹脂によって前記ケース
   の後部とリード線のセンサ側端末部と端子のケースから
   の導出部とが一体的にモールド固定されていることを特
   徴とする電磁誘導式回転センサ。
2. （２）　コイルと端子の接続部を前記ケース内に位置さ
   せてある請求項（１）記載の電磁誘導式回転センサ。