JP2561873Y2 - 回転センサ - Google Patents
回転センサInfo
- Publication number
- JP2561873Y2 JP2561873Y2 JP395592U JP395592U JP2561873Y2 JP 2561873 Y2 JP2561873 Y2 JP 2561873Y2 JP 395592 U JP395592 U JP 395592U JP 395592 U JP395592 U JP 395592U JP 2561873 Y2 JP2561873 Y2 JP 2561873Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic pole
- magnet
- bobbin
- rotation sensor
- sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車等の車輪等の
回転速度を検出する回転センサに関する。
回転速度を検出する回転センサに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輪等の回転速度を検出する
回転センサは、電磁発電方式、磁気抵抗素子あるいはホ
ール素子を用いた方式のものなど種々の形式のものがあ
るが、いずれの方式の場合であれ一般にセンサ本体と歯
車状のセンサロータを組合せて成り、回転軸に取付けら
れたセンサロータが回転することによって磁束密度の変
化を生じさせこれをセンサ本体で電気信号として検出し
回転速度を検出する。図3に上記従来の回転センサの一
例を示す。センサのケース9内には磁石4とボビン3と
ボビンに巻回されたコイル2と磁石4の磁束を伝導する
磁極子5等が納められている。このセンサにおいて磁極
子5は、ボビンの図面の上方部より挿入している。この
様な構成のセンサでは磁極子5の磁石4と当接する面部
の径をボビン内の径より大きくして、磁石から発生する
磁束の収束効果を高め、出力を高くする方法がとられる
ことがある。
回転センサは、電磁発電方式、磁気抵抗素子あるいはホ
ール素子を用いた方式のものなど種々の形式のものがあ
るが、いずれの方式の場合であれ一般にセンサ本体と歯
車状のセンサロータを組合せて成り、回転軸に取付けら
れたセンサロータが回転することによって磁束密度の変
化を生じさせこれをセンサ本体で電気信号として検出し
回転速度を検出する。図3に上記従来の回転センサの一
例を示す。センサのケース9内には磁石4とボビン3と
ボビンに巻回されたコイル2と磁石4の磁束を伝導する
磁極子5等が納められている。このセンサにおいて磁極
子5は、ボビンの図面の上方部より挿入している。この
様な構成のセンサでは磁極子5の磁石4と当接する面部
の径をボビン内の径より大きくして、磁石から発生する
磁束の収束効果を高め、出力を高くする方法がとられる
ことがある。
【0003】一方、図4は従来の回転センサの他の例
で、回転検出対象のセンサロータ11がセンサの中心軸
より遠く離れているため磁極子5のセンサロータ対向部
をボビン3内の磁極子径よりも太くして、センサロータ
に近づける構造としている。
で、回転検出対象のセンサロータ11がセンサの中心軸
より遠く離れているため磁極子5のセンサロータ対向部
をボビン3内の磁極子径よりも太くして、センサロータ
に近づける構造としている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の他の例
の構成では、磁極子5はボビン3上方からは挿入できず
下方部から挿入する必要がある。しかし、下方部から挿
入すると、磁極子の磁石と当接する面の径がボビン内径
よりも大きくできず、磁束の収束効果が小さく、出力電
圧が低下するという問題があった。
の構成では、磁極子5はボビン3上方からは挿入できず
下方部から挿入する必要がある。しかし、下方部から挿
入すると、磁極子の磁石と当接する面の径がボビン内径
よりも大きくできず、磁束の収束効果が小さく、出力電
圧が低下するという問題があった。
【0005】又、挿入した磁極子がボビン先端部から抜
けやすいという問題もあった。
けやすいという問題もあった。
【0006】この考案は、上述した従来の他の例の構成
を有する回転センサの問題点に留意して、電磁誘導式で
かつ磁極子突出形の回転センサで磁極子をハウジング下
方から挿入できる形式のものについて磁極子の内側端に
強磁性体リングを付加して磁束の収束効果を高め出力電
圧の高いかつ信頼性のある回転センサを提供することを
課題とする。
を有する回転センサの問題点に留意して、電磁誘導式で
かつ磁極子突出形の回転センサで磁極子をハウジング下
方から挿入できる形式のものについて磁極子の内側端に
強磁性体リングを付加して磁束の収束効果を高め出力電
圧の高いかつ信頼性のある回転センサを提供することを
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
としてこの考案は、コイルを巻回したボビン内に磁石を
収納し、この磁石に当接しかつボビンを貫通する磁極子
を設け、磁極子の先端側がボビン内径が形成する円筒の
延長空間から張り出している電磁誘導式の検出部から成
り、磁極子の磁石と当接する後端部に強磁性体リングを
圧入し、リング後端面と磁極子後端面が平面を成すよう
に位置する回転センサの構成としたのである。
としてこの考案は、コイルを巻回したボビン内に磁石を
収納し、この磁石に当接しかつボビンを貫通する磁極子
を設け、磁極子の先端側がボビン内径が形成する円筒の
延長空間から張り出している電磁誘導式の検出部から成
り、磁極子の磁石と当接する後端部に強磁性体リングを
圧入し、リング後端面と磁極子後端面が平面を成すよう
に位置する回転センサの構成としたのである。
【0008】上記構成の回転センサにおいて、前記強磁
性体リングの厚さを1.5mm以上とするのが好まし
い。
性体リングの厚さを1.5mm以上とするのが好まし
い。
【0009】
【作用】上記のように構成したこの考案による回転セン
サは、回転速度を検出する作用としては従来と同様に作
動する。センサロータが回転すると歯車状の歯形の影響
で磁束密度が変化し、検知部でその変化に対応した電気
信号が検出され、これを外部に送り出して回転速度が測
定される。
サは、回転速度を検出する作用としては従来と同様に作
動する。センサロータが回転すると歯車状の歯形の影響
で磁束密度が変化し、検知部でその変化に対応した電気
信号が検出され、これを外部に送り出して回転速度が測
定される。
【0010】かかる回転センサでは、磁極子の先端がボ
ビンの内径よりも大きいため、通常のセンサの組立工程
における様に磁極子をボビンの端子側後端部が挿入でき
ず、先端部より挿入する必要性がある。この様な組立方
法では、磁極子の磁石と当接する面の径をボビン内径よ
りも大きくできないが、本考案ではリング状の強磁性体
部品が磁石側の面に圧入されているので、この部品が収
束効果をもち出力電圧が向上する。
ビンの内径よりも大きいため、通常のセンサの組立工程
における様に磁極子をボビンの端子側後端部が挿入でき
ず、先端部より挿入する必要性がある。この様な組立方
法では、磁極子の磁石と当接する面の径をボビン内径よ
りも大きくできないが、本考案ではリング状の強磁性体
部品が磁石側の面に圧入されているので、この部品が収
束効果をもち出力電圧が向上する。
【0011】磁極子の後端部にリング状の部品が圧入さ
れており、この部品が磁極子の先端方向への移動を防止
するので、磁極子のボビンからの抜けが阻止できる。
れており、この部品が磁極子の先端方向への移動を防止
するので、磁極子のボビンからの抜けが阻止できる。
【0012】圧入するリング状の部品は厚い方が磁束が
通りやすく、収束能力が向上するとともに、1.5mm
以上あると圧入時のリング状部品の倒れが少なく、磁石
とリングを含む磁極子の接触面に隙間ができることが少
ないため安定して高い出力電圧が得られる。
通りやすく、収束能力が向上するとともに、1.5mm
以上あると圧入時のリング状部品の倒れが少なく、磁石
とリングを含む磁極子の接触面に隙間ができることが少
ないため安定して高い出力電圧が得られる。
【0013】
【実施例】以下この考案の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0014】図1は実施例の回転センサの概略構成図で
ある。
ある。
【0015】回転センサ1は、コイル2、ボビン3、磁
石4、磁極子5(ポールピース)、強磁性体リング5
a、ヨーク6等から成る検出部に端子7を介してリード
線8を接続し、これをハウジング9内に収納してポッテ
ィング剤10で封止した電磁発電方式のセンサ本体と、
上記ポールピースに対向して設けられ回転軸の回転を検
出するための歯車状のセンサロータ11とから成る。
石4、磁極子5(ポールピース)、強磁性体リング5
a、ヨーク6等から成る検出部に端子7を介してリード
線8を接続し、これをハウジング9内に収納してポッテ
ィング剤10で封止した電磁発電方式のセンサ本体と、
上記ポールピースに対向して設けられ回転軸の回転を検
出するための歯車状のセンサロータ11とから成る。
【0016】磁極子5のセンサロータ側の端部は、前述
した他の従来例と同様に、センサロータとのエアギャッ
プを小さくするために突出しており、ボビン内径が形成
する円筒の延長空間から張り出す構造となっている。こ
のため、磁極子5はハウジング9の下方から挿入して組
立てられる。
した他の従来例と同様に、センサロータとのエアギャッ
プを小さくするために突出しており、ボビン内径が形成
する円筒の延長空間から張り出す構造となっている。こ
のため、磁極子5はハウジング9の下方から挿入して組
立てられる。
【0017】上記磁極子5の組立てによって磁極子5の
ハウジング側の端部には強磁性体リング5aが嵌合す
る。従ってこの強磁性体リング5aより上方の磁石4
は、リング径が磁極子5の径より大きい大型の磁石を用
いることができ、センサの出力電圧を高くしてS/N比
の良好な出力を得ることができる。この場合、強磁性体
リング5aは磁極子5の磁石と当接する側の面に圧入し
て取り付けられ、大型の磁石から磁束を効率的に磁極子
に収束することができる。
ハウジング側の端部には強磁性体リング5aが嵌合す
る。従ってこの強磁性体リング5aより上方の磁石4
は、リング径が磁極子5の径より大きい大型の磁石を用
いることができ、センサの出力電圧を高くしてS/N比
の良好な出力を得ることができる。この場合、強磁性体
リング5aは磁極子5の磁石と当接する側の面に圧入し
て取り付けられ、大型の磁石から磁束を効率的に磁極子
に収束することができる。
【0018】以上のように構成した実施例の回転センサ
は、回転軸の回転によりセンサロータ11が回転する
と、その歯車状の歯形の影響により磁極子5を通過する
磁束量が変化し、コイル2に発生する出力電圧に回転速
度に比例した変化が生じる。この出力電圧の変化により
信号は、端子7を経由してリード線8を通じて外部に取
り出され、この信号電圧の変化する周波数を計算するこ
とにより回転速度が検出される。
は、回転軸の回転によりセンサロータ11が回転する
と、その歯車状の歯形の影響により磁極子5を通過する
磁束量が変化し、コイル2に発生する出力電圧に回転速
度に比例した変化が生じる。この出力電圧の変化により
信号は、端子7を経由してリード線8を通じて外部に取
り出され、この信号電圧の変化する周波数を計算するこ
とにより回転速度が検出される。
【0019】図2に強磁性体リング5aの厚さと回転セ
ンサの出力電圧の関係を示す。この図から、強磁性体リ
ング5aの厚さは1.5mm以上とするのが望ましく、
この実施例では2.0mmとした。
ンサの出力電圧の関係を示す。この図から、強磁性体リ
ング5aの厚さは1.5mm以上とするのが望ましく、
この実施例では2.0mmとした。
【0020】上述したように、実施例の回転センサは、
磁極子5の突出した先端側はボビン内径が形成する円筒
の延長空間から張り出す形式でありながら、磁極子5の
磁石側端面の実質的な径を大きくすることができ、従っ
て磁石から発生する磁束の収束能力を高め、高出力が得
られる。
磁極子5の突出した先端側はボビン内径が形成する円筒
の延長空間から張り出す形式でありながら、磁極子5の
磁石側端面の実質的な径を大きくすることができ、従っ
て磁石から発生する磁束の収束能力を高め、高出力が得
られる。
【0021】又、強磁性体リングが磁極子5に圧入され
るので、磁極子5が下方に抜け落ちることが防止され、
信頼性が向上する。
るので、磁極子5が下方に抜け落ちることが防止され、
信頼性が向上する。
【0022】
【効果】以上詳細に説明したように、この考案の回転セ
ンサは検出部の磁石に当接する磁極子に強磁性体リング
を圧入して当接面の径を大きくしたから、この部品が磁
束収束効果を持ち出力電圧が向上する。又、リング状の
部品が磁極子の先端方向への移動を防止するので磁極子
がボビンから抜け落ちるのを阻止できる。このように高
い出力電圧が得られ、かつ信頼性の面でも優れているた
め、自動車等の車輪等の回転センサとして応用すると効
果的である。
ンサは検出部の磁石に当接する磁極子に強磁性体リング
を圧入して当接面の径を大きくしたから、この部品が磁
束収束効果を持ち出力電圧が向上する。又、リング状の
部品が磁極子の先端方向への移動を防止するので磁極子
がボビンから抜け落ちるのを阻止できる。このように高
い出力電圧が得られ、かつ信頼性の面でも優れているた
め、自動車等の車輪等の回転センサとして応用すると効
果的である。
【図1】実施例の回転センサの断面図
【図2】強磁性体リングの厚さと出力電圧の関係を示す
グラフ
グラフ
【図3】従来例の回転センサの断面図
【図4】他の従来例の回転センサの断面図
1 回転センサ 2 コイル 3 ボビン 4 磁石 5 磁極子 5a 強磁性体リング 6 ヨーク 7 端子 8 リード線 9 ハウジング 10 ポッティング剤 11 センサロータ
Claims (2)
- 【請求項1】 コイルを巻回したボビン内に磁石を収納
し、この磁石に当接しかつボビンを貫通する磁極子を設
け、磁極子の先端側がボビン内径が形成する円筒の延長
空間から張り出している電磁誘導式の検出部から成り、
磁極子の磁石と当接する後端部に強磁性体リングを圧入
し、リング後端面と磁極子後端面が平面を成すように位
置することを特徴とする回転センサ。 - 【請求項2】 前記強磁性体リングの厚さを1.5mm
以上としたことを特徴とする請求項1に記載の回転セン
サ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP395592U JP2561873Y2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 回転センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP395592U JP2561873Y2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 回転センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0564027U JPH0564027U (ja) | 1993-08-24 |
JP2561873Y2 true JP2561873Y2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=11571530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP395592U Expired - Fee Related JP2561873Y2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 回転センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2561873Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-05 JP JP395592U patent/JP2561873Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0564027U (ja) | 1993-08-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |