JP2561874Y2 - 回転センサ - Google Patents
回転センサInfo
- Publication number
- JP2561874Y2 JP2561874Y2 JP398492U JP398492U JP2561874Y2 JP 2561874 Y2 JP2561874 Y2 JP 2561874Y2 JP 398492 U JP398492 U JP 398492U JP 398492 U JP398492 U JP 398492U JP 2561874 Y2 JP2561874 Y2 JP 2561874Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensor
- opening
- bearing cover
- rotation
- magnetic pole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車等の車輪等の
回転速度を検出する回転センサに関する。
回転速度を検出する回転センサに関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車等の車輪等の回転速度を検出する
回転センサは、電磁発電方式、磁気抵抗素子あるいはホ
ール素子を用いた方式のものなど種々の形式のものがあ
るが、いずれの方式の場合であれ一般にセンサ本体と歯
車状のセンサロータを組合せて成り、回転軸に取付けら
れたセンサロータが回転することによって磁束密度の変
化を生じさせこれをセンサ本体で電気信号として検出し
回転速度を検出する。
回転センサは、電磁発電方式、磁気抵抗素子あるいはホ
ール素子を用いた方式のものなど種々の形式のものがあ
るが、いずれの方式の場合であれ一般にセンサ本体と歯
車状のセンサロータを組合せて成り、回転軸に取付けら
れたセンサロータが回転することによって磁束密度の変
化を生じさせこれをセンサ本体で電気信号として検出し
回転速度を検出する。
【０００３】上記回転センサを車輪の回転軸を支持する
ベアリング部に一体化した構成のものが既に提案されて
いる。（例えばＳＡＥ論文Ｎｏ．８８０３２５号）。こ
の一体化構造の回転センサは、センサ先端部やセンサロ
ータがベアリングカバー等の内部に納められている。
ベアリング部に一体化した構成のものが既に提案されて
いる。（例えばＳＡＥ論文Ｎｏ．８８０３２５号）。こ
の一体化構造の回転センサは、センサ先端部やセンサロ
ータがベアリングカバー等の内部に納められている。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】上述した一体化構造の
回転センサは、ベアリングカバー内で回転軸にセンサロ
ータを直接取付け、ベアリングカバーのこれに対応する
周辺位置にセンサ本体を取り付けているため取付けが容
易で、センサとしての信頼性に富むなどの利点がある
が、反面ではベアリングカバーには強度、価格の面から
一般に鉄製の部品が用いられるためこの部分に磁束が漏
れ出し、センサ出力が低下するという問題がある。
回転センサは、ベアリングカバー内で回転軸にセンサロ
ータを直接取付け、ベアリングカバーのこれに対応する
周辺位置にセンサ本体を取り付けているため取付けが容
易で、センサとしての信頼性に富むなどの利点がある
が、反面ではベアリングカバーには強度、価格の面から
一般に鉄製の部品が用いられるためこの部分に磁束が漏
れ出し、センサ出力が低下するという問題がある。
【０００５】この考案は、上述した従来の回転センサに
伴う問題に留意して、できるだけシンプルな構成で低コ
ストなかつ高い出力電圧を発生する回転センサを提供す
るにある。
伴う問題に留意して、できるだけシンプルな構成で低コ
ストなかつ高い出力電圧を発生する回転センサを提供す
るにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
としてこの考案は、自動車等の車輪等の回転軸に取付け
たセンサロータと、回転軸の支持用ベアリングを封止す
るベアリングカバーの上記センサロータに対応する位置
に固定保持され、センサロータの回転により磁束密度を
変化させこの変化を電気信号として検出する検出部を有
するセンサ本体とから成り、予めそれぞれ別体として形
成されるベアリングカバーと検出部を内蔵するハウジン
グを、それぞれの開口部を対応させその接合部周辺を全
周に亘って接合することによって直接接合し、かつベア
リングカバーの開口部の径を検出部の磁極子径の少なく
とも１．５倍以上とし、磁極子がこの開口部を貫通する
ようにした回転センサの構成としたのである。
としてこの考案は、自動車等の車輪等の回転軸に取付け
たセンサロータと、回転軸の支持用ベアリングを封止す
るベアリングカバーの上記センサロータに対応する位置
に固定保持され、センサロータの回転により磁束密度を
変化させこの変化を電気信号として検出する検出部を有
するセンサ本体とから成り、予めそれぞれ別体として形
成されるベアリングカバーと検出部を内蔵するハウジン
グを、それぞれの開口部を対応させその接合部周辺を全
周に亘って接合することによって直接接合し、かつベア
リングカバーの開口部の径を検出部の磁極子径の少なく
とも１．５倍以上とし、磁極子がこの開口部を貫通する
ようにした回転センサの構成としたのである。
【０００７】上記構成の回転センサにおいて、前記ベア
リングカバーの開口と磁極子との隙間に検出部に含まれ
るコイルが巻回されたボビンの一端が突出して埋めるよ
うに構成するのが好ましい。
リングカバーの開口と磁極子との隙間に検出部に含まれ
るコイルが巻回されたボビンの一端が突出して埋めるよ
うに構成するのが好ましい。
【０００８】
【作用】上記のように構成したこの考案による回転セン
サは、回転速度を検出する作用としては従来と同様に作
動する。センサロータが回転すると歯車状の歯形の影響
で磁束密度が変化し、検知部でその変化に対応した電気
信号が検出され、これを外部に送り出して回転速度が測
定される。
サは、回転速度を検出する作用としては従来と同様に作
動する。センサロータが回転すると歯車状の歯形の影響
で磁束密度が変化し、検知部でその変化に対応した電気
信号が検出され、これを外部に送り出して回転速度が測
定される。
【０００９】かかる構成の回転センサは、ベアリングカ
バーとセンサハウジングがそれぞれ別体で形成されてい
るから製作が容易で、組立加工もハウジング端部の開口
をベアリングカバーの開口部に対応させて接合部を全周
接合するだけであるから極めて容易に行なえる。ベアリ
ングカバーの開口部の径は磁極子の径より１．５倍以上
のものとすると、センサ本体で得られる出力電圧が向上
する。漏れ磁束が減少するからである。
バーとセンサハウジングがそれぞれ別体で形成されてい
るから製作が容易で、組立加工もハウジング端部の開口
をベアリングカバーの開口部に対応させて接合部を全周
接合するだけであるから極めて容易に行なえる。ベアリ
ングカバーの開口部の径は磁極子の径より１．５倍以上
のものとすると、センサ本体で得られる出力電圧が向上
する。漏れ磁束が減少するからである。
【００１０】
【実施例】以下この考案の回転センサの実施例について
図面を参照して説明する。図１は実施例の回転センサの
概略構成図である。回転センサ１は、ベアリング部２の
端を封止するベアリングカバー３に取付けられ、センサ
ハウジング４内に内蔵した磁石５、磁極子６（ポールピ
ース）、コイル７、ボビン８等から成る検出部の端子９
にケーブル１０を接続し、センサハウジング４の開口部
側を熱硬化樹脂で封止した電磁発電方式のセンサ本体
と、これに対応してベアリングカバー３内の回転軸Ｘに
取り付けられたセンサロータ１２とから成る。
図面を参照して説明する。図１は実施例の回転センサの
概略構成図である。回転センサ１は、ベアリング部２の
端を封止するベアリングカバー３に取付けられ、センサ
ハウジング４内に内蔵した磁石５、磁極子６（ポールピ
ース）、コイル７、ボビン８等から成る検出部の端子９
にケーブル１０を接続し、センサハウジング４の開口部
側を熱硬化樹脂で封止した電磁発電方式のセンサ本体
と、これに対応してベアリングカバー３内の回転軸Ｘに
取り付けられたセンサロータ１２とから成る。
【００１１】センサハウジング４は、図示のようにベア
リングカバー側に開口部３ａを持ち、この開口部とベア
リングカバーの開口部３ａがロー付けにより接合されて
いる。そして上記開口部から磁極子６がベアリングカバ
ー内に突入している。磁極子６の先端はセンサロータ１
２に対して所定の隙間となるように位置決めされてい
る。
リングカバー側に開口部３ａを持ち、この開口部とベア
リングカバーの開口部３ａがロー付けにより接合されて
いる。そして上記開口部から磁極子６がベアリングカバ
ー内に突入している。磁極子６の先端はセンサロータ１
２に対して所定の隙間となるように位置決めされてい
る。
【００１２】センサハウジング４の他端の開口の熱硬化
樹脂１１はポッティングにより開口部内に充填され、開
口部を封止している。又、センサハウジング４とベアリ
ングカバー３とは別部品として形成され、両者を接合し
ているので、複雑な形状が容易に出来る。さらに、セン
サハウジング４は非磁性体金属であるステンレスによっ
て作られており、従って磁石からの漏れ磁束が小さく高
い出力が確保できる。
樹脂１１はポッティングにより開口部内に充填され、開
口部を封止している。又、センサハウジング４とベアリ
ングカバー３とは別部品として形成され、両者を接合し
ているので、複雑な形状が容易に出来る。さらに、セン
サハウジング４は非磁性体金属であるステンレスによっ
て作られており、従って磁石からの漏れ磁束が小さく高
い出力が確保できる。
【００１３】実施例のベアリングカバー３の開口部３ａ
の径は、磁極子６の径が７ｍｍであるのに対して、１４
ｍｍとし少なくとも１．５倍以上の大きさに設定してあ
り、従ってベアリングカバー３への漏れ磁束が小さくな
り、高い出力レベルが確保できる。
の径は、磁極子６の径が７ｍｍであるのに対して、１４
ｍｍとし少なくとも１．５倍以上の大きさに設定してあ
り、従ってベアリングカバー３への漏れ磁束が小さくな
り、高い出力レベルが確保できる。
【００１４】以上のように構成した実施例の回転センサ
は、回転軸Ｘの回転によりセンサロータ１２が回転する
と、その歯車状の歯形の影響により磁束密度が変化し、
コイル７に発生する出力電圧に回転速度に比例した変化
が生じる。この出力電圧の変化による信号は、端子９を
経由してケーブル１０を通じて外部に取り出され、回転
速度が検出される。
は、回転軸Ｘの回転によりセンサロータ１２が回転する
と、その歯車状の歯形の影響により磁束密度が変化し、
コイル７に発生する出力電圧に回転速度に比例した変化
が生じる。この出力電圧の変化による信号は、端子９を
経由してケーブル１０を通じて外部に取り出され、回転
速度が検出される。
【００１５】図３に実施例の回転センサの出力電圧の変
化を表わすグラフを示す。このグラフではベアリングカ
バーの開口径／磁極子径の比を横軸に取り、出力電圧を
縦軸としている。図から分るように、径の比が１に近付
くにしたがって急激に出力電圧が低下している。開口径
が磁極子径の１．５倍以上の領域で実用的な出力電圧が
得られる。
化を表わすグラフを示す。このグラフではベアリングカ
バーの開口径／磁極子径の比を横軸に取り、出力電圧を
縦軸としている。図から分るように、径の比が１に近付
くにしたがって急激に出力電圧が低下している。開口径
が磁極子径の１．５倍以上の領域で実用的な出力電圧が
得られる。
【００１６】図２に他の実施例の回転センサの概略構成
を示す。第一実施例と同じ機能の部品には同一の符号が
付してあり、詳細な説明は省略する。この実施例では、
ボビン８の先端側がベアリングカバー４の開口部３ａ内
に嵌入しており、これによって磁極子６と開口部３ａと
の隙間を封止している。このような構成とすることによ
り磁極子６と開口部３ａとの間からセンサハウジング内
に油等が進入するのを封止でき、信頼性がさらに向上す
る。
を示す。第一実施例と同じ機能の部品には同一の符号が
付してあり、詳細な説明は省略する。この実施例では、
ボビン８の先端側がベアリングカバー４の開口部３ａ内
に嵌入しており、これによって磁極子６と開口部３ａと
の隙間を封止している。このような構成とすることによ
り磁極子６と開口部３ａとの間からセンサハウジング内
に油等が進入するのを封止でき、信頼性がさらに向上す
る。
【００１７】上記いずれの実施例も、ベアリングカバー
の開口径と磁極子径の比が１．５以上としたから実用的
な高い出力電圧が得られる。又、ベアリングカバーとセ
ンサハウジングを別体で作りその後接合しているので全
体を１つの部材で作るのに比べて加工性が良い。さら
に、ボビンの一端が突出してベアリングカバーの開口と
磁極子の間の隙間を埋めるような構成では、簡素な構成
で磁極子側からの油等の侵入が防止できるなどの利点が
ある。
の開口径と磁極子径の比が１．５以上としたから実用的
な高い出力電圧が得られる。又、ベアリングカバーとセ
ンサハウジングを別体で作りその後接合しているので全
体を１つの部材で作るのに比べて加工性が良い。さら
に、ボビンの一端が突出してベアリングカバーの開口と
磁極子の間の隙間を埋めるような構成では、簡素な構成
で磁極子側からの油等の侵入が防止できるなどの利点が
ある。
【００１８】
【効果】以上詳細に説明したように、この考案の回転セ
ンサはセンサロータをベアリングカバー内の回転軸に取
付け、ベアリングカバーとセンサハウジングとをそれぞ
れ所望形状に予め別体として形成したものを両者の開口
部を対応させその接合部を直接接合すると共にセンサハ
ウジングの開口径を磁極子径の１．５倍以上として磁極
子が開口を貫通するようにしたから、シンプルな構成で
高い出力電圧が確保できると共に信頼性に富みかつ低コ
ストで得られるなどの利点があり、自動車等の車輪等の
回転速度を検出するセンサとして使用すると効果的であ
る。
ンサはセンサロータをベアリングカバー内の回転軸に取
付け、ベアリングカバーとセンサハウジングとをそれぞ
れ所望形状に予め別体として形成したものを両者の開口
部を対応させその接合部を直接接合すると共にセンサハ
ウジングの開口径を磁極子径の１．５倍以上として磁極
子が開口を貫通するようにしたから、シンプルな構成で
高い出力電圧が確保できると共に信頼性に富みかつ低コ
ストで得られるなどの利点があり、自動車等の車輪等の
回転速度を検出するセンサとして使用すると効果的であ
る。
【図１】実施例の回転センサの断面図
【図２】他の実施例の回転センサの断面図
【図３】出力電圧の変化を示すグラフ
１ 回転センサ ２ ベアリング ３ ベアリングカバー ３ａ 開口部 ４ センサハウジング ５ 磁石 ６ 磁極子 ７ コイル ８ ボビン ９ 端子 １０ ケーブル １１ 熱硬化樹脂 １２ センサロータ
Claims (2)
- 【請求項１】 自動車等の車輪等の回転軸に取付けたセ
ンサロータと、回転軸の支持用ベアリングを封止するベ
アリングカバーの上記センサロータに対応する位置に固
定保持され、センサロータの回転により磁束密度を変化
させこの変化を電気信号として検出する検出部を有する
センサ本体とから成り、予めそれぞれ別体として形成さ
れるベアリングカバーと検出部を内蔵するハウジング
を、それぞれの開口部を対応させその接合部周辺を全周
に亘って接合することによって直接接合し、かつベアリ
ングカバーの開口部の径を検出部の磁極子径の少なくと
も１．５倍以上とし、磁極子がこの開口部を貫通するよ
うにしたことを特徴とする回転速度検出用の回転セン
サ。 - 【請求項２】 前記ベアリングカバーの開口と磁極子と
の隙間に検出部に含まれるコイルが巻回されたボビンの
一端が突出して埋めていることを特徴とする請求項１に
記載の回転センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP398492U JP2561874Y2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 回転センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP398492U JP2561874Y2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 回転センサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0564029U JPH0564029U (ja) | 1993-08-24 |
| JP2561874Y2 true JP2561874Y2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=11572300
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP398492U Expired - Fee Related JP2561874Y2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 回転センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2561874Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-05 JP JP398492U patent/JP2561874Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0564029U (ja) | 1993-08-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |