JPH10239340A - 回転センサ及びヨーク組み付け方法 - Google Patents

回転センサ及びヨーク組み付け方法

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JPH10239340A
JPH10239340A JP9040837A JP4083797A JPH10239340A JP H10239340 A JPH10239340 A JP H10239340A JP 9040837 A JP9040837 A JP 9040837A JP 4083797 A JP4083797 A JP 4083797A JP H10239340 A JPH10239340 A JP H10239340A
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JP
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coil
yoke
magnetic flux
magnetic
rotation
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JP9040837A
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Yasuharu Terada
康晴 寺田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/007Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
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    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
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    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • F16C19/186Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
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    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検出体の回転状態の検出精度の向上が図れ
る回転センサを提供すること。 【解決手段】 環状とした巻線を束ねてなるコイル4
と、コイル4に鎖交する磁束を形成しコイル4の円周方
向に沿って複数設置される磁石5と、コイル4の円周方
向に沿って配列される複数の歯部31が形成され被検出
体であるハブ11と共に回転して歯部31をコイル4の
周方向に沿って移動させるロータ3と、ハブ11の回転
に伴うコイル4の出力に基づいてハブ11の回転速度を
演算する演算部6とを備えて構成され、前述の磁石5が
交互にコイルに対し異なる方向に鎖交するように設置さ
れ、前述の歯部31の形成数と磁石5の設置数が互いに
他方の約数でない数となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検出体の回転速
度又は回転角度などの回転状態を検出するための磁気式
の回転センサに関し、特に、車両などの各種装置に組み
込まれる回転部分の回転状態の検出に適した磁気式の回
転センサに関するものである。また、そのような回転セ
ンサのコイルに磁路となるヨークを組み付けるヨーク組
み付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、被検出体の回転状態を検出する装
置としては、特開平8−194007号公報に記載され
るものが知られている。この公報に記載される装置は、
公報図1に示されるように、回転速度検出用の軸受けユ
ニットであって、回転体であるシャフトに一体に取り付
けられた円筒状のパルスロータと、このパルスロータの
外周に沿って配されるコイルと、このコイルとパルスロ
ータとの間に配されるヨークと、このヨークに取り付け
られる磁石とを備えて構成されている。そして、パルス
ロータの周面には多数のスリットが開口されると共に、
ヨークの周面は櫛歯状とされており、パルスロータの回
転により、そのパルスロータのスリットとヨークの櫛歯
部分とが周期的に重なるようになっている。
【0003】このような軸受けユニットによれば、シャ
フトが回転すると、それに伴ってパルスロータも回転す
る。このとき、パルスロータとヨークとの間の磁気抵抗
が変化し、コイルに加わる磁束量が変化する。このた
め、このコイルにパルスロータの回転速度に応じて起電
力が発生する。このコイルの出力を検出することによ
り、シャフトに固定される車輪の回転速度を検出しよう
とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
軸受けユニットにあっては、被検出体である車輪の回転
速度が精度よく検出できないという問題点がある。例え
ば、前述の軸受けユニットにあっては、車輪が一回転す
る間にパルスロータに開口させたスリットの開口数又は
ヨークの櫛歯数に対応した分解能で回転速度の検出が可
能であるが、そのスリットの開口数又はヨークの櫛歯数
以上の分解能では回転速度が検出できない。このような
軸受けユニットにおいて、回転速度を高分解能とし検出
精度を高めるには、パルスロータのスリット開口数及び
ヨークの櫛歯数を増やすことが考えられる。ところが、
スリット開口数及びヨークの櫛歯数を増やすには加工精
度の限界があり、回転速度の検出精度の向上は非常に困
難なものとなる。
【0005】そこで本発明は、以上のような問題点を解
決するためになされたものであって、被検出体の回転状
態の検出精度の向上が図れる回転センサを提供するこ
と、また、回転センサのコイルに効率良くヨークを組付
けられるヨーク組み付け方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の回転センサは、環状とした巻線を束
ねてなるコイルと、コイルの円周方向に沿って配置され
る複数の磁極領域を有しこの磁極領域によりコイルを鎖
交する磁束を形成する磁束形成手段と、コイルの円周方
向に沿って配列される複数の歯部が形成され被検出体と
共に回転して歯部をコイルに沿って移動させる磁性体よ
りなるロータと、被検出体の回転に伴うコイルの出力に
基づいて被検出体の回転速度を演算する演算手段とを備
え、磁束形成手段は磁極領域による磁束が交互にコイル
に対して異なる方向に鎖交するように設けられ、歯部の
形成数と磁極領域の設置数が互いに他方の約数でない数
であることを特徴とする。
【0007】この発明によれば、被検出体が回転する
と、それに伴いロータが回転して複数の歯部がコイルの
周りを移動し始める。このとき、磁束形成手段の各磁極
領域によりコイルを鎖交する磁束が形成されるが、この
磁束はロータの歯部が位置する箇所において強いものと
なる。また、歯部の形成数と磁極領域の設置数が互いに
他方の約数でないものとされるから、歯部の移動によ
り、コイルに対する磁束の鎖交状態が変化することにな
る。この磁束変化は、ロータが一回転する間に、歯部の
形成数と磁束形成手段の設置数の最小公倍数の半分の回
数行われる。つまり、少なくとも歯部の倍の回数行われ
る。そして、そのような磁束変化に応じてコイルに起電
力を生じ、コイルから変動する出力が得られる。このコ
イルからの出力変化を検知することにより、被検出体の
回転状態が精度よく検出可能となる。
【0008】また本発明の回転センサは、コイルを鎖交
する前記磁束の磁路として機能するヨークを備え、この
ヨークにおける磁極領域の境界位置に透磁率の小さい領
域が形成されていることを特徴とする。また本発明は、
コイルを鎖交する前記磁束の磁路として機能するヨーク
を備え、このヨークが磁極領域ごとに分割して設けられ
ていることを特徴とする。
【0009】これらの発明によれば、ヨークにおける透
磁率の小さい領域の形成により、隣り合う磁極領域への
磁束漏れが防止される。このため、コイルを鎖交する磁
束量が増加し、コイル出力の増大化が図れる。
【0010】更に本発明のヨーク組み付け方法は、コイ
ルに対するヨークの組み付け方法であって、ヨークを連
結してなるヨーク集合体をコイルに取り付けた後、ヨー
ク集合体における連結部分を切り落とすことを特徴とす
る。
【0011】この発明によれば、コイルの周方向に分割
してなるヨークの組み付け作業が一度に行え、作業効率
が向上する。また、ヨークが多数の場合、各ヨークの位
置決めが容易であり、その組み付けが正確な位置に行え
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
の種々の実施形態について説明する。尚、各図において
同一要素には同一符号を付して説明を省略する。また、
図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致していな
い。
【0013】(第一実施形態)図1は本実施形態に係る
回転センサの説明図である。図2は歯部31及び磁石5
の配置状態の説明図である。図1において、回転センサ
1は、車軸の回転速度などの回転状態の検出に適用した
ものであって、ロータ3、コイル4、磁石5及び演算部
6を備えて構成されている。図1に示すように、被検出
体であるハブ11がベアリング12に軸受けされてお
り、回転自在に支持されている。ベアリング12は、車
体側に取り付けられており、ハブ11と共に回転しない
構造となっている。ハブ11の先端側には、ロータ2が
取り付けられている。ロータ3は、磁性部材からなる円
筒体であって、ハブ11と同心状に配され、ハブ11と
共に回転するように構成されている。ロータ3の取り付
けは、例えば、図1のようにロータ3の一方の開口部を
ハブ11の外周に固着することにより行われる。また、
図2に示すように、このロータ3の他方の開口部には三
つの歯部31(31a〜31c)が形成されている。各
歯部31は、ロータ3の周方向に沿って等間隔で配設さ
れている。
【0014】図1に示すように、ロータ3の内側には、
コイル4が配設されている。コイル4は、鎖交する磁束
の変化に応じて起電力を発生するものであり、環状に巻
回されて束ねられた巻線により構成されている。また、
コイル4は、環状を呈するボビン41に巻き付けられて
おり、ロータ3の内周面とわずかな間隙を隔てて配置さ
れている。このコイル4の配設は、図1に示すように、
ボビン41を円筒状のヨーク7に外装し、このヨーク7
を成型部材13を介して蓋部材14の内面に取り付け、
この蓋部材14をベアリング12のアウターレースに圧
入して取り付けることにより行われる。このため、コイ
ル4は、ヨーク7、成型部材13、蓋部材14及びベア
リング等を介して車体側に固定された状態となってい
る。
【0015】また、図1において、コイル4の巻線の端
部は、演算部6に接続されている。演算部6は、コイル
4の起電力を検出し演算処理するための演算手段であっ
て、例えば、差動増幅器、コンパレータ及びマイコンな
どにより構成される。この演算部6によれば、ハブ11
の回転に応じて変化するコイル4の出力を検知し、被検
出体であるハブ11の回転速度が演算される。
【0016】図2に示すように、環状のコイル4の円周
方向に沿って四つの磁石5(5a〜5d)が配置されて
いる。磁石5は、それぞれがコイル4に鎖交する磁束を
形成する磁極領域を有しており磁束形成手段として機能
するものであって、コイル4が巻回されるボビン41の
側面に設置されている。このため、図1のように、コイ
ル4の周囲を磁石5、歯部31を含むロータ3及びヨー
ク7が連続的に配置され、それらにより磁気回路が形成
されている。この磁気回路内を通る磁束が変化すると、
コイル4を鎖交する磁束が変化することになり、電磁誘
導によりコイル4に起電力が発生することになる。
【0017】図2に示すように、磁石5a〜5dは、環
状のコイル4に合わせて円弧状とされ、それぞれ同寸法
で形成されている。また、磁石5a〜5dは、ハブ11
の中心Cに対し内側から外側へ着磁方向を向けたもの
と、外側から内側へ着磁方向を向けたものとが交互に配
置されている。例えば、図2のように、磁石5a、5c
は内側にN極、外側にS極を向けて配置され、磁石5
b、5dは内側にS極、外側にN極を向けて配置され
る。このため、コイル4の周囲には、磁石5a、5cと
磁石5b、5dのそれぞれ領域では異なる方向の磁束が
形成される。つまり、磁石5a、5cの領域ではコイル
4の内側を磁束が下向きに通り、コイル4の下側を通
り、その外側を上向きに通ることになる。一方、磁石5
b、5dの領域ではコイル4の外側を磁束が下向きに通
り、コイル4の下側を通り、その内側を上向きに通るこ
とになる。
【0018】このとき、磁束の磁路の一部としてロータ
3の歯部31(31a〜31c)が機能する。例えば、
図3に示すように、ロータ3の歯部31が位置している
箇所では、磁石5からヨーク7、ロータ3の周面及びロ
ータ3の歯部31が連続した磁路となるため、磁束が大
きなものとなる。一方、歯部31が存在しない領域で
は、歯部31が存在せずその部分が不連続となり、磁気
回路内に大きなギャップを生ずることになる。このた
め、その磁気回路を通る磁束は非常に小さくなる。従っ
て、ハブ11及びロータ3の回転に応じて、歯部31が
位置している領域における磁束変化がコイル4の起電力
発生に大きく関与する。
【0019】また、歯部31の形成数をX、磁石5の設
置数をYとすると、その形成数Xと設置数Yは互いに他
方の約数でない関係、即ち形成数Xは設置数Yで割り切
れず、かつ、設置数Yは形成数Xで割り切れない関係と
なっている。例えば、図2においては、歯部31の形成
数が3であり、磁石5の設置数が4であり、その形成数
と設置数は互いに他方の約数でない関係となっている。
このような関係で歯部31及び磁石5が設けられること
により、ハブ11の回転によりロータ3が一回転する間
に、コイル4において形成数Xと設置数Yの最小公倍数
の半分の回数の出力変動が生じ、その回数分のパルスが
得られる。つまり、ロータ3が一回転する間に、少なく
とも歯部31の形成数の倍の数のパルスが得られること
になる。例えば、図2においては、形成数3と設置数4
の最小公倍数は12であり、その半分の6個のパルスが
ロータ3の一回転で得られることになる。
【0020】なお、図2においては歯部31の形成数が
3、磁石5の設置数が4とされているが、回転センサ1
において、歯部31の形成数と磁石5の設置数が互いに
他方の約数でない関係であれば、歯部31の形成数及び
磁石5の設置数はその他の数であっても勿論よい。
【0021】次に、回転センサ1の具体的な動作につい
て説明する。
【0022】図4〜図6はロータ3の回転に伴う歯部3
1の位置を示す図である。図7はロータ3の回転時にお
けるコイル4に有効に鎖交する磁束の説明図である。図
8はコイル4の出力信号の説明図である。なお、図7に
おいて、コイル4をハブ11側へ向けて鎖交する磁束を
正とし、ハブ11側から鎖交する磁束を負としている。
【0023】図1において、被検出体であるハブ11が
回転すると、そのハブ11と共にロータ3も回転し、歯
部31a〜31cが磁石5a〜5dの周りを周期的に移
動することになる。
【0024】ここで、図2に示すように、ロータ3が回
転して、歯部31aが磁石5aと磁石5bの境界部分に
位置し、歯部31bが磁石5cの前に位置し、歯部31
cが磁石5dの前に位置する場合、コイル4をハブ11
側から鎖交する磁束(図2では紙面の裏側から表側に向
く磁束)が徐々に増加し、ハブ11側へ鎖交する磁束
(図2では紙面の表側から裏側に向く磁束)が徐々に減
少する。
【0025】すなわち、図2の状態において、歯部31
aではコイル4をハブ11側から鎖交する磁束が徐々に
増加しハブ11側へ鎖交する磁束が徐々に減少し、歯部
31bでは磁束の変化がなく、歯部31cでも磁束の変
化はない。このため、ロータ3の回転により、コイル4
を鎖交する磁束は、コイル4をハブ11側から鎖交する
磁束が徐々に増加し、ハブ11側へ鎖交する磁束が徐々
に減少することになる。従って、電磁誘導の法則に従
い、ハブ11側へ鎖交する磁束を増加させる電流を流す
ようにコイル4に起電力が生じ、例えば、図8の時間t
1に示すようにコイル4の出力は高電位となる。
【0026】図4において、更にハブ11が回転してロ
ータ3が角度15°(π/12)だけ回転すると、歯部
31aが磁石5bの前に位置し、歯部31bが磁石5c
の前に位置し、歯部31cが磁石5dの前に位置するこ
とになる。この図4の状態において、歯部31aにおい
て増加していたハブ11側から鎖交する磁束がピークに
達して、その増加が止まる。一方、歯部31b、31c
における磁束の変化はない。このため、コイル4全体の
鎖交状態において、ハブ11側から鎖交する磁束がピー
クに達し、その磁束の変化がゼロとになる。従って、図
8の時間t2に示すようにコイル4の出力はゼロ電位と
なる。
【0027】図5において、更にハブ11が回転してロ
ータ3が角度15°(π/12)だけ回転すると、歯部
31aが磁石5bの前に位置し、歯部31bが磁石5c
の前に位置し、歯部31cが磁石5aと磁石5dの境界
部分に位置することになる。この図5の状態において、
歯部31a、歯部31bにおける磁束の変化はない。一
方、歯部31cではハブ11側へ鎖交する磁束が増加
し、ハブ11側から鎖交する磁束が減少する。このた
め、ロータ3の回転により、コイル4全体における鎖交
する磁束は、コイル4をハブ11側へ鎖交する磁束が徐
々に増加し、ハブ11側から鎖交する磁束が徐々に減少
するように変化する。従って、ハブ11側から鎖交する
磁束を増加させる電流を流すようにコイル4に起電力が
生じ、図8の時間t3に示すように時間t1とは逆にコ
イル4の出力は低電位となる。
【0028】図6において、更にハブ11が回転してロ
ータ3が角度15°(π/12)だけ回転すると、歯部
31aが磁石5bの前に位置し、歯部31bが磁石5c
の前に位置し、歯部31cが磁石5aの前に位置するこ
とになる。この図6の状態において、歯部31cにおい
て増加していたハブ11側へ鎖交する磁束がピークに達
して、その増加が止まる。一方、歯部31a、31bに
おける磁束の変化はない。このため、コイル4全体の鎖
交状態において、ハブ11側へ鎖交する磁束がピークに
達し、その磁束の変化がゼロとになる。従って、図8の
時間t4に示すようにコイル4の出力はゼロ電位とな
る。
【0029】更にハブ11が回転してロータ3が角度1
5°(π/12)だけ回転すると(図示なし)、歯部3
1aが磁石5bの前に位置し、歯部31bが磁石5cと
磁石5dの境界部分に位置し、歯部31cが磁石5aの
前に位置することになる。このとき、歯部31a、歯部
31cでは磁束の変化はない。一方、歯部31bではコ
イル4をハブ11側から鎖交する磁束が徐々に増加しハ
ブ11側へ鎖交する磁束が徐々に減少する。このような
磁束変化状況は、図2と同様であり、図8の時間t1′
に示すようにコイル4の出力はゼロ電位となる。
【0030】このように、被検出体であるハブ11の回
転により、ロータ3が角度60°(π/3)だけ回転す
ると、磁束変化に応じてコイル4の出力が一周期分変化
することになる。従って、ロータ3が一回転すると、コ
イル4から六周期変化した信号が出力される。
【0031】このコイル4から出力される信号は、演算
部6に入力されてパルス信号とされ、このパルス信号に
基づいてハブ11の回転速度が演算される。その際、ハ
ブ11の回転に伴いロータ3が一回転する間に、ロータ
3の歯部31の形成数の倍である六つのパルスが得られ
ることになる。従って、このパルスに基づき、被検出体
であるハブ11の回転速度を高い精度で検出することが
できる。
【0032】以上のように、本実施形態に係る回転セン
サ1によれば、被検出体であるハブ11の回転時におい
て、ロータ3が一回転する間に、少なくともロータ3の
歯部31の形成数の倍の数のパルスが得られるので、ハ
ブ11の回転速度が高い精度で検出できる。
【0033】また、コイル4を鎖交する磁束が反転する
ため、コイル4の出力が大きなものなり、被検出体であ
るハブ11の回転検出が容易なものとなる。
【0034】更に、本実施形態のように、歯部31の形
成数が比較的少ない場合には、ヨーク7にスリットを設
けたり、ヨーク7を櫛歯状とする必要がないため、ヨー
ク7における部品コストの低減が図れる。
【0035】(第二実施形態)次に、第二実施形態に係
る回転センサについて説明する。
【0036】第一実施形態に係る回転センサ1にあって
は、コイル4の内側に円筒状のヨーク7が配設されてい
たが、本実施形態に係る回転センサ1aはヨーク7の磁
石5a〜5dの境界位置に透磁率の小さい領域(磁性体
であるヨーク7の透磁率に対して小さい透磁率である領
域)を形成したものである。
【0037】図9に本実施形態に係る回転センサ1aを
示す。図9において、回転センサ1aは、ヨーク7が分
割体であるヨーク7a〜7dにより構成されている。ヨ
ーク7a〜7dはコイル4の周方向に離間してほぼ等間
隔で配置されており、それらの間隙部分が透磁率の小さ
い領域として機能し、磁石5a〜5dの相互間の磁束を
減少させている。また、図10に示すように、ヨーク7
a〜7dは、断面略L形を呈し、コイル4の内面と下面
に沿って取り付けられている。また、この回転センサ1
aにおいて、ロータ3、歯部31、コイル4、磁石5
(5a〜5d)及び演算部6については第一実施形態の
回転センサ1と同様なものが用いられる。
【0038】このような回転センサ1aによれば、コイ
ル4の周方向に向く磁束、即ち磁石5a〜5dの相互間
の磁束Φが減少し、コイル4の内側を鎖交する磁束の量
が増加する。このため、被検出体の回転に伴うコイル4
の出力が増大し、被検出体の回転状態の検出が確実に行
える。なお、回転センサ1aにあっては磁路となるヨー
ク7a〜7dが完全に分割されているが、本実施形態に
かかる回転センサは、このようなものに限られるもので
はない。すなわち、本実施形態にかかる回転センサは、
少なくとも磁極領域の境界位置に透磁率の小さい領域を
形成したものであれば、ヨークにおける磁極領域の境界
位置にスリット又は切欠部分を形成したもの、磁極領域
の境界位置に透磁率の小さい物質を配設したものなどそ
の他の構造のものであってもよい。
【0039】次に回転センサ1aにおけるヨーク7a〜
7dの組み付け方法について説明する。
【0040】ヨーク7a〜7dはコイル4の周方向に等
間隔で設置され、図9においては磁石5が四つであり、
それの対応してヨーク7a〜7dは四つとなる。ところ
が、磁石5が多数に及ぶ場合、分割体であるヨーク7を
設置するのは容易ではない。このような場合に特に有用
なヨーク7の組み付け方法について詳述する。
【0041】図11は、ヨーク分割前のヨーク集合体の
説明図である。まず、ヨーク7a〜7dの組み付け方法
に先立ち、ヨーク7a〜7dとなるヨーク集合体70に
ついて説明する。図11において、ヨーク集合体70
は、円筒体の一方の端部に鍔部を設けたものであって、
その円筒体の周面を鍔部に連続して軸方向に向けて切り
欠いたものである。その切り欠きは、ヨークの形成数に
応じて行われ、図11においては四箇所行われている。
このようなヨーク集合体70は、周方向に配したヨーク
7a〜7dを外縁部71で連結した構造となっている。
【0042】図12にヨーク7a〜7dの組み付け方法
の説明図を示す。図12(a)、(b)において、ま
ず、ヨーク集合体70の各ヨーク7a〜7dの部分にコ
イル4を巻回したボビン41を外装し、そのボビン41
上に磁石5a〜5dを設置する。このとき、接着剤など
を用いてボビン41及び磁石5a〜5dをヨーク集合体
70に固着しておく。また、各磁石5a〜5dは、それ
ぞれヨーク7a〜7dと接触するように配置して行う。
そして、図12(c)に示すように、プレス加工などに
よりヨーク集合体70の外縁部71のみを切り落とすこ
とにより、コイル4に対して分割されたヨーク7a〜7
dの組み付けが完了する。
【0043】また、別のヨーク7a〜7dの組み付け方
法を図13に示す。この組み付け方法は、ヨーク集合体
70、ボビン41等を一体化させた後、外縁部71の切
り落としを行うものである。具体的には、まず、図13
(a)に示すように、ヨーク集合体70の各ヨーク7a
〜7dの部分にコイル4を巻回したボビン41を外装
し、そのボビン41上に磁石5a〜5dを設置する。こ
のとき、接着剤などを用いず、ボビン41及び磁石5a
〜5dをヨーク集合体70に取り付けておく。そして、
図13(b)に示すように、ヨーク集合体70、ボビン
41、磁石5a〜5dを樹脂により一体化する。そし
て、図13(c)に示すように、プレス加工などにより
ヨーク集合体70の外縁部71のみを切り落とすことに
より、コイル4に対して分割されたヨーク7a〜7dの
組み付けが完了する。
【0044】これらのヨーク7a〜7dの組み付け方法
によれば、コイル4の周方向に分割してなるヨーク7a
〜7dの組み付け作業が一度に行え、非常に作業性がよ
い。また、多数あるヨーク7a〜7dの位置決めが容易
であって、正確に行える。
【0045】以上のように、本実施形態に係る回転セン
サ1aによれば、被検出体の回転に応じて出力信号の増
大化が図れる。また、ヨーク7の組み付け方法によれ
ば、ヨーク7の組み付けの作業効率の向上が図れると共
に、ヨーク7の正確に設置が可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果が得られる。
【0047】被検出体の回転に伴うコイル出力に基づい
て多数のパルスが得られるため、被検出体の回転状態を
精度良く検出することができる。
【0048】また、ヨークの磁極領域の境界位置に透磁
率の小さい領域が形成されることにより、隣り合う磁石
への磁束漏れが防止されるため、コイルを鎖交する磁束
量が増加しコイル出力の増大化が図れる。
【0049】更に、ヨークの組み付けにおいてヨークを
連結してなるヨーク集合体を用いることにより、多数あ
るヨークの組み付け作業が一度に行え、作業効率の向上
が図れる。また、各ヨークの位置決めが容易であり、そ
の組み付けが正確な位置に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転センサの説明図である。
【図2】歯部及び磁石の配置状態の説明図である。
【図3】図2のIII−IIIにおける断面図である。
【図4】回転センサの動作説明図である。
【図5】回転センサの動作説明図である。
【図6】回転センサの動作説明図である。
【図7】磁束変化の説明図である。
【図8】起電力変化の説明図である。
【図9】第二実施形態に係る回転センサの説明図であ
る。
【図10】図9のX−Xにおける断面図である。
【図11】ヨーク集合体の説明図である。
【図12】ヨークの組み付け方法の説明図である。
【図13】ヨークの組み付け方法の説明図である。
【符号の説明】
1…回転センサ、3…ロータ、31…歯部、4…コイ
ル、5…磁石、6…演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01D 5/245 G01D 5/245 L

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状とした巻線を束ねてなるコイルと、 前記コイルの円周方向に沿って配置される複数の磁極領
    域を有し、この磁極領域により前記コイルを鎖交する磁
    束を形成する磁束形成手段と、 前記コイルの円周方向に沿って配列される複数の歯部が
    形成され、被検出体と共に回転して前記歯部を前記コイ
    ルに沿って移動させる磁性体よりなるロータと、 前記被検出体の回転に伴う前記コイルの出力に基づいて
    前記被検出体の回転速度を演算する演算手段とを備え、 前記磁束形成手段は、前記磁極領域による前記磁束が交
    互に前記コイルに対して異なる方向に鎖交するように設
    けられ、 前記歯部の形成数と前記磁極領域の設置数が互いに他方
    の約数でない数であること、を特徴とする回転センサ。
  2. 【請求項2】 前記コイルを鎖交する前記磁束の磁路と
    して機能するヨークを備え、 このヨークにおける前記磁極領域の境界位置に透磁率の
    小さい領域が形成されていること、を特徴とする請求項
    1に記載の回転センサ。
  3. 【請求項3】 前記コイルを鎖交する前記磁束の磁路と
    して機能するヨークを備え、 このヨークが前記磁極領域ごとに分割して設けられてい
    ること、を特徴とする請求項1又は2に記載の回転セン
    サ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の回転センサにおけるヨ
    ーク組み付け方法であって、 前記ヨークを連結してなるヨーク集合体を前記コイルに
    取り付けた後、 前記ヨーク集合体における連結部分を切り落とすこと、
    を特徴とするヨーク組み付け方法。
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