JPH0729466U - 電磁発電式回転センサ - Google Patents

電磁発電式回転センサ

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JPH0729466U
JPH0729466U JP5931493U JP5931493U JPH0729466U JP H0729466 U JPH0729466 U JP H0729466U JP 5931493 U JP5931493 U JP 5931493U JP 5931493 U JP5931493 U JP 5931493U JP H0729466 U JPH0729466 U JP H0729466U
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JP
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rotation sensor
power generation
rotor
sensing rotor
electromagnetic power
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JP5931493U
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Inventor
孝穂 柏原
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造がシンプルで安価に製作でき、しかも高
出力が得られる電磁発電式の回転センサを提供する。 【構成】 センシングロータ15の歯15aに対向させ
てこの歯15aとの間で磁束結合を生じさせる検出ピー
ス12を、歯15aの設置ピッチと同一ピッチで複数設
け、その検出ピースにコイル13を交互に逆巻きにして
巻く。そして各コイルを直列に接続する。また、検出ピ
ース12が3個以上となる場合には各ピース間に磁石1
4を同極性の磁極面が隣り合う向きにして挟む。これに
より、磁束結合点が増え、また、磁束ループが空中を通
る部分が少なくなってシンプルな構造で出力を高めるこ
とが可能になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車軸、車輪などの回転数を検出するのに用いる電磁発電式の回転セ ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の電磁発電式回転センサの中に図6及び図7に示すものがある。図6に示 す回転センサは、検出ピース2、そのピースの外周に巻いたコイル3、及び磁石 4を有する電磁ピックアップ1と、磁性体の歯車を用いたセンシングロータ5と で構成されており、センシングロータ5が回転すると、このロータの歯5aとこ れに対向させた検出ピース2との間の磁石結合に強弱変化が起こる。これに応じ てコイル3に誘起される電圧にも強弱変化が起こり、電磁ピックアップ1からセ ンシングロータ5の回転速度に応じた出力が取り出されてこの出力からセンシン グロータと一体回転する検出対象物の回転数を求めることができる。
【0003】 一方、図7の回転センサは、断面U字状環状ヨーク7のスロット内にコイル8 を収納して構成される電磁ピックアップ6と、S、N極が周方向に交互に生じる ように磁化されているセンシングロータ9とから成る。環状ヨーク7には歯7a 、7bを周方向に一定ピッチで設けてある。これ等の歯は、例えば片側の歯7a がロータのN極に正対したときに他側の歯7bがS極に正対するように位相を1 /2ピッチずつずらしてあり、N極からこれに正対した歯7aに磁束が移り、こ の磁束がヨーク中を反対側に流れて歯7bからロータのS極に至る。
【0004】 センシングロータ9が回転して歯7aがロータのS極に正対すると前述の磁束 流は反転して逆向きになり、これが繰り返されてセンシングロータの回転速度に 応じた電圧がコイル8に誘起される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 図6に示す回転センサは、検出ピースが単一であり、また、このピースを通っ てロータに流れた磁束は図に点線で示すように空中経由で磁石4に戻るため検出 ピース2と歯5a間のギャップが広い場合、検出ピース長が長い場合には高出力 が望めず、検出感度が悪くなる。
【0006】 また、図7に示す回転センサは、センシングロータ9を周方向に交互に異極性 に磁化する必要があり、さらに、環状ヨーク7も形状が複雑で製作し難いため、 コスト高になるなどの問題がある。
【0007】 そこで、本考案はコストアップ等を極力抑えて簡単な構造で高出力が得られる ようにすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本考案においては、検出ピースの外周にコイルを 巻いた電磁ピックアップを用いて前記コイルに歯車センシングロータの回転速度 に応じた電力を誘起させるタイプの回転センサを改善の対象とし、このセンサの 電磁ピックアップの検出ピースをセンシングロータの歯間ピッチと一致するピッ チで複数設けたのである。
【0009】 かかる回転センサは、コイルを交互に逆巻きにして全検出ピースに装着し、そ のコイルの各々を直列に接続したもの、或いはコイルを1つおきの検出ピースに 同一方向巻きにして装着し、そのコイルの各々を直列に接続したものが好ましい 。中でもコイルを交互に逆巻きにして全検出ピースに装着するものは出力アップ の効果が大きい。
【0010】 また、検出ピースを3個以上設ける場合には、磁石を各検出ピース間に同極性 の磁極面が隣り合うように挾み込むのがよい。
【0011】 センシングロータの歯を交互に異極性となるように磁化して各検出ピース間を 強磁性体でつなぐ構成にしても出力アップの目的は達成されるが、これは、磁石 を電磁ピックアップ側に設けるものに比べるとコスト削減の効果が薄い。
【0012】 なお、本考案の回転センサは、センシングロータを内輪にして電磁ピックアッ プの内周に配置する方式、センシングロータを外輪にして電磁ピックアップの外 周に配置する方式、センシングロータの歯をロータ端面側に突出させてセンシン グロータと電磁ピックアップをロータ軸方向に対向させる方式のどれにでも適用 できる。
【0013】
【作用】
検出ピースをセンシングロータの歯間ピッチと同一ピッチで複数個設けると、 磁石のN極から検出ピースを通ってロータの歯に流れた磁束が隣りの刃から別の 検出ピースに移って磁石のS極に至るので、磁束ループの空中経由部の距離が非 常に短くなり、磁路の磁気抵抗が小さくなってセンサ出力が高まる。
【0014】 また、コイルを直列につないで複数設けると、各コイルでの誘起電圧が加算さ れるので、これによっても出力が高まる。
【0015】 さらに、磁石を電磁ピックアップ側に設けるものはロータを磁化する必要がな く、電磁ピックアップの構造も図7のものと比べると極めて簡素化されるため、 製造コストも下がる。センシングロータを磁化するものも、ロータの製造コスト は図7のものと大して差は出ないが、電極ピックアップの簡素化により、図7の センサと比較した場合にはコスト削減の効果が生じる。
【0016】
【実施例】
図1に、本考案の回転センサの一例を示す。図の11は電磁ピックアップ、1 5は磁性体から成る外歯歯車のセンシングロータである。
【0017】 電磁ピックアップ11は、検出ピース12を数個並列に配置してピース後部で 各ピース間に磁石14を挟み込み、さらに、各検出ピース12にコイル13を交 互に逆巻きに巻いてこれ等のコイルを直列に接続した構成にしている。
【0018】 磁石14は、ここでは検出ピース12の設置数を3個以上としたので、隣り合 う磁石のS極とS極、N極とN極がひとつの検出ピース12を間に挟んで向かい 合う配列にしている。
【0019】 なお、電磁ピックアップ11は、検出ピース12の先端部と出力信号用のリー ド線を除く部分を樹脂ハウジング等で封止するのが一般的であるが、例示の回転 センサ10は、封止用のハウジングや取付部材等を省いた状態にして示している (以下も同じ)。
【0020】 コイル13を交互に逆巻きにしたのは、磁束の流れが逆になる隣接検出ピース 上のコイルの出力を結線を複雑にせずに加算できるからである。図2に示すよう に、1つ飛ばしで検出ピース12にコイル13を同一方向に巻いて各コイルを直 列につなぐ構造も結線の複雑化が避けられるが、この構造はコイル数が少ない分 、図1のものに比べて出力が小さい。なお、全部の検出ピースにコイルを同一向 きに巻いても結線のし方を変えれば各コイルの出力加算が可能である。但し、こ れは、生産性を考えるとあまり好ましくない。
【0021】 図3は、電磁ピックアップ側に磁石を設ける代わりにセンシングロータ15の 歯15aを交互に異極性に磁化し、各検出ピース間を強磁性体16で接続したも のである。強磁性体16は勿論、検出ピースと一体物であってもよい。
【0022】 また、上述したものに比べるとセンサの小型化面で若干不利になるが、図4に 示すように、各検出ピース12の後端にそれぞれ磁石14を極性が交互に逆向き になるようにして配置し、検出ピースとは反対側で磁石間を強磁性体16で接続 する構造にしても出力アップの目的を達成することができる。
【0023】 例示の回転センサ10は、いずれも、磁束が空中を通るのは検出ピース12と センシングロータ15の歯先との間のギャップ部分のみとなり、また、検出ピー ス12とロータの歯15aとの間での磁束結合が数箇所で同時に起こり、さらに 、複数のコイルに生じた電圧が加算されて出力されるため、高出力が得られる。
【0024】 なお、図示の回転センサは、いずれもセンシングロータを内輪にしてそのロー タの外周に電磁ピックアップを配置したが、内歯歯車のセンシングロータを外輪 にしてその内側に電磁ピックアップを配置する構成、或いは、図5に示すように 、センシングロータ15の歯15aを90°屈曲させてその歯に電磁ピックアッ プの検出ピースをロータ軸方向に対向させる構成にしてもよい。
【0025】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案の回転センサは、検出ピースを複数個設けてセンシ ングロータとの磁束結合点を増加させ、同時に戻りの磁束も検出ピースを通るよ うにして磁路の磁気抵抗を減少させ、さらに、必要に応じてコイル数も増加させ るようにしたので、従来の回転センサに比べて高出力が得られる。
【0026】 また、環状ヨーク内にコイルを巻いた電磁ピックアップを用いるものに比べて 構造がシンプルなため、安価に製作でき、コスト削減の要求にも応えられる。
【0027】 さらに、検出ピースの設置数に応じて出力が変わるので、要求出力の変更に対 する対応(設計変更)も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の回転センサの一例の概要を示す正面図
【図2】他の実施例の概要を示す正面図
【図3】他の実施例の概要を示す正面図
【図4】他の実施例の概要を示す正面図
【図5】センシングロータの変形例を示す部分斜視図
【図6】従来の回転センサの一例を示す概略正面図
【図7】従来の回転センサの他の例を示す部分斜視図
【符号の説明】
1、6、11 電磁ピックアップ 2、12 検出ピース 3、8、13 コイル 4、14 磁石 5、15 センシングロータ 5a、15a 歯 7 環状ヨーク 10 回転センサ 16 強磁性体

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車のセンシングロータに電磁ピックア
    ップの検出ピースを対向させ、センシングロータの回転
    でこのロータと前記検出ピース間に流れる磁石からの磁
    束に結合の強弱変化もしくは磁束流の向きの変化を生じ
    させ、検出ピースに巻いたコイルにセンシングロータの
    回転速度に応じた電圧を誘起させる回転センサにおい
    て、前記電磁ピックアップの検出ピースをセンシングロ
    ータの歯間ピッチと一致するピッチで複数設けたことを
    特徴とする電磁発電式回転センサ。
  2. 【請求項2】 前記コイルを交互に逆巻きにして全検出
    ピースに装着し、そのコイルの各々を直列に接続した請
    求項1記載の電磁発電式回転センサ。
  3. 【請求項3】 前記コイルを1つおきの検出ピースに同
    一方向巻きにして装着し、そのコイルの各々を直列に接
    続した請求項1記載の電磁発電式回転センサ。
  4. 【請求項4】 検出ピースの設置数を少なくとも3個と
    して各検出ピース間に前記磁石を同極性の磁極面が隣り
    合うように挾み込んだ請求項1、2又は3に記載の電磁
    発電式回転センサ。
  5. 【請求項5】 センシングロータの歯を交互に異極性と
    なるように磁化して前記検出ピース間を強磁性体で接続
    した請求項1、2又は3に記載の電磁発電式回転セン
    サ。
  6. 【請求項6】 前記センシングロータを内輪にして電磁
    ピックアップの内周に配置した請求項1乃至5のいずれ
    かに記載の電磁発電式回転センサ。
  7. 【請求項7】 前記センシングロータを外輪にして電磁
    ピックアップの外周に配置した請求項1乃至5のいずれ
    かに記載の電磁発電式回転センサ。
  8. 【請求項8】 前記センシングロータの歯をロータ端面
    側に突出させてセンシングロータと電磁ピックアップを
    ロータ軸方向に対向させた請求項1乃至5のいずれかに
    記載の電磁発電式回転センサ。
JP5931493U 1993-11-04 1993-11-04 電磁発電式回転センサ Pending JPH0729466U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004019843A (ja) * 2002-06-19 2004-01-22 Koyo Seiko Co Ltd センサー付き転がり軸受ユニット
JP2006300600A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Shinko Electric Co Ltd 回転検出器

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