JPH07103790A - 磁気式センサ - Google Patents
磁気式センサInfo
- Publication number
- JPH07103790A JPH07103790A JP27617393A JP27617393A JPH07103790A JP H07103790 A JPH07103790 A JP H07103790A JP 27617393 A JP27617393 A JP 27617393A JP 27617393 A JP27617393 A JP 27617393A JP H07103790 A JPH07103790 A JP H07103790A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yokes
- magnetic
- sensor
- protrusions
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は主として自動車のミッション回転セ
ンサ、アンチロック・ブレーキシステムやトラクション
・コントロールシステムにおける車輪回転センサとして
用いられる磁気式センサを提供するものである。 【構成】 本発明の磁気式センサａは、アキシャル着磁
したリング形状の永久磁石１を、その両側面において、
それぞれ外周端に多数の突起２、３を所要のピッチで折
曲配設して成る一対のヨーク４、５で挟持するととも
に、該突起２、３を交互に遊嵌噛合し、両ヨーク４、５
の噛合ライン６の上部に鉄芯７と該鉄芯７に巻線した検
出コイル８とから成る検出部９を配設し、両ヨーク４、
５の内周部を非磁性の回転軸１０に軸着して成るもので
ある。
ンサ、アンチロック・ブレーキシステムやトラクション
・コントロールシステムにおける車輪回転センサとして
用いられる磁気式センサを提供するものである。 【構成】 本発明の磁気式センサａは、アキシャル着磁
したリング形状の永久磁石１を、その両側面において、
それぞれ外周端に多数の突起２、３を所要のピッチで折
曲配設して成る一対のヨーク４、５で挟持するととも
に、該突起２、３を交互に遊嵌噛合し、両ヨーク４、５
の噛合ライン６の上部に鉄芯７と該鉄芯７に巻線した検
出コイル８とから成る検出部９を配設し、両ヨーク４、
５の内周部を非磁性の回転軸１０に軸着して成るもので
ある。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は主として自動車のミッシ
ョン回転センサ、アンチロック・ブレーキシステムやト
ラクション・コントロールシステムにおける車輪回転セ
ンサとして用いられる。
ョン回転センサ、アンチロック・ブレーキシステムやト
ラクション・コントロールシステムにおける車輪回転セ
ンサとして用いられる。
【０００２】
【従来の技術】従来から自動車用として使用されている
回転センサｂは、図５に示すように、歯車２１が回転す
ることで歯車２１の山と谷とで磁束密度の差が生じ、検
出部２０のコイル２２より信号出力を得るものであっ
た。この種の回転センサｂは、ヨーク２３を通過する磁
束の向きが常に一定であり、従って信号出力（電圧）は
図６に示すように同一の極性であり、また、ゼロになる
こともないため信号出力は小さく、殊に歯車の回転が遅
い場合は信号出力が更に小さくなり、検出が困難という
欠点があった。また、磁石２４、ヨーク２３、コイル２
２、ボビンで構成される検出部２０が、歯車の外方に大
きく飛び出しているためスペースを多く取り、更に、磁
石２４の外側の極面（Ｓ極）が磁気回路として構成され
ず、磁束の外部への漏洩が大きくて磁石２４の磁力を無
駄に使用するという欠点があった。
回転センサｂは、図５に示すように、歯車２１が回転す
ることで歯車２１の山と谷とで磁束密度の差が生じ、検
出部２０のコイル２２より信号出力を得るものであっ
た。この種の回転センサｂは、ヨーク２３を通過する磁
束の向きが常に一定であり、従って信号出力（電圧）は
図６に示すように同一の極性であり、また、ゼロになる
こともないため信号出力は小さく、殊に歯車の回転が遅
い場合は信号出力が更に小さくなり、検出が困難という
欠点があった。また、磁石２４、ヨーク２３、コイル２
２、ボビンで構成される検出部２０が、歯車の外方に大
きく飛び出しているためスペースを多く取り、更に、磁
石２４の外側の極面（Ｓ極）が磁気回路として構成され
ず、磁束の外部への漏洩が大きくて磁石２４の磁力を無
駄に使用するという欠点があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の欠点を解消すべく、永久磁石により交番磁界を発生さ
せ、従来の２倍以上の高出力、高効率の磁気回路を形成
し、磁束の漏洩が少なく、コンパクトな磁気式センサを
提供することをその目的とするものである。
の欠点を解消すべく、永久磁石により交番磁界を発生さ
せ、従来の２倍以上の高出力、高効率の磁気回路を形成
し、磁束の漏洩が少なく、コンパクトな磁気式センサを
提供することをその目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気式センサ
は、アキシャル着磁した永久磁石を、その両側面におい
て、それぞれ外端部に多数の突起を所要のピッチで折曲
配設して成る一対のヨークで挟持するとともに、該突起
を交互に遊嵌噛合し、両ヨークの噛合ラインの上部に検
出部を配設し、両ヨークを運動系に係着して成るもので
ある。
は、アキシャル着磁した永久磁石を、その両側面におい
て、それぞれ外端部に多数の突起を所要のピッチで折曲
配設して成る一対のヨークで挟持するとともに、該突起
を交互に遊嵌噛合し、両ヨークの噛合ラインの上部に検
出部を配設し、両ヨークを運動系に係着して成るもので
ある。
【０００５】
【作用】上記構成によれば、永久磁石の磁極はそれぞれ
ヨークに接して磁気回路を構成し、ヨークの運動に伴な
い固定された検出部の鉄芯においては、突起の１ピッチ
毎に磁束の流れる方向が逆と成り、交番磁界が発生す
る。そこで、該交番磁界を検出コイルで誘導起電圧に変
換し、センシングを行うものである。
ヨークに接して磁気回路を構成し、ヨークの運動に伴な
い固定された検出部の鉄芯においては、突起の１ピッチ
毎に磁束の流れる方向が逆と成り、交番磁界が発生す
る。そこで、該交番磁界を検出コイルで誘導起電圧に変
換し、センシングを行うものである。
【０００６】
【実施例】本発明を一実施例により説明すると、図１に
示すように、アキシャル着磁したリング形状の永久磁石
１をその両側面において、円盤の外周端に直角に多数の
突起２、３を所要のピッチで周設した一対のヨーク４、
５で挟持するとともに、突起２、３を交互に遊嵌噛合
し、両ヨーク４、５の噛合ライン６の上部には、鉄芯７
と鉄芯７に巻線した検出コイル８とから成る検出部９を
配設し、両ヨーク４、５の内周部を非磁性の回転軸１０
に軸着して成る。
示すように、アキシャル着磁したリング形状の永久磁石
１をその両側面において、円盤の外周端に直角に多数の
突起２、３を所要のピッチで周設した一対のヨーク４、
５で挟持するとともに、突起２、３を交互に遊嵌噛合
し、両ヨーク４、５の噛合ライン６の上部には、鉄芯７
と鉄芯７に巻線した検出コイル８とから成る検出部９を
配設し、両ヨーク４、５の内周部を非磁性の回転軸１０
に軸着して成る。
【０００７】このようにして成る磁気式センサａは、回
転軸１０を被検出回転系に連係して使用される。すなわ
ち、回転軸１０が回転すると、永久磁石１と両突起２、
３で構成する磁気回路も回転し、左側ヨーク４の突起２
がＮ極、右側ヨーク５の突起３がＳ極となり、検出部９
の鉄芯７では１ピッチ毎に磁束の流れる方向が逆となっ
て交番磁界が発生する。そこで、鉄芯７に誘導された交
番磁界を検出コイル８で誘導起電圧に変換し、センシン
グを行うものである。
転軸１０を被検出回転系に連係して使用される。すなわ
ち、回転軸１０が回転すると、永久磁石１と両突起２、
３で構成する磁気回路も回転し、左側ヨーク４の突起２
がＮ極、右側ヨーク５の突起３がＳ極となり、検出部９
の鉄芯７では１ピッチ毎に磁束の流れる方向が逆となっ
て交番磁界が発生する。そこで、鉄芯７に誘導された交
番磁界を検出コイル８で誘導起電圧に変換し、センシン
グを行うものである。
【０００８】以上のように本発明によれば、永久磁石１
の磁極Ｎ、Ｓはそれぞれヨーク４、５に接し、磁気回路
として構成されるため、磁石１を無駄なく利用でき、鉄
芯７と向い合うヨーク４、５の突起部以外ではヨーク
４、ヨーク５の間で磁束が流れるため、外部への磁束の
漏洩の影響は極めて少なく、図４に示すように、従来の
回転センサに比して出力電圧において２倍以上の高出力
が得られるものである。一方、形状面では図５に示す従
来の回転センサｂでは検出部２０が歯車２１の外方に大
きく飛び出した形状であるに対し、本発明では鉄芯７が
ヨーク４、５の噛合ライン６上で横に寝た形状となって
いるため、出っ張りが少なくコンパクトである。
の磁極Ｎ、Ｓはそれぞれヨーク４、５に接し、磁気回路
として構成されるため、磁石１を無駄なく利用でき、鉄
芯７と向い合うヨーク４、５の突起部以外ではヨーク
４、ヨーク５の間で磁束が流れるため、外部への磁束の
漏洩の影響は極めて少なく、図４に示すように、従来の
回転センサに比して出力電圧において２倍以上の高出力
が得られるものである。一方、形状面では図５に示す従
来の回転センサｂでは検出部２０が歯車２１の外方に大
きく飛び出した形状であるに対し、本発明では鉄芯７が
ヨーク４、５の噛合ライン６上で横に寝た形状となって
いるため、出っ張りが少なくコンパクトである。
【０００９】このほか、本発明に似た原理のセンサでマ
グネットの外周面に多極着磁を施したタイプもあった
が、マグネットの表面よりギャップを介して取り出す磁
束密度は精々数K ガウスである。これに対し本発明はヨ
ーク４、５を介し、鉄芯７に面するヨーク４、５の噛合
ライン６の突起２、３の先端に磁束を集中させるため、
１０K ガウス以上の磁束密度に高めることが可能であ
る。なお、本実施例では、鉄芯７と検出コイル８による
センシングを述べたが、近年はＭＲ素子やホール素子で
のセンシングも多く、本発明はそれらの検出方法にも応
用でき、従来よりも優れた検出能力を発揮できる。
グネットの外周面に多極着磁を施したタイプもあった
が、マグネットの表面よりギャップを介して取り出す磁
束密度は精々数K ガウスである。これに対し本発明はヨ
ーク４、５を介し、鉄芯７に面するヨーク４、５の噛合
ライン６の突起２、３の先端に磁束を集中させるため、
１０K ガウス以上の磁束密度に高めることが可能であ
る。なお、本実施例では、鉄芯７と検出コイル８による
センシングを述べたが、近年はＭＲ素子やホール素子で
のセンシングも多く、本発明はそれらの検出方法にも応
用でき、従来よりも優れた検出能力を発揮できる。
【００１０】本発明の用途は、主として自動車用とし
て、オートマチック車のミッション回転センサ、アンチ
ロック・ブレーキシステム、トラクション・コントロー
ルシステムの車輪回転センサとして応用可能なほか、産
業機器用の回転センサ等、回転検出を目的とする用途に
応用可能である。なお、本発明は、永久磁石１を横長角
棒状に形成し、両ヨーク４、５の噛合ライン６を直線状
に配列すれば、リニアな動きに対する位置センサとして
も応用可能である。
て、オートマチック車のミッション回転センサ、アンチ
ロック・ブレーキシステム、トラクション・コントロー
ルシステムの車輪回転センサとして応用可能なほか、産
業機器用の回転センサ等、回転検出を目的とする用途に
応用可能である。なお、本発明は、永久磁石１を横長角
棒状に形成し、両ヨーク４、５の噛合ライン６を直線状
に配列すれば、リニアな動きに対する位置センサとして
も応用可能である。
【００１１】
【発明の効果】本発明によればコンパクトにして従来の
２倍以上の高出力が得られ、外部への磁束の漏洩が少な
いなどの効果を奏する。
２倍以上の高出力が得られ、外部への磁束の漏洩が少な
いなどの効果を奏する。
【図１】本発明に係わる磁気式センサａの要部の縦断面
図である。
図である。
【図２】図１のＰ矢視図である。
【図３】図２のＡ−Ａ矢視断面図である。
【図４】本発明の磁気式センサａによる出力電圧波形図
である。
である。
【図５】従来の回転センサｂの原理図である。
【図６】従来の回転センサｂによる出力電圧波形図であ
る。
る。
１ 永久磁石 ２ 突起 ３ 突起 ４ ヨーク ５ ヨーク ６ 噛合ライン ７ 鉄芯 ８ 検出コイル ９ 検出部 １０ 回転軸 ａ 磁気式センサ ｂ 従来の回転センサ
Claims (1)
- 【請求項１】 アキシャル着磁した永久磁石を、その両
側面において、それぞれ外端部に多数の突起を所要のピ
ッチで折曲配設して成る一対のヨークで挟持するととも
に、該突起を交互に遊嵌噛合し、両ヨークの噛合ライン
の上部に検出部を配設し、両ヨークを運動系に係着して
成り、両ヨークよりセンサ側へ誘導される交番磁束をセ
ンシングすることを特徴とする磁気式センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27617393A JPH07103790A (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 磁気式センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27617393A JPH07103790A (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 磁気式センサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07103790A true JPH07103790A (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=17565747
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27617393A Pending JPH07103790A (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 磁気式センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07103790A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2338031A2 (de) * | 2008-10-16 | 2011-06-29 | Robert Bosch GmbH | Sensoreinrichtung zum erfassen der drehlage eines rotierenden bauteils |
| JP2015132496A (ja) * | 2014-01-10 | 2015-07-23 | セイコーエプソン株式会社 | 磁気式エンコーダー、電気機械装置、移動体およびロボット |
| CN114814272A (zh) * | 2022-06-28 | 2022-07-29 | 四川新川航空仪器有限责任公司 | 一种磁转速传感器 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5389756A (en) * | 1977-01-19 | 1978-08-07 | Kanto Kasei Kogyo | Rotary senser in magnet applying |
-
1993
- 1993-10-06 JP JP27617393A patent/JPH07103790A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5389756A (en) * | 1977-01-19 | 1978-08-07 | Kanto Kasei Kogyo | Rotary senser in magnet applying |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2338031A2 (de) * | 2008-10-16 | 2011-06-29 | Robert Bosch GmbH | Sensoreinrichtung zum erfassen der drehlage eines rotierenden bauteils |
| JP2012506034A (ja) * | 2008-10-16 | 2012-03-08 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 回転構成部材の回転位置を検出するためのセンサ装置 |
| JP2015132496A (ja) * | 2014-01-10 | 2015-07-23 | セイコーエプソン株式会社 | 磁気式エンコーダー、電気機械装置、移動体およびロボット |
| CN114814272A (zh) * | 2022-06-28 | 2022-07-29 | 四川新川航空仪器有限责任公司 | 一种磁转速传感器 |
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