JP2523062Y2 - 電磁式回転センサ - Google Patents

電磁式回転センサ

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JP2523062Y2
JP2523062Y2 JP7710290U JP7710290U JP2523062Y2 JP 2523062 Y2 JP2523062 Y2 JP 2523062Y2 JP 7710290 U JP7710290 U JP 7710290U JP 7710290 U JP7710290 U JP 7710290U JP 2523062 Y2 JP2523062 Y2 JP 2523062Y2
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英敏 斉藤
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、自動車の車輪等の回転速度を検出するた
めの電磁式回転センサに関するものである。
[従来の技術] 電磁式回転センサは、磁石、磁極子および電圧発生用
コイルを、金属、あるいは樹脂などの外枠ケースに収め
て一体化したもので、磁極子に近接する磁性回転体とし
ての磁性体歯車の凹凸により磁極子の部分に磁束量の変
化をもたらし巻線コイルの両端に交流電圧を発生させる
ものである。このようにして発生した交流電圧は磁性体
歯車の回転数にほぼ比例し、またその周波数は、磁性体
歯車の回転数に正確に比例するため、発生した交流電圧
またはその周波数により回転数を検知することができ
る。
第2図は、従来の電磁式回転センサの一例の概略構成
を示す断面図である。第2図を参照して、1は回転セン
サ、2は磁石、3は磁極子、4はコイル、5はボビン、
6はケース、7は出力リード線部、8はセンサ取付用の
ブラケット、9は磁性体歯車の外周部を示している。磁
性体歯車は、車のドライブシャフト等に装着され、車輪
の回転とともに回転するように設けられている。
磁石2から発せられた磁束は、磁極子3を通り、磁極
子3と対向して設けられている磁性回転体の外周部9の
凹凸の近接によって、その磁束量が変調される。磁束量
の時間に対する変化の割合によって、コイル4の両端に
は、出力電圧が発生し、その出力電圧の変動周波数から
磁性回転体の回転速度、ひいては車輪の回転速度を検出
することができる。
車輪の回転速度の検出は、アンチロック等の車輪のブ
レーキ制御などにおいて重要なものであり、低速から高
速まで種々の路面条件下において車輪の回転数を安定し
て検出する必要がある。電磁式回転センサは、比較的安
価で、温度変化に強いなどの利点があることから、自動
車用等に使用されている。
[考案が解決しようとする課題] このような回転センサは、自動車等に取付けられるた
め、狭い個所に取付けられることが多い。たとえば、特
開昭62−297530に示されているように、車輪の軸受にセ
ンサを取付ける場合などには、その取付スペースが極度
に制限される。その場合、特にセンサの径方向の寸法が
制限される。この結果、コイルの巻付数が制限され、出
力電圧が十分に高く確保できないという問題があった。
この考案の目的は、狭い個所に取付けることが可能で
あり、しかも出力電圧を十分に高く確保することのでき
る電磁式回転センサを提供することにある。
[課題を解決するための手段] この考案の電磁式回転センサは、磁石と、磁石の一方
の磁極側に設けられかつ凹凸の形成された磁性回転体の
外周部に先端部が近接するように配置され磁性回転体が
回転して外周部に形成された凹凸が交互に近接すること
により磁束量の変化を生じる磁極子と、磁極子を通す孔
が形成されておりこの孔に磁極子を通すことにより磁極
子の周囲に設けられかつ巻線を巻き付けるための巻付部
が形成されたボビンと、ボビンの巻付部に巻線を巻き付
けることにより形成され磁極子の磁束量の変化に応じた
交流出力を発生するためのコイルとを備え、ボビンの巻
付部は複数に分割され、磁性回転体に近い分割巻付部の
方がより小さな寸法となるようにそれぞれ分割巻付部が
形成されており、それぞれの分割巻付部には巻線が巻き
付けられており、巻付径は磁性回転体から遠い分割巻付
部の方がより大きくなるように巻き付けられている。
[作用] この考案の回転センサでは、ボビンの巻付部が複数に
分割されており、磁性回転体に近い分割巻付部の方がよ
り小さい寸法となるようにそれぞれの分割巻付部が形成
されている。このため、回転センサの先端部はより小さ
な寸法になり、狭い箇所にも取付けることが可能にな
る。
さらに、この考案の回転センサでは、それぞれの分割
巻付部に巻き付けられた巻線の巻付径は、磁性回転体か
ら遠い分割巻付部の方がより大きくなるように巻き付け
られている。このため、磁性回転体から遠い分割巻付部
では、より多くの巻付数を確保することができ、出力電
圧を高めることができる。このため、たとえば、センサ
先端部は、取付部の構造上巻付径が大きくできない場合
でも、この部分には少数のコイルを巻き、取付部による
スペース上の制限の少ない磁性回転体から遠い部分には
多くの巻径にすることができるので、多くの巻数を巻く
ことができる。これにより、スペース上の問題と出力特
性が同時に解決される。
なお、このように取付上のスペースが制限されている
場合には、(A)中間の側壁を設けずにコイルを傾斜さ
せて徐々に巻径を大きくさせたり、(B)スペースの小
さい磁極子先端部にはコイルを巻かず、スペースのある
磁石の近いところのみに巻くことも考えられる。しか
し、(A)の場合には急激に巻径を大きくすると巻崩れ
が発生するので、徐々にしか巻数を増加させることがで
きない。また(B)の場合には、歯車に近い部分が最も
磁束の変化が大きく、この部分をコイルで全く検出しな
ければ、大幅に検出感度が低下するという問題がある。
[実施例] 第1図は、この考案の一実施例の概略構成を示す断面
図である。第1図を参照して、この実施例の回転センサ
11は、ケース16内に、磁石12、磁極子13、ボビン15およ
びコイル14を収納することにより構成されている。磁極
子13の先端は、ケース16から突き出るように設けられて
いる。磁極子13には、磁石12の一方の磁極が接するよう
に設けられている。ボビン15には、磁極子13を通る孔が
形成されており、この孔に磁極子13が通されている。磁
極子13の他方の端部には、フランジ部13aが形成されて
おり、このフランジ部13aがボビン15の孔のまわりに当
接している。磁極子13のまわりのボビン15には、巻付部
15aが形成されている。この巻付部15aのほぼ中央の部分
には径方向に沿って延びる分離壁15bが形成されてお
り、この分離壁15bにより、巻付部15aは、2つに分割さ
れている。巻付部15aの磁性体歯車19側の端部15cは、分
離壁15bよりも小さな寸法となるように形成されてお
り、他方の端部15dは、分離壁15bよりも大きな寸法とな
るように形成されている。コイル14は、巻付部15aに巻
線を巻き付けることにより形成されているが、分離壁15
bによって、第1のコイル部14aと第2のコイル部14bに
分割されている。第1のコイル部14aが巻き付けられて
いる分割巻付部は、第2のコイル部14bが巻き付けられ
ている巻付部よりも小さな寸法であり、巻付数が少なく
なるように巻き付けられている。第2のコイル部14b
は、より大きな寸法の巻付部であり、より多くの巻付数
となるように巻き付けられている。この実施例において
は、第2のコイル部14bは、第1のコイル部14aの1.5倍
の径となるように巻き付けられている。これによって、
第2のコイル部14bを第1のコイル部14aと同じ太さの径
にした場合に比べ、全体の巻付数を25%増加させること
ができる。
ボビン15のまわりには、回転センサ11を取付けるため
のブラケット18が設けられており、このブラケット18は
車体取付部21に取付けられている。円筒状のブラケット
18の開口部には、ボビン15の上に樹脂が充填されて、レ
ジン部20が形成されている。このレジン部20を通り、コ
イル14で発生した電圧を外部に伝達するための出力リー
ド線部17が外部に向かって延びている。
この実施例の回転センサ11では、巻付部15aの磁性体
歯車19側の分割巻付部が、小さな寸法となるように形成
されている。このため、回転センサ11の先端近傍の空間
が制限されたような狭い箇所であっても、取付けること
ができる。
さらに、寸法の大きな方の分割巻付部には、より多く
の巻付数で巻線が巻き付けられコイル部が形成されてい
る。このため、より多くの巻付数を確保することによっ
て、出力電圧を高めることができる。したがって、この
実施例の回転センサは、狭い箇所に取付可能であって、
しかも高い出力電圧を得ることのできる回転センサであ
る。
本実施例では、分離壁15bを車体取付部21とブラケッ
ト18の境界部より車体取付部側に配置しており、ボビン
の端部15a、分離壁15b、ボビンの他端15cが車体取付部
に沿って順に大きくなっている。
なお、分離壁15bをこの境界部よりブラケット18側に
配置すれば、分離壁15bより上の巻径の制限はなくな
る。
また、この実施例では、巻付部を2つに分割した例を
示したが、この考案の回転センサでは、分割される数は
2つに限定されるものではなく、3つ以上に分割されて
もよい。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案の回転センサでは、ボ
ビンの巻付部が複数に分割され、磁性回転体に近い分割
巻付部の方がより小さな寸法となるようにそれぞれの分
割巻付部が形成されている。このため、磁性回転体に近
い部分の取付空間が制限されたような取付箇所であって
も、この考案の回転センサは取付けることができる。
また分割巻付部に巻き付けられる巻線の巻付径は、磁
性回転体から遠い分割巻付部の方がより大きくなるよう
に巻き付けられている。このため、より多くの巻付数を
確保することができ、出力電圧を高めることができる。
このように、この考案の回転センサは、回転センサが
取付けられる部分によって制限されるスペースを有効に
使い、コイルの巻付数を増大させることができるので、
センサ出力電圧を増大させることができ、自動車用回転
センサなどのように外部からノイズを受けやすいセンサ
においても、高いS/N比を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例の概略構成を示す断面図
である。 第2図は、従来の回転センサの一例の概略構成を示す断
面図である。 図において、11は回転センサ、12は磁石、13は磁極子、
13aはフランジ部、14はコイル、14aは第1のコイル部、
14bは第2のコイル部、15はボビン、15aは巻付部、15b
は分離壁、15cは巻付部の磁性体歯車に近い側の端部、1
5dは巻付部の磁性体歯車に遠い側の端部、16はケース、
17は出力リード線部、18はブラケット、19は磁性体歯
車、20はレジン部、21は車体取付部を示す。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁石と、 前記磁石の一方の磁極側に設けられ、かつ凹凸の形成さ
    れた磁性回転体の外周部に先端部が近接するように配置
    され、磁性回転体が回転して外周部に形成された前記凹
    凸が交互に近接することにより磁束量の変化を生じる磁
    極子と、 前記磁極子を通す孔が形成されており、この孔に前記磁
    極子を通すことにより、前記磁極子の周囲に設けられ、
    かつ巻線を巻付けるための巻付部が形成されたボビン
    と、 前記ボビンの巻付部に巻線を巻付けることにより形成さ
    れ、前記磁極子の磁束量の変化に応じた交流出力を発生
    するためのコイルとを備え、 前記ボビンの巻付部は複数に分割され、前記磁性回転体
    に近いボビンの先端部の外径寸法が他方の外径寸法に比
    べ小さくなるようにそれぞれの分割巻付部が形成されて
    おり、それぞれの分割巻付部には巻線が巻付けられてお
    り、巻付径は磁性回転体から遠く、前記磁石に近い分割
    巻付部の方がより大きくなるように巻付けられている、
    電磁式回転センサ。
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