JP2549421Y2 - 回転センサ - Google Patents

回転センサ

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JP2549421Y2
JP2549421Y2 JP396492U JP396492U JP2549421Y2 JP 2549421 Y2 JP2549421 Y2 JP 2549421Y2 JP 396492 U JP396492 U JP 396492U JP 396492 U JP396492 U JP 396492U JP 2549421 Y2 JP2549421 Y2 JP 2549421Y2
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英敏 斉藤
昌宏 粂
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車等の車輪の回
転速度を検出する回転センサに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輪の回転速度を検出する回
転センサは、電磁発電方式、磁気抵抗素子あるいはホー
ル素子を用いた方式のものなど種々の形式のものがある
が、いずれの方式の場合であれ一般にセンサ本体と歯車
状のセンサロータを組合せて成り、回転軸に取付けられ
たセンサロータが回転することによって磁束密度の変化
を生じさせこれをセンサ本体で電気信号として検出し回
転速度を検出する。
【0003】上記回転センサを車輪の回転軸を支持する
ベアリング部に一体化した構成のものが既に提案されて
いる(例えばSAE論文No.880325号)。この
一体化構造の回転センサは、センサ先端部やセンサロー
タがベアリングカバー等の内部に納められている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述した一体化構造の
回転センサは、ベアリングカバー内で回転軸にセンサロ
ータを直接取り付け、ベアリングカバーのこれに対応す
る周辺位置にセンサ本体を取り付けているため取付けが
容易で、センサとしての信頼性に富むなどの利点がある
が、反面ではベアリングカバー周辺やセンサ周辺の気密
性が低下すると、センサの性能だけでなくベアリングと
しての性能も低下するという問題がある。
【0005】このため、これらの部分には信頼性に富む
高いシール性が要求されるが、ベアリングカバーやセン
サハウジングの種々の形状から、その接合部でのシール
が十分でなく、シール性を高めようとする溶接等による
加工工程が増加し、コストが上昇するため、安価でシー
ル性の高いものが得られないという問題が生じていた。
【0006】この考案は、上述した従来の回転センサに
伴なう種々の問題に留意して、回転センサの構成をでき
るだけシンプルなものとし、接合部の接合を容易な方法
でできる加工方法で高いシール性を低コストで実現し得
る回転センサを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
としてこの考案は、車輌の車輪の回転軸に取付けたセン
サロータと、回転軸の支持用ベアリングを封止するベア
リングカバーの上記センサロータに対応する位置に固定
保持され、センサロータの回転により磁束密度を変化さ
せこの変化を電気信号として検出する検出部を有するセ
ンサ本体とから成り、予めそれぞれ別体として形成され
るベアリングカバーと検出部を内蔵するハウジングを、
それぞれの開口部を合せその接合部周辺を全周に亘って
接合することによって直接接合し、かつハウジングの接
合部他端のつば部を有する開口周辺を樹脂部材で成形
し、この樹脂部材がハウジングの上端部周辺のみをおお
い、ハウジング下端は露出するように形成した回転セン
サの構成としたのである。
【0008】上記構成の回転センサにおいて、前記ハウ
ジングが上端開口部のつば部に1ケ所以上の非円弧部を
有するように構成するのが好ましい。
【0009】
【作用】上記のように構成したこの考案による回転セン
サは、回転速度を検出する作用としては従来と同様に作
動する。センサロータが回転すると歯車状の歯形の影響
で磁束密度が変化し、検知部でその変化に対応した電気
信号が検出され、これを外部に送り出して回転速度が測
定される。
【0010】かかる構成の回転センサは、ベアリングカ
バーとセンサハウジングがそれぞれ別体で形成されてい
るから製作が容易で、組立加工もハウジング端部の開口
をベアリングカバーの開口部に圧入して接合部を全周接
合するだけであるから極めて容易に行なえる。
【0011】センサハウジングの開口つば部を外周から
覆うように樹脂成形されているので、このつば部がクサ
ビ効果により水等の進入を防止するため高いシール性を
得ることができる。さらにこの樹脂成形部がハウジング
の上端部周辺のみを覆い、ハウジングの下端の円筒部が
露出しているので金型成形性が良くコストを低減するこ
とも可能である。
【0012】
【実施例】以下この考案の回転センサの実施例について
図面を参照して説明する。
【0013】図1は実施例の回転センサの概略構成図で
ある。
【0014】回転センサ1は、ベアリング部2の端を封
止するベアリングカバー3に取付けられており、センサ
ハウジング4内に内蔵した磁石5、磁極子6(ポールピ
ース)、コイル7、ボビン8等から成る検出部の端子9
にケーブル10を接続し、その外周の所要部分を樹脂成
形によりモールドするモールド封止部11で囲まれた電
磁発電方式のセンサ本体と、これに対応して回転軸Xに
取り付けられたセンサロータ12とから成る。
【0015】センサハウジング4は、ベアリングカバー
3と別部品として予め所要の形状に形成され、図示のよ
うにベアリングカバー3の所定位置に接合されている。
この実施例では、ベアリングカバー3に開口部3aを設
け、センサハウジング4は上記開口部3aと同形の開口
部を有し、両開口部はロー付けによって全周が接合され
ている。そして、この開口部から磁極子6がベアリング
カバー3内へ突入し、磁極子6の先端はセンサロータ1
2とある一定の隙間を持つように位置決めされている。
【0016】センサハウジング4の他端の開口部4a
は、樹脂部材11で囲まれており、この樹脂部材11は
センサハウジング4の上端部周辺のみをおおい、ベアリ
ングカバー3に近い下端部4b周辺の円筒部は露出して
いる。
【0017】上記樹脂部材11の成形は、ハウジング4
内に磁石5〜端子9までの機能部品を収納し、ケーブル
10を取り付けた後に行なう。その際、成形金型により
ハウジング下端の円筒部4bを容易にかつ確実に絞め込
むことができるので樹脂部材11が金型から漏れ出るこ
とがなく、従ってバリ等が発生しない。
【0018】図2の(a)、(b)はセンサハウジング
4を上方開口部4a側から見た図で、(a)はつば部の
一部に面取り4cをした場合、(b)は凹部4dを設け
た場合を示す。このような加工形状とすることによって
つば部が一様な円弧形状とならないようにし非円弧形状
として樹脂部材11の回転ずれを防止するようにしてい
る。つば部材自体は、樹脂部に食い込むクサビ効果によ
る防水性の向上の働きをするとともに樹脂部材11の抜
け方向のずれを抑えている。
【0019】以上のように構成した実施例の回転センサ
は、回転軸Xの回転によりセンサロータ12が回転する
と、その歯車状の歯形の影響により磁束密度が変化し、
コイル7に発生する出力電圧に回転速度に比例した変化
が生じる。この出力電圧の変化による信号は、端子9を
経由してケーブル10を通じて外部に取り出され、回転
速度が検出される。
【0020】上記実施例では、ベアリングカバーとセン
サハウジングが別体で形成されているので複雑な形状を
もつこれらの部品が容易に加工できる。ベアリングカバ
ーとセンサハウジングの開口部が全周にわたって直接接
合されており、かつ、センサハウジングの他端開口部
が、樹脂部材により、外周からおおうように封止されて
いるので、高いシール性を有している。樹脂封止部材
が、センサハウジングの上端部周辺のみをおおい、ハウ
ジング下端の円筒部が露出しているので樹脂成形金型が
この円筒部を外周より押え込むことにより成形時の樹脂
漏れを容易にかつ確実に防止する。従って、樹脂成形部
にバリ等が生じにくく、加工性が向上する。センサハウ
ジングの上端開口部につば状の広がりを持ち、このつば
部に非円弧部が形成されているので、樹脂成形部がこの
部分にかん合し円周方向の回転や軸方向への抜けなどの
ズレが防止できる。従って、樹脂部材とハウジングの接
合が維持でき、シール性の信頼性が向上するなど種々の
利点が得られる。
【0021】
【効果】以上詳細に説明したように、この考案の回転セ
ンサはセンサロータをベアリングカバー内の回転軸に取
付け、ベアリングカバーとセンサハウジングとをそれぞ
れ所望形状に予め別体として形成したものを両者の開口
部を合せてその接合部を直接接合すると共にセンサハウ
ジングの他端一部を樹脂部材でモールドしてセンサハウ
ジングを封止したから、加工が容易で完全な信頼性の高
いシール性が低コストで得られるなどの利点があり、自
動車の車輪の回転速度を検出するセンサとして使用する
と効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の回転センサの断面図
【図2】つば部の拡大断面図
【符号の説明】
1 回転センサ 2 ベアリング 3 ベアリングカバー 3a 開口部 4 センサハウジング 4a 上方開口部 4b 下端部 5 磁石 6 磁極子 7 コイル 8 ボビン 9 端子 10 ケーブル 11 モールド封止部 12 センサロータ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌の車輪の回転軸に取付けたセンサロ
    ータと、回転軸の支持用ベアリングを封止するベアリン
    グカバーの上記センサロータに対応する位置に固定保持
    され、センサロータの回転により磁束密度を変化させこ
    の変化を電気信号として検出する検出部を有するセンサ
    本体とから成り、予めそれぞれ別体として形成されるベ
    アリングカバーと検出部を内蔵するハウジングを、それ
    ぞれの開口部を合せその接合部周辺を全周に亘って接合
    することによって直接接合し、かつハウジングの接合部
    他端に位置し外周に広がるつば部を有する開口周辺を樹
    脂部材で成形し、この樹脂部材がハウジングの上端部周
    辺のみをおおい、ハウジング下端は露出するように形成
    したことを特徴とする回転センサ。
  2. 【請求項2】 前記ハウジング上端開口部のつば部に1
    ケ所以上の非円弧部を有することを特徴とする請求項1
    に記載の回転センサ。
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