JPH07280823A - 回転速度検出器 - Google Patents

回転速度検出器

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JPH07280823A
JPH07280823A JP6859294A JP6859294A JPH07280823A JP H07280823 A JPH07280823 A JP H07280823A JP 6859294 A JP6859294 A JP 6859294A JP 6859294 A JP6859294 A JP 6859294A JP H07280823 A JPH07280823 A JP H07280823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
pole piece
sensing rotor
recess
speed detector
Prior art date
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Pending
Application number
JP6859294A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Yabutani
博美 藪谷
Yoshiaki Kurokawa
佳昭 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP6859294A priority Critical patent/JPH07280823A/ja
Publication of JPH07280823A publication Critical patent/JPH07280823A/ja
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で検出範囲が広く、絶縁の信頼性にも優
れている回転速度検出器の提供。 【構成】 センシングロータに近接する非磁性体の有底
筒状のハウジング6の底壁に、その壁の一部の肉厚を薄
くする凹部11を形成し、ポールピース2の先端をその
凹部に入れる。これにより、ポールピース2が磁束結合
を生じるセンシングロータに近づき、コイル3の出力電
圧が大きくなって低速回転も検出可能となる。また、ポ
ールピース2をハウジングから露出させないので、絶縁
の信頼性が高まり、かつシール工程が省かれてコストが
低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車輪、エンジ
ンのクランクシャフトなどの回転速度を検出するための
検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】回転体の回転速度や回転数の検知に用い
られる回転検出器には、電磁発電方式のもの、磁気抵抗
素子やホール素子を用いたものなど種々のタイプのもの
がある。
【0003】図4は、その中で最も多用されている電磁
発電式の検出器を示している。この検出器10は、セン
サ素子を構成する磁石1、磁石の磁束を通すポールピー
ス(鉄芯2)、ボビンに巻いてポールピースの外周に嵌
めたコイル3及びヨーク4を樹脂5で一体化し、これを
非磁性体のハウジング6に収納してハウジングの後部
を、コイル端子に接続した出力線7の端末部を含めて射
出成形の外部樹脂8で封止している。
【0004】歯車のセンシングロータ9との間に磁束結
合を生じるポールピース2は、図5に示すようにハウジ
ング6の底壁に孔をあけ、先端の検知面をその孔から外
部に突出させることもあるが、絶縁性の維持の観点から
高度の防水性能が要求されるこの種の検出器において
は、図5の構造にするとポールピースとハウジング底壁
の孔との界面の封止工程が必要になり、コストアップに
つながることから、封止工程が不要な図4の構造が注目
されている。この図に示されるようなカップ状のハウジ
ング6は、従来、切削加工したものや鋳造したものなど
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4の構造は、エアー
ギャップの大きさS1 が図5のそれと同一であると考え
た場合、ポールピース2の検知面からセンシングロータ
9までの距離(検出距離)が、ハウジング6の底壁肉厚
相当分図5の構造よりも大きくなるので、センシングロ
ータとポールピース間の磁束結合量が減少して出力が低
下する。
【0006】なお、この出力低下は、コイル3の巻き数
増加やセンシングロータ9のサイズアップで補うことが
できる。しかし、この方法を採ると検出器の肥大化、セ
ンシングロータの大型化等を招く。
【0007】そこで、検出の下限を大きくして可能検出
範囲を狭めると云ったことも行われているが、低速回転
域の検出能力を犠牲にするこの方法は、低速回転の検出
が不可欠のトラクションコントロールシステム等のセン
サとしては利用できない。
【0008】そこで、本発明は、図4の密閉型構造の特
長を生かしながらこの構造の弱点である出力低下を抑
え、コスト的に有利で絶縁の信頼性が高く、用途も広い
回転速度検出器を実現することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明においては、図4に示すような構造のハウジ
ングの底壁に、その壁の一部の肉厚を薄くする凹部を形
成し、センサ素子の前記検知面をその凹部に入れる構成
にした。
【0010】なお、非磁性体のハウジングはステンレス
の深絞り品、樹脂の成形品のどちらかが通常用いられる
が、前者のステンレス深絞り品については、凹部加工後
に焼鈍し処理を施したものが好ましい。
【0011】
【作用】センサ素子の検知面、例えばポールピースの先
端をハウジング底壁に設けた凹部に入れると、図2に示
す検出距離Sが凹部の深さ相当分縮まる。電磁発電式回
転検出器の場合、その出力VPPは下式で表わされ、Sの
2乗に反比例する。 VPP∝A/S2 (A:定数) 従って、本発明によれば、図4の従来の出力線付き密閉
型検出器に比べてその出力が向上する。
【0012】また、本発明の構造にすると、磁石と内部
コイルがセンシングロータに近づくため出力が更に高ま
る。図4の従来構造と比べた場合の出力アップ率は約3
0〜60%になる。これについての詳しいデータは、実
施例の項において示す。
【0013】なお、ステンレス製のハウジングに設ける
凹部は深絞り時にプレス加工して設けるとよい。この際
の加工硬化によりハウジングが磁性を帯びて透磁率が高
まるので、更なる出力アップが期待できる。凹部加工後
の焼き鈍し処理は、加工硬化で薄肉化した部分が脆くな
るがその脆弱化の解消に役立つ。
【0014】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。本図は、本発
明を電磁発電方式の回転検出器に適用した例を示してい
る。
【0015】検出器10の構成要素は、図4で述べたも
のと同じであるので、同一符号を付して再説明を省く。
【0016】この検出器10は、非磁性のステンレス又
は樹脂から成るハウジング6の底壁中央に内面を凹ませ
る凹部11を形成し、ポールピース2の先端をその凹部
11に入れた点が図4の検出器と異なっている。
【0017】この凹部11の設置により、ポールピース
2とセンシングロータ9間の検出距離S(図2参照)が
従来(=S1 +S2 )よりも小さくなっている。また、
磁石1とコイル3も凹部11の深さ相当分センシングロ
ータ9に近づいている。
【0018】ここで、車両において設定される図2のエ
アーギャップS1 は約0.3〜1.2mm、金属製ハウジ
ング6の底壁肉厚S2 は約0.4〜0.5mmである。そ
こで、今、S1 を1mm、S2 を0.5mmに設定したとし
て図4の構造と図1の構造における出力の違いを比較す
る。この出力は、図5のポールピース露出構造の出力を
1とした割合で示す。
【0019】図4の構造の場合、先の述べた出力の計算
式から、 VPP=1/1.52 ≒0.31 一方、図1の構造では薄肉化した部分の底壁肉厚を0.
2mmとすると、 VPP=1/1.22 ≒0.69 この差に加えて、磁石と内部コイルがセンシングロータ
に近づくことによる出力アップがあるため、図4の構造
に比べると概略30〜60%の出力アップが見込める。
【0020】図3は、S1 とセンシングロータの回転速
度(周波数)を変化させたときの出力データであり、上
の計算の正しさを裏付けるものである。
【0021】なお、ハウジング6の底壁を図のように検
出部のみ薄くして検出部以外の肉厚を厚いままにしてお
くと、車の足回りで起こる飛石等の衝突があっても検出
器が破損し難い。図6はハウジング先端の変形例を示す
もので、ハウジングの底壁部は任意の形状に設計し得
る。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、密
閉型回転検出器の特長(防水性の良さによる高い絶縁
性)を生かしながら、この検出器の弱点である出力低下
を抑制して検出器の肥大化、ロータの大型化を招かずに
低速回転の検出も行えるようにしたので、広域回転の検
出が要求されるセンサ、例えばアンチロックとトラクシ
ョンコントロールの双方に利用するセンサとしての使用
が可能になる。
【0023】従来は、このようなセンサは、図5の構造
にせざるを得ず、先端のシール工程のためにコストアッ
プが避けられなかったが、本発明によれば、このコスト
アップの問題を解決し、併せて、高信頼性の封止による
絶縁性の向上も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転検出器の一例を示す断面図
【図2】作用の説明図
【図3】検出距離と回転速度と出力の関係をグラフ化し
て示す図
【図4】従来の検出器(密閉型)の断面図
【図5】従来の検出器(ポールピース露出型)の断面図
【図6】ハウジングの変形例を示す断面図
【符号の説明】
1 磁石 2 ポールピース 3 コイル 4 ヨーク 5 樹脂 6 ハウジング 7 出力線 8 外部樹脂 9 センシングロータ 10 検出器 11 凹部 S1 エアーギャップ S2 ハウジングの底壁肉厚 S 検出距離

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性体の有底筒状のハウジング内に、
    そのハウジングの底壁を透して検知面と歯車のセンシン
    グロータとの間で磁束結合を生じるセンサ素子を収納
    し、このセンサ素子のコイルからセンシングロータの回
    転に応じた電圧を取出す回転速度検出器において、セン
    シングロータに近接させる前記ハウジングの底壁に、そ
    の壁の一部の肉厚を薄くする凹部を形成し、センサ素子
    の前記検知面をその凹部に入れてセンシングロータに近
    づけたことを特徴とする回転速度検出器。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングがステンレス製の深絞り
    品であり、かつ、前記凹部の加工後に焼き鈍し処理され
    ている請求項1記載の回転速度検出器。
JP6859294A 1994-04-06 1994-04-06 回転速度検出器 Pending JPH07280823A (ja)

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