JPH04113390U - 配管取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】配管を所望の位置に正確に設定することができ
るように、配管を調整設定可能に支持する配管取付構造
を得る。 【構成】配管５を位置調整部材７を介して配管支持材４
に支持させるようにし、配管支持材４の長穴４ｈとこれ
に交差する方向の位置調整部材７の長穴７ｈとを通して
取付ボルトナット８で上下左右方向に位置調整設定可能
に固定した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、配管を所望の位置に容易に設定するすることができるように調整 可能に配管を支持する配管取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の配管取付構造は、構造物に取り付けられた配管支持材に、配管をＵボル トナットにより締着して支持させるようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の配管取付構造は上記のようであるが、例えば、スプリンクラーヘッド１ （図１（Ａ）参照）を天井パネル２の所定位置高さに設定するためには、配管の 形状を現図等で正確に形成することは勿論、配管支持材４の形状位置等を正確に 設定して取り付ける必要がある。若しスプリンクラーヘッド１の位置が不具合で あった場合は、ガス切断や溶接等をして修正しなければならないが、ぎ装工事中 に火気を使用するのは非常に不具合であるというような課題があった。

【０００４】 この考案は上記課題を解消するためになされたもので、配管を所望の位置に容 易に設定するすることができるように調整可能に配管を支持する配管取付構造を 得ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案に係る配管取付構造は、ボルト締着位置を調整可能とする長穴があけ られた配管支持材と、この配管支持材の長穴の方向に交差する方向にボルト締着 位置を調整可能とする長穴があけられた位置調整部材と、この位置調整部材に前 記配管を固着する配管固着手段と、前記位置調整部材を前記配管支持材に前記両 長穴を通して締着して固定する調整ボルトナットとからなるものである。

【０００６】

【作用】

この考案における位置調整部材を配管支持材に固定する調整ボルトナットは、 配管支持材の長穴と位置調整部材の長穴とを通して締結するので、締結位置を、 配管支持材の長穴の長さの範囲、かつ、これに交差する位置調整部材の長穴の長 さの範囲という２次元の範囲で、締結位置を調整設定することが可能となる。こ の締結位置を調整設定することにより、配管の配管支持材に対する位置と方向が 調整設定され、配管を所望の位置に容易に調整設定することができる。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案の一実施例を図について説明する。図１（Ａ）に示すように、 配管５の先端部にスプリンクラーヘッド１が装着される。室内の美観等のため、 スプリンクラーヘッド１は天井パネル２の所定の位置及び高さ（図の上下）に配 設しなければならない。そのため、配管５は現図等により所定の形状に正確に形 成され、配管支持材４の寸法や甲板３に対する取付位置等も正確に決定されて施 工される。さらに、配管５は短アングル材のような位置調整部材７を介して配管 支持材４に取り付けられる。図１（Ｂ）及び（Ｃ）に示すように、配管支持材４ には上下方向に長い長穴４ｈがあけられており、位置調整部材７の一辺には左右 方向に長い長穴７ｈがあけられている。この配管支持材４の長穴４ｈと位置調整 部材７の長穴７ｈとを通して調整ボルトナット８を入れて締着することにより位 置調整部材７を配管支持材４に固定する。位置調整部材７の他辺にはＵボルト用 の穴があけられており、Ｕボルトナット６により配管５が位置調整部材７に固定 される。なお、調整ボルトナット８により位置調整部材７を配管支持材４に固定 した後、固定位置がずれないようにドリルで穴をあけてタッピングスクリュー９ を打ち込んで固定してもよい。

【０００８】 次に、作用について説明する。前述のように、配管５の形状や取付構造の形状 位置寸法等は正確に作成されるが、それでもスプリンクラーヘッド１の位置を正 確に設定することは難しい。そこで、調整ボルトナット８により位置調整部材７ を配管支持材４に締着固定するとき、配管支持材４の長穴４ｈを利用して、長穴 ４ｈの長さ方向である上下方向に位置を調整設定することにより、スプリンクラ ーヘッド１の高さ位置を調整設定する。また、位置調整部材７の長穴７ｈを利用 して、長穴７ｈの長さ方向である左右方向に位置を調整設定することにより、ス プリンクラーヘッド１の左右位置（図１（Ａ）では紙面に直角方向）を調整設定 する。このようにして、スプリンクラーヘッド１の位置及び高さを所定位置に容 易に調整設定することができる。

【０００９】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば、調整ボルトを配管支持材の長穴と位置調整 部材の長穴とを通して締着するようにしたので、長穴の長さ範囲に２次元の取付 自由度が得られ、配管を所望の位置に容易に調整設定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例による配管取付構造を示
し、（Ａ）は側面図、（Ｂ）は要部斜視図、（Ｃ）は要
部正面図である。

【符号の説明】

１：スプリンクラーヘッド、 ２：天井パネル、
３：甲板、 ４：配管支持材、 ４ｈ：長穴、
５：配管、 ６：Ｕボルトナット、 ７：位置調整部材、 ７
ｈ：長穴、 ８：調整ボルトナット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所望の位置に設定するように配管を調整
   可能に支持する配管取付構造であって、ボルト締着位置
   を調整可能とする長穴があけられた配管支持材と、この
   配管支持材の長穴の方向に交差する方向にボルト締着位
   置を調整可能とする長穴があけられた位置調整部材と、
   この位置調整部材に前記配管を固着する配管固着手段
   と、前記位置調整部材を前記配管支持材に前記両長穴を
   通して締着して固定する調整ボルトナットとからなるこ
   とを特徴とする配管取付構造。