JPH0377296B2 - - Google Patents

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JPH0377296B2
JPH0377296B2 JP60279267A JP27926785A JPH0377296B2 JP H0377296 B2 JPH0377296 B2 JP H0377296B2 JP 60279267 A JP60279267 A JP 60279267A JP 27926785 A JP27926785 A JP 27926785A JP H0377296 B2 JPH0377296 B2 JP H0377296B2
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JP
Japan
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weft
error
cutter
yarn
loom
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JP60279267A
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JPS62141158A (ja
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Kazunori Terasaki
Munechika Yamago
Kimio Ichikawa
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
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Publication date
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Priority to JP27926785A priority Critical patent/JPS62141158A/ja
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、空気、水等の流体を用いて緯糸を経
糸開口、即ち杼口内に緯入れするエアジエツトル
ーム、ウオータージエツトルーム等のような無杼
織機に関し、特にかかる無杼織機における緯糸の
処理方法に関するものである。
[従来の技術] 製織作業の高速化を図るために、近年、測長し
た緯糸をメインノズルにより、上下経糸間に形成
された杼口に緯入れするエアジエツトルーム、ウ
オータージエツトルーム等が盛んに使用されてい
る。このような無杼織機では、高製織速度である
ため織機の停止による生産性低下への影響が従来
の有杼織機よりも著しく大きい。従つて、ジエツ
トルームにおいては、停台時間はできるだけ短い
ことが望ましい。一方、ジエツトルームにおいて
は、従来の有杼織機と異なり、杼を用いることな
く緯糸を空気又は水のような流体によつて杼口を
飛走させているので、有杼織機に比べ緯入れミス
が生じ易い。即ち、メインノズルから緯糸が供給
されない、いわゆる緯糸供給ミスを生じたり、メ
インノズルから緯糸が供給されたがメインノズル
の反対側の耳糸まで達しない、いわゆる搬送ミス
を生じ易い。
また、高速度で運動しているジエツトルームに
おいては、緯入れミスを発見した直後に織機の駆
動を停止したとしても、急激な制動により大きな
負荷が織機の各部にかかつて破損することを防止
するために、緯入れミス検出後、約1サイクル程
度慣性作動した後に機台が停止するようタイミン
グが選定されている。そのため、従来、緯入れミ
ス信号によりジエツトルームが停止した場合に
は、停台する前にその次の緯入れサイクルに入つ
てしまつている。従つて、機台を運転して、その
緯入れミスの発生した緯糸のみならず、緯入れミ
ス後のサイクルにおいて緯入れされた緯糸をも除
去する必要がある。ところが緯入れミス直後に緯
入れされた緯糸は通常の緯糸と同様に筬打ちされ
た織布にしつかりと把持されているので、容易に
除去できず、その除去作業が極めて煩雑である。
また、織成作業中に経糸(耳糸を含む)が切断
したり、人為操作によつて織機のスイツチが切ら
れたりすると、前述した理由と同様の理由により
織機は慣性で1サイクル程度作動した後に停止す
る。また、織布に織段等の欠点が生じることを防
止するために、この慣性運動中に緯入れされた緯
糸を除去しようとしても、前述と同様の理由によ
り、その除去が容易でない。
そこで、例えば特開昭59−21757号公報に開示
されているように、上述のようにジエツトルーム
が停止した際のミス緯糸の除去を自動化すべく、
メインノズルの反対側に配設された検出器からの
停止信号によりジエツトルームを開口状態で停止
して、停台直前に緯入れされた緯糸を自由な状態
とすると共に、誘導板を緯糸の飛走経路に挿入し
て緯入れミス後の緯糸が上下経糸間を飛走するの
を阻止し、次に押出し開始信号によりジエツトル
ームに設けた押出し部材を前記緯糸と織布との間
に自動的に挿入して該緯糸を織布から引き離し、
引き離した緯糸をサクシヨンノズル等により吸引
除去する緯糸処理方法が提案されている。この処
理方法により、例えば、緯入れミス後のサイク
ル、即ち停台直前のサイクルにおいて緯入れされ
た緯糸を先ず除去し、次いでそのサイクルの前に
緯入れされた緯入れミスを発生した緯糸を同じく
除去して、ジエツトルームの停止時の緯糸処理を
自動的に行うことができる。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上述した従来の処理方法は、緯入れさ
れた緯糸を緯入れ終了毎にメインノズル側の織端
と該メインノズルの間において切断するカツター
の作動ミスを全く考慮していないので、カツター
の作動ミスによりミス緯糸がU字状に経糸間に挿
入されてしまつた場合には、その処理を自動的に
行うことはできない。即ち、第6図aから諒解さ
れるように、カツターミスの発生により次ピツク
が緯入れされた時に、次ピツクの緯糸BはU字状
に上下経糸間に入り緯入れミスとなるが、この緯
糸Bを従来の処理方法に従つて説明しようとした
場合、緯糸BはカツターミスのためC点で前ピツ
クの緯糸Aから切断されていないので、しかも緯
糸A及びBは経糸中にしつかり織り込まれている
ので、C点での結合を人為的に切断するか或は別
の装置を設けて切断するかしない限り、処理を完
了することはできない。
従つて、無杼織機において、カツターミスの場
合も緯糸処理を自動的に行うことのできる方法が
望まれており、本発明はそのような緯糸処理方法
を提供することを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段及び作用] この目的から、本発明の緯糸処理方法は、カツ
ターミスにより生じた緯入れミスの緯糸を除去す
る無杼織機において、前記緯入れミスの検出信号
発生から機台が停止するまでの緯入れを阻止し、
緯入れミスした緯糸を除去した後、機台を逆転し
て前記緯入れミス直前に正常に緯入れされた緯糸
の織成状態を解除し、同緯糸を経糸開口外へ除去
することを特徴とするものである。
カツターミスが起こると、その後のピツクの緯
糸はU字状になつて経糸間に挿入される。この状
態がカツターミス検出器により検出されると、該
検出器がカツターミスの発生を知らせる信号と制
御装置に送信する。制御装置はこの信号を受信す
ると、機台の関連した各部を上述したステツプで
作動させるように制御する。このようにして、カ
ツターミスの場合も緯糸処理を自動的に行うこと
ができる。
[実施例] 次に、本発明の好適な実施例について添付図面
を参照して詳細に説明するが、図中、同一符号は
同一又は対応部分を示すものとする。
第1図は本発明による緯糸処理方法を実施する
緯入れ機構の平面を一部断面で示すもので、この
緯入れ機構の大部分は前述した特開昭59−21757
号公報に開示された装置を使用することができ
る。第1図において、緯糸4は、チーズ1からテ
ンサー2を経てフイードローラ3により引き出さ
れ、エアノズル5によりプールパイプ6内に貯留
される。測長ドラム10は周知のようにクランク
シヤフト(図示せず)に連動されていると共に、
フイードローラ3を摩擦駆動するようになつてお
り、クランクシヤフトの回転に応じて所定長の緯
糸4がフイードローラ3により測長され、エアノ
ズル5に供給される。プールパイプ6はその一端
に軸方向のスリツト7を有しており、プールパイ
プ6内に貯留した緯糸4をそのスリツト7から取
り出し可能である。尚、上述のフイードローラと
プールパイプとを組み合わせた測長貯留機構の代
わりに、例えば特開昭57−10946号公報や特開昭
56−58028号公報に開示されているように、測長
ドラムの周面に緯糸を巻き付け、該測長ドラムか
らの解舒を制御するようにした測長貯留機構を用
いてもよい。
プールパイプ6及びメインノズル9間にグリツ
パ8が設けられ、プールパイプ6からメインノズ
ル9への緯糸4の供給を制御している。メインノ
ズル9は、クランクシヤフト(図示せず)の回転
に同期して圧縮空気を噴射し、上下経糸11間に
形成された杼口へ緯糸4を緯入れし、そして筬1
2により筬打ちする。
メインノズル9の反対側の耳糸近傍に、緯糸4
が確実に緯入れされたか否かを検出する光電式、
機械式又は流体式等の適宜な形式の検出器13,
14が設けられ、例えば特公昭54−21475号公報
記載の方法に従いメインノズル9から緯糸4が確
実に供給されたか否かを検出する。また、緯入れ
側の織端近傍には、カツターミス検出器80とし
て、例えば、該織端における緯糸パターンを検出
するイメージセンサ等からなる織前検出装置、或
はカツターミスのため緯糸がU字状に緯入れされ
ることに由来する緯糸の張力増大を検出する糸張
力検出装置が配設されている。これ等の検出器1
3,14,80はいずれも例えばマイクロコンピ
ユータでよい制御装置81に電気的に接続されて
おり、該制御装置81により、カツターミスを含
む緯入れミスが発生した場合の処理を行うための
各部の制御を機台のクランク角度に同期して実行
可能である。尚、カツターミス検出器80を織前
検出装置とした場合、緯入れ方向に移動させて緯
入れミス状態を検出するようにしてもよく、ま
た、糸張力検出装置とした場合は、後述の引取り
手段15或は副引取り手段22,23の近傍に配
置することが好ましい。
メインノズル9と耳糸との間に、圧縮空気の作
用により吸引力を生ぜしめるエゼクタタイプのサ
クシヨンノズル15が設けられており、該サクシ
ヨンノズル15が後述するように緯糸を引き取る
引取り手段、即ち緯糸除去装置として作用してい
る。また、該サクシヨンノズル15にはエアシリ
ンダ又は電磁ソレノイド等の適宜な往復動部材1
6が連結されていて、往復動部材16の作動によ
りサクシヨンノズル15の先端が、メインノズル
9から射出される緯糸の経路から離れた位置及び
緯糸経路近傍の位置間を移動可能である。
サクシヨンノズル15の先端には誘導板17が
止着されており、サクシヨンノズル15が後退し
た時には、誘導板17が緯糸の経路から外れてお
り、また、サクシヨンノズル15が前進すると誘
導板17が緯糸経路に交差するようになつてい
る。サクシヨンノズル15の後端には、蛇腹式の
伸縮継手19が連結され、該サクシヨンノズル1
5の移動が円滑に行えるようにしている。尚、前
記サクシヨンノズル15及びそれに一体的に取り
付けられた誘導板17は織機の前後方向に運動す
るものに限られず、例えば上下方向に回動する形
式のものであつてもよい。
18はサクシヨンノズル15内への空気流の噴
出を制御するバルブである。メインノズル9とグ
リツパ8との間に電磁ソレノイド20又はエアシ
リンダ(図示せず)等によつて開閉制御される補
助グリツパ21が設けられている。73は光電
式、機械式又は流体式のフイーラである。
サクシヨンノズル15と耳糸との間に、サクシ
ヨンノズル15と共に引取り手段、即ち緯糸除去
装置を構成する1対のローラ22,23が設けら
れている。第2図に示すように、駆動ローラ22
はフレームに取着したブラケツト24に回転可能
に支承され、駆動モータ(図示せず)から歯車2
5,26及び駆動軸27を介して駆動される。ロ
ーラ23はブラケツト28に回転可能に支承され
ており、該ブラケツト28に止着された軸29は
電磁ソレノイド30又は流体圧シリンダに連結さ
れており、該電磁ソレノイド30により軸29は
ガイド31に沿つて移動し、これによりローラ2
3は駆動ローラに押圧された位置と離れた位置と
を選択的に取ることができる。32は振れ止めで
ある。
前述したフイードローラ3は、第1図に示すよ
うにピン33の回りに回動可能に支承されたアー
ム34の先端に回転可能に支承されている。アー
ム34のフイードローラ3支承端と反対側の端部
にはスプリング35を張架して、常時エアシリン
ダ36のピストン又は電磁ソレノイドのアーマチ
ユアの先端にアーム34が当接するように付勢す
る。従つて、スプリング35及びエアシリンダ3
6の作用により、フイードローラ3は測長ドラム
10に押圧され摩擦駆動される状態及び測長ドラ
ム10から引き離され測長ドラム10により駆動
されない状態をとることができる。37は、測長
ドラム10から引き離されたフイードローラ3に
摩擦接触して制動するためのブレーキシユーであ
る。
機台には緯糸切断用カツター装置38が設けら
れている。第3図に示すように、この緯糸切断用
カツター装置38においては、クランクシヤフト
に連動して回転する軸39にカム40が止着され
ている。また、レバー43は軸42回りに回動可
能であり、該レバー43に支承されたカムフオロ
アー41がスプリング44によりカム40に押圧
されている。該カム40によりレバー43を揺動
して可動刃47をピン49回りに回動する。而し
て、定常運転時には第3図に示すように、固定刃
46と可動刃47により、ガイド50の把持凹部
51に保持された緯糸を切断する。一方、停止信
号が発信されると電磁ソレノイド52のアーマチ
ユアが後退し、ピン53によりアーマチユアに連
結した切断阻止部材48がピン回りに時計方向に
回動する。そのため、切断阻止部材48とL字形
に形成された阻止ガイド54とが嵌合し、緯糸は
凹部51に保持されず、可動刃47と固定刃46
との間で切断されない。
次に、押出し手段の構成を第4図を参照して説
明する。織機の織幅より長い梁部材55は両端が
1対の縦杆56により支持され、織機の織布の上
方又は下方に設置されている。梁部材55には、
織幅、糸材質、更に腕部材の前後方向の移動スト
ロークに応じて、織幅の中央に1つ、又は織幅方
向に間隔をあけた複数の腕部材57が固着され、
該腕部材57の先端に押出し部材58がピン59
により回動可能に取り付けられている。耳近傍の
腕部材57から一体的に突出したブラケツト60
に螺合したボルト61の先端が縦杆56に形成し
た突起56aに係合することにより、腕部材57
は縦杆56と一体的に運動する。腕部材57と縦
杆56との間に張架したばね62はボルト61の
先端を突起56aの方向に付勢するものであり、
ボトル61が突起56aから離れているとばね6
2により腕部材57に適宜な押し下げ力が作用す
る。各腕部材57に一体的に形成したブラケツト
63にボルト64を螺合し、その先端が「へ」の
字状をした押出し部材58のの背面を押圧するよ
うにしている。ばね61は押出し部材58をボル
ト64に押圧させるものである。
尚、耳近傍の腕部材57と縦杆56との間が離
れている場合には、腕部材57に類似した形状の
補助腕部材(図示せず)を縦杆56近傍の梁部材
に固着し、該補助腕部材からブラケツト60を突
出させ、該補助腕部材と縦杆56との間にバネ6
2を張架してもよい。この場合、補助腕部材に
は、押出し部材58、ブラケツト63を取り付け
なくてもよい。
縦杆56は支軸65の回りに回動可能に支持さ
れており、その下端にエアシリンダ等の流体圧シ
リンダ66のピストンロツド67がピン68によ
り連結されている。該流体圧シリンダ66はピン
69によりフレームに支持されている。尚、流体
圧シリンダは織機のフレームの両側に設けてもよ
く、また、第1図に示すように片側だけに設けて
もよい。
次に上述した緯入れ機構を使用して本発明の緯
糸処理方法を実施する一例について説明する。図
示しない綜絖枠を開口運動させて、上下経糸11
間に形成された杼口に緯糸4を緯入れする。即
ち、第1図において、チーズ1からテンサー2を
経て解舒された緯糸4は、クランクシヤフト(図
示せず)の回転に応じて回転するフイードローラ
3により測長された後、エアノズル5によりプー
ルパイプ6内に貯留される。プールパイプ6及び
メインノズル9の間に設けられたグリツパ8とメ
インノズル9とを周知のようにクランクシヤフト
の回転に同期して作動制御し、メインノズル9か
ら噴射される圧縮空気により、前記プールパイプ
6内に貯留された緯糸4を、上下経糸11間に形
成された杼口に緯入れする。
先ず、カツターミス以外の緯入れミスが発生し
た場合について説明すると、メインノズル9と反
対側の耳糸近傍に設置された検出器13,14
は、経糸11のほぼ閉口時(クランク角度250〜
300゜)に緯入れ状態をチエツクし、杼口に緯入れ
された緯糸が何らかの原因によりメインノズル9
の反対側の耳糸に到達しない緯入れミスが生じる
と、検出器13,14が緯入れミス信号を制御装
置81に発信する。この緯入れミス信号に基づく
制御装置81からの出力信号により機台を駆動す
るモータ(図示せず)の運転が停止されて、機台
は惰性運転に入る。
また、検出器13,14から緯入れミス信号が
発信されると、往復動部材16のピストンが前進
してサクシヨンノズル15の先端に止着した誘導
板17を緯糸の飛走経路に交差する状態に移動さ
せる。このようにして、緯入れミス後にメインノ
ズル9から射出される緯糸は誘導板17に案内さ
れてサクシヨンノズル15に至り、該サクシヨン
ノズル15に吸引される。
また、緯糸切断用カツター装置38の切断機能
を一時的に不作動として緯入れミスした緯糸がメ
インノズル9から繋がつた状態とする。即ち、第
3図に示すように、ピン53によりアーマチユア
に連結された切断阻止部材48をピン回り時計方
向に回動して、切断阻止部材48とL字形に形成
された阻止ガイド46とを係合させることによ
り、緯糸が凹部51に保持されるのを阻止し、可
動刃47と固定刃46との間で切断されないよう
にする。
従つて、緯入れミス信号発信後の緯入れは阻止
されて、緯入れミスを起こした緯糸が杼口からサ
クシヨンノズル15に実質的に直線状に繋がつた
状態となる。
惰性回転していた機台は約1サイクル作動した
後、経糸11がほぼ閉口した状態(クランク角度
約300゜)で停止する。
次いで、逆転準備に入る。即ち、メインノズル
9を不作動状態とするために、グリツパ8を閉じ
るか、又は電磁ソレノイド20により補助グリツ
パ21を閉じ、更に、エアシリンダ36を作動し
てフイードローラ3を測長ドラム10から引き離
して緯糸供給装置を不作動とする。一方、往復動
部材16のピストンを後退して、サクシヨンノズ
ル15先端の誘導板17を緯糸の飛走経路から外
す。この状態で駆動モータ(図示せず)を逆転す
るか又は該駆動モータと別に設けた補助モータ
(図示せず)を作動して、機台を約480゜逆転する
ことにより経糸11を開口状態とする(クランク
角度約180゜)。
この開口状態において、制御装置81からの押
出し開始信号により押出し部材58を緯糸と織布
との間の小間〓に挿入することによつて、機械に
より自動的に緯入れミスした緯糸を織布から引き
離す。尚、押出し開始信号は前述の緯入れミス信
号等の停止信号発信後所定の時間が経過するとタ
イマーで発信されるようにしてもよく、機台を逆
転して開口状態となるとリミツトスイツチ等から
の信号で発信されるようにしてもよく、また、人
手により押ボタンを押して発信してもよい。
定常運転時には、第4図aに示すように、流体
圧シリンダ66のピストンロツド67を突出させ
ており、縦杆56は支軸65の回りに時計方向に
回転している。ボルト61の先端は突起56aに
係合し、押出し部材58の先端は織布から離れ、
押出し部材58は定常運転中のジエツトルームの
製織動作を何ら妨げない。
前述の停止信号により、織機の停止し、上下の
経糸が開口状態で停止し、押出し開始信号が発信
されると、流体圧シリンダ66のピストンロツド
67が後退する。これにより、縦杆56は支軸6
5の回りに反時計方向に回動する。この際に、第
4図bから諒解されるように、押出し部材58の
先端が織布に接触するまでは、押出し部材58、
腕部材57及び縦杆56が一体となつて回動す
る。しかし、押出し部材58が織布に接触する
と、押出し部材58の下降運動が妨げられ、押出
し部材58はピン59の回りに回動し、押出し部
材58がボルト64から離れる。この結果、ばね
70により、押出し部材58の先端は所定の押圧
力で織布に接触する。
流体圧シリンダ66のピストンロツド67が更
に後退すると、縦杆56が更に反時計方向に回動
されると共に、押出し部材58の先端は適度の押
圧力で織布上を摺動する。
押出し部材58の先端が織布と最終緯入れされ
た緯糸4b[第5図a参照]間の小間〓に達する
と、ばね70、更に場合によつてはばね62のば
ね力により、この小間〓に押出し部材58の先端
が進入する[第5図b]。この状態で流体圧シリ
ンダ66のピストンロツド67を更に後退するこ
とにより、押出し部材58は緯糸4bを織布から
引き離す。
このようにして引き離された緯糸は、最早経糸
にしつかり保持されていないので、サクシヨンノ
ズル15として構成された主緯糸引取り手段によ
り引き抜き除去することができる。
この際に、副緯糸引取り手段を構成している1
対のローラ22,23のうち、押圧用ローラ23
を電磁ソレノイド30(第2図)により駆動ロー
ラ22に押圧して、該ローラ22,23間に緯糸
を積極的に把持し、確実にサクシヨンノズル15
へ送り込む。従つて、サクシヨンノズル15の吸
引力を著しく大きくすることなく、確実に緯糸を
除去することができる。
緯糸をこのようにして除去後、自動的に又は人
手により駆動モータ(図示せず)を付勢し、経糸
11が開口した状態(クランク角度約270℃)ま
で機台を逆転して、エアジエツトルームの起動に
適するように設定する。
次いで、メインノズル9を作動状態とする。電
磁ソレノイド20を非励磁状態として補助グリツ
パ21を開とし、一方グリツパ8も定常の作動状
態とする。更に、エアシリンダ36のピストンを
後退して、フイードローラ3を測長ドラム10の
周面に押圧して緯糸供給機構を作動状態とする。
この状態でエアジエツトルームの運転を再開す
る。
次に、緯入れミスがカツターミスである場合に
ついて、特に第1図及び第6図を参照して説明す
る。この場合、第6図aに示すように、カツター
ミスの緯糸Bは前ピツクの緯糸Aに点Cで繋がつ
ており、また、緯糸Bは上下の経糸間にU字状と
なつてしつかり把持されている。従つて、前述し
た緯入れミスの場合のような処理手順では、この
緯糸A及びBを自動的に処理することはできな
い。
そこで、本発明によれば、緯入れ側の点C近傍
の緯糸パターンを上述したカツターミス検出器8
0(第1図)により検出する。検出器80の作動
タイミングは、正常にカツター装置38が作動し
ていれば緯糸の切断が行なわれる筈である時の機
台クランク角度の若干後の時点でよい。検出器8
0がカツターミス、即ち点Cでの緯糸A及びbの
結合を検出すると、カツターミス信号を制御信号
81に送出し、その結果、制御装置81は機台の
駆動モータ(図示せず)に停止信号を発信すると
共にカツターミス時のプログラムに従つて織機の
各部を制御する。
一方、カツターミスの場合でも緯入れミスであ
ることに変わりはないので、検出器13,14か
らは緯入れミス信号が制御信号81に発信され
る。そのため、制御装置81からは制御信号が出
力され、この出力信号により(カツターミス信号
でもよい)往復動部材16のピストンが前進して
サクシヨンノズル15の先端に止着した誘導板1
7を緯糸の飛走経路に交差する状態に移動させ
る。このようにして、カツターミス後にメインノ
ズル9から射出される緯糸は誘導板17に案内さ
れてサクシヨンノズル15に至り、該サクシヨン
ノズル15に吸引される[第6図aの状態]。
また、カツターミスの緯糸Bとメインノズル9
側の次ピツクの緯糸とが繋がつた状態を保持する
ように、緯糸切断用カツター装置38の切断機能
を一時的に不作動とする。不作動にするための構
成及び方法は、緯入れミスの場合について、第3
図に関連して説明した通りである。
従つて、カツターミス信号発信後の場合も緯入
れは阻止されて、カツターミスを起こした緯糸が
杼口からサクシヨンノズル15に実質的に直線状
に繋がつた状態となる。
惰性回転していた機台は約1サイクル作動した
後、経糸11がほぼ閉口した状態(クランク角度
約300゜)で停止する。
次いで、前述した緯入れミスの場合と同様に逆
転準備に入る。即ち、メインノズル9を不作動状
態とするために、グリツパ8を閉じるか、又は電
磁ソレノイド20により補助グリツパ21を閉
じ、更に、エアシリンダ36を作動してフイード
ローラ3を測長ドラム10から引き離して緯糸供
給装置を不作動とする。一方、往復動部材16の
ピストンを後退して、サクシヨンノズル15先端
の誘導板17を緯糸の飛走経路から外す。この状
態で機台の駆動モータ(図示せず)を逆転するか
又は該駆動モータと別に設けた補助モータ(図示
せず)を作動して、機台を約480゜逆転することに
より経糸11を、第6図bに示すように開口状態
とする(クランク角度約180゜)。
このようにして開口された上下の経糸11間の
U字状緯糸Bは、最早経糸にしつかり保持されて
いないので、緯入れミスの場合と同様に、サクシ
ヨンノズル15として構成された主緯糸引取り手
段及びローラ22,23として構成された副緯糸
引取り手段により引き抜き除去することができ
る。尚、第6図bの段階においても、押出し部材
58を作動し、織布からの緯糸Bの引き離しを行
つた後に緯糸Bの引き抜き除去を行つてもよい。
次に、このようにしてカツターミスの緯糸Bの
吸引が完了した[第6図c]、処理を一旦停止し、
その後更に機台を360゜逆転し、経糸の口開きを行
い、第6図dに示した状態とする。そして、カツ
ターミスの直前に緯入れされた緯糸Aの除去を容
易にするように、緯入れミスの場合について詳細
に説明したように押出し部材58を作動し、緯糸
Aを織布から引き離す。
しかる後、再びサクシヨンノズル15及びロー
ラ22,23を作動して、第6図eに示すように
緯糸Aの吸引除去を行い、第6図fの状態に至つ
て緯糸処理の完了となる。
緯糸をこのようにして除去後、緯入れミスの場
合と同様に、自動的に又は人手により駆動モータ
(図示せず)を付勢し、経糸11が開口した状態
(クランク角度約270゜)まで機台を逆転して、エ
アジエツトルームの起動に適するように設定す
る。
次いで、メインノズル9を作動状態とする。電
磁ソレノイド20を非励磁状態として補助グリツ
パ21を開とし、一方グリツパ8も定常の作動状
態とする。更に、エアシリンダ36のピストンを
後退して、フイードローラ3を測長ドラム10の
周面に押圧して緯糸供給機構を作動状態とする。
この状態でエアジエツトルームの運転を再開す
る。
尚、上述したサクシヨンノズルは圧縮空気のエ
ゼクタ作用により吸引力を生じさせているが、サ
クシヨンノズルとしてはエゼクタ作用によるもの
に限らず、例えば、吸引源に連結し吸引力を生じ
るようにしたサクシヨンノズルを採用してもよ
い。
また、カツターミス検出器を前記のように糸張
力検出装置とした場合の処理方法では、まず通常
の緯糸処理動作を行わせ、ミス糸が完全にサクシ
ヨンノズル15に吸引されたとき、このミス糸が
緯入れミス発生直前に緯入れされた緯糸Aと繋が
つているために、サクシヨンノズル15に吸引さ
れているミス糸の張力が急激に上昇するので、こ
れを検出することによつてカツターミスとの判定
を行い、前記した緯糸処理動作を行えばよい。
[発明の効果] 以上のように、本発明によればカツターミスの
場合をも考慮しているので、従来の緯糸処理方法
は自動的に行うことができなかつたカツターミス
の緯糸の処理を、一連の緯糸処理動作の流れを一
部修正するのみで新たな装置を設けることなく、
自動的に完了させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の緯糸処理方法を実施するエア
ジエツトルームの緯入れ機構の一例を示す概略平
面図、第2図aは第1図の緯入れ機構における緯
糸引取り手段を一部断面で示す平面図、第2図b
は第2図aの側面図、第3図は第1図の緯入れ機
構における緯糸切断用カツター装置の側面図、第
4図a〜cは緯糸押出し部材に関連した機構の
種々の作動状態を示す側面図、第5図a及びbは
第4図の緯糸押出し部材を拡大して作動状態を説
明する側面図、第6図a〜fは本発明による緯糸
処理方法の各ステツプを図解する概念図である。 A……カツターミス直前に緯入れされた緯糸、
B……カツターミスの緯糸、15……緯糸除去装
置を構成するサクシヨンノズル、22,23……
緯糸除去装置を構成するローラ、11……経糸。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 カツターミスにより生じた緯入れミスの緯糸
    を除去する無杼織機において、前記緯入れミスの
    検出信号発生から機台が停止するまでの緯入れを
    阻止し、緯入れミスした緯糸を除去した後、機台
    を逆転して前記緯入れミス直前に正常に緯入れさ
    れた緯糸の織成状態を解除し、同緯糸を経糸開口
    外へ除去することを特徴とする、無杼織機におけ
    る緯糸処理方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5921757A (ja) * 1982-07-24 1984-02-03 株式会社豊田自動織機製作所 ジエツトル−ムの緯糸除去装置

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