JPH0375607B2 - - Google Patents

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JPH0375607B2
JPH0375607B2 JP59011987A JP1198784A JPH0375607B2 JP H0375607 B2 JPH0375607 B2 JP H0375607B2 JP 59011987 A JP59011987 A JP 59011987A JP 1198784 A JP1198784 A JP 1198784A JP H0375607 B2 JPH0375607 B2 JP H0375607B2
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JP
Japan
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heating
groove
conductor
grooves
conductors
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JP59011987A
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Zenkichi Takaishi
Hiroshi Hasegawa
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Koshuha Netsuren KK
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Koshuha Netsuren KK
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D1/00General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
    • C21D1/06Surface hardening
    • C21D1/09Surface hardening by direct application of electrical or wave energy; by particle radiation
    • C21D1/10Surface hardening by direct application of electrical or wave energy; by particle radiation by electric induction
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Induction Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は周面が複数のV溝からなる部材、例え
ばVプーリの如き形状の部材の複数溝山をワンシ
ヨツトで同時に均一焼入れする方法および加熱コ
イルに関する。
第1図aにVとして示すV溝が例えば3本周面
を周回している部材Wでは、溝Vに挟まれた溝山
M2およびM3と、部材Wの両端面周縁と溝Vと
に挟まれた端面の溝山M1およびM4とがある。
この種の部材Wの溝山M1〜M4を焼入れする従
来方法は、第1図bにC′1として示す加熱コイル
と第1図cにC′2として示す加熱コイルとを用い
4回の焼入れ工程をかけて処理していた。
即ち、加熱コイルC′1は溝山M2およびM3用
であつて、部材Wの周面の半周以下に対向可能な
弧状を呈する加熱導体C′11およびC′12を所定
間隔をへだてて平行せしめ、両端部を接続導体
j,jで接続して閉ループに形成してなり、第1
図dに示す如く、加熱導体C′11とC′12とが所
定間隔をへだてて溝山……例えばM2の両側面と
対向可能に構成されている。尚qは加熱導体C′1
1,C′12それぞれの溝山対向側面に多数孔設さ
れている冷却流体噴射孔であつて図示しない冷却
流体供給パイプによつて焼入れ用冷却流体が加熱
導体C′11,C′12を構成する管体内に供給可能
となつている。従つて、部材Wを軸回転せしめ、
加熱コイルC′1を第1図dに示す如く配置して電
源Eを投入すれば、所定時間の通電によつて溝山
M2は所定温度まで誘導加熱され、通電停止後、
冷却流体供給パイプを介して加熱導体C′11,
C′12へ冷却流体を供給すれば、回転中の部材W
の溝山M2は冷却流体噴射孔qから噴射する焼入
れ用冷却流体によつて急冷焼入れされる。溝山M
3も部材Wと加熱コイルC′1との相対的な変位に
よつて加熱導体C′11,C′12間に配置状態とし
たうえで上記と同様の焼入れ工程によつて焼入れ
される。
加熱コイルC′2は端面の溝山M1およびM4用
であつて、例えば第1図cに示す如く、それぞれ
が部材Wの周面を半周する弧状の加熱導体C′21
およびC′22それぞれの一方端を電源Eに接続す
るリードと回転軸Sを介して回転可能に対向せし
めてなり、それぞれの他方端接点部e21,e2
2を矢印b方向へ変位せしめると部材Wを加熱導
体C′21,C′22間に搬入可能となり、矢印a方
向へ変位せしめるとe21とe22とが当接して
加熱導体C′21,C′22による閉ループが形成さ
れ、第1図dに示される如く加熱コイルC′2の一
方側面が例えば端面の溝山M4のV溝側壁面MS
4に対向可能に構成されている。尚当該加熱コイ
ルC′2におけるqも上記加熱コイルC′1と同様に
焼入れ用冷却流体噴射孔である。従つて、加熱コ
イルC′2をb方向へ変位せしめて部材Wを搬入
し、当該加熱コイルC′2をa方向へ変位せしめた
のち、上記部材Wを軸回転させ、所定時間にわた
る電源Eからの通電と、当該通電後の冷却流体噴
射孔qからの焼入れ用冷却流体の噴射とによつて
端面の溝山M4は焼入れされる。端面の溝山M1
も部材Wと加熱コイルC′2との相対的な逆変位を
行つたうえで上記と同様の焼入れ工程によつて焼
入れされる。
上述の如く、この種の部材Wの全溝山を焼入れ
する場合、従来焼入れ方法では2種類の加熱コイ
ルC′1,C′2を使用し、例えばV溝が3本の際に
は4回の焼入れ工程、V溝が4本の際には5回の
焼入れ工程を経なければ1ケの部材の焼入れが完
了しなかつた。従つて、複数の焼入れ工程それぞ
れに費す時間の累積は大となり、また2種類の加
熱コイルC′1,C′2を使用するので2焼入れ装置
を用いるか、或いは1焼入れ装置で加熱コイルを
交換して用いるかのいづれかを選択しなればなら
ず、例えば2焼入れ装置を用いる場合には設備費
が、また1焼入れ装置によつて加熱コイルを交換
する場合には加熱コイルの脱着ならびに位置決め
のための労力と時間を費すこととなり、さらには
加熱焼入れ工程を実施中の溝山Mに相隣る既焼入
れ済溝山Mへの当該焼入れ工程実施中の加熱コイ
ルC′から生ずる磁束の影響による焼鈍し防止のた
め、既焼入れ済溝山Mに冷却流体を流して昇温を
阻止する冷却設備も必要であるなど、極めて多く
の問題点を抱えていた。
本発明は周面が複数のV溝からなる部材の溝山
に焼入れを施す場合の従来方法に存する上述した
問題点の解決を目的とするとともに、各溝山の均
質な加熱・焼入れを目的としてなされたものであ
つて、ワンシヨツトで上記2目的を達成しうる全
溝山の同時加熱もしくは加熱・焼入れ方法および
加熱コイルを提供するにある。
本発明を第2図a〜第2図cに示す実施例加熱
コイルによつて詳述する。
第2図aは周面を3本のV溝が周回している部
材に適用する本発明実施加熱コイルの回路構成を
示す。当該加熱コイルCは部材の両端面周縁の所
定範囲にわたつて延在して対向可能な弧状のアウ
ター加熱導体C1およびC5と、V溝の溝底径よ
り大であり溝山径より小である円弧を画き所定長
さ範囲にわたつてV溝内に十分埋没して延在対向
可能な弧状を呈したインナー加熱導体C2r,C
3r,C4r,C2l,C3lおよびC4lとを
備えている。上記インナー加熱導体C2r〜C4
lそれぞれはV溝の諸元に応じ内径方向厚さを
大・外径方向厚さを小とする断面形状……例えば
内径方向を底辺とする台形や鋭角を外径方向に向
けた三角形……に形成されている。またインナー
加熱導体C2rとC2l,C3rとC3l,C4
rとC4lそれぞれは連設されてV溝の半周以下
の所定角度範囲に配置される。アウター加熱導体
C1,C5およびインナー加熱導体C2r〜C4
lは例えば接続導体j1〜j7によつて電源E−
C2r−j1−C3r−j2−C2l−j3−C
1−j4−C5−j5−C4r−j6−C3l−
j7−C4l−電源Eからなる直列接続された閉
回路を構成するとともに、インナー加熱導体C2
r,C2lの連設とインナー加熱導体C3r,C
3lの連設との関係において隣りあうC2rとC
3rとでは電路が逆行・C2lとC3lとでは電
路が同行、またインナー加熱導体C3r,C3l
の連設とインナー加熱導体C4r,C4lの連設
との関係において隣りあうC3rとC4rとでは
電路が同行・C3lとC4lとでは逆行、さらに
アウター加熱導体C1と隣りあうインナー加熱導
体C2lとの関係およびアウター加熱導体C5と
隣りあうインナー加熱導体C4rとの関係それぞ
れにおいて電路が逆行となる如く接続されてい
る。而してアウター加熱導体C1,C5、および
インナー加熱導体の連設C2rとC2l,C3r
とC3l,C4rとC4lそれぞれは部材のV溝
間隔に応じた間隔で平行に配設した構成となつて
いる。
上記構成からなる本発明実施例加熱コイルCを
部材Wの周面に対向せしめた場合の第2図aにお
ける右方向から左方向を視たC1側の断面図およ
びC5側の断面図それぞれを示したのが第2図b
および第2図cである。
当該断面図からインナー加熱導体C2r〜C4
lそれぞれはy溝内に十分埋没状態にあるととも
に内径方向厚さが大となつているので、当該イン
ナー加熱導体C2r〜C4lそれぞれの側面は対
向する溝山Mの基底部腹壁に極めて近接、頂部腹
壁からは十分離間していることになり、加熱コイ
ルCへの通電によつて発生する磁束が背後質量の
大なる基底部腹壁には密に、背後質量の小なる頂
部腹壁へは粗に印加され、かつ誘導加熱による昇
温した熱の伝導路をもたぬ頂部には粗に印加した
磁束による発熱と基底部方向からの伝導熱とが滞
留する結果、密に印加した基底部と同一加熱温度
に昇温可能である。尚端面の溝山M1およびM4
は溝山M2およびM3に比べ基底部の質量が小で
あり、かつ周縁から中心方向の加熱巾を大とする
必要がないため、端面周縁に側面を平行させて所
定範囲にわたり延在して対向するアウター加熱導
体C1およびC5とインナー加熱導体C2lおよ
びC4rとの磁束がそれぞれ印加されることとな
る。
さらに本発明の極めて特徴とする点を以下に述
べる。
加熱コイルCの構成説明で明らかにしたよう
に、例えばインナー加熱導体C2rとC3rとは
電路を逆行とし、C2lとC3lとは電路を同行
としているので、連設されたC2rとC2l,C
3rとC3lとに挟まれた溝山M2はC2r,C
3r間においてC2r−j1−C3r−j2と続
く電気的には開とされてはいるが磁気的な閉ルー
プが形成され、当該閉ループに囲繞された磁界内
にあることとなり、端面加熱型コイルでらうにも
拘らず通常のループ型加熱コイルの中央に部材を
置いて加熱する場合と同様に効率的な加熱が可能
となる。尚インナー加熱導体C2l,C3l間に
おいては溝山M2は端面加熱型の加熱が行われ
る。
溝山M3も上記と全く同一の理により、インナ
ー加熱導体C3l,C4l間においては効率的な
ループ型と同様の、またインナー加熱導体C3
r,C4r間においては端面型の加熱がそれぞれ
可能である。
また溝山M1およびM4は前述の如く質量が小
であるので、電路を逆行とするアウター加熱導体
C1・インナー加熱導体C2l間およびアウター
加熱導体C5・インナー加熱導体C4r間それぞ
れにおいて形成されている磁界内でのループ型加
熱のみを施すこととなる。
以上の如き加熱導体構成と回路設定からなり、
通常のループ型加熱と端面型加熱との両作用を兼
ね備えた本願実施例加熱コイルCは、基本的構造
が端面型であるので、軸回転する部材Wの周面に
配置可能であり、回動する溝山M1〜M4それぞ
れは電源Eの投入によつて同時に全周にわたり基
底部から頂部まで同一温度に加熱が進行する。所
定時間の通電によつて所定温度まで加熱された溝
山M1〜M4それぞれは、加熱導体C1〜C5そ
れぞれに孔設されている焼入れ用冷却流体噴射孔
qから噴射される冷却流体によつて急冷される
か、或いは材質により一例えば鋳鉄−回動停止後
油槽等へ投入されて急冷され焼入れされる。
本願発明が極めて顕著な溝山均一加熱効果を奏
するものであることを証するため、本願発明を完
成する過程で行われた各種実験例を以下に示す。
尚実験例1〜5はすべて材質FC25からなる同一
形状材を供試体Tとし、同一加熱条件をもつて加
熱のうえ油冷焼入れした。
実験例 1 全溝山のワンシヨツト加熱を実現しようとして
第3図aおよびbに示されるような接点板Pで閉
成される回路、偏平加熱導体形状および頂部線同
一配置構造の割型加熱コイルC′を用いて焼入れし
た。焼入れパターンは第3図bに斜線hで示す通
りであつて、端面側溝山は中腹以上まで達する焼
入れが、内側溝山は中腹まで達しない焼入が施さ
れ、焼入れ巾の不足と不均一が認められた。
実験例 2 実験例1と同様の割型加熱コイルで、第4図に
示す如く偏平加熱導体の半径方向巾を小としてV
溝内に配設されるものは外周が溝山頂部より低く
V溝内に埋没状態とし、端面周縁に配設されるも
のは外周が溝山頂部より突出状態として焼入れし
た。焼入れパターンは斜線hとして示すとおりで
あつて、溝山それぞれの中腹よりやや深くまでの
焼入れ部が一様に形成されたが、頂部からの焼入
れ巾の不足が認められた。
実験例 3 実験例1と同様な割型加熱コイルと回路構成
で、実験例2と同様な加熱導体配置ではあるが、
第5図に示す如くV溝内に配設される加熱導体を
断面円形状とした構造として焼入れを行つた。焼
入れパターンは斜線hとして示される如く、端面
側溝山は基底部近くまで焼入れされてはいるが、
内側溝山は中腹までの焼入れ巾しか得られず、か
つ硬さ測定結果から頂部近傍の硬度不足が確認さ
れた。
実験例 4 実験例1と同様な割型加熱コイルであり、かつ
実験例2および3と同様な加熱導体配置である
が、V溝内に配設される加熱導体の断面形状を第
6図aに示す如く底辺を溝底方向に向けた台形と
した。第6図bに焼入れパターンを斜線hで、ま
た有効硬化層(HRC40以上)パターンを交叉斜
線Hで示す。それぞれの溝山についてイ、ロ、お
よびハとして示す数値はそれぞれ溝山頂部から硬
さHRC40を確保した点までの巾を示すもので、
イおよびハは図示上方および下方腹壁からの深さ
1mm線上での、またロは溝山芯線上での測定値で
ある。
上記結果から全溝山がほぼ均一に加熱、焼入れ
されてはいるが腹壁巾方向が焼入れ不足であるこ
とが判明する。
以上実験例1〜4の結果から、割型加熱コイル
C″では加熱導体形状および配置を実験例4の如
くすることにより、全溝山のワンシヨツト均一加
熱を実現しうるが、溝山の基底部から頂部までの
均一加熱の実現は不可能であることが確認され
た。
而して本発明者は上記溝山の基底部から頂部ま
での均一加熱を阻げる原因の究明を図り、実験例
1〜4に用いた割型加熱コイルは加熱導体に流れ
る電流が全て同一方向であり、かつ加熱導体が深
いV溝内に埋没状態にあるので、加熱導体それぞ
れから発生する磁束はあたかも端面型の加熱コイ
ル、特に電路を逆とする加熱導体から大きく離れ
た端面型の加熱コイルの1本の導体の作用の如く
極めて低い加熱効果しか奏せず、これがため質量
の大なる基底部腹壁に可及的に密な磁束を印加し
ても当該手段には限界があると想到するに到つ
た。
上記経過を辿つてなされたのが本発明であつ
て、本発明の効果を確認するため、本発明者は次
の実験を行つた。
実験例 5 前記本発明実施例加熱コイルCを使用し実験例
1〜4と同一の供試体W、同一加熱条件および冷
却条件で焼入れを行つた。実験結果を第7図に示
す。
焼入れパターンは斜線hで示すとおりであり、
また有効硬化層(HRC40以上)パターンは交叉
斜線Hで示すとおりであつた。それぞれの溝山に
ついて示される数値は、溝山頂部から硬さ
HRC40を確保した点までの巾を示すもので、イ
およびハは図示上方および下方腹壁からの深さ1
mm線上での、またロは溝山芯線上での測定値であ
る。
以上の各実験結果を比較することにより、本発
明にもとづいた実験例5がワンシヨツトで溝山基
底部までの焼入および全溝山均一加熱、焼入れを
確実に実施しうることが明確に立証された。
上述本発明を説明するための実施例は周面に3
本のV溝がある部材の溝山焼入れの場合であつた
が、本発明の技術思想の適用範囲はこれに限定さ
れるものではない。即ち、V溝の数に応じて所定
の溝山を挟む電路が一方半部が逆行としたら他方
半部が同行となる如く加熱導体の回路構成を行え
ばよい。第8図および第9図はそれぞれV溝が2
本および4本である場合のある時点における電路
の向きを示したものである。
尚、第2図a、第8図および第9図に示す加熱
導体間の接続は一例であつて、加熱導体自体の電
路が本発明に則しているなら接続方法の如何を問
わない。
また、第2図aに示す実施例回路構成では、端
面の溝山M1,M4それぞれは内側の溝山M2,
M3におけるが如く同行電路に挟んでいないが、
質量の関係で必要ならば内側の溝山と同様に設定
してもよいこと勿論である。
加熱後の焼入れ冷却は、加熱コイルの加熱導体
に設けた冷却流体噴射孔qからの冷却流体の噴射
によるほか、加熱導体には冷却流体噴射孔は設け
ず、部材を挟んだ加熱コイル対向側に所定円弧内
壁を有する冷却ジヤケツトを置いて、加熱後回転
中の部材を冷却ジヤケツトの内壁に孔設してある
冷却流体噴射孔から噴射する冷却流体で焼入れ冷
却するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本発明実施の対象とされる周面が複
数のV溝からなる部材例の正面図、第1図bおよ
びcはそれぞれ従来焼入れ方法で用いられる加熱
コイル構成の斜視図、第1図dは第1図bおよび
cに示す加熱コイルの使用状態を示す断面正面
図、第2図aは本発明実施例加熱コイル回路の斜
視図、第2図bおよびcはそれぞれ本発明実施例
加熱コイルの使用状態を示す断面図、第3図aは
実験例1〜4に使用した割型加熱コイルの基本構
成を示す斜視図、第3図b、第4図、第5図およ
び第6図aはそれぞれ実験例1〜4の実施状態を
示す断面正面図、第6図bは第6図aに示される
実験例4の実験結果を示す断面正面図、第7図は
本発明にかかる実験例5の実験結果を示す断面正
面図、第8図および第9図はそれぞれ本発明の他
の実施例加熱コイル回路図である。 W……部材、V……V溝、M1〜M4……溝
山、C2r,C2l,C3r,C3l,C4r,
C4l……インナー加熱導体、C1,C5……ア
ウター加熱導体、C……加熱コイル、j1〜j7
……接続導体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 周面が複数のV溝の周回面となつている部材
    の溝山を焼入れする場合において、電気的に直列
    接続を維持する複数の弧状加熱導体を構成要素と
    した上記部材の半周以下の所定角度範囲に対向可
    能な加熱コイルを軸回転中の部材周に配置し、上
    記複数のV溝内にそれぞれ埋没状態で延在する加
    熱導体および部材両端面周縁に対応する加熱導体
    から発生する磁束が回動中の溝山それぞれの基底
    部腹壁へは密に、頂部腹壁へは粗に印加し、かつ
    当該磁束印加状態下において加熱コイルの上記所
    定角度範囲の周方向の半ばに対応し延在する相隣
    るものどおしで1対となつて磁気的な閉ループを
    形成している加熱導体から発生する磁束が回動中
    の溝山それぞれを個別に印加する如く設定して誘
    導加熱することにより、部材の溝山それぞれの基
    底部から頂部までを全周にわたり所定温度まで同
    時に昇温させ、ついで急冷を施すようにしたこと
    を特徴とする周面が複数のV溝からなる部材の焼
    入れ方法。 2 周面が複数のV溝の周回面となつている部材
    の溝山を誘導加熱する加熱コイルが、上記部材の
    両端面周縁の所定範囲にわたりそれぞれ延在して
    対向可能な弧状のアウター加熱導体と、内径方向
    厚さを大・外径方向厚さを小とし上記V溝内に十
    分埋没して所定範囲にわたり延在して対向可能な
    弧状を呈する複数のインナー加熱導体とを備え、
    上記インナー加熱導体は2体づつ連設してそれぞ
    れのV溝の半周以下の所定角度範囲に配置され、
    アウター加熱導体およびインナー加熱導体それぞ
    れは複数の接続導体を介して電気的に直列接続さ
    れるとともに、溝山を隔てて隣る連設されたイン
    ナー加熱導体間では上記所定角度範囲のいづれか
    一方半部インナー加熱導体それぞれの電路を逆
    行、他方半部インナー加熱導体それぞれの電路を
    同行する如く、また端面の溝山を隔てて隣るアウ
    ター加熱導体とインナー加熱導体との間ではそれ
    ぞれの電路を逆行する如く接続された構成となつ
    ていることを特徴とする周面が複数のV溝からな
    る部材の加熱コイル。 3 内径方向厚さを大・外径方向厚さを小とし弧
    状を呈するインナー加熱導体の断面形状が内径方
    向を底辺とする台形である特許請求の範囲第2項
    記載の周面が複数のV溝からなる部材の加熱コイ
    ル。 4 内径方向厚さを大・外径方向厚さを小とし弧
    状を呈するインナー加熱導体の断面形状が鋭角を
    外径方向に向けた三角形である特許請求の範囲第
    2項記載の周面が複数のV溝からなる部材の加熱
    コイル。
JP59011987A 1984-01-27 1984-01-27 周面が複数のv溝からなる部材の焼入れ方法および加熱コイル Granted JPS60159115A (ja)

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JP6293450B2 (ja) * 2013-10-16 2018-03-14 高周波熱錬株式会社 熱処理方法

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