JP2513054Y2 - 高周波加熱コイル体 - Google Patents

高周波加熱コイル体

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JP2513054Y2
JP2513054Y2 JP1991061690U JP6169091U JP2513054Y2 JP 2513054 Y2 JP2513054 Y2 JP 2513054Y2 JP 1991061690 U JP1991061690 U JP 1991061690U JP 6169091 U JP6169091 U JP 6169091U JP 2513054 Y2 JP2513054 Y2 JP 2513054Y2
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JP
Japan
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heating
heating coil
coil body
conductor
core
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JP1991061690U
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JPH056789U (ja
Inventor
日吉 渡邊
Original Assignee
富士電子工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高周波加熱コイル体
(以下単に加熱コイル体と記す場合には高周波加熱コイ
ル体を示す)に関し、特にコアの種類を使い分けてワー
クに所望の硬化層を形成することができる加熱コイル体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱コイルに複数のコアが装着さ
れる場合、コアの種類は1つに限られていた。即ち、珪
素鋼板なら全て珪素鋼板、フェライトなら全てフェライ
トという具合であった。これは、1つの加熱コイルに2
種類以上のコアを採用すると、煩雑であり加熱コイル体
製作において手間がかかること、コアの形状を加熱個所
に対応して適宜に形成することで、特にコアの種類を変
えなくても、どうにか所望の硬化層を形成することがで
きたからである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、最近で
は、ワークに形成する硬化層の深さや巾等の許容値がシ
ビヤになっており、精密に硬化層を形成することが要求
されるので、従来の加熱コイル体を用いた焼入では、要
求を満たすことが困難な場合がある。
【0004】例えば、段付シャフトの焼入がその例であ
って、以下、段付シャフトの焼入を例にとって上記した
困難性を説明する。図2〜4は、段付シャフトを焼入す
るときに用いられる従来の加熱コイル体を説明するため
の図面であって、図2は加熱コイル体の正面およびワー
クの断面の説明図、図3は図2のA−A線矢視断面説明
図、図4は加熱コイル体の構成と加熱コイルへのコアの
装着方向の説明図である。
【0005】段付シャフト50は、小径部51、中径部
52および大径部53を有し、小径部51と中径部52
との間には肩部54が、また、中径部52と大径部53
との間には肩部55が形成されている。
【0006】図2および3に示すように、加熱コイル体
200は、半開放鞍型の加熱コイル10と、加熱コイル
10に装着された3個の珪素鋼板のコア21、22およ
び23を備えている。加熱コイル10は、ほぼ半円形状
で小径部51の外周面に対応するように小径部51の周
方向に形成された加熱導体11(周方向加熱導体)と、
ほぼ半円形状で肩部55の周面に対応するように肩部5
5の周方向に形成され、加熱導体11に対向するように
配設された加熱導体12(周方向加熱導体)と、加熱導
体11と12の一端同士および他端同士をそれぞれ接続
し、小径部51および中径部52に対向するように且つ
加熱導体11、12と直角方向に配設された1対の直線
状の加熱導体13(軸方向加熱導体)とを備えており、
加熱導体11のほぼ中央部分の分割点に1対の電源供給
導体14が接続されている。
【0007】加熱導体11の全体にわたってコア21
が、また、加熱導体12の全体にわたってコア22が装
着されている。また、加熱導体13の肩部54に対向し
た一部分に、所定の幅のコア23が装着されている。図
4に示すように、コア21〜23はそれぞれ加熱導体1
1〜13の段付シャフト50に対向しない三面を覆うよ
うに装着されている。
【0008】このような加熱コイル体200で段付シャ
フト50に焼入を行った場合には、必ずしも所望の硬化
層を形成できるとは限らない。即ち、コア21〜23に
全て0.15mmの厚さの珪素鋼板を採用したとき、加
熱コイル10に20kHzの高周波電流を通電して段付
シャフト50を焼入すると、小径部51の上部の硬化層
の深さt1と、中径部52の硬化層の深さt3とは適切
であるが、小径部51の下部の硬化層の深さt2は大き
過ぎる傾向がある。また、コア21〜23に全てフェラ
イト使用して同じく段付シャフト50を焼入した場合、
深さt2とt3は適切であるが、t1は大き過ぎる傾向
がある。
【0009】本考案は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、加熱コイルの各部に装着するコアの種類を適
宜に変えることによって所望の硬化層を形成することが
できる加熱コイル体を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案の加熱コイル体
は、軸状ワークの外周面を高周波加熱するものであっ
て、前記外周面の周方向に形成された平行な複数のほぼ
半円弧状の周方向加熱導体と、前記周方向加熱導体の一
端同士および他端同士を接続し前記ワークの軸方向に平
行な1対の軸方向加熱導体と、周方向加熱導体と軸方向
加熱導体とに装着した複数の磁性体とを備え、且つ、前
記磁性体は、2つ以上の異なった種類の磁性体から構成
されている。
【0011】
【実施例】以下、図1を参照して本考案の一実施例を説
明する。図1は、本実施例の加熱コイル体と段付シャフ
トの正面説明図である。本実施例の加熱コイル体100
は、図2で説明した従来の高周波加熱コイル体200の
加熱コイル10と同じ加熱コイル10を有しているが、
コア31〜33は、従来のコア21〜23と異なってい
る。従って、以下、コア31〜33のみについて説明す
る。
【0012】コア31〜33は、それぞれ、従来の高周
波加熱コイル体200のコア21〜23と同形或いは大
体において同じ形状に形成されているが、材質は、互い
に異なっている。即ち、コア31は、0.15mm厚さ
の珪素鋼板製、コア32は0.05mm厚さの珪素鋼板
製、また、コア33はフェライト製である。
【0013】このような高周波加熱コイル体100を用
いて、段付シャフト50をその軸58を中心として回転
させながら加熱後、冷却すると、小径部51の上部と下
部、および中径部52に形成された各硬化層の深さt
1、t2およびt3は所望の深さとなる。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る加熱
コイル体は、軸状ワークの外周面を高周波加熱するもの
であって、前記外周面の周方向に形成された平行な複数
のほぼ半円弧状の周方向加熱導体と、前記周方向加熱導
体の一端同士および他端同士を接続し前記ワークの軸方
向に平行な1対の軸方向加熱導体と、周方向加熱導体と
軸方向加熱導体とに装着した複数の磁性体とを備え、且
つ、前記磁性体は、2つ以上の異なった種類の磁性体か
ら構成されている。従って、磁性体の種類を適宜に選定
することによって軸状ワークに所望の硬化層を形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の高周波加熱コイル体と段付
シャフトの正面説明図である。
【図2】従来の加熱コイル体の正面および段付シャフト
の断面の説明図である。
【図3】図2のA−A線矢視断面説明図である。
【図4】加熱コイル体の構成と加熱コイルへのコアの装
着方向の説明図である。
【符号の説明】
10 加熱コイル 11〜13 加熱導体 31〜33 コア 50 段付シャフト 100 加熱コイル体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸状ワークの外周面を加熱する高周波加
    熱コイル体において、前記外周面の周方向に形成された
    平行な複数のほぼ半円弧状の周方向加熱導体と、前記周
    方向加熱導体の一端同士および他端同士を接続し前記ワ
    ークの軸方向に平行な1対の軸方向加熱導体と、周方向
    加熱導体と軸方向加熱導体とに装着した複数の磁性体と
    を備え、且つ、前記磁性体は、2つ以上の異なった種類
    の磁性体から構成されていることを特徴とする高周波加
    熱コイル体。
JP1991061690U 1991-07-09 1991-07-09 高周波加熱コイル体 Expired - Lifetime JP2513054Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH056789U JPH056789U (ja) 1993-01-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6048565B2 (ja) * 1982-05-24 1985-10-28 富士電子工業株式会社 高周波熱処理方法

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JPH056789U (ja) 1993-01-29

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