JP4572039B2 - 高周波誘導加熱装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば高周波焼入れのためにワーク(被焼入体)を高周波誘導加熱するのに用いられる高周波誘導加熱装置に関し、特に、幅狭な部分を高周波誘導加熱するのに適用して好適な高周波誘導加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、4気筒ガソリンエンジン又はディーゼルエンジン用のクランクシャフト1を示すものである。このクランクシャフト1は、鍛造加工による一体成形品であって、クランクシャフト1の軸線Xに沿って配列されたジャーナル部J1 ,J2 ,J3 ,J4 ,J5 と、これらのジャーナル部に連設されたカウンタウェイト部CW1 ,CW2 ,CW3 ,CW4 ,CW5 ,CW6 ,CW7 ,CW8 と、互いに対向配置された一対のカウンタウェイト部の間にそれぞれ架設されたピン部P1 ,P2 ,P3 ,P4 とを有している。また、前記軸線Xに沿った方向における両側箇所の一対のピン部P1 ,P4 が互いに同一の軸線Y1 を有すると共に、前記軸線Xに沿った方向における中間箇所の一対のピン部P2 ,P3 が互いに同一の軸線Y2 を有している。なお、これらの軸線Y1 ,Y2 はジャーナル部J1 〜J5 の軸線Xから等しい距離だけオフセットされ、ピン部P1 ,P4 とピン部P2 ,P3 とは位相が互いに180度ずれて配置されている。
【0003】
従来より、この種のクランクシャフト1のピン部P1 ,P2 ,P3 ,P4 を焼入処理のために高周波誘導加熱するに際しては、通常、半開放鞍型又は半開放ヘアピン型の高周波誘導加熱コイルを備えた高周波誘導加熱装置を用いるようにしている。ここでは、クランクシャフト1のピン部P1 を高周波誘導加熱する場合を例にとって説明すると、次の通りである。
【0004】
まず、図10〜図12は、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3を備える従来の高周波誘導加熱装置4を示すものである。この高周波誘導加熱装置4は、図10に示すように、軸線Xを中心に回転駆動されるクランクシャフト1のピン部P1 の円筒状周面αの上半分部分に対応して配置される半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3と、この半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3を構成する加熱コイル部分3a,3bを互いに直列に接続する矩形断面の一対の接続導体5a,5bと、これらの接続導体5a,5bにそれぞれ接続され、かつ、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3に高周波電流を供給する矩形断面の一対の給電用リード導体6a,6bと、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3を両側から挟み込んだ状態で図外の支持部材を介して支持するコイル支持用の一対の側板であって、かつ、前記接続導体5a,5b並びに一対の給電用リード導体6a,6bの両側部に配置される一対の側板7a,7bとをそれぞれ備えている。
【0005】
上述の給電用リード導体6a,6bの上端は高周波電流供給用のトランス(図示せず)に接続され、このトランスには図外の高周波電源から所定の高周波電流が供給されるように構成されている。また、上述の側板7a,7bは、例えば真鍮等の熱伝導率の高い材質から成る平板であり、互いに平行状に配設されている。そして、これらの側板7a,7bには半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3に対応する所定箇所(例えば3箇所)にセラミックス製のチップ8a,8b,8cが取付けられている。なお、図11及び図12において、9a及び9bは、互いに隣接する一対の給電用リード導体6a,6b間に配設された絶縁板、及び、互いに隣接する一対の接続導体5a,5b間に配設された絶縁板である。
【0006】
かくして、高周波誘導加熱装置4によりクランクシャフト1のピン部P1 を高周波誘導加熱して焼入処理を行なうに当たっては、図外の昇降機構により高周波誘導加熱装置4が下降移動されてチップ8a,8b,8cがクランクシャフト1のピン部P1 の上半分部分に当接(載置)されると共に、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3が被加熱部であるピン部P1 の円筒状周面αの上半分部分に僅かな隙間を隔てて対向配置される。この状態の下で、クランクシャフト1は図外の回転駆動機構によりその軸線Xを中心に回転駆動され、これに伴って前記ピン部P1 が前記軸線Xを中心に回転駆動(公転)される。この際、高周波誘導加熱装置4は図外の追従機構により前記ピン部P1 に追従せしめられ、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3がピン部P1 の円筒状周面αの上半分部分に常に対向配置された状態が維持される。
【0007】
このような状態の下で、図外の高周波電源から給電用リード導体6a,6b及び接続導体5a,5bを介して半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3に高周波電流が供給され、これに応じてピン部P1 の円筒状周面αの全面が誘導加熱される。
次いで、ピン部P1 の円筒状周面αが所要の焼入温度に誘導加熱された時点で、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3への通電が遮断され、前記ピン部P1 の円筒状周面αに焼入冷却液が噴射される。これにより、ピン部P1 の円筒状周面αが急速冷却されてその円筒状周面αに所要深さの焼入硬化層が形成される。
【0008】
また、図13及び図14は、半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイル10を備える従来の高周波誘導加熱装置11を示すものである。この高周波誘導加熱装置11は、図13に示すように、軸線Xを中心に回転駆動されるクランクシャフト1のピン部P1 の円筒状周面αの上半分部分に対応して配置される半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイル10と、この半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイル10に高周波電流を供給する矩形断面の一対の給電用リード導体12a,12bと、半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイル10を両側から挟み込んだ状態で支持するコイル支持用の一対の側板であって、かつ、一対の給電用リード導体12a,12bの両側部に配置される一対の側板13a,13bとをそれぞれ備えている。なお、図14において、15は、互いに隣接する一対の給電用リード導体12a,12b間に配設された絶縁板である。
【0009】
上述の給電用リード導体12a,12bの上端は高周波電流供給用のトランス(図示せず)に接続され、このトランスには図外の高周波電源から所定の高周波電流が供給されるように構成されている。また、上述の側板13a,13bは、例えば真鍮等の熱伝導率の高い材質から成る平板であり、互いに平行状に配設されている。そして、これらの側板13a,13bには、半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイル10に対応する所定箇所(例えば4箇所)に、セラミックス製のチップ14a,14b,14c,14dが取付けられている。
【0010】
かくして、高周波誘導加熱装置11によりクランクシャフト1のピン部P1 を高周波誘導加熱して焼入処理を行なうに当たっては、既述の高周波誘導加熱装置4の場合と同様にして、クランクシャフト1がその軸線Xを中心に回転駆動されると共に、半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイル10が下降移動されてピン部P1 の円筒状周面αの上半分部分に僅かな間隔を隔てて対向配置され、この状態の下で高周波誘導加熱が行われる。次いで、ピン部P1 の円筒状周面αが所要の焼入温度に誘導加熱された時点で、ピン部P1 の円筒状周面αに焼入冷却液が噴射され、これによりピン部P1 の円筒状周面αが急速冷却されてその円筒状周面αに所要深さの焼入硬化層が形成される。
【0011】
ところで、上述の如く半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3を備えた従来の高周波誘導加熱装置4や、半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイル10を備えた従来の高周波誘導加熱装置11を用いて、円筒状周面αの幅W(図9参照)が狭いピン部(例えば4つのピン部P1 〜P4 )を高周波誘導加熱する場合には、漏れ磁束による問題点が生じる。その問題点について、具体的に説明すると、以下の通りである。
【0012】
まず、被加熱部であるピン部P1 〜P4 の円筒状周面αが幅狭になると、高周波誘導加熱時に一対の側板7a,7bを一対のカウンタウエイト部の間に挿入配置しなければならない関係上、これら一対の側板7a,7b間の間隔L0 (図11,図12及び図14参照)を必然的に狭く設定する必要がある。そのため、高周波誘導加熱装置4の場合には、一対の側板7a,7bの内側面(対向面)β,γと接続導体5a,5b及び給電用リード導体6a,6bとの間の間隔L1 ,L2 (図11及び図12参照)が非常に狭く設定されることとなる。また、高周波誘導加熱装置11の場合には、一対の側板7a,7bの内側面(対向面)β,γと給電用リード導体12a,12bとの間の間隔L3 (図14参照)が非常に狭く設定されることとなる。
【0013】
このような配置構成とした場合、高周波誘導加熱装置4を用いて幅狭のピン部P1の円筒状周面αを高周波誘導加熱するに当たっては給電用リード導体6a,6b及び接続導体5a,5bから漏れる磁束(漏れ磁束)により、また高周波誘導加熱装置11を用いて幅狭のピン部P1の円筒状周面αを高周波誘導加熱するに当たっては給電用リード導体12a,12bから漏れる磁束により、高周波誘導加熱中に側板7a,7b又は13a,13bに高周波誘導作用にて渦電流が誘導されて加熱されてしまうおそれがある。
【0014】
そこで、従来では、高周波誘導加熱装置4にあっては、側板7a,7bの加熱防止のために、図11および図12に示すように、一対の側板7a,7bの内側面β,γのうち接続導体5a,5b及び半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3にそれぞれ対向する対向面部を切削して窪み部(凹部)30,31を設けることにより、前記内周面β,γと半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3との間の距離(間隔)L1,L2を広げるような対策を施している。一方、高周波誘導加熱装置11にあっては、側板13a,13bの加熱防止のために、図14に示すように、一対の側板13a,13bの内側面β,γのうち半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイル10にそれぞれ対向する部分を切削して窪み部(凹部)32を設けることにより、前記内周面β,γと半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイル10との間の距離L3を広げるような対策を施している。
【0015】
また、従来においては、上記とは別の加熱防止対策として、側板7a,7b又は13a,13bの材質を、漏れ磁束による高周波誘導作用を受けない樹脂(非磁性材)等に変更するような対策が取られる場合もある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の如く窪み部30,31,32を設けることにより加熱防止対策を施すようにした従来の高周波誘導加熱装置4,10では、側板7a,7b又は13a,13bの内周面β,γを削り取る量(窪み深さ量)にも限界があるため、被加熱体であるピン部P1〜P4の円筒状周面αの幅Wがある程度まで狭くなると、それに対応することができずに加熱防止を充分に行うことができない場合がある。また、側板7a,7b又は13a,13bの材質を樹脂等の非磁性材にした場合には、高周波誘導加熱時にピン部P1〜P4 からの輻射熱による影響を受け、これにより側板7a,7b又は13a,13bが劣化されてしまうため、耐久性が悪いという問題点がある。
【0017】
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、幅狭な被加熱部分を高周波誘導加熱する場合に、半開放鞍型又は半開放ヘアピン型の高周波誘導加熱コイルを支持する一対の側板に窪み部等を設けなくてもこれらの側板に加熱を生じるのを防止でき、効率良く高周波誘導加熱を行なうことができるような高周波誘導加熱装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明では、(a) 回転駆動される被加熱部の円筒状周面に対応して配置される半開放鞍型高周波誘導加熱コイルと、(b)前記半開放鞍型高周波誘導加熱コイルを構成する加熱コイル部分を互いに直列に接続する接続導体と、(c) 前記接続導体に接続され、かつ、前記半開放鞍型高周波誘導加熱コイルに高周波電流を供給する給電用リード導体と、(d) 前記半開放鞍型高周波誘導加熱コイルを両側から挟み込んだ状態で支持するコイル支持用の一対の側板であって、かつ、前記接続導体並びに給電用リード導体の両側部に配置される一対の側板と、をそれぞれ有する高周波誘導加熱装置において、前記接続導体及び給電用リード導体を磁性部材によって磁気遮蔽し、かつ、前記側板に真鍮製の側板を用いると共に、該真鍮製の側板には、前記半開放鞍型高周波誘導加熱コイルに対応する所定箇所にセラミックス製のチップが取り付けられているようにしている。
また、本発明では、前記一対の真鍮製の側板にそれぞれ対向する前記接続導体及び給電用リード導体の対向面部に前記磁性部材を配設するようにしている。
また、本発明では、前記一対の真鍮製の側板間に配置された前記接続導体及び給電用リード導体の周囲の全面に前記磁性部材を配設するようにしている。
また、本発明では、前記磁性部材として珪素鋼板を用い、前記珪素鋼板を前記接続導体及び給電用リード導体にろう付けするようにしている。
【0019】
また、上述の目的を達成するために、本発明では、(a) 回転駆動される被加熱部の円筒状周面に対応して配置される半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイルと、(b) 前記半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイルに高周波電流を供給する給電用リード導体と、(c) 前記半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイルを両側から挟み込んだ状態で支持するコイル支持用の一対の側板であって、かつ、前記給電用リード導体の両側部に配置される一対の側板と、をそれぞれ有する高周波誘導加熱装置において、前記給電用リード導体を磁性部材によって磁気遮蔽し、かつ、前記側板に真鍮製の側板を用いると共に、該真鍮製の側板には、前記半開放鞍型高周波誘導加熱コイルに対応する所定箇所にセラミックス製のチップが取り付けられているようにしている。
また、本発明では、前記一対の真鍮製の側板にそれぞれ対向する前記給電用リード導体の対向面部に前記磁性部材を配設するようにしている。
また、本発明では、前記一対の真鍮製の側板間に配置された前記給電用リード導体の周囲の全面に前記磁性部材を配設するようにしている。
また、本発明では、前記磁性部材として珪素鋼板を用い、前記珪素鋼板を前記給電用リード導体にろう付けするようにしている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図1〜図8を参照して説明する。なお、図1〜図8において、図9〜図14と同様の部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0021】
図1は、本発明の第1実施形態に係る高周波誘導加熱装置40を示すものであって、この高周波誘導加熱装置40は、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3を備える型式の装置である。本実施形態に係る高周波誘導加熱装置40おいては、図1において斜線Mで示す部分、すなわち、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3の給電用リード導体6a,6b及び接続導体5a,5bに、磁性部材としての珪素鋼板41,42がろう付けにてそれぞれ取付けられている。さらに具体的に述べると、給電用リード導体6a,6b及び接続導体5a,5bの両側に配置される一対の側板7a,7bの内側面β,γは、図2及び図3に示す如く、窪み部が設けられることなく平坦面となされている。そして、図2に示すように、給電用リード導体6a,6bの周面のうち平坦状の内側面β,γに対応する対向面部(表裏両面)に一対の珪素鋼板41a,41bがそれぞれろう付けされると共に、図3に示すように、接続導体5a,5bの周面のうち平坦状の内側面β,γに対応する対向面部(表裏両面)に珪素鋼板42a及び42bがそれぞれろう付けされている。
【0022】
このように珪素鋼板41,42を配設して成る高周波誘導加熱装置40によれば、給電用リード導体6a,6bと側板7a,7bの内側面β,γとはその間に配設された珪素鋼板41a,41bにて磁気遮蔽されると共に、接続導体5a,5bと側板7a,7bの内側面β,γとはその間に配設された珪素鋼板42a,42bにて磁気遮蔽されるため、給電用リード導体6a,6b及び接続導体5a,5bから側板7a,7bの内側面β,γへ向かう漏れ磁束を大幅に低減することができる。その結果、給電用リード導体6a,6b及び接続導体5a,5bに対向する側板7a,7bの内側面β,γの部分(対向面部分)における漏れ磁束による過熱を防止することができ、ひいては被加熱部(例えばクランクシャフト1のピン部P1 〜P4 )の円筒状周面αを効率良く高周波誘導加熱することが可能となる。また、側板7a,7bの加熱に伴なって半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3が高温の下にさらされるのを回避することができることとなるため、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3の寿命を長くすることが可能となる。
【0023】
また、図4及び図5は、上述の第1実施形態とは別の本発明の第2実施形態に係る高周波誘導加熱装置50を説明するためのものである。本装置50の場合には、給電用リード導体6a,6bの表裏両面の珪素鋼板41a,41bに加えてその両側面にも珪素鋼板41c,41dがそれぞれろう付けされており(図4参照)、従って給電用リード導体6a,6bの周囲の全面に珪素鋼板41が取付けられている。また、接続導体5a,5bの表裏両面の珪素鋼板42a,42bに加えてその両側面にも珪素鋼板42c,42d,42e,42fがそれぞれろう付けされており、従って接続導体5a,5bの周囲の全面に珪素鋼板42が取付けられている(図5参照)。
【0024】
このような構成の高周波誘導加熱装置50によれば、給電用リード導体6a,6b及び接続導体5a,5bはその周囲の全面が珪素鋼板41,42にて完全に取り囲まれた状態となるので、さらに効果的に磁気遮蔽することができて側板7a,7bの加熱をより効果的に達成することができ、高周波誘導加熱のより一層の高効率化並びに半開放鞍型高周波誘導加熱コイル3のより一層の長寿命化を図ることができる。
【0025】
また、図6及び図7は、本発明の第3実施形態に係る高周波誘導加熱装置60を示すものであって、この高周波誘導加熱装置60は、半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイル10を備える型式の装置である。本実施形態における高周波誘導加熱装置60は、図6において斜線Nで示す部分、すなわち、半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイル10の給電用リード導体12a,12bに、磁性部材としての珪素鋼板43がろう付けにてそれぞれ取付けられている。さらに具体的に述べると、給電用リード導体12a,12bの両側に配置される一対の側板13a,13bの内側面β,γは、図7に示す如く、窪み部が設けられることなく平坦面となされており、給電用リード導体12a,12bの周面のうち平坦状の内側面β,γに対応する対向面部(表裏両面)に一対の珪素鋼板43a,43bがそれぞれろう付けされている。
【0026】
このような構成の高周波誘導加熱装置60によれば、既述の本発明の第1実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0027】
また、図8は、上述の本発明の第3実施形態とは別の本発明の第4実施形態に係る高周波誘導加熱装置70を説明するためのものである。本装置70の場合には、図8に示すように、給電用リード導体12a,12bの表裏両面の珪素鋼板43a,43bに加えてその両側面にも珪素鋼板43c,43d,43e,43fがろう付けされており、従って給電用リード導体12a,12bの周囲の全面に珪素鋼板42が取付けられている。
【0028】
このような構成の高周波誘導加熱装置70によれば、既述の本発明の第2実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0029】
次に、本発明に係る高周波誘導加熱装置60と、従来の高周波誘導加熱装置10とを用いてクランクシャフト1のピン部P1 〜P4 を高周波誘導加熱してほぼ同一深さの焼入硬化層を得るために必要な加熱出力と側板の温度との関係を比較するために、下記の条件で実験を行った。
【0030】
実験例 (1) 被加熱体(ワーク) : クランクシャフトのピン部 (a) 材質 : S40C (b) ピン部の直径: 46.0mm (c)ピン部の幅 : 20.0mm(2) 高周波誘導加熱コイル (ア) 加熱コイルの型式: 半開放ヘアピン型 (イ) 珪素鋼板のろう付け箇所 従来の装置 ; 珪素鋼板のろう付け無し 本発明の装置 ; 給電用リード導体の表裏両面のみ(3) 高周波誘導加熱条件 (ア) 高周波電源 : トランジスタインバータ (イ) 周波数: 15〜16kHz (ウ) 加熱時間 : 18.0sec (エ) 加熱出力 : 従来の装置 ; 70kW 本発明の装置; 66kW
【0031】
上記の条件の下での実験結果は、下記の表1に示す如くとなった。
【表1】
【0032】
上記の表1に記載の実験結果から明らかなように、本発明の高周波誘導加熱装置60による場合には、従来の高周波誘導加熱装置10による場合に比べて、側板の昇温量が約1/4程度にまで減少しており、従って本発明の高周波誘導加熱装置60によれば側板の加熱現象が効果的に抑え得ることが確認された。
【0033】
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、既述の第1〜第4の実施形態においては、クランクシャフト1のピン部P1 〜P4 を加熱対象としているが、これに限らず、クランクシャフト1のジャーナル部J1 〜J5 や、その他の各種部材の円筒状周面を高周波誘導加熱するための高周波誘導加熱装置にも本発明を適用可能である。また、磁性部材としては、珪素鋼板に限らず、各種の高磁性材から成る部材(例えばダストコア等)を用いるようにしてもよい。また、接続導体5a,5bや給電用リード導体6a,6b又は12a,12bは、矩形断面でない場合であっても(例えば、円形断面等)であっても、本発明を適用できることは言う迄もない。
【0034】
【発明の効果】
以上の如く本発明は、半開放鞍型高周波誘導加熱コイル、或いは半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイルを備える高周波誘導加熱装置において、一対の側板間に配置される半開放鞍型高周波誘導加熱コイルの接続導体及び給電用リード導体、或いは半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイルの給電用リード導体を磁性部材によって磁気遮蔽し、かつ、前記側板に真鍮製の側板を用いると共に、該真鍮製の側板には、前記半開放鞍型高周波誘導加熱コイルまたは半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイルに対応する所定箇所にセラミックス製のチップが取り付けられているようにしたものであるから、これらの導体部分からの漏れ磁束を低減することができ、ひいては側板の昇温量を従来の場合に比べて大幅に低減(因みに、1/4程度)することができる。従って、半開放鞍型又は半開放ヘアピン型の高周波誘導加熱コイルを支持する一対の真鍮製の側板に窪み部(逃げ用の凹部)を設けなくても加熱を生じるのを防止できることとなるので、幅狭な被加熱部を高周波誘導加熱するのに適した高周波誘導加熱装置を提供することができる。また、本発明の高周波誘導加熱装置によれば、漏れ磁束に起因して生じる高周波誘導作用による真鍮製の側板の加熱現象を効果的に抑えることができるため、被加熱部を効率良く高周波誘導加熱することができる上に、真鍮製側板の加熱が低減されることに伴い高周波誘導加熱コイルの寿命を長くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る高周波誘導加熱装置であって、半開放鞍型高周波誘導加熱コイルを備えた高周波誘導加熱装置の側面図である。
【図2】図1におけるA−A線拡大断面図である。
【図3】図1におけるB−B線拡大断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る高周波誘導加熱装置における珪素鋼板の配設箇所を示す図2と同様の断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る高周波誘導加熱装置における珪素鋼板の配設箇所を示す図3と同様の断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る高周波誘導加熱装置であって、半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイルを備えた高周波誘導加熱装置の側面図である。
【図7】図6におけるC−C線拡大断面図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る高周波誘導加熱装置における珪素鋼板の配設箇所を示す図7と同様の断面図である。
【図9】クランクシャフトの正面図である。
【図10】半開放鞍型高周波誘導加熱コイルを備えた従来の高周波誘導加熱装置の側面図である。
【図11】図10におけるD−D線拡大断面図である。
【図12】図10におけるE−E線拡大断面図である。
【図13】半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイルを備えた従来の高周波誘導加熱装置の側面図である。
【図14】図13におけるF−F線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 クランクシャフト
3 半開放鞍型高周波誘導加熱コイル
5a,5b 接続導体
6a,6b 給電用リード導体
7a,7b 側板
10 半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイル
12a,12b 給電用リード導体
13a,13b 側板
40,50,60,70 高周波誘導加熱コイル
41,42,43 珪素鋼板(磁性部材)
P1 〜P4 ピン部
α ピン部の円筒状周面
β,γ 側板の内側面
Claims (8)
- (a) 回転駆動される被加熱部の円筒状周面に対応して配置される半開放鞍型高周波誘導加熱コイルと、(b)前記半開放鞍型高周波誘導加熱コイルを構成する加熱コイル部分を互いに直列に接続する接続導体と、(c) 前記接続導体に接続され、かつ、前記半開放鞍型高周波誘導加熱コイルに高周波電流を供給する給電用リード導体と、(d) 前記半開放鞍型高周波誘導加熱コイルを両側から挟み込んだ状態で支持するコイル支持用の一対の側板であって、かつ、前記接続導体並びに給電用リード導体の両側部に配置される一対の側板と、をそれぞれ有する高周波誘導加熱装置において、前記接続導体及び給電用リード導体を磁性部材によって磁気遮蔽し、かつ、前記側板に真鍮製の平板を用いると共に、該真鍮製の側板には、前記半開放鞍型高周波誘導加熱コイルに対応する所定箇所にセラミックス製のチップが取り付けられていることを特徴とする高周波誘導加熱装置。
- 前記一対の真鍮製の側板にそれぞれ対向する前記接続導体及び給電用リード導体の対向面部に前記磁性部材を配設したことを特徴とする請求項1に記載の高周波誘導加熱装置。
- 前記一対の真鍮製の側板間に配置された前記接続導体及び給電用リード導体の周囲の全面に前記磁性部材を配設したことを特徴とする請求項1に記載の高周波誘導加熱装置。
- 前記磁性部材として珪素鋼板を用い、前記珪素鋼板を前記接続導体及び給電用リード導体にろう付けしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の高周波誘導加熱装置。
- (a) 回転駆動される被加熱部の円筒状周面に対応して配置される半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイルと、(b)前記半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイルに高周波電流を供給する給電用リード導体と、(c) 前記半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイルを両側から挟み込んだ状態で支持するコイル支持用の一対の側板であって、かつ、前記給電用リード導体の両側部に配置される一対の側板と、をそれぞれ有する高周波誘導加熱装置において、前記給電用リード導体を磁性部材によって磁気遮蔽し、かつ、前記側板に真鍮製の平板を用いると共に、該真鍮製の側板には、前記半開放ヘアピン型高周波誘導加熱コイルに対応する所定箇所にセラミックス製のチップが取り付けられていることを特徴とする高周波誘導加熱装置。
- 前記一対の真鍮製の側板にそれぞれ対向する前記給電用リード導体の対向面部に前記磁性部材を配設したことを特徴とする請求項5に記載の高周波誘導加熱装置。
- 前記一対の真鍮製の側板間に配置された前記給電用リード導体の周囲の全面に前記磁性部材を配設したことを特徴とする請求項5に記載の高周波誘導加熱装置。
- 前記磁性部材として珪素鋼板を用い、前記珪素鋼板を前記給電用リード導体にろう付けしたことを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の高周波誘導加熱装置。
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