JP6282294B2 - 複合ワークピースのシングルショット誘導加熱用インダクタ - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
この出願は、2013年6月22日に出願された米国仮出願第61/838249の利益を主張する。その全体を参照により本明細書で援用する。
発明の分野
本発明は、中心軸が円形部品の中心軸と一致する少なくとも部分的に円筒形の部品であって、該少なくとも部分的に円筒形の部品の直径よりも大きい直径を有する該円形部品の一端に接続されたものを有する複合ワークピースの電気誘導シングルショット加熱処理に関する。
発明の背景
実体軸又は中空軸などの直円柱状ワークピースを冶金的に熱処理(焼き入れ)して、目的の用途でワークピースに加えられる力に抵抗させることができる。例えば、ワークピースは、自動車のパワートレインで使用するために冶金的に焼き入れされる様々な円筒形自動車部品の場合がある。
さらに複雑なワークピースが様々な直径、隅肉部、肩部、孔部及び他の幾何学的な凹凸を有する複数の円筒形要素を組み合わせることによって形成されている。このような複合形状は、the Handbook of Induction Heating(Valery Rudnev外,2003,Marcel Dekker,Inc.,New York,NY)の図5.28(右側の図)及び図5.36に示されている。図1(a)は、複合ワークピースの別の例を示す。一般に、これらの複合ワークピースは、中心軸が円形部品の中心軸と一致する少なくとも部分的に円筒形の部品であって、該少なくとも部分的に円筒形の部品の直径よりも大きい直径を有する該円形部品の一端に接続されるものを有することを特徴とすることができ、便宜上、このようなワークピースを本明細書では「複合ワークピース」という。例えば、図1(a)に示される複合ワークピース90について、破線ボックス90a内のワークピース部品は、少なくとも部分的に円筒形の部品であり、破線ボックス90b内のワークピース部品は、該少なくとも部分的に円筒形の部品の直径よりも大きな直径を有する円形部品であり、これら2つのワークピース領域は、該少なくとも部分的に円筒形の部品90aが、円形部品90bの中心軸と一致するその中心軸線CLを有し、かつ、該少なくとも部分的に円筒形の部品90aの外径d1よりも大きな外径d2を有する円形部品90bの一端に接続されるように方向付けられている。
電気誘導加熱は、焼入れ、焼戻し及び応力緩和によるアニーリング、正規化、表面(ケース)硬化などの様々な熱処理プロセスで使用されている。誘導加熱処理の最も一般的な用途の一つは、鋼、鋳鉄及び粉末冶金部品の焼き入れである。いくつかの場合には、ワークピース全体の熱処理が必要である;しかしながら、他の場合には、ワークピースの選択された領域を加熱処理することしか必要ではない。
典型的な高周波焼入れプロセスは、オーステナイト化温度にまで強化されることが必要なワークピース又はワークピース領域を加熱し、ワークピース又は領域を、オーステナイト化を完了するのに十分な時間にわたってオーステナイト化温度で保持し(必要な場合)、その後その温度未満にまでワークピース又は領域を急速冷却し、その際、望ましいマルテンサイト構造が形成され始めることを伴う。急速冷却又は急冷は、マルテンサイトと呼ばれる非常に硬質な構成要素を生じさせるせん断型変換により拡散依存変換プロセスの交換を可能にする。マルテンサイトは、ワークピース若しくは領域の表面上で、又はワークピース若しくは領域の断面全体にわたって形成することができ焼き入れを行うことができる。ワークピースは、様々な理由で高周波焼き入れされる。例えば、焼き入れは、ねじり強さ及び/又はねじり疲労寿命を増大させ、曲げ強度及び/又は曲げ疲労寿命を向上させ、或いは耐摩耗性又は接触強度を向上させるために行うことができる。
様々なタイプの加熱インダクタを利用して円筒形又は複合ワークピースを高周波焼き入れすることができる。ワークピースの誘導加熱は、ワークピース内で渦電流加熱を誘導させるためにワークピースの領域と結合する磁束に依存するため、隣接する円筒形部品間の隅肉などの複合形状領域内での均一な誘導加熱処理は、典型的な誘導コイル装置では達成するのが困難である。さらに、誘導加熱プロセスは、一般にワークピースの内部への熱浸透が、内側への誘導渦電流加熱と、その後さらにワークピースの中央領域に向かって渦電流領域から内側に向かう伝導性の熱伝達(誘導電流浸透の深さによって制御される)との両方の組み合わせであり、この伝導性加熱処理は、熱「ソーキング」として当該技術分野において知られている。
インダクタの構成は、ワークピースの形状;加熱された材料の組成;インダクタ設置のための利用可能なスペース;加熱モード(例えば、スキャン、シングルショット、漸進的又は静的加熱モード);ワークピース製造率;必要な加熱パターン及びワークピース処理の詳細(つまり、どのようにしてワークピースを装填しかつ取り外すか)を含む用途の特定のパラメータに依存する。
高周波焼入れのためのインダクタは、銅の高い電気及び熱伝導率、その固有の耐食性及び優れた冷間及び熱間加工性のため、典型的には銅又は銅合金から製造される。
チャネル型(シングルショット又はスロットとしても知られている)インダクタは、円筒形の複合ワークピースの通しの及び表面の焼き入れに最も適しているインダクタの一種である。チャネルインダクタでは、ワークピースも誘導コイルも、ワークピースの可能な回転を除き、互いに対して移動しない。チャネルインダクタは、シングルターン又はマルチターンインダクタとすることができる。マルチターンチャネルインダクタは、典型的には、熱間成形の前、例えば物品鍛造プロセスにおいて、ビレット又はバーの端部の通し加熱のために適用される。シングルターンチャネルインダクタは、典型的には、the Handbook of Induction Heatingの図5.28(右側の図)及び図5.36に図示されている円筒形又は複合部品を高周波焼入れするために使用される。シングルターンチャネルインダクタの典型的な用途は、出力シャフト、フランジ付きシャフト、ヨークシャフト、中間シャフト及びドライブシャフトといった炭素鋼シャフトの焼き入れである。
シングルターンチャネルインダクタは、2個の長手方向脚部及び2個のクロスオーバーセグメント(ブリッジ又は馬蹄式半ループとしても知られている)からなる。クロスオーバーセグメントは、熱処理を受けるワークピースの全周を包囲していないが、典型的には円周の半分である一部のみを包囲する。ワークピースの長手方向領域を加熱する必要がある場合には、誘導渦電流が主としてワークピースの長さに沿って流れる。例外は、渦電流の流れが半円周であるチャネルインダクタのクロスオーバーセグメントであろう。例として、the Handbook of Induction Heatingの図5.33は、アクスルシャフトの高周波焼入れのために使用されるチャネルのインダクタを示している。2個の長手方向脚部のそれぞれ及び2個のクロスオーバーセグメントのそれぞれにおける瞬時電気交流は互いに反対方向である。
加熱領域の長さは、異なる長さの長手方向脚部を有するチャネルインダクタを製造することによって制御できる。図1(b)は、従来技術のシングルターンチャネルインダクタ100の一例を示す。第1(上部)クロスオーバー部102は、クロスオーバー半部102a及び102a’と、長手方向脚部104a及び104bと、第2(下部)クロスオーバー部106とを備える。図1(c)に示すように、複合ワークピース90がシングルターンサドルインダクタ100に挿入される。クロスオーバー半部102a及び102a’(図1(b))は、例えば誘電体スロット112によって互いに電気的に絶縁されているため、クロスオーバー半部102a及び102a’は、交流電源114の出力部に接続できる。インダクタ100のクロスオーバー部及び長手方向脚部は、複合ワークピース90の周囲を部分的にしか包囲しないため、ワークピースは、図1(c)に示された熱処理位置に装填されるとその中心軸線CLの回りを回転する。
図1(b)及び図1(c)におけるチャネルインダクタ100は、垂直又は水平方向のいずれかにおけるシングルショットワークピースの装填及び取り外しのために垂直方向に向けられる。
シングルターンチャネルインダクタの長手方向脚部は、熱処理を受けたワークピースの特定の幾何学的特徴を収容するように長手方向脚部の選択された領域をレリーフ成形することによって輪郭形成(プロファイル)できる(ワークピースの直径の変更など)。同様に、シングルターンチャネルインダクタの一方又は両方のクロスオーバー部を、ワークピースの適切な領域と結合する必要な磁界を生成させるために輪郭形成又は湾曲させて必要な温度プロファイルを達成することができる。ワークピースに面する狭い加熱表面を有するチャネルインダクタの必要な部分を製造することで、望ましい領域における誘導電力の密度を増大させることができる。
図2(a)〜図2(c)は、従来技術のシングルショットチャネルインダクタの輪郭形成クロスオーバー部の隅肉領域付近における3つの典型例を示す。
図2(a)は、固体複合ワークピース92を熱処理するための従来技術のシングルショット一周チャネルインダクタ加熱装置の下部半クロスオーバー部106’を示す。垂直に向けられたチャネルインダクタの下部クロスオーバー部106’(図1(b)におけるクロスオーバー部106に類似)の右半分のみがインダクタ冷却媒体の流れのための内部冷却路106a’と共に図2(a)に示されている。この例では、ワークピースがチャネルインダクタで加熱された後に必要な熱条件を達成するときの急冷のために別個の急冷装置116が設けられる。別の急冷方法は、ワークピースを加熱し、そしてチャネルインダクタから取り外した後に急冷することを含む。垂直対称軸CLは、複合ワークピース92の固体円筒形部品92aのコアとして示されている。したがって、複合ワークピース92について、少なくとも部分的に円筒形の部品は、ソリッドシャフト円筒形部品92aであり、少なくとも部分的に円筒形の部品の直径よりも大きい直径を有する円形部品は、部品92bである(部品92aのためのクロスハッチの反対方向のクロスハッチを有する)。したがって、少なくとも部分的に円筒形の部品92aは、図2(a)に示されるように、円形部品92bの中心軸と一致するその中心軸を有し、かつ、少なくとも部分的に円筒形の部品92aの直径よりも大きい直径を有する円形部品92bの一端に接続されている。複合ワークピース92の外径92c及び隅肉領域92dは、高周波焼入れのための領域に含まれ、点描領域として示されている。外径92cは、チャネルインダクタの長手方向脚部104a及び104b(図2(a)には示されていない)に流れる電流によって発生する誘導渦電流のため加熱される。隅肉領域92dにおける誘導加熱は、主として、チャネルインダクタの下部クロスオーバー部106’に流れるチャネルインダクタ電流によって生成される。
図2(b)は、図1(a)にも示されているワークピースである中空複合ワークピース90を熱処理するためのシングルショット一周従来技術チャネルインダクタ加熱装置の下部クロスオーバー部106”(右半分視野のみ)を示している。垂直に向けられたチャネルインダクタの下部クロスオーバー部106”(図1(b)におけるクロスオーバー部106に類似)の半分のみがインダクタ冷却媒体の流れのための内部冷却路106a”と共に図2(b)に示されている。別個の急冷装置は、図2(b)には示されていない。垂直対称軸CLは、複合ワークピース90の中空円筒形部品(90a及び90c)のコアのために示されており、中空内部コア領域はクロスハッチなしで示されている。したがって、複合ワークピース90について、図1(a)に関連して上記したように、少なくとも部分的に円筒形の部品は中空円筒形部品90aであり、少なくとも部分的に円筒形の部品の直径よりも大きい直径を有する円形部品は、少なくとも部分的に円筒形の部品90aが図2(b)に示されるように円形部品90bの中心軸と一致するその中心軸を有し、かつ、少なくとも部分的に円筒形の部品90aの直径よりも大きい直径を有する円形部品90bの一端に接続されるように、図において部品90bで示されている。
ワークピースが図2(a)及び図2(b)のように隅肉を含む焼き入れ領域を有する場合に、隅肉領域における誘導熱強度を実質的に増大させる必要がある場合が多い。というのは、隅肉領域は、加熱のための金属の実質的に大きな質量を有するからである。さらに、加熱隅肉の近傍で、かつ、焼き入れされる領域の後ろにかなり大きいワークピースの質量があり、これは、熱伝導率のため加熱隅肉から熱を引き出すかなりの「コールド」シンク効果を生じさせる。したがって、コールドシンク効果の冷却効果は、隅肉領域において追加の加熱エネルギーを誘導することによって補償されなければならない。必要なエネルギーの余剰分を、チャネルインダクタの好適な部分の通電面を狭くすることによって達成して、適切な領域内において誘導電力密度を増大させる場合が多い。例えば、インダクタ部の加熱面の通電部分が半分に減少する場合には、それに応じて、インダクタ部の電流密度並びに各ワークピース領域内において誘導される渦電流の密度が増大することになる。ジュール効果に従って、誘導渦電流の密度が2倍になる場合には、誘導電力密度が4倍に増加する。
図2(a)及び特に図2(b)における構成について、隅肉領域に面する交差領域におけるインダクタの加熱面は、隅肉領域内において誘導渦電流及び発熱を集中させるように輪郭形成されている。
図2(c)は、磁束コンセントレータ80a及び80bが複合ワークピース94の隅肉領域94cに加熱エネルギーをさらに集中させるように輪郭形成されるクロスオーバー部インダクタに加えて設けられている別の従来技術のシングルショット一周チャネルインダクタ加熱装置の下半分クロスオーバー部106’’’の詳細図を示す。インダクタの局所的電流密度は、磁束コンセントレータを利用するとかなり増大する場合がある。
磁束コンセントレータ(フラックスインテンシファイア、フラックスコントローラ、シャント、ダイバータ又は磁気コアとも呼ばれる)は、チャネルインダクタのワークピースと磁場との間の電磁結合に影響を与える。高周波焼入れの際には磁束コンセントレータのいくつかの伝統的な機能が存在する:(a)ワークピースの所定領域の選択的加熱を与える;(b)インダクタの電気効率を改善させる;及び(c)電磁シールドとして作用し、かつ、隣接領域の望ましくない加熱を防止する。磁束コンセントレータは、低い導電性を有する高透磁率の軟磁性材料から作製される。磁束コンセントレータの軟磁性の性質とは、外部磁界を印加したときにのみ磁性であることを意味する。これらの材料は、交流磁場に露出されると、多くの摩擦なしに磁化を急速に変化させることができる。小面積の狭い磁気ヒステリシスループがこれらの材料に典型的なものである。コンセントレータは、低い磁気抵抗の経路を与え、かつ、所望の領域において磁束線の集中を促進する。磁束コンセントレータがインダクタ分野に導入される場合には、これは磁束のための低いリラクタンスパスとなり、漂遊磁束を減少させ、そして磁界の仮想磁束線を集中させる。磁束コンセントレータがなければ、磁界は、インダクタの周りに広がり、導電性の周囲とつながることになるであろう(例えば、加熱されることが望ましくない補助装置、金属支持体、道具、器具、ワークピース領域)。コンセントレータは、磁気経路を形成して、所望の領域においてインダクタの磁場を案内する。上記の要因は、誘導加熱選択領域に潜在的に正の影響を及ぼす。しかし、インダクタの所定領域における局在的な電流密度が実質的に増大し、局在的なインダクタ過熱を潜在的に引き起こし、及び/又はインダクタ応力割れの開始を早める(例えばインダクタの加工焼き入れにより)場合がある。
従来のシングルターンチャネルインダクタの主な欠点の1つは、その短い寿命である。隅肉領域などのワークピースの選択領域において十分な発熱を生じさせるための要件により、磁束コンセントレータを使用することと共にかなり狭いインダクタ加熱面を有することが必要になるところ、これは、過度のコイル電流密度及び加熱インダクタの早期故障に関連する。早期のインダクタ障害(亀裂、応力腐食又は応力疲労)は、典型的には、最も高い電流密度の領域で発生し、かつ、通常、隅肉の加熱を与えるシングルターンチャネルインダクタのクロスオーバー部106で生じる。また、クロスオーバー部は、電磁力の存在のため、インダクタの屈曲を受ける。したがって、焼き入れインダクタの寿命を延ばすためには、その領域で電流密度を低減させる試みをすることが必要である。
従来のシングルターンチャネルインダクタの別の欠点は、焼き入れ部品の品質及び加熱再現性に負の影響を与える過剰なプロセス感度に関連する。過度の感度は、電磁近接効果に関連する。チャネルインダクタの内部にあるワークピースの位置が変化する場合(例えば、インダクタ内においてワークピークを回転させるための装置に関連したベアリングの摩耗、インダクタにおけるワークピースの誤った装填により)には、特に隅肉領域内における加熱強度の即時変化が存在することになる。これは、典型的には、それに関連した温度不足及び硬度深さの減少をもたらす。
Valery Rudnev外,「the Handbook of Induction Heating,2003,Marcel Dekker,Inc.,米国ニューヨーク州ニューヨーク
本発明の目的の一つは、中心軸が円形部品の中心軸と一致する少なくとも部分的に円筒形の部品が該少なくとも部分的に円筒形の部品の直径よりも大きい直径を有する円形部品の一端に接続された複合ワークピースのシングルショット誘導加熱のための改良されたインダクタであって、インダクタ寿命が延長され、堅牢性が改善し、インダクタ内に位置するワークピースに対する加熱感度が低下したものを提供することである。
本発明の上記及び他の態様は、本明細書及び特許請求の範囲に記載されている。
発明の簡単な概要
一態様では、本発明は、複合ワークピースをシングルショットインダクタで誘導加熱処理するための装置及び方法である。複合ワークピースは、中心軸が円形部品の中心軸と一致する少なくとも部分的に円筒形の部品であって、該少なくとも部分的に円筒形の部品の直径よりも大きい直径の該円形部品の一端に接続されたもの有する。シングルショット一周インダクタは、2個の長手方向脚部インダクタ部の第1端部に接続された単一のクロスオーバーインダクタ部を有し、該2個の長手方向脚部の第2端部は鍔インダクタ部に接続され、該鍔インダクタ部は、該複合ワークピースが誘導加熱の適用のためにシングルショット一周インダクタに装填されたときに該複合ワークピースの該少なくとも部分的に円筒形の部品の全周を取り囲む。クロスオーバーインダクタ部は、鍔インダクタ部及び長手方向脚部インダクタ部と共に電気的に直列に接続されて完全な電気回路を形成する。
別の態様では、本発明は、シングルショットインダクタにより複合ワークピースを誘導加熱処理するための装置及び方法である。複合ワークピースは、中心軸が円形部品の中心軸と一致する少なくとも部分的に円筒形の部品であって、該少なくとも部分的に円筒形の部品の直径よりも大きい直径を有する円形部品の一方の端部に接続されたものを有する。シングルショット一周インダクタは、2個の長手方向脚部インダクタ部の第1端部に接続された第1鍔インダクタ部を有し、該2個の長手方向脚部インダクタ部の第2端部が第2鍔インダクタ部に接続されている。第1及び第2鍔インダクタ部は、複合ワークピースが誘導加熱適用のためのシングルショット一周インダクタに装填されたときに、複合ワークピースの少なくとも部分的に円筒形の部品の全周を取り囲む。2個の長手方向脚部インダクタ部の一つは、シングルショットインダクタに交流を供給するように構成される。
また、本発明のシングルショットインダクタを使用して、円筒形ワークピースを加熱処理することもでき、その際、円筒形ワークピースの軸方向長さが本発明のシングルショットのインダクタに挿入されている。
本発明の上記及び他の態様は、本明細書及び特許請求の範囲に記載されている。
以下において簡単に要約する添付の図面は、本発明の例示的な理解のために提供されるものであり、本明細書及び特許請求の範囲に記載された発明を限定するものではない。
図1(a)は、複合ワークピースの一例であり、ここで、該複合ワークピースの少なくとも部分的に円筒形の部品は、円形部品の中心軸と一致するその中心軸を有する、該少なくとも部分的に円筒形の部品の直径よりも大きい直径を有するワークピースの円形部品の一端に接続されている。 図1(b)は、図1(a)の複合ワークピースを熱処理するために使用できる従来技術のチャネルインダクタの一例の等角図である。 図1(c)は、図1(b)の従来技術のチャネルインダクタに装填された図1(a)に示される複合ワークピースを示す。 図2(a)−(c)は、インダクタの下部クロスオーバー部の右半分断面のみを示すシングルターンチャネルインダクタで複合ワークピースを加熱処理するための従来技術の構成を示す。 図3は、インダクタを通した瞬時電流の流れを示す矢印を有する本発明のシングルショットインダクタの一例の等角図である。 図4(a)は、加熱される特定のワークピースのための直径変更といった必要なワークピースの硬度パターン及びワークピースの幾何学的特徴を収容するための鍔インダクタ部に配置されたインダクタ段部領域の一例を示すために、図4(a)と図4(b)との間での90度中心軸回転で示される図3のシングルショットインダクタである。 図4(b)は、加熱される特定のワークピースのための直径変更といった必要なワークピースの硬度パターン及びワークピースの幾何学的特徴を収容するための鍔インダクタ部に配置されたインダクタ段部領域の一例を示すために、図4(a)と図4(b)との間での90度中心軸回転で示される図3のシングルショットインダクタである。 図5(a)は、図4(a)及び図4(b)のシングルショットインダクタであり、部分的な切り欠きはインダクタを通した内部冷却媒体流路を示す。 図5(b)は、図4(a)及び図4(b)のシングルショットインダクタであり、部分的な切り欠きはインダクタを通した内部冷却媒体流路を示す。 図6は、図3に示されたシングルショットインダクタに装填する前の複合ワークピースを断面立面で示す。 図7は、図3に示されたシングルショットインダクタに装填した後の複合ワークピースを、長手方向脚部の平面切断により断面立面で示す。 図8は、本発明のシングルショットインダクタの別の例を示す図である。 図9(a)は、本発明のシングルショットインダクタの別の例の等角図であり、矢印はインダクタを通した瞬時電流の流れを示す。 図9(b)は、本発明のシングルショットインダクタの別の例の等角図であり、矢印はインダクタを通した瞬時電流の流れを示す。
発明の詳細な説明
図3〜図5(b)は、本発明のシングルショットインダクタ10の一例を示す。図3を参照すると、シングルショットインダクタ10は、クロスオーバーインダクタ部12と、長手方向脚部14a及び14bと、鍔インダクタ部16とを備える。クロスオーバー部12は、クロスオーバー半部12a及び12a’を備える。クロスオーバー半部12a及び12a’は、例えば絶縁溝22によって、クロスオーバー半部12a及び12a’が交流電源24の出力部に接続できるように互いに電気的に分離される。絶縁溝22は、空気充填誘電体であることができ、又はシートマイカなどの電気絶縁材料で充填できる。鍔インダクタ部16は、連続的な導電体を形成する連続鍔半部16a及び16bを備え、該導電体は、長手方向脚部14a及び14bに電気的に接続されている。鍔インダクタ部16の半部16a及び16bの両方は、互いに対して並列に電気的に接続されている。鍔インダクタ部16の半部16a及び16bのそれぞれは、この例では、高段部(16a’及び16b’)及び低段部(16a”及び16b”)領域が図3に示すように傾斜相互接続領域(16a’’’及び16b’’’)を介して接続されるように輪郭形成(プロファイル)されている(図において段部領域16b”は部分的に隠れている)。本発明の全ての実施形態では、輪郭形成は、加熱処理を受ける特定の複合ワークピースの幾何学的特徴を収容することが必要な場合には、鍔インダクタ部の選択領域をレリーフ成形することによって達成できる。必要に応じて、クロスオーバーインダクタ部又は長手方向脚部インダクタ部も輪郭形成できる。
シングルショットインダクタ10を通した瞬時交流の流れが図3に矢印で示されている。このように、瞬時電流は、クロスオーバー半部の一つから鍔インダクタ部16まで2個の長手方向脚部の一つに流れ、その後並列の鍔半部16a及び16bを介して流れ、そして他のクロスオーバー半部に戻るために鍔インダクタ部16から他の長手方向脚部に出る。この構成は、2個のクロスオーバー部を有する上記従来技術のシングルショット一周チャネルインダクタと比較して、鍔半部のそれぞれにおいて必要とされる電流の大きさを減少させると共に、上記従来技術の部分包囲とは対照的に、ワークピースの全周を取り囲むことによってワークピースにおいて同じ必要な加熱エネルギーを保持する。鍔半部における電流の大きさの減少は、電流密度及び電磁力を減少させるが、これは、シングルショットインダクタ10の寿命を従来技術のシングルショット一周チャネルインダクタよりも延長させることになる。
例示及び非限定の目的のために、クロスオーバー半部12aを供給クロスオーバー部ということができる;長手方向脚部インダクタ部14aを供給長手方向脚部インダクタ部ということができる;長手方向脚部インダクタ部14bを戻り長手方向脚部インダクタ部ということができる;クロスオーバー半部12a’を戻りクロスオーバー部ということができる。供給クロスオーバー部は、電源供給端部13aと、対向する供給脚部クロスオーバー部端部13bとを有する。戻りクロスオーバー部は、電源戻り端部13cと、対向する戻り脚部クロスオーバー部端部13dとを有する。第1鍔部16aは、対向する第1鍔部供給脚部端部17b及び第1鍔部戻り脚部端部17aを有し、第2鍔部16bは、対向する第2鍔部供給脚部端部17c(図4(b)参照)及び第2鍔部戻り脚部端部17dを有する。破線は、それぞれの第1及び第2鍔部16a及び16bの端部を参照するために使用されている;鍔インダクタ部16(第1及び第2鍔部16a及び16bから形成される)は、典型的には、連続略環状円筒形部品として製造される。供給長手方向脚部インダクタ部14aは、供給脚部クロスオーバー端部14a’及び供給脚部鍔端部14a”を有する。供給脚部クロスオーバー端部14a’は、供給脚部クロスオーバー部端部13bに接続され、供給脚部鍔端部14a”は、第1及び第2鍔部供給脚部端部17b及び17c間で接続される。戻り長手方向脚部インダクタ部14bは、戻り脚部クロスオーバー端部14b’及び戻り脚部鍔端部14b”を有する。戻り脚部クロスオーバー端部14b’は、戻り脚部クロスオーバー部端部13dに接続され、戻り脚部鍔端部14b”は、第1及び第2鍔部戻り脚部端部17a及び17dの間に接続されて、第1及び第2鍔部から供給及び戻り長手方向脚部インダクタ部の供給及び戻り脚部鍔端部の周りに連続的な導電体を形成し、それによって、複合ワークピースの少なくとも部分的に円筒形の部品が供給及び戻り長手方向脚部インダクタ部間に配置され、複合ワークピースの円形部品が鍔インダクタ部の外面16cに隣接して配置され、しかも交流電源が供給クロスオーバー部の電源供給端部と戻りクロスオーバー部の電源戻り端部との間で接続されたときに、複合ワークピースは、誘導加熱処理される。
図4(a)及び図4(b)は、第1及び第2鍔部から形成される連続鍔インダクタ部16を輪郭形成する一例を例示するために、連続鍔インダクタ部16を第1鍔部16aの輪郭形成領域16a’及び16a”(図3を参照)並びに第2鍔部16bの16b’及び16b”(図3参照)に分割したものである。上記のように、このような鍔のインダクタ段部領域への輪郭形成は、直径変更又は壁厚変更といった、必要なワークピース硬度パターン及びワークピース幾何学的特徴を収容する(例えば、熱処理を受ける複合ワークピースの少なくとも部分的に円筒形の部品が中空の場合)。各鍔半部には2個以上の段部領域が必要な場合があり、また、鍔段部の全部又は一部は、互いに体積が等しくなくてもよい。さらに、各傾斜相互接続領域(16a’’’及び16b’’’)の円弧(円弧状)長は、互いに異なっていてよく、少なくとも部分的に円筒形の部品と複合ワークピースの円形部品との間にあるシャフト領域又は隅肉領域などの複合ワークピースの特定の領域で誘起されるエネルギーに異なる影響を与えるように製造される。
図5(a)及び図5(b)は、交流がインダクタを通って流れるときにジュール効果加熱によって引き起こされるインダクタ10を冷却するための流体冷却媒体の供給及び戻りのためのシングルショットインダクタ10の入口及び出口ポートを示す。この例では、2個の別々の冷却回路、すなわち冷却回路「A」(実線矢印で示す)及び冷却回路「B」(破線矢印で示す)が設けられる。図5(a)及び図5(b)に示すように、供給入口(「A」IN)冷却経路は、順に、鍔半部16a(16a’及び16a”);長手方向脚部インダクタ部14b及びクロスオーバー半部12a’を通って戻り出口(「A」OUT)までであり、供給入口(「B」IN)冷却経路は、順に、鍔半部16b(16b’及び16b”);長手方向脚部インダクタ部14a及びクロスオーバー半部12aを通って戻り出口(「B」OUT)までである。インダクタ10の異なる部についての別々の二重冷却回路は、異なる冷却パラメータがインダクタ10の製造の際に任意の非対称の特徴を補うのを可能にするという点で有利である。また、それぞれ個別の供給口に入り、そしてまず別個の鍔半部を冷却し、これにより最大の熱を発生させることになり、そしてその後別個の長手方向脚部インダクタ部及び別個のクロスオーバー半部に流れ続ける。本発明の別の例では、水冷は必要でない場合があり、又は全インダクタについて単一の冷却回路で十分な場合があり、本発明の特定の複合ワークピースに利用できる。
図3〜図5(b)において、クロスオーバーインダクタ部は、概して(すなわち、輪郭形成なしで)形状が半円筒形であり、かつ、誘電体スロット22によって略4分の1の円筒形クロスオーバー半部に分離される。本発明の他の実施形態では、クロスオーバーインダクタ部は、概して形状の点で半円筒形よりも大きくても小さくてもよく、また、クロスオーバー半部は、概して、熱処理を受ける特定の複合ワークピースに対して均等の鏡像形状又は不均等な形状の4分の1円筒半部よりも大きくても小さくてもよい。図3〜図5(b)において、それぞれの長手方向脚インダクタ部は、概して(すなわち輪郭形成なしで)、形状が長方形棒であり、かつ、概して(すなわち輪郭形成なしで)クロスオーバーインダクタ部及び鍔インダクタ部の径方向断面平面に対して垂直であるが、この平面は、中心軸CLに対して垂直であり、そうでなければ、本発明の他の実施形態では熱処理を受ける特定の複合ワークピースに対して成形され又は方向付けられる場合がある。図3〜図5(b)において、鍔インダクタ部は、概して(すなわち輪郭形成なしで)、鍔半部が均等な弓状長さの環状半円筒形リングである環状円筒形リングの形状であり、図に示されるように対向する長手方向脚部インダクタ部が2個の鍔半部の隣接する端部に接続されている;本発明の他の例では、鍔半部は、熱処理を受ける特定のワークピースに対して不均等な弓形長さのものであってもよい。
図6は、シングルショットインダクタ10に装填する前の複合ワークピース90を示す。図7は、誘導加熱処理プロセスのためにシングルショットインダクタ10に装填された複合ワークピース90を示す。少なくとも熱処理プロセスの一部の間に中心軸CLの周りを回転させるために、装填複合ワークピース90に好適な装置を設けることができる。鍔部16は、装填複合ワークピース90の全周を取り囲むため、隅肉領域90dにおける加熱エネルギーは、インダクタの電流輸送面の過度の減少を必要とすることなく、またコイル電流の大きさの過度の増加を必要とすることなく増加する。
複合ワークピースがインダクタ10内に非対称に配置される(すなわち、鍔インダクタ部16の対称軸(Acollar)がインダクタ10内の複合ワークピース90の対称軸(CL)と一致しない)場合には、インダクタからワークピースまでの大きなギャップを有する2個の半鍔部の一つで生じる誘導加熱効果が減少することになり、これは、インダクタからワークピースまの小さなギャップを有する2個の半鍔部の他方で生じる誘導加熱効果の増大によって相殺される。その結果、インダクタ10内における複合ワークピース90の位置に関連した誘導加熱処理プロセス感度は、従来技術のシングルターンチャネルインダクタについて上記したものよりも低下する。
図8は、本発明のシングルショットインダクタ11の別の例を示す。この例では、シングルショットインダクタ10とは異なり、長手方向脚部インダクタ部15a及び15bの長手方向の長さは不均等であるため、クロスオーバーインダクタ部13のクロスオーバー半部13a及び13a’は、シングルショットインダクタ11に装填されたワークピースの中心軸の周りに異なる距離で配置される。長手方向脚部の長手方向長さが異なる長さのものである場合には、供給及び戻りクロスオーバー部は、クロスオーバー半部13a及び13a’間の平面分離z1により、図8に示すように中心軸CLに対して垂直な供給及び戻りクロスオーバー部の対応する断面径方向平面に対して互いに非同一平面となる。さらに、クロスオーバー半部13a及び13a’の面13aa及び13aa’(網目で示す)の輪郭形成は相違する場合がある。図8において、鍔インダクタ部16は、シングルショットインダクタ10のための鍔インダクタ部16と同様とすることができる。
図9(a)及び図9(b)は、本発明のシングルショットインダクタ30の別の例を示す。この実施形態では、第2鍔インダクタ部を、本発明の他の実施形態におけるクロスオーバーインダクタ部の代わりに使用し、2個の長手方向脚部の一方を2個の電気的に絶縁された長手方向半脚部に分割しており、それによって、長手方向半脚部間に電源24を接続することができ、また、シングルショットインダクタ30の長手方向脚部の両端部にある2個の鍔インダクタ部が非分割長手方向脚部34bによって互いに直列に接続される。便宜上、図9(a)及び図9(b)において、2個の鍔インダクタ部を、2個の鍔インダクタ部の上部及び下部空間的方向に限定することなく、上部鍔インダクタ部32及び下部鍔インダクタ部36という。上部鍔インダクタ部32は、上部鍔第1部32aと上部鍔第2部32bとを備え、これらは、電気的に並列に接続される。破線は、それぞれの鍔部の両端部を参照するために使用する。上部鍔32は、典型的には、連続略環状円筒形部品として製造される。上部鍔第1部は、対向する上部鍔第1部第1脚部端部32a’及び上部鍔第1部第2脚部端部32a”を有し、上部鍔第2部は、対向する上部鍔第2部第1脚部端部32b’及び上部鍔第2部第2脚部端部32b”を有する。下部鍔インダクタ部36は、下部鍔第1部36aと、下部鍔第2部36bとを備える。下部鍔第1部36aは、対向する下部鍔第1部第1脚部端部37a及び下部鍔第1部第2脚部端部37bを有し、下部鍔第2部36bは、対向する下部鍔第2部第1脚部端部37c及び下部鍔第2部第2脚部端部37dを有する。電力供給長手方向脚部インダクタ部34aは、電力供給長手方向脚部上部鍔部端部34a’及び電力供給長手方向脚部下部鍔部端部34a”を有する。電力供給長手方向脚部上部鍔部端部と電力供給長手方向脚部下部鍔部端部との間には電源供給端子35a及び電源戻り端子35bが配置される。用語「供給」及び「戻り」は、便宜上使用されるものであり、シングルショットインダクタ30の向きを限定するものではなく、矢印はシングルショットインダクタ30を流れる交流の瞬間的な方向を示す。電源供給端子と戻り端子と間の電気的絶縁は、端子間の空間35によって与えられ、これは誘電体空気充填又はシートマイカなどの誘電材料であることができる。電力供給長手方向脚部上部鍔部端部34a’は、上部鍔第1及び第2部第1脚部端部32a’及び32b’に接続され、電力供給長手方向脚部下部鍔部端部34a”は、下部鍔第1及び第2部第1脚部端部37a及び37cに接続される。戻り長手方向脚部インダクタ部34bは、戻り長手方向脚部上部鍔部端部34b’及び戻り長手方向脚部下部鍔部端部34b”を有する。戻り長手方向脚部上部鍔部端部34b’は、上部鍔第1及び第2部第2脚部端部32a”及び32b”に接続され、戻り長手方向脚部下部鍔部端部34b”は、下部鍔第1及び第2部第2脚部端部37b及び37dに接続されるため、複合ワークピースがシングルショットインダクタ30に装填されると、熱処理を受ける複合ワークピースの少なくとも部分的に円筒形の部品は、電力供給長手方向脚部インダクタ部34aと電力供給戻り長手方向脚部インダクタ部34bとの間に位置し、そして、複合ワークピースの円形部品は、下部鍔36の外面36cに隣接して位置し、交流電源が電源供給端子35aと電源戻り端子35bとの間で接続され、複合ワークピースが誘導加熱処理される。下部鍔インダクタ部の外面36cは、上部鍔インダクタ部から離れて面する下部コイルの面である。この例では、下部鍔第1部36aにおける輪郭形成領域36a’、36a”及び36’’’並びに下部鍔第2部36bにおける輪郭形成領域36b’、36b”及び36b’’’は、それぞれ、シングルショットインダクタ10の下部鍔第1部16aにおける輪郭形成領域16a’、16a”及び16a’’’並びに下部鍔第2部16bにおける輪郭形成領域16b’、16b”及び16b’’’と同様である。

図9(a)及び図9(b)において、上部及び下部鍔インダクタ部は、それぞれ、概して(すなわち輪郭形成なしで)、環状円筒形リングの形状であり、鍔半部は、均等な円弧状長さの環状半円筒形リングであり、対向する長手方向脚部は、2個の鍔半部の隣接する端部に接続されている;本発明の他の例では、鍔半部は、熱処理を受ける特定のワークピースについて不均等の弓状長さのものであることができる。図9(a)及び図9(b)において、分割及び非分割長手方向脚部インダクタ部は、それぞれ、概して(すなわち、輪郭形成なしで)形状が長方形棒であり、かつ、概して(すなわち、輪郭形成なしで)、中心軸CLに対して垂直な上部及び下部鍔インダクタ部断面径方向平面に対して垂直であり、本発明の他の実施形態では加熱処理を受ける特定の複合ワークピースについて別の方法で成形され又は方向付けられる場合がある。
図9(a)及び図9(b)におけるシングルショットインダクタ30の一つの好ましい二重分離冷却回路構成は、例えば、第1分離冷却回路が上部鍔32を通って流れ、第2分離冷却回路が下部鍔36を通って流れる二重分離冷却回路構成である。本発明の他の実施形態では、単一又は複数分離冷却回路を、図9(a)及び図9(b)におけるシングルショットインダクタ30のために利用できる。
本発明の他の例では、本発明のシングルショットインダクタ10又は11は、シングルショットマルチターンインダクタ、例えば、2個の鍔インダクタ部及び長手方向脚部の個別のペアがそれぞれの鍔インダクタ部に接続されたシングルショット2周インダクタとすることができる。
中心軸が円形部品の中心軸と一致する少なくとも部分的に円筒形の部品の複合ワークピースの特徴は、少なくとも部分的に円筒形の部品の中心軸が一致せず、かつ、依然として本発明のシングルショットインダクタの長手方向脚部インダクタ部間に挿入(装填)できると共に、少なくとも部分的に円筒形の部品と長手方向脚部インダクタ部との間に最小の径方向エアギャップを保持することができる複合ワークピースを含む。
また、任意に、本発明のシングルショットインダクタを使用してシャフトなどの円筒形ワークピースを誘導加熱処理することもできる。
シングルショットインダクタの上記の例は、インダクタ及びワークピースが垂直な方向で軸方向に向けられているが、本発明の他の例では任意の他の向きを使用することができる。用語「上部」及び「下部」並びに「供給」及び「戻り」は、単なる例示のために使用されており、シングルショットインダクタの他の向きも許容できるため本発明の範囲を限定するものではない。
本発明のシングルショットインダクタで加熱されたワークピースの急冷は、ワークピースを加熱し、シングルショットインダクタから除去した後に達成でき、又は本発明の他の例では、急冷通路を本発明のシングルショットインダクタの内部に設けることができ、好適な供給源からの冷却剤を、内部急冷通路を介して供給して、ワークピースをそれがシングルショットインダクタからまだ取り外されていない間に急冷することができる。
本発明のシングルショットインダクタのいずれかは、例えばコンピュータ支援製造(CAM)によって銅ブロックからモノリシックインダクタとして製造できる。
上記の記載では、説明のために、多数の特定の要件及びいくつかの特定の内容を例及び実施形態の完全な理解を提供するために記載してきた。しかし、当業者であれば、1以上の他の例又は実施形態を、これらの特定の詳細の一部がなくても実施できることは明らかであろう。記載された特定の実施形態は、本発明を限定するために提供されるのではなく、それを例示するために提供されるものである。
本明細書を通して「一例又は一実施形態」、「例又は実施形態」、「1以上の例又は実施形態」或いは「別の例又は別の実施形態」への言及は、例えば、特定の特徴が本発明の実施に包含され得ることを意味する。上記説明では、様々な特徴を、開示を簡素化し、様々な発明の態様の理解を助ける目的のためにその単一の例、実施形態、図又は説明にまとめている場合がある。
本発明を好ましい例及び実施形態に関して説明してきた。明示的に記載したものの他に、均等、代替及び修正が可能であり、それらは本発明の範囲内にある。
10 シングルショットインダクタ
11 シングルショットインダクタ
12 クロスオーバーインダクタ部
12a クロスオーバー半部
12a’ クロスオーバー半部
13a 電源供給端部
13b 供給脚部クロスオーバー部端部
13c 電源戻り端部
13d 戻り脚部クロスオーバー部端部
14a 長手方向脚部インダクタ部
14a’ 供給脚部クロスオーバー端部
14a” 供給脚部鍔端部
14b 長手方向脚部
15a 長手方向脚部インダクタ部
15b 長手方向脚部インダクタ部
16 鍔インダクタ部
16a 連続鍔半部
16b 連続鍔半部
16a’ 高段部領域
16b’ 高段部領域
16a” 低段部領域
16b” 低段部領域
17a 第1鍔部戻り脚部端部
17b 第1鍔部供給脚部端部
17c 第2鍔部供給脚部端部
17d 第2鍔部戻り脚部端部
22 絶縁溝
30 シングルショットインダクタ
32 上部鍔インダクタ部
32a 上部鍔第1部
32b 上部鍔第2部
32a’ 上部鍔第1部第1脚部端部
32a” 上部鍔第1部第2脚部端部
32b’ 上部鍔第2部第1脚部端部
32b” 上部鍔第2部第2脚部端部
34a 電力供給長手方向脚部インダクタ部
34a’ 電力供給長手方向脚部上部鍔部端部
34a” 電力供給長手方向脚部下部鍔部端部
35a 電源供給端子
35b 電源戻り端子
36 下部鍔インダクタ部
36a 下部鍔第1部
36b 下部鍔第2部
90 複合ワークピース
100 シングルターンチャネルインダクタ
102 第1(上部)クロスオーバー部
102a クロスオーバー半部
102a’ クロスオーバー半部
104a 長手方向脚部
104b 長手方向脚部
106 第2(下部)クロスオーバー部
106a’ 内部冷却路






Claims (16)

  1. 中心軸が円形部品の中心軸と一致する少なくとも部分的に円筒形の部品を備える複合ワークピースの誘導加熱処理のためのシングルショットインダクタであって、該少なくとも部分的に円筒形の部品は、該円形部品の一端に接続され、該円形部品は、該少なくとも部分的に円筒形の部品の円筒形部品径よりも大きい円形部品径を有し、該シングルショットインダクタは、次のものを備える:
    クロスオーバーインダクタ部、ここで、該クロスオーバーインダクタ部は、供給クロスオーバー部及び戻りクロスオーバー部を備え、該供給クロスオーバー部は、電源供給端部及び供給脚部クロスオーバー部端部を有し、該供給脚部クロスオーバー部端部は、該電源供給端部と対向し、該戻りクロスオーバー部は、電源戻り端部及び戻り脚部クロスオーバー部端部を有し、該戻り脚部クロスオーバー部端部は、該電源戻り端部と対向し、該供給クロスオーバー部及び該戻りクロスオーバー部は、電源供給端部と電源戻り端部との間で互いに電気的に分離され、該電源供給端部及び電源戻り端部は、互いに隣接して配置され、かつ、誘電体によって分離されており;
    鍔インダクタ部、ここで、該鍔インダクタ部は、第1鍔部及び第2鍔部を備え、該第1鍔部は、第1鍔部供給脚部端部及び第1鍔部戻り脚部端部を有し、該第1鍔部戻り脚部端部は、該第1鍔部供給脚部端部に対向し、該第2鍔部は、第2鍔部供給脚部端部及び第2鍔部戻り脚部端部を有し、該第2鍔部戻り脚部端部は、該第2鍔部供給脚部端部と対向しており;
    供給脚部クロスオーバー端部及び供給脚部鍔端部を有する供給長手方向脚部インダクタ部、ここで、該供給脚部鍔端部は、該供給脚部クロスオーバー端部と対向し、該供給脚部クロスオーバー端部は、該供給脚部クロスオーバー部端部に接続され、該供給脚部鍔端部は、該第1鍔部供給脚部端部と第2鍔部供給脚部端部との間で接続されており;及び
    戻り脚部クロスオーバー端部及び戻り脚部鍔端部を有する戻り長手方向脚部インダクタ部、ここで、該戻り脚部鍔端部は、該戻り脚部クロスオーバー端部と対向し、該戻り脚部クロスオーバー端部は、該戻り脚部クロスオーバー部端部に接続され、該戻り脚部鍔端部は、第1鍔部戻り脚部端部と第2鍔部戻り脚部端部との間に接続されて、電気的に並列に接続される該第1鍔部及び第2鍔部から、該供給長手方向脚部インダクタ部の供給脚部鍔端部及び該戻り長手方向脚部インダクタ部の戻り脚部鍔端部の周りに連続的な導電体を形成し、それによって、該複合ワークピースの該少なくとも部分的に円筒形の部品が供給長手方向脚部インダクタ部と戻り長手方向脚部インダクタ部との間に位置し、円形部品が該鍔インダクタ部の外面に隣接して配置されて前記第1鍔部及び第2鍔部が複合ワークピースの全周を取り囲み、交流電源が該供給クロスオーバー部の電源供給端部と該戻りクロスオーバー部の電源戻り端部との間で接続されたときに、該複合ワークピースは誘導加熱処理される、
    シングルショットインダクタ。
  2. 前記クロスオーバーインダクタ部は、形状が半円筒形であり、前記供給クロスオーバー部及び前記戻りクロスオーバー部は、それぞれ、形状が4分の1円筒形であり;
    前記鍔インダクタ部は、形状が環状の円筒形リングであり、前記第1鍔部及び第2鍔部は、それぞれ、環状半円筒形リングであり、かつ、等しい円弧状の長さのものであり;
    前記供給長手方向脚部インダクタ部及び前記戻り長手方向脚部インダクタ部は、該クロスオーバーインダクタ部及び前記鍔インダクタ部の径方向平面に対して垂直に長さにおいて方向付けられている、請求項1に記載のシングルショットインダクタ。
  3. 前記供給クロスオーバー部及び前記戻りクロスオーバー部が互いに非同一平面上にある、請求項1又は2に記載のシングルショットインダクタ。
  4. 前記供給クロスオーバー部、前記戻りクロスオーバー部、前記供給長手方向脚部インダクタ部、前記戻り長手方向脚部インダクタ部、前記第1鍔部又は前記第2鍔部の少なくとも一つにおいて少なくとも1つのプロファイル領域をさらに備える、請求項1、2又は3に記載のシングルショットインダクタ。
  5. 前記少なくとも1つのプロファイル領域が段部プロファイル領域を含む、請求項4に記載のシングルショットインダクタ。
  6. 少なくとも1個の内部冷却回路が、該少なくとも1個の内部冷却回路内に冷却媒体を流すために、前記クロスオーバーインダクタ部、前記供給長手方向脚部インダクタ部、前記戻り長手方向脚部インダクタ部及び前記鍔インダクタ部内にさらに形成されてなる、請求項1〜5のいずれかに記載のシングルショットインダクタ。
  7. 前記第1鍔部内の第1鍔部内部冷却路と連通する第1冷却回路供給入口ポート;
    該第1鍔部内部冷却路と連通する戻り長手方向脚部インダクタ部内の戻り長手方向脚部インダクタ部内部冷却路
    を備える第1冷却回路と、
    該戻り長手方向脚部インダクタ部内部冷却路と連通する該戻りクロスオーバー部内の戻りクロスオーバー部内部冷却路と、
    該戻りクロスオーバー部内部冷却路と連通し、それによって冷却媒体が前記第1鍔部、該戻り長手方向脚部インダクタ部及び該戻りクロスオーバー部を通って連続的に流れる第1冷却回路戻り出口ポートと、
    次のものを備える第2冷却回路:
    該第2鍔部内の第2鍔部内部冷却路と連通する第2冷却回路供給入口ポート;
    該第2鍔部内部冷却路と連通する該供給長手方向脚部インダクタ部内における供給長手方向脚部インダクタ部内部冷却路;
    該供給長手方向脚部インダクタ部内部冷却路と連通する該供給クロスオーバー部内における供給クロスオーバー部内部冷却路;
    該供給クロスオーバー部内部冷却路と連通し、それによって冷却媒体が該第2鍔部、該供給長手方向脚部インダクタ部及び該供給クロスオーバー部を通して連続的に流れる第2冷却回路戻り出口ポートと
    をさらに備える、請求項1〜5のいずれかに記載のシングルショットインダクタ。
  8. 中心軸が円形部品の中心軸と一致する少なくとも部分的に円筒形の部品を備える複合ワークピースのインダクタ加熱処理用のシングルショットインダクタであって、該少なくとも部分的に円筒形の部品は、該円形部品の一端に接続され、そして該円形部品は、該少なくとも部分的に円筒形の部品の円筒形部品径よりも大きい円形部品径を有し、該シングルショットインダクタは次のものを備える:
    上部鍔インダクタ部、ここで、該上部鍔インダクタ部は、上部鍔第1部及び上部鍔第2部を備え、該上部鍔第1部は、上部鍔第1部第1脚部端部及び上部鍔第1部第2脚部端部を有し、該上部鍔第1部第2脚部端部は、該上部鍔第1部第1脚部端部と対向し、該上部鍔第2部は、上部鍔第2部第1脚部端部及び上部鍔第2部第2脚部端部を有し、該上部鍔第2部第2脚部端部は、該上部鍔第2部第1脚部端部と対向しており;
    下部鍔インダクタ部、ここで、該下部鍔インダクタ部は、下部鍔第1部及び下部鍔第2部を備え、該下部鍔第1部は、下部鍔第1部第1脚部端部及び下部鍔第1部第2脚部端部を有し、該下部鍔第1部第2脚部端部は、該下部鍔第1部第1脚部端部と対向し、該下部鍔第2部は、下部鍔第2部第1脚部端部及び下部鍔第2部第2脚部端部を有し、該下部鍔第2部第2脚部端部は、下部鍔第2部第1脚部端部と対向しており;
    電力供給長手方向脚部上部鍔部端部及び電力供給長手方向脚部下部鍔部端部を有する電力供給長手方向脚部インダクタ部、ここで、該電力供給長手方向脚部上部鍔部端部と該電力供給長手方向脚部下部鍔部端部との間には電源供給端子及び電源戻り端子が配置され、該電源供給端子及び該電源戻り端子は互いに電気的に分離され、該電力供給長手方向脚部上部鍔部端部は、該上部鍔第1部第1脚部端部及び該上部鍔第2部第1脚部端部に接続され、該電力供給長手方向脚部下部鍔部端部は、該下部鍔第1部第1脚部端部及び該下部鍔第2部第1脚部端部に接続されており;
    戻り長手方向脚部上部鍔部端部及び戻り長手方向脚部下部鍔部端部を有する戻り長手方向脚部インダクタ部、ここで、該戻り長手方向脚部下部鍔部端部は、該戻り長手方向脚部上部鍔部端部と対向し、該戻り長手方向脚部上部鍔部端部は、該上部鍔第1部第2脚部端部及び該上部鍔第2部第2脚部端部に接続され、該戻り長手方向脚部下部鍔部端部は、該下部鍔第1部第2脚部端部及び該下部鍔第2部第2脚部端部に接続され、前記上部鍔第1部及び前記上部鍔第2部は電気的に並列に接続され、前記下部鍔第1部及び下部鍔第2部は電気的に並列に接続され、それによって、該複合ワークピースがシングルショットインダクタに装填され、該少なくとも部分的に円筒形の部品が該電力供給長手方向脚部インダクタ部と該戻り長手方向脚部インダクタ部との間に配置され、該円形部品が該下部鍔インダクタ部の外面に隣接して配置されて前記上部鍔インダクタ部及び下部鍔インダクタ部が複合ワークピースの全周を取り囲み、そして交流電源が該電源供給端子と電源戻り端子との間に接続されたときに、該複合ワークピースは誘導加熱処理される、シングルショットインダクタ。
  9. 前記上部鍔インダクタ部及び前記下部鍔インダクタ部は、それぞれ形状が環状円筒形リングであり;前記上部鍔第1部及び前記上部鍔第2部は、それぞれ、形状が環状半円筒形リングであり、かつ、等しい円弧状の長さのものであり;しかも、前記下部鍔第1部及び前記下部鍔第2部は、それぞれ、形状が環状半円筒形リングであり、かつ、等しい円弧状の長さのものであり;及び
    前記電力供給長手方向脚部インダクタ部及び前記戻り長手方向脚部インダクタ部は、該上部鍔インダクタ部及び該下部鍔インダクタ部の径方向平面に対して垂直に長さにおいて方向付けられている、請求項8に記載のシングルショットインダクタ。
  10. 前記電源供給端子と前記電力供給長手方向脚部上部鍔部端部との間の距離が、前記電源戻り端子と前記電力供給長手方向脚部下部鍔部端部との間の距離には等しくない、請求項8又は9に記載のシングルショットインダクタ。
  11. 前記上部鍔インダクタ部、前記下部鍔インダクタ部、前記電力供給長手方向脚部インダクタ部又は前記戻り長手方向脚部インダクタ部の少なくとも一つにおいて少なくとも1つのプロファイル領域をさらに含む、請求項8、9又は10に記載のシングルショットインダクタ。
  12. 前記少なくとも1つのプロファイル領域が段部プロファイル領域を備える、請求項11に記載のシングルショットインダクタ。
  13. 少なくとも1個以上の内部冷却回路が、該少なくとも1個以上の内部冷却回路内に冷却媒体を流すために、前記上部鍔インダクタ部、前記電力供給長手方向脚部インダクタ部、前記戻り長手方向脚部インダクタ部及び前記下部鍔インダクタ部内にさらに形成されてなる、請求項8〜12のいずれかに記載のシングルショットインダクタ。
  14. 中心軸が円形部品の中心軸と一致する少なくとも部分的に円筒形の部品を備える複合ワークピースを加熱処理インダクタでシングルショット誘導加熱処理する方法であって、該少なくとも部分的に円筒形の部品は、該円形部品の一端に接続され、該円形部品は、該少なくとも部分的に円筒形の部品の円筒形部品径よりも大きい円形部品径を有し、該加熱処理インダクタは、次のものを備え:クロスオーバーインダクタ部、ここで、該クロスオーバーインダクタ部は、供給クロスオーバー部及び戻りクロスオーバー部を備え、該供給クロスオーバー部は、電源供給端部及び供給脚部クロスオーバー部端部を有し、該供給脚部クロスオーバー部端部は、該電源供給端部と対向し、該戻りクロスオーバー部は、電源戻り端部及び戻り脚部クロスオーバー部端部を有し、該戻り脚部クロスオーバー部端部は、該電源戻り端部と対向し、該供給クロスオーバー部及び該戻りクロスオーバー部は、該電源供給端部と該電源戻り端部との間で互いに電気的に分離され、該電源供給端部及び該電源戻り端部は、互いに隣接して配置され、かつ、誘電体によって分離されているものとし;鍔インダクタ部、ここで、該鍔インダクタ部は、第1鍔部及び第2鍔部を備え、該第1鍔部は、第1鍔部供給脚部端部及び第1鍔部戻り脚部端部を有し、該第1鍔部戻り脚部端部は、該第1鍔部供給脚部端部と対向し、該第2鍔部は、第2鍔部供給脚部端部及び第2鍔部戻り脚部端部を有し、該第2鍔部戻り脚部端部は、該第2鍔部供給脚部端部と対向するものとし;供給脚部クロスオーバー端部及び供給脚部鍔端部を有する供給長手方向脚部インダクタ部、ここで、該供給脚部鍔端部は、該供給脚部クロスオーバー端部と対向し、該供給脚部クロスオーバー端部は、該供給脚部クロスオーバー部端部に接続され、該供給脚部鍔端部は、該第1鍔部供給脚部端部と該第2鍔部供給脚部端部との間で接続されるものとし;及び戻り脚部クロスオーバー端部及び戻り脚部鍔端部を有する戻り長手方向脚部インダクタ部、ここで、該戻り脚部鍔端部は、該戻り脚部クロスオーバー端部と対向し、該戻り脚部クロスオーバー端部は、該戻り脚部クロスオーバー部端部に接続され、該戻り脚部鍔端部は、該第1鍔部戻り脚部端部と該第2鍔部戻り脚部端部との間に接続されて、電気的に並列に接続される該第1鍔部及び該第2鍔部から、該供給長手方向脚部インダクタ部の供給脚部鍔端部及び該戻り長手方向脚部インダクタ部の戻り脚部鍔端部の周りに連続的な導電体を形成するものとし;
    該方法は、次の工程:
    該複合ワークピースの該少なくとも部分的に円筒形の部品を、該円形部品が該加熱処理インダクタの該鍔インダクタ部の外面に隣接して配置されて前記第1鍔部及び第2鍔部が複合ワークピースの全周を取り囲むように、該供給長手方向脚部インダクタ部と該戻り長手方向脚部インダクタ部との間に装填し;
    該供給クロスオーバー部の該電源供給端部と該戻りクロスオーバー部の該電源戻り端部との間に交流電流を供給して該複合ワークピースを誘導加熱処理し;及び
    該加熱処理インダクタから複合ワークピースを取り外すこと
    を含む方法。
  15. 前記供給クロスオーバー部の前記電源供給端部と前記戻りクロスオーバー部の前記電源戻り端部との間に交流電流を供給する期間の少なくとも一部の間に、前記複合ワークピースを該複合ワークピースの中心軸周りで回転させることをさらに含む、請求項14に記載の方法。
  16. 請求項8〜13のいずれか1項に記載の加熱処理インダクタにより、中心軸が円形部品の中心軸と一致する少なくとも部分的に円筒形の部品を備える複合ワークピースをシングルショット誘導加熱処理する方法にして、該少なくとも部分的に円筒形の部品が、該円形部品の一端に接続され、該円形部品が、該少なくとも部分的に円筒形の部品の円筒形部品径よりも大きい円形部品径を有する方法であって、
    該円形部品が該加熱処理インダクタの該下部鍔インダクタ部の外面に隣接して配置されるように該複合ワークピースの該少なくとも部分的に円筒形の部品を該電力供給長手方向脚部インダクタ部と該戻り長手方向脚部インダクタ部との間に装填する工程と、
    該電源供給端子と該電源戻り端子との間に交流電流を供給して該複合ワークピースを誘導加熱処理する工程と、
    該加熱処理インダクタから複合ワークピースを取り外す工程とを含む方法。
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