JP2599853Y2 - 高周波加熱コイル - Google Patents

高周波加熱コイル

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JP2599853Y2
JP2599853Y2 JP1993071925U JP7192593U JP2599853Y2 JP 2599853 Y2 JP2599853 Y2 JP 2599853Y2 JP 1993071925 U JP1993071925 U JP 1993071925U JP 7192593 U JP7192593 U JP 7192593U JP 2599853 Y2 JP2599853 Y2 JP 2599853Y2
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JP
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conductor
heating coil
arc
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frequency heating
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JP1993071925U
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Inventor
日吉 渡邊
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富士電子工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高周波加熱コイルに関
し、特に曲線状に形成された加熱導体と、連結部が曲線
状に形成された加熱導体の側面に連結される導体とを有
し、加熱導体にコアが取り付けられる高周波加熱コイル
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6(B)を参照しつつ、曲線状に形成
された加熱導体120、160と、曲線状に形成された
加熱導体120、160の側面に連結される導体11
0、170とを有し、加熱導体120、160にコア2
00が取り付けられる従来の高周波加熱コイルについて
説明する。
【0003】曲線状に形成された加熱導体120、16
0に取り付けられるコア200は、加熱導体120、1
60が発生する磁束の大半をワークWの被焼入面に集中
させるために用いられるものである。ここで、高周波加
熱コイルは、通常外寸が等しい角パイプを組み合わせて
構成されている。このため、コア200は略コ字形状に
形成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】高周波加熱コイルの導
体110、170に連結される加熱導体120、160
が曲線状に形成されている場合、導体110、170に
連結された加熱導体120、160にコア200を取り
付けると、図6(B)に示すように、導体110、17
0の角部に接する部分までしかコア200が取り付けら
れない。
【0005】このため、導体110、170と加熱導体
120、160とが連結された部分では、図7に示すよ
うに、ワークWに形成された硬化層W1 は、破線で示す
ように急激に所定の深さにまで形成されるのが望ましい
のであるが、連結された部分にはコア200が存在しな
いため硬化層W1 は実線で示したように所定の深さにな
るまでの幅寸法を必要とする。特に、小径のワークWに
使用する高周波加熱コイルになるほどこの傾向が強くな
る。
【0006】本考案は、上記事情に鑑みて創案されたも
ので、曲線状に形成された加熱導体にも多くのコアを取
り付けることができ、小径のワークであっても、導体の
連結部分でも硬化層が所定の深さにまで形成される高周
波加熱コイルを提供することを目的としている。
【0007】本考案に係る高周波加熱コイルは、曲線状
に形成された加熱導体と、連結部が前記曲線状に形成さ
れた加熱導体の側面に連結される導体とを有し、前記加
熱導体にコアが取り付けられる高周波加熱コイルであっ
て、前記導体の連結部は導体の他の部分より細く形成さ
れている。しかも、当該連結部は、ワークに対向する面
の幅寸法は、ワークに対向する面に対向する面の幅寸法
より小さく設定されており、この連結部の側面のうち、
加熱導体側の側面は前記ワークに対向する面に向かった
傾斜面として形成されている。
【0008】
【実施例】図1及び図2は本考案の一実施例に係る高周
波加熱コイルの第1電源供給導体と第1弧状加熱導体と
の連結部分の概略的斜視図、図3はこの高周波加熱コイ
ルの第1電源供給導体と第1弧状加熱導体との連結部分
の底面図、図4は図3のA−A線断面図、図5はこの高
周波加熱コイルの概略的斜視図、図6はこの高周波加熱
コイルの効果を示す概略的構成図であって、同図(A)
は本考案に係る高周波加熱コイルの概略的構成図、同図
(B)は従来のこの種の高周波加熱コイルの概略的構成
図である。なお、従来のものと略同一の部品等には同一
の符号を付して説明を行う。
【0009】本実施例に係る高周波加熱コイル100
は、複数の加熱導体120〜160と、この加熱導体1
20〜160に装着される珪素鋼板やフェライト等の磁
性体からなるコア200とを有し、一対の電源供給導体
110、170に連結される第1弧状加熱導体120及
び第2弧状加熱導体160が略円弧状、すなわち曲線状
に形成される高周波加熱コイルであって、各電源供給導
体110、170の第1弧状加熱導体120及び第2弧
状加熱導体160への連結部分111、171の外寸が
他の部分より細く設定されている。
【0010】まず、高周波加熱コイルの全体の説明を行
う。図5に示すように、この高周波加熱コイルは、半開
放のライン型コイルと呼ばれるものであって、一端に第
1電源供給導体110が連結されたほぼ1/4円弧の第
1弧状加熱導体120と、この第1弧状加熱導体120
の他端に連結される第1直線状加熱導体130と、この
第1直線状加熱導体130の他端に連結されるほぼ半円
弧状の円弧状加熱導体140と、この円弧状加熱導体1
40の他端に連結される第2直線状加熱導体150と、
この第2直線状加熱導体150の他端に連結されるほぼ
1/4円弧の第2弧状加熱導体160と、この第2弧状
加熱導体160の他端に連結される第2電源供給導体1
70とを有している。
【0011】これらの電源供給導体110、170及び
加熱導体120〜160には冷却水が循環するようにな
っている。
【0012】第1電源供給導体110は第1弧状加熱導
体120の一端の側面に、第2電源供給導体170は第
2弧状加熱導体160の一端の側面にそれぞれ連結され
ている。そして、第1弧状加熱導体120と第2弧状加
熱導体160とは、2つで半円弧状になるように組み合
わされている。
【0013】また、第1直線状加熱導体130と第2直
線状加熱導体150とは、同じ長さで平行に構成されて
いる。さらに、円弧状加熱導体140は、第1弧状加熱
導体120と第2弧状加熱導体160とで構成されたほ
ぼ半円弧に対して向かい合うように構成されている。
【0014】すなわち、第1弧状加熱導体120と第2
弧状加熱導体160とは同一形形状、第1直線状加熱導
体130と第2直線状加熱導体150とは同一形状にそ
れぞれ構成されている。
【0015】第1電源供給導体110は、断面略台形状
の連結部111と、この連結部111に接続された垂直
部112とからなる。垂直部112の断面は略四角形状
に設定されており、この垂直部112の断面積は連結部
111の断面積より大きくなっている。すなわち、連結
部111は、図2、図3及び図4に示すように、ワーク
に対向する面である下面111Bの幅寸法H は、ワー
クに対向する面である下面111Bに対向する面である
上面111Aの幅寸法H より小さく設定されているの
である。このため、連結部111の側面のうち、第1弧
状加熱導体120側の側面111Cは前記ワークに対向
する面である下面111Bに向かった傾斜面として形成
されるのである。なお、第1電源供給導体120と第2
電源供給導体170とは対称に形成されているので、第
2電源供給導体170の詳細な説明は省略する。
【0016】上述したように構成された高周波加熱コイ
ル100に取り付けられるコア200は、通常のもので
あって、珪素鋼板やフェライト等の磁性体から構成され
ている。かかるコア200は、略コ字形状に形成されて
おり、各加熱導体の所要箇所に外側から嵌め込まれるこ
とで取り付けられるようになっている。
【0017】このように構成された第1及び第2電源供
給導体110、170が連結された第1及び第2弧状加
熱導体120、160にコア200を取り付けると、各
連結部111、171の第1及び第2弧状加熱導体12
0、160側の側面111Cは下方向に向かって傾斜し
ているので、この側面111Cに沿ってコア200を取
り付けることができる。すなわち、この側面111Cが
傾斜している分だけ多くのコア200を第1弧状加熱導
体120に取り付けることが可能になるのである。
【0018】図6(A)に示すように、2つの弧状加熱
導体120、160の間でコア200が取り付けられて
いない角度θ1 は、図6(B)に示すように、従来の高
周波加熱コイルで同様にコア200が取り付けられてい
ない角度θ2 より小さくなっている。
【0019】なお、上述した実施例では、連結部111
の断面は略台形状であるとして説明したが、本考案がこ
れに限定されるわけではない。例えば、連結部111の
断面は、略三角形状であってもよい。この場合には、連
結部111の下面111Bに相当する部分は存在しなく
なる。
【0020】本考案に係る高周波加熱コイルは、曲線状
に形成された加熱導体と、連結部が前記曲線状に形成さ
れた加熱導体の側面に連結される導体とを有し、前記加
熱導体にコアが取り付けられる高周波加熱コイルであっ
て、前記導体の連結部は導体の他の部分より細く形成さ
れている。しかも、当該連結部は、ワークに対向する面
の幅寸法は、ワークに対向する面に対向する面の幅寸法
より小さく設定されており、この連結部の側面のうち、
加熱導体側の側面は前記ワークに対向する面に向かった
傾斜面として形成されている。従って、加熱導体と導体
との連結部分にも従来より多くのコアを取り付けること
が可能となり、小径のワークであっても、導体の連結部
分でも硬化層が所定の深さにまで形成されるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る高周波加熱コイルの第
1電源供給導体と第1弧状加熱導体との連結部分の概略
的斜視図である。
【図2】本考案の一実施例に係る高周波加熱コイルの第
1電源供給導体と第1弧状加熱導体との連結部分の概略
的斜視図である。
【図3】この高周波加熱コイルの第1電源供給導体と第
1弧状加熱導体との連結部分の底面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】この高周波加熱コイルの概略的斜視図である。
【図6】この高周波加熱コイルの効果を示す概略的構成
図であって、同図(A)は本考案に係る高周波加熱コイ
ルの概略的構成図、同図(B)は従来のこの種の高周波
加熱コイルの概略的構成図である。
【図7】従来のこの種の高周波加熱コイルの問題点の説
明図である。
【符号の説明】
100 高周波加熱コイル 110 第1電源供給導体(導体) 111 連結部 111A (連結部の)上面 111B (連結部の)下面 111C (連結部の)側面 120 第1弧状加熱導体(加熱導体)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲線状に形成された加熱導体と、連結部
    が前記曲線状に形成された加熱導体の側面に連結される
    導体とを有し、前記加熱導体にコアが取り付けられる高
    周波加熱コイルにおいて、前記導体の連結部は導体の他
    の部分より細く形成されていることを特徴とする高周波
    加熱コイル。
  2. 【請求項2】 前記導体の連結部は、ワークに対向する
    面の幅寸法は、ワークに対向する面に対向する面の幅寸
    法より小さく設定されており、この連結部の側面のう
    ち、加熱導体側の側面は前記ワークに対向する面に向か
    った傾斜面として形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の高周波加熱コイル。
  3. 【請求項3】 前記連結部は、断面が略台形又は略三角
    形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の高周波加熱コイル。
JP1993071925U 1993-12-09 1993-12-09 高周波加熱コイル Expired - Lifetime JP2599853Y2 (ja)

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