JPH1094104A - 移動体における非接触給電用鉄心、受電装置及び移動体 - Google Patents

移動体における非接触給電用鉄心、受電装置及び移動体

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JPH1094104A
JPH1094104A JP8266814A JP26681496A JPH1094104A JP H1094104 A JPH1094104 A JP H1094104A JP 8266814 A JP8266814 A JP 8266814A JP 26681496 A JP26681496 A JP 26681496A JP H1094104 A JPH1094104 A JP H1094104A
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JP
Japan
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iron core
eddy current
power supply
magnetic circuit
power receiving
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JP8266814A
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English (en)
Inventor
Sunao Kondo
直 近藤
Masami Takasabu
正己 高三
Taiji Oodate
泰治 大立
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄心を使用したときに漏れ磁束が原因で起こ
る渦電流による発熱を小さく抑え、コアを欠け等の不具
合の心配のない金属製とする。 【解決手段】 案内レールを走行する搬送体に取り付け
られる受電装置を構成すE型鉄心10は、E型の単板1
2の積層体からなる鉄心本体13と、その長手方向両端
部分に設けられたE型形状のフェライト部材14とから
なる。受電用コイルは中央脚部10aに巻回される。給
電線を流れる交流に基づきE型鉄心10に形成される主
磁束に対し、受電用コイルが作る磁束が反対向きに発生
するため、この磁束の乱れによりE型鉄心10の長手方
向両端部周辺に漏れ磁束が発生する。しかし、E型鉄心
10の両端部分は電気絶縁性のフェライト部材14で構
成されているために渦電流の発生が抑えられ、中央脚部
10aの端面での発熱が抑えられるようになっている。
なお、フェライト部材14にも磁気回路が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、案内レールを走行
する移動体に取り付けられ、案内レールに沿って配線さ
れた給電線を流れる交流から電磁誘導作用により電力を
取り込むための受電装置を備えた移動体における非接触
給電用鉄心、受電装置及び移動体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、天井に架設された案内レールに沿
って走行し、工場あるいは倉庫内のステーション間にお
いて荷の搬送作業をするモノレール式の搬送装置(移動
体)が提案されている。また、この種の搬送装置の給電
方法として、案内レールに配線された給電線に対向させ
た状態にピックアップユニットを移動体に取り付け、こ
のピックアップユニットを用い、給電線を流れる交流
(高周波電流)から電磁誘導作用を利用して電力を取り
込む非接触給電システムが知られている(例えば特開平
5−207606号公報等)。
【0003】この種の非接触給電システムでは、図13
に示すようにピックアップユニット81は、案内レール
に沿って相互に平行な往復経路をとって配線された2本
の給電線82を覆うように対向配置されるE型コア83
と、その中央脚部83aに巻回された受電用コイル84
とを備える。給電線82を流れる高周波電流によりE型
コア83には同図に矢印で示すような磁束の向きの磁気
回路が形成され、この磁気回路に基づきコイル84に電
流が誘起される。
【0004】しかし、従来はコア83がフェライトで形
成されていたため、その製造時における加工が困難であ
るうえ、使用時においても欠け等の問題があった。欠け
等が発生するとコア83に磁気回路が形成されない部分
ができて給電効率の低下の原因となる。そこで、コア8
3を鉄(例えばケイ素鋼)等の金属からなる強磁性材料
で製造することが考えられる。例えば図14に示すよう
にE字状のケイ素鋼等の単板85を複数枚積層させて接
合し、コア(鉄心)83を製造することが考えられる。
このような金属製のコア83とすれば、欠け等の問題が
解消される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コイル84
に電流が誘起されたことによりコア83には、給電線8
2を流れる高周波電流によりコア83に形成された磁気
回路の主磁束と逆向きの磁束が発生するため、両者の干
渉により主磁束が乱れ、図15に示すような漏れ磁束φ
が発生する。しかしながら、コア83をケイ素鋼等の金
属製とすると、コア83の両端部(磁気回路と直交する
方向における両端部)、特にコイル84が巻回された中
央脚部83aの端面表面域に、図16に示すようにこの
漏れ磁束φによる渦電流(矢印部)Iが発生することと
なっていた。そのため、コア83の中央脚部83aの両
端面部分がこの渦電流が原因で発熱するという問題があ
った。
【0006】この中央脚部83aの端面での発熱が、コ
イル84に損傷を与える原因となる。そのため、この発
熱によるコイル84の損傷を回避するために耐熱性の高
い被覆材が使用された電線をコイル84の材料として使
用しなければならず、この場合にはピックアップユニッ
ト81の製造コストの上昇を招くという問題も招く。よ
って、従来、このような理由からコア83をケイ素鋼等
の金属製とすることは行われていなかった。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、鉄心を使用したときに発生す
る渦電流による発熱を小さく抑え、コアを割れや欠け等
の不具合の心配のない金属製とすることができる移動体
における非接触給電用鉄心、受電装置及び移動体を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め請求項1に記載の発明では、案内レールを走行する移
動体に取り付けられ、前記案内レールに沿って配線され
た給電線を流れる交流から電磁誘導作用により電力を得
るための受電用コイルが巻回される鉄心であって、前記
鉄心には、漏れ磁束による渦電流の発生領域に該渦電流
を抑制するための当該鉄心よりも所定値以上高い電気抵
抗を有する材料からなる渦電流抑制部が備えられてい
る。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の移動体における非接触給電用鉄心において、前記渦
電流抑制部は、前記給電線を流れる交流に基づき前記鉄
心に形成される磁気回路と直交する方向において、少な
くとも前記受電用コイルが巻回されるコイル巻取部の片
側端部に備えられている。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の移動体における非接触給電用鉄心にお
いて、前記渦電流抑制部は磁性材料であり、前記給電線
を流れる交流に基づく磁気回路が形成されるように設け
られている。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の移動体における非接触給電用鉄心において、前記磁
性材料はフェライトである。請求項5に記載の発明で
は、請求項3に記載の移動体における非接触給電用鉄心
において、前記磁性材料はアモルファス金属磁性材料で
ある。
【0012】請求項6に記載の発明では、案内レールを
走行する移動体に取り付けられ、前記案内レールに沿っ
て配線された給電線を流れる交流から電磁誘導作用によ
り電力を得るための受電用コイルが巻回される鉄心であ
って、前記鉄心には、前記給電線を流れる交流に基づき
前記鉄心に形成される磁気回路と直交する方向におい
て、少なくとも片側端部に前記給電線を流れる交流に基
づく磁気回路の形成を阻止する磁気回路形成阻止部が設
けられている。
【0013】請求項7に記載の発明では、請求項6に記
載の移動体における非接触給電用鉄心において、前記磁
気回路形成阻止部は少なくとも前記コイル巻取部を残し
て切除された形状に形成されている。
【0014】請求項8に記載の発明では、請求項2〜請
求項5及び請求項7のいずれか一項に記載の移動体にお
ける非接触給電用鉄心において、前記渦電流抑制部、も
しくは前記磁気回路形成阻止部による切除残存部におけ
る前記コイル巻取部の端部を構成する部分がボビン形状
を有している。
【0015】請求項9に記載の発明では、受電装置に
は、前記コイル巻取部に前記受電用コイルが巻回されて
いる請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の前記鉄
心が備えられている。
【0016】請求項10に記載の発明では、移動体には
請求項9に記載の前記受電装置が備えられている。 (作用)従って、請求項1に記載の発明によれば、移動
体に取り付けられて使用されるときには、案内レールに
沿って配線された給電線を流れる交流により、鉄心には
磁気回路が形成される。このとき、受電用コイルに誘起
される交流により磁気回路を構成する磁束と逆向きの磁
束が形成されるため、この磁束の乱れにより鉄心に漏れ
磁束が発生する。この漏れ磁束により鉄心には渦電流が
発生しようとするが、その渦電流の発生領域には鉄心よ
りも所定値以上高い電気抵抗を有する材料からなる渦電
流抑制部が備えられているため、この領域で渦電流が発
生しない、もしくは発生し難くなる。そのため、渦電流
による鉄心の発熱が小さく抑えられる。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、渦電流抑
制部は、鉄心に形成される磁気回路と直交する方向にお
ける少なくともコイル巻取部の片側端部に形成されてい
るため、鉄心のコイル巻取部での発熱を小さく抑えるこ
とが可能となる。従って、コイル巻取部に巻回される受
電用コイルを熱により傷めることがない。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、給電線を
流れる交流に基づき磁性材料からなる渦電流抑制部には
磁気回路が形成される。そのため、渦電流抑制部が受電
用コイルでの2次電流の発生に寄与するため、鉄心の長
さ当たりの電力変換効率(受電効率)が向上する。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、渦電流抑
制部がフェライトからなることから、その電気絶縁性に
より渦電流が確実に抑えられ、しかもその良好な磁気特
性により主磁束の強い磁気回路が形成され、鉄心の長さ
当たりの電力変換効率の向上に一層寄与する。また、渦
電流抑制部が比較的安価で済む。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、渦電流抑
制部がアモルファス金属磁性材料からなることから、そ
の比較的高い電気抵抗により渦電流が小さく抑えられ、
しかもその極めて良好な磁気特性により主磁束の強い磁
気回路が形成され、さらに一層の電力変換効率の向上に
寄与する。また、渦電流抑制部が金属となるため、鉄心
の割れや欠け等の不具合が防止される。
【0021】請求項6に記載の発明によれば、給電線を
流れる交流に基づき鉄心に形成される磁気回路と直交す
る方向において、少なくとも鉄心の片側端部では、給電
線を流れる交流に基づく磁気回路の形成が磁気回路形成
阻止部により阻止される。その結果、漏れ磁束自体の発
生が抑制され、磁気回路形成阻止部が設けられた鉄心の
端部には渦電流が発生し難くなる。従って、鉄心の端部
での発熱が小さく抑えられる。
【0022】請求項7に記載の発明によれば、磁気回路
形成阻止部は少なくともコイル巻取部を残して切除され
た形状に形成されているため、コイル巻取部での漏れ磁
束が小さく抑えられる。従って、コイル巻取部の端部で
の渦電流に起因する発熱が抑えられる。
【0023】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項7のいずれか一項に記載の発明の作用に加え、
電流発生抑制部もしくは磁気回路形成阻止部がボビン形
状を有してコイル巻取部の両端部に備えられているた
め、コイル巻取部に巻回された受電用コイルのずれを防
止することが可能となる。
【0024】請求項9に記載の発明によれば、受電装置
には、受電用コイルがコイル巻取部に巻回されている請
求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の鉄心が備えら
れているため、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記
載の発明と同様の作用が得られる。
【0025】請求項10に記載の発明によれば、移動体
には、請求項9に記載の受電装置が備えられているた
め、請求項9に記載の発明と同様の作用が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図4に基づいて説明する。図4は本実施形
態における移動体としての搬送体1を示す。同図に示す
ように、天井に架設された案内レール2には搬送体1が
懸垂状態で走行可能に配備されている。
【0027】搬送体1は前後一対の駆動輪3及び従動輪
(図示せず)と、複数組の案内輪4とを備えている。各
輪3,4等は本体1aの上部に水平面内を回動可能に設
けられた前後一対のステアリング部5上に支持されてお
り、案内レール2の曲率に応じて操舵可能となってい
る。また、駆動輪3を駆動させるための走行モータ6も
ステアリング部5上に配設されている。
【0028】案内レール2の背面(図4では右側面)に
はその長さ方向に所定間隔毎に固定された支持部材7の
先端に嵌着された状態で給電線8が支持されている。2
本の給電線8は案内レール2の終端側でループ状に繋が
っており、搬送体1の走行域では相互に所定間隔を隔し
て平行に配線されている。給電線8は地上側に設置され
た電源装置(図示せず)に接続されており、給電線8に
は高周波電流が流れるようになっている。
【0029】また、各ステアリング部5上には受電装置
(ピックアップ装置)9が給電線8に対して非接触で対
向する状態に支持されている。受電装置9は、鉄心とし
ての断面略E字状のE型鉄心(E型コア)10と、コイ
ル巻取部としてのその中央脚部10aに巻回された受電
用コイル(以下、単にコイルという)11とから構成さ
れており、コイル11が2本の給電線8間のほぼ中央に
配置されるように搬送体1に取り付けられている。な
お、受電装置9は搬送体1の上部に前後一対設けられて
おり、両者は電気的に直列に接続されている。
【0030】次に、E型鉄心10の構造を図1,図2に
基づいて説明する。図1に示すように、E型鉄心10
は、E字状のケイ素鋼からなる単板12が、複数枚所定
長さとなるように接着剤で接着して積層されて形成され
た鉄心本体13を備え、鉄心本体13の長手方向両端部
には渦電流抑制部としてのE字状のフェライト部材14
が接合されている。単板12はケイ素鋼の平板をE字状
の打抜型を用いて打ち抜き形成したものである。フェラ
イト部材14の厚みは、少なくとも漏れ磁束により発生
しようとする渦電流の発生域をカバーし得る所定厚みに
設定されている。
【0031】そして、図2に示すようにE型鉄心10の
中央脚部10aにコイル(2次コイル)11が巻回され
ることにより前記受電装置9が構成されている。また、
コイル11にはフェライトコアに通常使用される電線
(耐熱性の被覆材を使用しないもの)が使用されてい
る。
【0032】次に、このE型鉄心10を用いて製造され
た受電装置9の作用を説明する。給電線8を流れる高周
波電流に基づきE型鉄心10には図3に矢印で示す向き
の主磁束を有する磁気回路が形成され、これによりコイ
ル11には給電線8を流れる高周波電流と同周波数の電
流が誘起される。このとき、コイル11に誘起された電
流により主磁束を打ち消すような逆向きの磁束が形成さ
れることになり、この磁束の乱れによりE型鉄心10の
長手方向両側(磁気回路と直交する方向における両側)
に、給電線8と平行な向き(図3における紙面直交方
向)の漏れ磁束φが発生する(図15を参照)。
【0033】しかし、E型コア10の長手方向両端部は
電気絶縁性のフェライト部材14で構成されているた
め、漏れ磁束φが原因で中央脚部10aの端面表面域に
渦電流が発生することはない。その結果、中央脚部10
aの端面表面域での発熱が小さく抑えられる。そして、
コイル11に使用する電線を耐熱性の被覆材を使用した
特別なものでなく、従来フェライトコアに使用されてい
た通常の電線を用いても、中央脚部10aでの発熱によ
る損傷の心配がない。
【0034】また、E型鉄心10の長手方向両端部に設
けたフェライト部材14を鉄心本体13と同様のE型形
状としたので、給電線8を流れる交流に基づく磁気回路
がフェライト部材14にも形成される。そのため、渦電
流の発生を抑制するために設けたフェライト部材14も
2次コイル11での電流の誘起に寄与する。
【0035】また、フェライト部材14はE型鉄心10
の長手方向両端部分のみに取付けられているだけなの
で、従来のフェライトコアに比べれば割れや欠け等の発
生が大幅に減少する。
【0036】さらにE型鉄心10を構成する鉄心本体1
3は、同一形状の単板12を複数枚積層して構成されて
いるため、搬送体1の機種が異なることによりE型鉄心
10のサイズ(長さ)が異なる場合でも、サイズの異な
るE型鉄心10の製造に共通の部品(単板12及びフェ
ライト部材14)が使用可能となる。
【0037】以上詳述したように本実施形態によれば、
以下に示す効果が得られる。 (a)E型鉄心10の長手方向両端部分を電気絶縁性を
有するフェライト部材14としたので、漏れ磁束φが発
生してもフェライト部材14には渦電流が発生せず、中
央脚部10aの端面での発熱を小さく抑えることができ
る。
【0038】(b)中央脚部10aの発熱が小さく抑え
られることから、耐熱性の被覆材を特に使用していない
通常フェライトコアで使用される電線をコイル11に使
用することができる。よって、コアを安価な鉄心で形成
してもコイル11用の電線も従来通りの安価なものを使
用できるので、受電装置9の製造コストを低く抑えるこ
とができる。
【0039】(c)E型鉄心10は長手方向両端部分
(フェライト部材14の取付部分)以外はケイ素鋼板で
製造されているため、従来、フェライトコアで問題であ
った割れや欠け等の発生を大幅に減少させることができ
る。そのため、フェライトコアで問題となっていた割れ
や欠け等に起因する給電効率の低下が解消され、長期に
亘って一定の給電効率を確保することができる。
【0040】(d)フェライト部材14を鉄心本体13
と同様のE型形状とし、フェライト部材14にも磁気回
路が形成されるようにしたので、フェライト部材14に
形成された磁気回路がコイル11に電流を誘起させるこ
とに寄与し、E型鉄心10の長さ当たりの受電効率(電
力変換効率)を高くすることができる。また、このこと
は必要電力を得るために必要となるE型鉄心10の長さ
を相対的に短くできることを意味し、受電装置9の小型
化を図ることもできる。
【0041】(e)搬送体1の機種等の違いにより、製
造するE型鉄心10のサイズ(長さ)が異なる場合で
も、鉄心本体13を構成する単板12の積層枚数の変更
だけでサイズの異なる機種毎のE型鉄心10を製造する
ことができる。そのため、フェライト部材14を共通の
部品として使用することができ、サイズの異なるE型鉄
心10を製造する場合には、部品の共通化によりE型鉄
心10の製造コストを一層安価に抑えることができる。
【0042】(f)従来、発熱等の問題からフェライト
よりも優れた磁気特性を有しながら使用されずにいたケ
イ素鋼をコア材料としてE型鉄心10を製造したので、
このE型鉄心10により従来のフェライトコアに比較し
て優れた磁気特性を得ることができる。そのため、受電
装置9における電力変換効率の向上に寄与できる。
【0043】(第2実施形態)次に、本発明を具体化し
た第2実施形態を図5に基づいて説明する。この実施形
態は、フェライト部材をE型形状よりも単純な形状と
し、少なくともコイル11の熱損傷等で特に問題となっ
ていた中央脚部10aでの発熱を抑えるようにしてい
る。
【0044】図5(a)に示すように、鉄心としてのE
型鉄心10を構成する鉄心本体13(第1実施形態と同
様に単板12の積層構造によるもの)には、その長手方
向両端部における中央脚部10aの端面に、渦電流抑制
部としてのバー状(I字状)のフェライト部材15が接
合されている。そのため、少なくとも中央脚部10aが
フェライト部材15により覆われており、漏れ磁束φが
原因で中央脚部10aには少なくとも渦電流が発生しな
いので、中央脚部10aでの発熱が抑制されるようにな
っている。
【0045】また、中央脚部10aの両端部分がフェラ
イト材料となっていればよく、I字状のフェライト部材
15に代えて、図5(b)に示すような逆T字状のフェ
ライト部材16としたり、図5(c)に示すようなH字
状のフェライト部材17とすることもできる。なお、渦
電流抑制部としての各フェライト部材15〜17の両側
に形成された切除空間を磁気回路形成阻止部とみなすこ
ともできる。
【0046】この実施形態によれば、フェライト部材1
5,16,17がE型形状のような複雑形状でなくI字
型,T字型,H字型等の単純形状であり、しかも中央脚
部10aに接合される程度の比較的小さなサイズである
ため、前記第1実施形態のようなE字型のフェライト部
材14を備えた構成に比較し、割れや欠け等が一層発生
し難い。
【0047】また、フェライト部材15〜17は中央脚
部10aに取り付けられるだけのサイズがあればよいの
で、その部品コストを比較的安価に抑えることができ
る。さらに中央脚部10aでの発熱がほぼ確実に抑えら
れるので、第1実施形態と同様にフェライトコアで従来
使用されていた通常の電線をコイル11に使用すること
ができる。
【0048】(第3実施形態)次に、本発明を具体化し
た第3実施形態を図6に基づいて説明する。この実施形
態では、前記第1実施形態におけるフェライト部材14
に代えて金属材料からなる部材を採用している。
【0049】図6に示すように、E型鉄心10を構成す
る鉄心本体13の両側には、前記第1実施形態における
フェライト部材14に代えて、渦電流抑制部としてのア
モルファス磁性材料(金属材料)からなるアモルファス
積層部18が接合されている。アモルファス積層部18
は、鉄心本体13を構成する単板12と同形状のE型を
有するアモルファス単板19を積層することにより形成
されている。ここで使用されているアモルファス磁性材
料は金属製ではあるが、アモルファスであるため鉄心本
体13の構成材料であるケイ素鋼よりもかなり高い(例
えば約4倍程度以上)電気抵抗値を有している。
【0050】従って、漏れ磁束φによりE型鉄心10の
長手方向両端部分に渦電流が発生しようとしても、アモ
ルファス積層部18が比較的高い電気抵抗値を有するた
め、発生する渦電流が小さく抑えられる。その結果、中
央脚部10aの端面での発熱が抑制され、従来フェライ
トコアで使用していた通常の電線をコイル11に使用し
ても発熱による損傷の心配がない。
【0051】また、アモルファス積層部18が金属製で
あることから、E型鉄心10が金属材料だけで構成され
ることとなり、割れや欠け等の心配が全く無くなる。従
って、割れや欠け等に起因する受電効率の低下の問題を
解消でき、長期に亘って一定の受電効率を確保すること
ができる。
【0052】また、アモルファス積層部18の形状をE
型としているので、給電線8を流れる交流に基づく磁気
回路がアモルファス積層部18にも形成され、アモルフ
ァス積層部18もコイル11における2次電流の誘起に
寄与し、受電装置9による受電効率の向上を図ることが
できる。
【0053】さらに、アモルファス積層部18が、鉄心
本体13を構成する単板と同形状のE型のアモルファス
単板19の積層により形成されているため、アモルファ
ス単板19を単板12と共通の打抜型を使用して製造す
ることができる。そのため、アモルファス単板19の製
造コストを低く抑えることができる。そして、サイズ
(長さ)の異なるE型鉄心10を製造する場合は単板1
2の積層枚数を変更すればよく、このとき各単板12,
19を共通部品として使用できる。また、アモルファス
積層部18の厚みを渦電流対策から適宜設計変更して
も、アモルファス単板19の積層枚数の変更だけで済ま
せられる。
【0054】(第4実施形態)次に、本発明を具体化し
た第4実施形態を図7に基づいて説明する。この実施形
態では、渦電流の発生を抑制するのではなく、渦電流の
発生原因である漏れ磁束の発生を抑制するようにしてい
る。
【0055】図7に示すように、E型鉄心10は鉄心本
体13の長手方向両端面に、逆T字型のケイ素鋼からな
るT型単板20を積層して形成されたT型の凸部21が
接合されることにより形成されている。そのため、凸部
21の両側には中央脚部10aの端部のみを残してその
両側を切除する磁気回路阻止部としての切除空間C1が
形成されている。T型単板20は単板12と同様にケイ
素鋼の平板を打抜型を用いて打ち抜き形成したものであ
る。
【0056】給電線8を流れる交流に基づきE型の鉄心
本体13には磁気回路(図3参照)が形成されるが、切
除空間C1により磁気回路の形成が阻止されるため、T
型の凸部21は磁気回路(すなわち主磁束)が形成され
ない無効部分となる。そのため、本来、コイル11が作
る磁束による主磁束の乱れ自体が無くなるので、漏れ磁
束φが非常に小さくなって渦電流が少なくなり、中央脚
部10aでの発熱が小さく抑えられる。その結果、コイ
ル11に通常の電線を使用しても熱による損傷を心配し
なくて済む。
【0057】E型鉄心10は金属材料だけから構成され
るため、割れや欠け等の不具合を解消できる。また、単
板12やT型単板20は打ち抜き加工により簡単に形成
できるので、E型鉄心10の製造コストの低減にも寄与
する。さらに、サイズの異なるE型鉄心10の製造に各
単板12,20を共通に使用できる。
【0058】(第5実施形態)次に、本発明を具体化し
た第5実施形態を図8,図9に基づいて説明する。この
実施形態は、前記第2実施形態の変形例であり、中央脚
部10aに巻回されたコイル11の巻きずれ防止を図っ
たものである。
【0059】図8に示すように、鉄心本体13には中央
脚部10aの両端面に磁気回路阻止部を構成する樹脂ボ
ビン22が接着剤等により取り付けられている。この樹
脂ボビン22は、図9(a),(b)に示すように、中
央脚部10aの幅(E型鉄心10の長手方向と直交する
方向の長さ)とほぼ同程度の幅を有する断面略半円状の
軸部22aと、軸部22aの両端に延出形成された一対
の鍔部22bとを有しており、樹脂ボビン22の接着面
側には磁気回路阻止部を構成する角棒状のフェライト部
材23が埋設されている。
【0060】E型鉄心10の長手方向両端部周辺に漏れ
磁束φが発生しても、樹脂ボビン22に埋設されたフェ
ライト部材23により渦電流の発生が抑えられ、中央脚
部10aの端面付近での発熱が抑えられる。また、中央
脚部10aに巻回されるコイル11は樹脂ボビン22の
軸部22aに巻き付けられる。このときコイル11が鍔
部22bに当たることによりその巻回軸心方向の移動が
規制されるため、中央脚部10aに巻回されたコイル1
1のずれ防止を図ることができる。
【0061】尚、本発明は上記各実施形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば
次のように具体化することもできる。 (1)前記第2実施形態では、鉄心本体13の長手方向
両端面に中央脚部10aを覆うようにフェライト部材1
5〜17を凸設したため、フェライト部材15〜17に
は磁気回路が形成されなかった。これに対し、例えば図
10に示すように、中央脚部10aの両端部が他の部位
より凹んだ形状に鉄心本体24を形成し、その中央脚部
24aの両端面に渦電流抑制部としての例えば逆T字状
のフェライト部材25を接合し、フェライト部材25と
鉄心本体24の一部とにより断面E型となるようにし、
フェライト部材25にも主磁束が通るようにE型鉄心1
0を構成してもよい。この構成によれば、フェライト部
材25に形成される磁気回路がコイル11での2次電流
の誘起に寄与するため、受電装置9における受電効率の
向上を図ることができる。また、必要な受電効率を得る
ために必要なE型鉄心10の長さを短くすれば、受電装
置9の小型化を図ることもできる。
【0062】(2)本発明はE型鉄心の適用に限定され
ず、その他の形状の鉄心に広く適用することができる。
例えば図11に示すような鉄心としてのC型鉄心30に
本発明を具体化してもよい。同図に示すように、C型鉄
心30は例えば1本の給電線8を覆うようなC字型を有
し、コイル11はコイル巻取部30aに巻回されてい
る。そして、給電線8を流れる交流に基づき同図に矢印
で示すような磁気回路が形成される。以下、C型鉄心3
0に本発明を適用した例を図12に基づき説明する。
【0063】図12(a)は、前記第1実施形態に対応
するもので、C型鉄心30を構成する鉄心本体31(例
えばC型単板を積層して形成したもの)の長手方向両端
部分に渦電流抑制部としてのC型形状のフェライト部材
32を取り付けたものである。この構成によれば、フェ
ライト部材32により渦電流の発生が抑えられて発熱を
小さく抑えることができるうえ、フェライト部材32に
も磁気回路が形成されるため、受電効率の向上を図るこ
とができる。
【0064】図12(b)は、前記第2実施形態に対応
するもので、鉄心本体31の長手方向両端面にコイル巻
取部31aに相当する位置に、渦電流抑制部としてのバ
ー状(I字状)のフェライト部材33を接合したもので
ある。この構成によれば、フェライト部材33が図12
(a)に示したフェライト部材32よりも単純形状でし
かもサイズが小さなバー状で済むため、割れや欠け等の
不具合を一層解消できる。
【0065】図12(c)は、前記(1)に記載の実施
形態に対応するもので、鉄心本体34をコイル巻取部3
4aの両端部分で凹ませた形状に形成し、その凹んだ部
分に渦電流抑制部としてのフェライト部材35を嵌め込
むことにより、フェライト部材35にも主磁束が通るよ
うにしたものである。この構成によれば、図12(b)
のC型鉄心30と同様の効果に加え、フェライト部材3
5が受電効率の向上に寄与し、C型鉄心30の長さ当た
りの受電効率を向上させることができる。
【0066】図12(d)は、第4実施形態に対応する
もので、C型鉄心30を構成する鉄心本体31の長手方
向両端部にコイル巻取部31aに相当する位置に鉄心本
体31と同じ材質からなる凸部36を凸設し、その両側
に磁気回路形成阻止部としての切除空間C2を設け、コ
イル巻取部30aの両端部分に磁気回路が形成されない
無効部分を形成したものである。この構成によれば、漏
れ磁束の発生を抑え、コイル巻取部30aでの発熱を小
さく抑えることができる。
【0067】また、図12(a)において、フェライト
部材32をアモルファス部材に置き換えた構成としても
よい。この構成によれば、C型鉄心30を金属材料だけ
から構成できるので、割れや欠け等の不具合を無くすこ
とができる。
【0068】(3)前記第1,第2,第4及び第5実施
形態におけるフェライト部材をフェライト以外の磁性材
料に置き換えてもよい。フェライト以外でも電気絶縁性
を有する磁性材料であれば、前記各実施形態と同様の効
果を得ることができる。
【0069】(4)フェライト部材やアモルファス部材
(積層部材)を鉄心本体に接合する構成に代えて、受電
装置9を製造するときにフェライト部材やアモルファス
部材が鉄心本体の長手方向両端部に位置するように組み
付ける構成を採用してもよい。
【0070】(5)アモルファス部材や凸部21は単板
の積層部材に限定されず、E型やT型等の所定形状に鋳
造等で製造したものを使用してもよい。この構成によっ
ても、積層による効果以外の効果、すなわち中央脚部1
0aの発熱防止効果、コイル11に通常の電線を使用で
きる効果、サイズの異なるE型鉄心10の製造に単板1
2を共通に使用できる効果等は得られる。
【0071】(6)前記第4実施形態において、凸部2
1を有するE型鉄心10の製造方法として、E型鉄心の
両端部分を中央脚部10aのみを残して切削加工する方
法を用いることもできる。この構成であれば、例えば積
層型とした場合でも、凸部21を形成するための専用の
単板を用意する必要がなく、E型の単板12だけを用意
すればよい。
【0072】(7)前記第5実施形態において、樹脂ボ
ビン22にフェライト部材23を埋設させる構成に代え
て、ボビン形状に形成したフェライト部材を設けた構成
としてもよい。また、第4実施形態における凸部21
(図7)をボビン形状に形成したり、凸部21に樹脂ボ
ビンを被覆した構成としてもよい。この構成によれば、
磁気回路形成阻止部による切除残存部(凸部21)がボ
ビンとなって、コイル巻取部に巻回されるコイルのずれ
を防止することができる。
【0073】(8)鉄心の片側端部に渦電流抑制部を設
け、もう一方の片側端部に磁気回路形成阻止部を設けた
構成としてもよい。 (9)単板を複数枚積層して鉄心本体を構成したが、鋳
込成形や鋼板の溶接等により鉄心本体を製造することも
できる。
【0074】(10)無人搬送車や自動倉庫におけるス
タッカクレーンのようなその他の移動体に本発明を適用
することができる。つまり、非接触給電を採用するため
に移動体に取り付けられる鉄心に広く本発明を適用する
ことができる。もちろん、移動体は荷の搬送作業を行う
搬送体に限定されるものではない。
【0075】前記実施形態から把握され、特許請求の範
囲に記載されていない発明を、その効果とともに以下に
記載する。 (イ)請求項1〜請求項10に記載の発明において、前
記鉄心はE型鉄心であり、前記渦電流抑制部は少なくと
も中央脚部に設けられている。この構成によれば、E型
鉄心の場合、受電用コイルが巻回される中央脚部の発熱
が問題となるが、中央脚部の発熱を防止でき、受電用コ
イル(通常の電線を使用したもの)の熱損傷を回避でき
る。
【0076】(ロ)請求項3に記載の発明において、前
記渦電流抑制部は前記鉄心に形成される磁気回路と平行
な当該鉄心の断面形状と同一断面形状に形成されてい
る。この構成によれば、渦電流抑制部に磁気回路を確実
に形成できる。
【0077】(ハ)請求項5に記載の発明において、前
記鉄心を構成する鉄心本体と前記渦電流抑制部は、共に
同一形状の単板が積層されて形成されている。この構成
によれば、鉄心本体を構成する単板と、渦電流抑制部を
構成する単板を、共通の加工器具(例えば打抜型)を用
いて形成することができ、鉄心の製造コストを低減を図
ることができる。
【0078】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1、請求項9
及び請求項10に記載の発明によれば、鉄心に、漏れ磁
束による渦電流の発生領域に該渦電流を抑制するための
当該鉄心よりも所定値以上高い電気抵抗を有する材料か
らなる渦電流抑制部を備えたので、漏れ磁束による渦電
流の発生を少なくとも小さく抑えるこことができ、渦電
流による鉄心の発熱を小さく抑えることができる。
【0079】請求項2、請求項9及び請求項10に記載
の発明によれば、渦電流抑制部を、給電線を流れる交流
に基づき鉄心に形成される磁気回路と直交する方向にお
いて、少なくともコイル巻取部の片側端部に備えたの
で、コイル巻取部の端部での発熱を抑えることができ、
コイル巻取部に巻回される受電用コイルが発熱により傷
めることを防止することができる。
【0080】請求項3、請求項9及び請求項10に記載
の発明によれば、磁性材料からなる渦電流抑制部が磁気
回路を形成可能に設けられているため、鉄心の長さ当た
りの電力変換効率(受電効率)を向上させることができ
る。
【0081】請求項4、請求項9及び請求項10に記載
の発明によれば、渦電流抑制部をフェライトとしたた
め、その電気絶縁性により渦電流の発生を確実に抑制で
き、しかもその良好な磁気特性により電力変換効率を一
層向上させることができる。
【0082】請求項5、請求項9及び請求項10に記載
の発明によれば、渦電流抑制部をアモルファス金属磁性
材料としたため、その比較的高い電気抵抗により渦電流
の発生を小さく抑えることができ、しかも渦電流抑制部
を備えた鉄心を金属材料だけで構成できるので、割れや
欠け等の不具合を防止することができる。
【0083】請求項6、請求項9及び請求項10に記載
の発明によれば、鉄心の少なくとも片側端部に、給電線
を流れる交流に基づく磁気回路の形成を阻止する磁気回
路形成阻止部を設けたので、磁気回路形成阻止部が設け
られた鉄心の少なくとも片側端部での漏れ磁束の発生が
抑制され、渦電流による鉄心の発熱を小さく抑えること
ができる。
【0084】請求項7、請求項9及び請求項10に記載
の発明によれば、磁気回路形成阻止部は少なくともコイ
ル巻取部を残して切除された形状に形成されているた
め、コイル巻取部の端部での発熱を効果的に抑えること
ができる。
【0085】請求項8、請求項9及び請求項10に記載
の発明によれば、渦電流抑制部、もしくは磁気回路形成
阻止部による切除残存部におけるコイル巻取部の端部を
構成する部分がボビン形状を有しているので、コイル巻
取部に巻回された受電用コイルのずれを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるE型鉄心の斜視図。
【図2】受電装置の斜視図。
【図3】E型鉄心に形成される磁気回路の説明図。
【図4】搬送体の正面図。
【図5】第2実施形態におけるE型鉄心の斜視図。
【図6】第3実施形態におけるE型鉄心の斜視図。
【図7】第4実施形態におけるE型鉄心の斜視図。
【図8】第5実施形態におけるE型鉄心の斜視図。
【図9】(a)はボビンの側面図、(b)はボビンの断
面図。
【図10】別例のE型鉄心の部分斜視図。
【図11】C型鉄心に形成される磁気回路の説明図。
【図12】C型鉄心の部分斜視図。
【図13】従来技術におけるE型鉄心の磁気回路の説明
図。
【図14】同じくE型鉄心の斜視図。
【図15】同じくE型鉄心の部分平面図。
【図16】同じくE型鉄心の模式正面図。
【符号の説明】
1…移動体としての搬送体、2…案内レール、8…給電
線、9…受電装置、10…鉄心としてのE型鉄心、10
a…コイル巻取部としての中央脚部、11…受電用コイ
ル、14,15,16,17,25,32,33,3
4,35…渦電流抑制部としてのフェライト部材、18
…渦電流抑制部としてのアモルファス積層部、22…磁
気回路形成阻止部を構成する樹脂ボビン、23…磁気回
路形成阻止部を構成するフェライト部材,30…鉄心と
してのC型鉄心、30a…コイル巻取部、C1,C2…
磁気回路形成阻止部としての切除空間。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 案内レールを走行する移動体に取り付け
    られ、前記案内レールに沿って配線された給電線を流れ
    る交流から電磁誘導作用により電力を得るための受電用
    コイルが巻回される鉄心であって、 前記鉄心には、漏れ磁束による渦電流の発生領域に該渦
    電流を抑制するための当該鉄心よりも所定値以上高い電
    気抵抗を有する材料からなる渦電流抑制部が備えられて
    いる移動体における非接触給電用鉄心。
  2. 【請求項2】 前記渦電流抑制部は、前記給電線を流れ
    る交流に基づき前記鉄心に形成される磁気回路と直交す
    る方向において、少なくとも前記受電用コイルが巻回さ
    れるコイル巻取部の片側端部に備えられている請求項1
    に記載の移動体における非接触給電用鉄心。
  3. 【請求項3】 前記渦電流抑制部は磁性材料であり、前
    記給電線を流れる交流に基づく磁気回路が形成されるよ
    うに設けられている請求項1又請求項2に記載の移動体
    における非接触給電用鉄心。
  4. 【請求項4】 前記磁性材料はフェライトである請求項
    3に記載の移動体における非接触給電用鉄心。
  5. 【請求項5】 前記磁性材料はアモルファス金属磁性材
    料である請求項3に記載の移動体における非接触給電用
    鉄心。
  6. 【請求項6】 案内レールを走行する移動体に取り付け
    られ、前記案内レールに沿って配線された給電線を流れ
    る交流から電磁誘導作用により電力を得るための受電用
    コイルが巻回される鉄心であって、 前記鉄心には、前記給電線を流れる交流に基づき前記鉄
    心に形成される磁気回路と直交する方向において、少な
    くとも片側端部に前記給電線を流れる交流に基づく磁気
    回路の形成を阻止する磁気回路形成阻止部が設けられて
    いる移動体における非接触給電用鉄心。
  7. 【請求項7】 前記磁気回路形成阻止部は少なくとも前
    記コイル巻取部を残して切除された形状に形成されてい
    る請求項6に記載の移動体における非接触給電用鉄心。
  8. 【請求項8】 前記渦電流抑制部、もしくは前記磁気回
    路形成阻止部による切除残存部における前記コイル巻取
    部の端部を構成する部分がボビン形状を有している請求
    項2〜請求項5及び請求項7のいずれか一項に記載の移
    動体における非接触給電用鉄心。
  9. 【請求項9】 前記コイル巻取部に前記受電用コイルが
    巻回されている請求項1〜請求項8のいずれか一項に記
    載の前記鉄心を備えている受電装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の前記受電装置を備え
    ている移動体。
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