JPH0374405A - 重合体スケールの付着防止方法 - Google Patents

重合体スケールの付着防止方法

Info

Publication number
JPH0374405A
JPH0374405A JP20982889A JP20982889A JPH0374405A JP H0374405 A JPH0374405 A JP H0374405A JP 20982889 A JP20982889 A JP 20982889A JP 20982889 A JP20982889 A JP 20982889A JP H0374405 A JPH0374405 A JP H0374405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating film
acid
polymerization
coating
scale
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP20982889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07116245B2 (ja
Inventor
Mikio Watanabe
幹雄 渡辺
Ichiro Kaneko
一郎 金子
Susumu Ueno
進 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP1209828A priority Critical patent/JPH07116245B2/ja
Publication of JPH0374405A publication Critical patent/JPH0374405A/ja
Publication of JPH07116245B2 publication Critical patent/JPH07116245B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エチレン性二重結合を有する単量体の重合に
おいて重合器内壁面などへの重合体スケールの付着防止
方法に関する。
〔従来の技術〕
重合器内で単量体を重合して重合体を製造する方法にお
いては、重合体が重合器内壁面などにスケールとして付
着する問題が知られている。重合体スケールが重合器内
壁面などに付着すると、重合体の収率、重合器の冷却能
力の低下、付着した重合体スケールが剥離して製品に混
入することによる製品重合体の品質低下などを招き、さ
らに重合体スケールの除去に多大の労力と時間が必要と
なるなどの不利が生じる。
従来、重合器内壁面などへの重合体スケールの付着を防
止する方法として、例えば、極性有機化音物や染料、顔
料などを内壁面に塗布する方法(特公昭45−3034
3号、同45−30835号)、芳香族アミン化合物を
塗布する方法(特開昭51−50887号)、フェノー
ル性化合物と芳香族アルデヒドとの反応生成物を塗布す
る方法(特開昭55−54317号)などが提案される
これらの方法は、塩化ビニルなどのハロゲン化ビニル単
量体あるいは該単量体を主体とする単量体混合物の重合
においては重合体スケールの付着防止に有効である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、重合に供される単量体がスチレン、α−メチル
スチレン、アクリル酸エステルおよびアクリロニトリル
を初めとする一般式(1):%式%(1) 〔ここで、Xは水素原子またはメチル基であり、Yは水
素原子または式ニーC,,L、、1.−CDOII。
COONa、−COOCnl(2nCOOH、−CN、
 −Cafls、 −C@+)+42(ここで、Zは水
素原子、−0)1.−C)1.、もしくは−C)I=C
)12で表される基である)、−〇〇ロC1,L、ヤ、
DCnH2n+1、□1もしくは−CH=CH2で表さ
れる基であり、nは整数である。〕 で表されるエチレン性二重結合を有する単量体である場
合には、これらの単量体が前記の方法で形成されるスケ
ール防止効果を有する塗膜に対して大きい溶解能を有す
るため、塗膜の一部または全部が溶解されて失われる結
果、重合体スケールの付着を効果的に防止することがで
きなかった。中でも、スチレン、α−メチルスチレン、
アクリル酸エステルおよびアクリロニトリルはスケール
防止剤からなる塗膜に対する溶解能が著しく大きいため
、所期のスケール防止効果を得ることができなかった。
また、特に、ステンレス製重合器を用いる場合に、重合
体スケールの付着が起こり易いという問題があった。
本発明の目的は、かかる従来の問題に鑑み、前記の一般
式(1)で表される特定のエチレン性二重結合を有する
単量体の重合または共重合において、重合器内壁面など
への重合体スケールの付着を効果的に防止することがで
きる方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、 一般式(I): CL=CXY          (I )〔ここで、
Xは水素原子またはメチル基であり、Yは水素原子また
は式ニーC,)I2a、1.−CDDH。
COONa、 −COOCrtLnCOOH、 −CN
、 −C6H5、、 −CsLZ(ここで、Zは水素原
子、−叶、−CH,、もしくは−CH=CLで表される
基である’) 、−DCDC,L、、l。
OC,、H2,、、もしくは=Cl=CH,で表される
基であり、nは整数、通常1〜4の整数である。〕で表
されるエチレン性二重結合を有する単量体の重合器内に
おける重合において重合体スケールの付着を防止する方
法であって、 重合器内壁面に、予め、まず (イ)スケール防止剤が塗布され、次に得られた塗膜上
に、さらに (ロ)アルカリ土類金属化合物およびアニオン染料を含
む塗布液が塗布されて塗膜が形成されてなる重合器内で
、前記重合を行うことからなる重合体スケールの付着防
止方法を提供するものである。
本発明において用いられる(イ〉のスケール防止剤とし
ては、例えば、米国特許第3.669.946号明細書
(特公昭45−30343号、同45−30835号、
48−29871号)に記載されている染料、顔料、極
性有機化合物;米国特許第4. IO2,838号明細
書く特公昭51−37308号〉に記載されている極性
有機化合物の金属錯体、有機染料の金属錯体:米国特許
第4、105.839号明細書く特公昭53−4623
5号)に記載されている電子供与性有機化合物。電子受
容性有機化合物、あるいはこれらの2種の有機化合物の
少なくとも1種を酸化剤、還元剤または塩基性物質で処
理したもの: 米国特許第4.173.696号明細書(特公昭56−
5442、5443および5444号)に記載されてい
る、(a)スルホン酸型またはカルボン酸型の水溶性ア
ニオン染料のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩から
なる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を含み、p
Hが7以下に調節された塗布液、並びに、(a)に加え
て (b)1分子中に少なくとも1対の共役二重結合と少な
くとも1個の窒素原子とを有する水溶性カチオン染料か
らなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物、および (C)ケイ酸、ケイ酸塩化合物、およびアルカリ金属以
外の金属の水溶性塩から選ばれる少なくとも1種の化合
物の少なくとも一方の化合物を含み、Ptlが7以下に
調節された塗布液、さらにこれらの塗布液に炭素原子数
3〜5の一価のアルコール。
フィチン酸等を含有させてなるもの: 米国特許第4.539.230号明細書(特開昭59−
202201号)に記載されている1分子中に共役π結
合を5個以上有する有機化合物、キレート試薬および配
位数2以上の金属イオンを発生する金属化合物を主剤と
してなる重合体スケール付着防止剤、並びにこれにさら
にケイ酸化合物が添加されたものなどを挙げることがで
きる。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても
用いることができる。
これらの種々のスケール防止剤のうちで、本発明の方法
において特に好ましいものは、アニオン染料を含有する
ものである。
このアニオン染料としては、例えば、C,1,アシッド
イエロー38 ; C,I、アシッドレッド18. 5
2゜73゜80、87 、 C,!、アシッドバイオレ
ット11.788 C0I。
アシッドブルー1.40.59. 113. 116.
 120゜158;C,I、アシッドオレンジ3.7;
C,I、アシッドブラック1. 2. 124;C,I
、ダイレクトオレンジ2.10.26.97;C,I、
ダイレクトレッド1.31゜92、 186:C,1,
ダイレクトバイオレット1,22;C,I、ダイレクト
ブルー1. 6.71.86.106;C,I、ダイレ
クトブラック2.19.32.38.77;C,1,ダ
イレクトグリーン1,26;ダイレクトイエロー1;C
,1,ダイレクトブラウン1.37. 101;C,I
、フードイエロー3;C,1,リアクティブイエロー3
;C,I、リアクティブブルー2. 4.18;C,I
モーダントバイオレット5;C01,モーダンドブラッ
ク5:C,1,モーダントイエロー26 ; C,1,
フルオレセンドブライトニングエージエン)30.32
;C0!、ソルビライズドバットブラック1;C,I、
アゾイックブラウン2等の水溶性アニオン染料などを挙
げることができる。
上記のアニオン染料を主成分とするスケール防止剤は、
アニオン染料以外の成分を含有してもよく、例えば、前
記の米国特許第4.173.696号、同第4.539
.230号等に記載のものも挙げることができる。
本発明の方法においては、(イ)のスケール防止剤は、
通常、適当な溶媒に溶解または分散されて第1の塗布液
がl!li製され、該塗布液の状態で重合器内壁面に塗
布され、塗膜が形成される。
(イ)のスケール防止剤を溶解または分散させるための
溶媒としては、例えば、水、メタノール。
エタノール、n−プロピルアルコール等のアルコール系
溶剤:n−ヘキサン、n−へブタン等の脂肪族炭化水素
系溶剤:トルエン、ベンゼン、キシレン等の芳香族炭化
水素系溶剤;塩化メチレン。
1−クロルブタン、塩化アミル、ジクロロエチレ:/、
1.1.2−)リクロロエタン等のハロゲン化炭化水素
系溶剤;アセトン。メチルエチルケトン等のケトン系溶
剤;ギ酸メチル、酢酸エチル。
酢酸メチル、酢酸ジエチレングリコールモノメチルエー
テル等のエステル系溶剤;エチルエーテル。
1.4−ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル等のエーテル系溶剤ニジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロント系
溶剤などが挙げられ、これらは適宜単独でまたは2種以
上の混合溶媒として使用される。
また、この第1の塗布液のPHは、必要に応じ適当な範
囲に調整される。例えば、前記米国特許第4、173.
696号明細書に記載されている水溶性アニオン染料を
溶解してなる塗布液は、前述のようにPI17以下に調
整される。
こうして調製された(イ)のスケール防止剤を含む第1
の塗布液は、通常、固形濃度約0.01〜5重量%の範
囲でよい。
該第1の塗布液は、重合器内壁面、および好ましくは重
合中に単量体が接触する他の部分、例えば、攪拌軸、攪
拌翼などに塗布、乾燥されて、(イ)のスケール防止剤
の塗膜が形成される。乾燥は、例えば、室温〜100℃
で行えばよい。
このようにして得られる塗膜において、(イ)のスケー
ル防止剤の乾燥塗布量は、通常、0.001〜5g/r
n’程度が好ましい。
次に、以上のように形成された(イ)のスケール防止剤
の塗膜の上に、前記(ロ)のアルカリ土類金属化合物お
よびアニオン染料を含む塗布液を塗布、乾燥する。
この第2の塗布工程に用いられる塗布液(ロ)の成分で
あるアルカリ土類金属化合物としては、例えば、マグネ
シウム、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類金属の
ケイ酸塩、炭酸塩、リン酸塩、硫酸塩、硝酸塩、ホウ酸
塩、酢酸塩、水酸化物、酸化物、ハロゲン化物などが挙
げられる。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
これらの中でも、特に好ましいものは、炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸カル
シウム。リン酸バリウム、硫酸カルシウム、ホウ酸カル
シウム。水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸
化バリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム等であ
る。
また、塗布液(ロ)のもう1つの成分であるアニオン染
料としては、前記(イ)のスケール防止剤に関して例示
したアニオン染料を用いることができ、1種単独でも2
種以上の組み合わせでも使用することができる。
塗布液(口〉は、アルカリ土類金属化合物とアニオン染
料のそれぞれ1種または2種以上を適当な溶媒に溶解ま
たは分散させてallされる。
塗布液(ロ)中のアルカリ土類金属化合物の濃度は、後
記の乾燥塗布量が得られる限り特に制限されないが、通
常、0.005〜lO重量%、好ましくは0.01〜5
重量%である。
塗布液(ロ)の調製に用いられる溶媒としては、水およ
び水と容易に混合可能な有機溶剤、例えば、アルコール
系溶剤、エステル系溶剤、ケトン系溶剤などが挙げられ
、これらは適宜、1種単独でまたは2種以上の混合溶剤
として使用される。
ここで、アルカリ土類金属化合物が十分に溶解され、塗
布液(口〉を塗布したときに均一で強固な塗膜が得られ
る点で、塗布液(ロ)のpHを6以下、特にp)15以
下に調整しておくと好ましい。
塗布液(ロ)のpHを調整するために使用されるp)!
調整剤としては、例えば、硫酸、塩酸、リン酸。
硝酸、炭酸、過塩素酸、モリブデン酸、タングステン酸
。リンモリブデン酸、リンタングステン酸。
ケイモリブデン酸、ケイタングステン酸、ギ酸。
酢酸、シュウ酸、乳酸、マレイン酸、グリコール酸。チ
オグリコール酸、パラトルエンスルホン酸およびフィチ
ン酸、並びにこれらの酸性塩が挙げられる。これらのう
ちで、塩酸、リン酸、過塩素酸、モリブデン酸、タング
ステン酸、リンモリブデン酸、リンタングステン酸、ケ
イモリブデン酸。
ケイタングステン酸、パラトルエンスルホン酸。
フィチン酸およびこれらの酸性塩が好ましい。これらの
pHII整剤は、予め適当な濃度の水溶液としておくと
塗布液(ロ)のpHを調整する際に便利である。 次に
、この塗布液(ロ)を前記の(イ)のスケール防止剤の
塗膜面に塗布した後、例えば室温ないし100℃程度の
温度で乾燥すればよい。
十分な乾燥により塗膜を形成することが必要である。塗
布の際の重合器内壁等の温度は室温〜100℃100℃
程おくとよい。
この塗布液(ロ)のアルカリ土類金属化合物とアニオン
染料の総乾燥塗布量は、通常、0.001〜5g/m”
であることが好ましい。
このようにして、重合器内壁、および好ましくはその他
重合中に単量体が接触する部分に2段階の塗布処理が施
され塗膜が形成された後は、この重合器に常法にしたが
って、前記一般式(1)で表されるエチレン性二重結合
を有する単量体9重合開始剤、その他必要とされる重合
媒体、添加剤。
例えば、単量体の分散助剤を仕込んで重合させればよい
本発明の方法が適用される一触式(1)のエチレン性二
重結合を有する単量体としては、例えば、酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル;アクリル酸
、メタクリル酸およびそれらのエステルまたは塩:ブタ
ジエン、クロロプレン。
イソプレン等のジエン系単量体:スチレン、アクリロニ
トリル、α−メチルスチレン、ビニルエーテルなどが挙
げられる。
また、本発明の方法が適用される重合の形式は特に限定
されず、懸濁重合、乳化重合、溶液重合。
塊状重合などのいずれの重合形式においても有効である
したがって、重合系に添加される添加物質も通常用いら
れるものは何ら制約なく使用することができる。すなわ
ち、例えば、部分けん化ポリビニルアルコール、メチル
セルロース、ポリアクリレートなどの懸濁剤;リン酸カ
ルシウム、ヒドロキシアパタイト等の固体分散剤;ラウ
リル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム。
ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等のアニオン酸乳
化剤;ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル等のノニオン性乳化剤;炭酸カルシウ
ム、酸化チタン等の充填剤;三塩基性硫酸船、ステアリ
ン酸カルシウム、ジブチルすずジラウレート、ジオクチ
ルすずメルカプチド等の安定剤;ライスワックス、ステ
アリン酸等の滑剤、DOP、DBP等の可悠剤;トリク
ロロエチレン、メルカプタン類等の連鎖移動剤;pH調
節剤;ジイソブロビルバーオキシジカーボネード、α、
α′−アゾビスー2.4−ジメチルバレロニトリル、ラ
ウロイルパーオキシド、過硫酸カリウム、クメンハイド
ロパーオキシド、p−メンタンハイドロパーオキシド等
の重合触媒などが存在する重合系においても、本発明の
方法は重合体スケールの付着を効果的に防止することが
できる。
本発明の方法が特に好適に実施される重合は、例えば、
固体分散剤を用いた懸濁重合法によるアクリロニトリル
とアチレンの共重合およびスチレンの単独重合である。
また、ステンレス製重合器におけるポリスチレン、ポリ
メチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル等の重合
体のビーズ。
ラテックスの製造;SBR,NBR,CR,IR。
11Rなどの台底ゴムの乳化重合による製造:ABS樹
脂の製造を行う重合にも好適である。
本発明の方法を実施するにあたっては、塗布液の塗布作
業は、適宜、毎パッチあるいは数バッチに1回の割合で
行えばよく、これにより重合器内壁等に重合体スケール
を付着させることなく、重合器を繰り返し使用できる。
〔実施例〕
以下、実施例および比較例を挙げて本発明の詳細な説明
する。なお、以下の各表において*印を付した実験恥は
比較例であり、それ以外の実験恥は本発明の実施例であ
る。
プレポリマーの調製 実施例1で使用するプレポリマーを、下記の方法で調製
した。
重合器に、スチレン6000g、ポリブタジェンゴム7
20g、ミネラルオイル(出光興産■製、CP−50)
480gおよびn−ドデシルメルカプタン6000gを
仕込み、115℃で5時間反応させてプレポリマーを調
製した。
実施例1 各実験狙において、内容積201の攪拌機付ステンレス
製重合器を用いて次のようにして重合を行った。
実験狙2および4〜12では、スケール防止剤として第
1表に示すアニオン染料を水に濃度0.5重量%に溶解
または分散させ、塩酸でpH3に調整した液を、実験思
13〜15では第1表に示すスケール防止剤の溶液を塗
布液(イ)として用い、これを重合器内壁その他重合中
に単量体が接触する部分に塗布し、50℃で15分間加
熱して乾燥し塗膜を形成した。
次に、アルカリ土類金属化合物およびアニオン染料を水
に合計濃度0.5重量%で溶解または分散させ、pHI
I整剤でPHを調整して塗布液(ロ)を調製した。この
塗布液(ロ)を上記のように形成された塗膜の上に塗布
し、乾燥、水洗して塗膜を形成した。
ただし、実験NO,1〜3は、塗布液を塗布しないか、
塗布液(イ)または(ロ)のいずれか一方のみを塗布し
た比較例である。各実験において用いた塗布液(イ)の
スケール防止剤、塗布液(口〉のアルカリ土類金属化合
物、アニオン染料、p)l調整剤および塗布液(口〉の
pHSmびに塗布液(ロ)中のアルカリ土類金属化合物
/アニオン染料の重量比、塗布温度および乾燥時間を第
1表に示す。
次に、このように塗膜を形成した重合器に、水7000
g 、上記調製例で得られたプレポリマー7000g 
、ヒドロキシアパタイト70g1 ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム0.14g、過酸化ベンゾイル17
゜5gおよび過安息香酸t−ブチル10、5 gを仕込
んだ。次に、92℃で3.5時間反応させた後、135
℃で1時間反応させて重合体を製造した。重合終了後、
重合器内壁面に付着した重合スケールの量を測定した。
結果を第1表に示す。
第1表注 *1m布液電液特公昭45−30343号公報、実施例
1の実験?hllで用いられたベン ザルアニリンのベンゼン溶液。
*2塗布液■:特公昭56−5443号公報、実験弘4
0で用いられた、C,1,アシッド オレンジ3、C,1,ペイシックオレ ンジ14およびフィチン酸を含有す る溶液。
本3塗布液■:特公昭53−46235号公報、実験魚
42に記載のジフェニレンオキシド およびオイルレッドSAをモル比 100 :100で含むメタノール溶液(1%)クロル
アニルで90℃×30 分処理してなる塗布液。
実施例2 内容積3001の攪拌機付のステンレス製重合器に、実
施例1と同様の方法で塗布液(イ)および塗布液(ロ)
を塗布して塗膜を形成した。ただし、実験N(LL6〜
18は、塗布液を塗布しないか、または塗布液(イ)ま
たはく口)のいずれか一方のみを塗布した比較例である
。各実験において用いた塗布液(イ)のスケール防止剤
、塗布液(ロ)のアルカリ土類金属化合物、アニオン染
料およびpH1m整剤、並びに塗布液(口〉中のアルカ
リ土類金属/アニオン染料の重量比を第2表に示す。
次にこのように塗膜を形成した重合器に、スチレン60
kg、アクリロニトリル40kg、水100kg、ヒド
ロキシアパタイト2kg、ラウリル硫酸ナトリウム40
g5 t−ドデシルメルカプタン300gおよびラウロ
イルパーオキシド400gを仕込み、内温70℃で1時
間攪拌した後、2時間かけて70℃から80℃に昇温さ
せた。次いで、80℃で1時間反応させて重合体を製造
した。重合終了後、重合器内壁面に付着した重合体スケ
ールの量を測定した。結果を第2表に示す。
第2表 注 *4 塗布液■:特公昭45−30343号公報、実施
例1の実験弘17で用いられたバ ラベンゾキノンのベンゼン溶液。
15  m重液■:特公昭53−46235号公報、実
験に31で用いられた、ジアミノナフ タリンおよびニグロシンのエタノ ール溶液を、チオフェノールで90 ℃×30分処理してなる塗布液。
*6 塗布液■:特公昭51−37308号公報、実施
例1の実験魔19に記載の、ニブ ロシンベースとへgN口。のコンプレ ックスを塩化メチレンとメタノ− ル混合物(50: 50重量比)に 溶解して調製された液。
本7 塗布液■:特公昭56−5442号公報、実施例
1の実験N149に記載の、C,I。
アシッドブラック2および塩化鉄 (I)の水溶液(pH6,0)。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、従来スケール剤塗膜に対し溶解
能が高いためにスケールの付着を効果的に防止すること
が困難であった、前記一般式(■)で表されるエチレン
性二重結合を有する単量体の重合、共重合において、重
合体スケールの重合器内壁面などへの付着を効果的に防
止することができる。特に、溶解能か著しく高いスチレ
ン、α−メチルスチレン、アクリル酸エステル、アクリ
ロニトリル等を含む重合系においても、重合体スケール
の付着を効果的に防止することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式: CH_2=CXY 〔ここで、Xは水素原子またはメチル基であり、Yは水
    素原子または式:−C_nH_2_n_+_1、−CO
    OH、−COONa、−COOC_nH_2_n_+_
    1、−CN、−C_6H_5、−C_6H_4Z(ここ
    で、Zは水素原子、−OH、−CH_3、もしくは−C
    H=CH_2で表される基である)、−OCOC_nH
    _2_n_+_1、−OC_nH_2_n_+_1もし
    くは−CH=CH_2で表される基であり、nは整数で
    ある。〕 で表されるエチレン性二重結合を有する単量体の重合器
    内における重合において重合体スケールの付着を防止す
    る方法であって、 重合器内壁面に、予め、まず (イ)スケール防止剤が塗布され、次に得られた塗膜上
    に、さらに (ロ)アルカリ土類金属化合物およびアニオン染料を含
    む塗布液が塗布されて塗膜が形成されてなる重合器内で
    、前記重合を行うことからなる重合体スケールの付着防
    止方法。
JP1209828A 1989-08-14 1989-08-14 重合体スケールの付着防止方法 Expired - Fee Related JPH07116245B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1209828A JPH07116245B2 (ja) 1989-08-14 1989-08-14 重合体スケールの付着防止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1209828A JPH07116245B2 (ja) 1989-08-14 1989-08-14 重合体スケールの付着防止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0374405A true JPH0374405A (ja) 1991-03-29
JPH07116245B2 JPH07116245B2 (ja) 1995-12-13

Family

ID=16579292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1209828A Expired - Fee Related JPH07116245B2 (ja) 1989-08-14 1989-08-14 重合体スケールの付着防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07116245B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3446118A4 (en) * 2016-04-22 2019-11-27 Becton, Dickinson and Company MULTIPLEX POLYMER COLOR DEVICES AND METHOD OF USE THEREOF
US11320437B2 (en) 2017-02-08 2022-05-03 Becton, Dickinson And Company Dried dye reagent devices and methods for making and using the same
US11992844B2 (en) 2018-11-13 2024-05-28 Becton, Dickinson And Company Dried reagent strainers and methods for making and using the same

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS536024A (en) * 1976-07-06 1978-01-20 Gen Electric Plural photographic flash lamp array
JPS536025A (en) * 1976-07-06 1978-01-20 Mamoru Koshi Projector with intermittently irradiating light source
JPS6220201A (ja) * 1985-07-19 1987-01-28 ティーディーケイ株式会社 誘電体磁器材料
JPS6315281A (ja) * 1986-07-07 1988-01-22 松下電器産業株式会社 表示パネル接続機構

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS536024A (en) * 1976-07-06 1978-01-20 Gen Electric Plural photographic flash lamp array
JPS536025A (en) * 1976-07-06 1978-01-20 Mamoru Koshi Projector with intermittently irradiating light source
JPS6220201A (ja) * 1985-07-19 1987-01-28 ティーディーケイ株式会社 誘電体磁器材料
JPS6315281A (ja) * 1986-07-07 1988-01-22 松下電器産業株式会社 表示パネル接続機構

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3446118A4 (en) * 2016-04-22 2019-11-27 Becton, Dickinson and Company MULTIPLEX POLYMER COLOR DEVICES AND METHOD OF USE THEREOF
US10545137B2 (en) 2016-04-22 2020-01-28 Becton, Dickinson And Company Multiplex polymeric dye devices and methods for using the same
US11614443B2 (en) 2016-04-22 2023-03-28 Becton, Dickinson And Company Multiplex polymeric dye devices and methods for using the same
US11320437B2 (en) 2017-02-08 2022-05-03 Becton, Dickinson And Company Dried dye reagent devices and methods for making and using the same
US11992844B2 (en) 2018-11-13 2024-05-28 Becton, Dickinson And Company Dried reagent strainers and methods for making and using the same

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07116245B2 (ja) 1995-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5142003A (en) Agents to prevent polymer scale deposition and a method therefor
JPH0374405A (ja) 重合体スケールの付着防止方法
JPH0472301A (ja) 重合体スケールの付着防止方法
JPH0431402A (ja) 重合体スケールの付着防止方法およびこの方法で用いる重合体スケール付着防止用塗布液
JPH0374406A (ja) 重合体スケールの付着防止方法
JPH03152101A (ja) 重合体スケールの付着防止方法
JPS629123B2 (ja)
JPH0374404A (ja) 重合体スケールの付着防止方法
US5244986A (en) Method of preventing polymer scale deposition
JP2845630B2 (ja) 重合体製造時のスケール付着防止方法
JPH0425507A (ja) 重合体スケールの付着防止方法
JPH0425506A (ja) 重合体スケールの付着防止方法
JPH03131602A (ja) 重合体スケールの付着防止方法
EP0458267B1 (en) Method of preventing polymer scale deposition
JPH03111401A (ja) 重合体スケールの付着防止方法
JP2845631B2 (ja) 重合体製造時のスケール付着防止方法
JPH0129484B2 (ja)
JPH08109202A (ja) 重合体の製造方法
JPH03181503A (ja) 重合体スケールの付着防止方法
KR810001533B1 (ko) 비닐 단량체의 중합 방법
JPH0525206A (ja) 重合体製造時のスケール付着防止剤およびスケール付着防止方法
JPH0280403A (ja) 重合体スケールの付着防止方法
JPH04351604A (ja) 重合体スケールの防止剤およびそれでコーティングされた重合用反応器
JPS6152162B2 (ja)
JPH0333180A (ja) 重合体スケールの防止剤およびそれでコーティングされた重合用反応器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees