JPH0371328B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動移送装置、詳しくは組立完了し検
査工程を経てた製品を、発送用のコンベアなどに
移し替える移送装置に関するものである。

従来、例えば自動車座席は組立終了後検査工程
を経て発送されるが、この検査工程より発送用の
コンベアに座席を移し替え作業は人力によるもの
である。従つて作業者の疲労度が高く、作業性が
頗る悪いばかりか、作業中に落下等し製品を損傷
する虞れがあつた。

そこで、本発明は斯る従来の不具合を除去する
ことを目的とするものであり、人力に頼ることな
く機械力によつて自動的に移送できるようにする
ことである。

以上の目的を達成するための本発明の要旨とす
るところはリフターが移動するレールの略中間
に、レールに対して直交状に且つリフターが移動
できる間隙を設けて搬送コンベアを配設し、且つ
リフターの移動路上に、リフター及び搬送コンベ
アの移動方向、リフターのホークの上下方向移動
を正逆方向に転換する多数の切替スイツチを設け
て、この切替スイツチにリフターが接触すること
により、リフター、搬送コンベアの移動方向及び
リフターのホークの上下方向の移動を転換して、
載置台より搬送コンベア上に自動的に座席を移送
できるようにしたものである。

以下、図面に基づいて本発明の一実施例を具体
的に説明する。

第１図は本発明に係る移送装置を示し、この図
示するものは二台のリフター２０，２０を使用し
て、左右一対の座席イ，イを搬送コンベア３０上
に移送するものであり、図中１０は製品検査を行
う検査台たる載置台を示し、この載置台１０の上
面には脚台１１，１１…が設けてあり、この脚台
１１…上に組立終了後の座席イ，イが固定され、
そのイ，イのリクライニング機構、スライド機構
…などの検査を行う。そして、脚台１１上の座席
イの底部と載置台１０の上面との間には空間部が
生じ、この空間部にリフター２０のホーク２１，
２１が挿入する。

リフター２０，２０はレール１２，１２上を
前・後方向にモータ２３によつて自走し、且つ支
柱２４に設けたホーク２１，２１がモータ２２に
よつて上下に移動するようになつている。モータ
２２，２３はバツテリーなどの電源に接続され、
後述するリフター２０及びその移動経路上に設け
た切替スイツチ４１，４２…リフター２０のホー
ク２１，２１又はリフター２０の機体が接触する
ことにより、正逆回転し且つ始動、停止するよう
に構成されている。図中２５はモータ２２に伝動
部材を介して連結されている駆動軸、２６は巻胴
ホイストで、モータ２２の運転（正転）によつ
て、またワイヤ２６′を巻取りホーク２１を上昇
させ、モータ２２の逆回転によつてワイヤ２６′
をくり出してホーク２１，２１を下降させるもの
である。従つてホーク２１，２１は支柱２４に設
けた切替スイツチ（リミツトスイツチ）４３，４
４間を移動する。図中２７は支柱２４を起立しモ
ータ２２，２３等を搭載するフレームである。

図中３０，３０′，３０″は搬送コンベアからな
る搬送コンベアで、レール１２，１２に対して直
交状に、且つリフター２０，２０がレール１２上
を移動できるように間隙３０ａ，３０a′をあけて
配設され、この各搬送コンベア３０，３０′，３
０″は連動しており、全て同一方向に正逆周動す
る構造である。この搬送コンベア３０上…には座
席イ，イを載置するスキヤツト板３２が設けてあ
り、スキヤツト板３２は搬送コンベア３０…の正
逆方向の周動によつて矢印方向に往復移動する。

以上の搬送コンベア３０…の運転、停止は切替
スイツチ４２に対するリフター２０の機体の接触
及びスキヤツト板３２のスイツチ４６，４７に対
する接触によつて行なわれる。

図中４１〜４７は切替スイツチを夫々示し、各
切替スイツチ４１…は以下に示すように配線され
ている。即ち切替スイツチ４１はリフター２０の
機体が接触することによりリフター２０の前進を
停止させると同時にモータ２２を運転（正転）さ
せてホーク２１，２１を上昇させる作用をなし、
また４２の切替スイツチはリフター２０の前進の
際に機体に接触して、リフターの後進を停止させ
た後、搬送コンベア３０，３０′，３０″をスキヤ
ツト板３２が、３０′，３０″方向に移動するよう
に周動させる作用をなし、また４３はホーク２
１，２１の上昇を停止させてモータ２３を逆転さ
せてリフター２０を後進させ、４４はホークの２
１，２１の下降を停止させてリフター２０を後進
するようにモータ２３を運転させるもの、４５は
リフター２０の後進を停止させて各搬送コンベア
３０…を逆方向に周動させてスキヤツト板３２を
３０上に移動させるもの、４６はスキヤツト板３
２の接触によつて搬送コンベア３０…を停止させ
てリフター２０のホーク２１，２１を下降させる
働きをなすもの、４７はスキヤツト板３２の接触
によつて搬送コンベア３０の運転（逆方向の周
動）を停止させるものである。なお４８はリフタ
ー２０の運転始動用のボタンである。

次に本装置の動作を説明する。

第２図Ａ，Ｂは載置台１０で検査終了した座席
イを搬送コンベア３０上に移送する前の状態を示
し、載置台１０上で検査を終了した後、運転始動
用のボタン４８を押動する。すると、リフター２
０のモータ２３が運転（正回転）してリフター２
０がレール１２，１２上を矢印方向に自走して、
第３図に示すようにリフター２０のホーク２１が
座席イと載置台１０との空間部に入り込み、切替
スイツチ４１にリフター２０の機体が接触する。
なお、リフター２０が載置台１０方向に自走する
際、リフター２０の機体が切替スイツチ４２に接
触するが、このリフター２０の接触に対して切替
スイツチ４２は反応しない。

前記リフター２０が切替スイツチ４１に接触す
ると、モータ２３が運転が停止してリフター２０
の自走は停止されると同時にモータ２２に通電さ
れてホーク２１，２１が上昇する。そして、第４
図に示すようにホーク２１，２１が上昇して切替
スイツチ４３に接触するとモータ２２が停止し、
他方のモータ２３が、運転（逆回転）してリフタ
ー２０を後進させる（第５図）。リフター２０の
後進によつて、その機体が切替スイツチ４２に接
触すると、モータ２３が停止し搬送コンベア３
０，３０′，３０″が周動（正方向）する。この搬
送コンベア３０，３０′，３０″の周動によつてス
キヤツト板３２は第１図の状態より、搬送コンベ
ア３０′，３０″上に移動し、スキヤツト板３２が
切替スイツチ４６に接触すると、各搬送コンベア
３０…は停止すると同時にモータ２２に通電しリ
フター２０のホーク２１，２１は下降する。

このホーク２１の下降によつて座席イはスキヤ
ツト板３２上に載置され、ホーク２１が切替スイ
ツチ４４に接触する（第６図Ａ，Ｂ）。すると、
モータ２２は停止すると同時にモータ２３が運転
してリフター２０が後進する。そしてリフター２
０が後進して切替スイツチ４５に接触すると（第
７図）、モータ２３が休止してリフター２０は停
止し、搬送コンベア３０，３０′，３０″は逆方向
に周動してスキヤツト板３２を座席イと共に搬送
コンベヤ３０上に移動させ、スキヤツト板３２に
切替スイツチ４７に接触することにより、搬送コ
ンベア３０…は停止する。搬送コンベア３０上に
移動した座席イは他の搬送コンベヤなど適宜方法
でトラツクなどに積み込まれる。

次に載置台１０の座席イ，イを搬送コンベア３
０に移送するには前記と同様に運転始動用のボタ
ン４８を押動すれば前記と同様にリフター２０，
２０が自動的に自走して座席イ，イを移送する。

なお以上の各切替スイツチ４１…は前記のよう
な機能を有するものであれば、その配置は図示す
るものに限定されるものである。

本発明によれば、検査終了後の製品がリフター
によつて自動的に載置台上から搬送コンベア上に
載置され、搬送コンベアによつて発送される。従
つて、従来品の如き人力によるものに比べ作業性
が向上し、また移送中に損傷することもない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は斜視
図、第２図Ａ，Ｂはリフターの始動前の状態を示
し、第２図Ａはその側面図、第２図Ｂは平面図、
第３図はリフターが前進し載置台に接触した状態
の側面図、第４図は製品をリフターで上げた状態
の側面図、第５図は搬送コンベア上に移動させた
状態の側面図、第６図Ａ，Ｂは搬送コンベア上に
製品を載置した状態を示し、第６図Ａはその平面
図、第６図Ｂは同側面図、第７図は製品を搬送コ
ンベアで移送した状態の側面図である。 図中１０は載置台、１２，１２…はレール、２
０，２０はリフター、３０，３０′，３０″は搬送
コンベア、４１，４２，４３，４４，４５，４
６，４７は切替スイツチを夫々示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 製品を脚台上に固定する載置台、この載置台
   の底部に一端を連設したレール、このレール上を
   前、後進するリフター、レールの長さ方向の略中
   間位置にレールに対して直交状且つリフター通過
   用の間隙を有しスキヤツト板を正、逆方向に移動
   せしめる搬送コンベアとからなり、前記リフター
   の移動経路上に、リフター及び搬送コンベアの運
   転方向を変換させる切替スイツチを設けたことを
   特徴とする移送装置。