JPH0364302A - 可塑剤吸収性の改良された塩化ビニル系重合体の製造方法 - Google Patents

可塑剤吸収性の改良された塩化ビニル系重合体の製造方法

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JPH0364302A
JPH0364302A JP1199844A JP19984489A JPH0364302A JP H0364302 A JPH0364302 A JP H0364302A JP 1199844 A JP1199844 A JP 1199844A JP 19984489 A JP19984489 A JP 19984489A JP H0364302 A JPH0364302 A JP H0364302A
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正 天野
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星田 繁宏
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    • C08F14/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F14/02Monomers containing chlorine
    • C08F14/04Monomers containing two carbon atoms
    • C08F14/06Vinyl chloride

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  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は塩化ビニルの懸濁重合法に関するもので、特に
気孔率(ポロシティ)が高く、可塑剤吸収性、フィッシ
ュアイ消失性が良好な塩化ビニル樹脂の製造方法に関す
るものである。
(従来の技術) ポリ塩化ビニル(PVC)はすぐれた物理的性質を有す
る有用な樹脂であり、硬質から軟質の分野まで多方面に
わたり使用されている。
このうち軟質の分野では種々の可塑剤が使用されるため
、PVCに要求される重要な特性の1つとして可塑剤吸
収性のすぐれていることがあげられる。可塑剤吸収性を
向上させるためにはPVCの粒子をより多孔性にしなけ
ればならない。
従来より可塑剤吸収性の優れたPVCの製造方法は多数
提案されている。
例えば、特開昭52−115890号で提案されている
方法は、ケン化度37〜70モル%、重合度160〜5
00の部分ケン化ポリビニルアルコールの存在下に塩化
ビニルの懸濁重合を行なうことを特徴とする多孔性PV
Cの製造方法である。
また、特開昭57−14607号、同60−22990
7号で提案されている方法は界面活性剤あるいは低ケン
化度のポリビニルアルコールを分散剤として重合をスタ
ートし、所定の重合率に達した時点で水溶性の分散剤を
追加して多孔性のPvCを得ようとするものである。
(発明が解決しようとする問題点) これらの方法によればたしかにある程度多孔性で可塑剤
吸収性の優れたPvCが得られるが、重合缶内にスケー
ルが付着しやすく、かつ仕込塩化ビニル単量体の比率を
アップしたり、或いは重合時間を短縮したりすると得ら
れる重合体が粗粒化したり、塊状となってしまう問題点
があり、必ずしも生産効率の高い実用的な方法とは云え
ないもめである。これは重合の最初の段階から界面活性
剤や低ケン化度のポリビニルアルコールを使用した場合
、重合体粒子表面のスキン層がなくなり、懸濁系が不安
定となるためである。
従って本発明の目的は気孔率(ポロシティ)が高く、可
塑剤吸収性、フィッシュアイ消失性に優れた塩化ビニル
樹脂を高い生産性のもとに提供することである。
(問題を解決するための手段) 本発明は前記問題点を解決する手段として塩化ビニル系
単量体を油溶性重合開始剤の存在下に、水性媒体中で懸
濁重合する際に、原料モノマー等を懸濁分散させるため
に用いる第1の分散安定剤として (A)平均重合度1500〜2700.ケン化度75〜
85モル%の部分ケン化ポリビニルアルコール 及び、 (B)メトキシ置換度26〜30重量%、ヒドロキシプ
ロポキシ置換度4〜15重量%で、かつその2重量%水
溶液の20°Cにおける粘度が5〜4000cpsであ
るヒドロキシプロピルメチルセルロース を使用するとともに、 第2の分散安定剤として、(C)平均重合度が150〜
600.ケン化度20〜55モル%の部分ケン化ポリビ
ニルアルコールを使用し、これを重合開始後、重合転化
率が5%から50%に達す、る間の時点で、この重合系
に添加するという手段を採用したものである。
玉上少公敷皮定■ 本発明において、最初に重合系に添加される第1の分散
安定剤は、上述したように、(A)部分ケン化ポリビニ
ルアルコールと(B)ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースとからなる。
(A)部分ケン化ポリビニルアルコールは、平均重合度
が1500〜2700の範囲にあり、且つケン化度が7
5〜85モル%の範囲にあり、これは、仕込み単量体1
00重量部当たり0.02〜0.08重量%の割合で使
用される。
この部分ケン化ポリビニルアルコールは、平均重合度が
1500よりも低く、またケン化度が、75モル%より
も低い場合には、懸濁系が不安定となり、得られる重合
体が粗粒化したり、重合缶内にスケールが付着したりす
る。
また、平均重合度が2700よりも高く、或いはケン化
度が85モル%を超えると、可塑剤吸収性、フィンシュ
アイ消失性が劣る。
(B)ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、メトキ
シ置換度26〜30重量%、ヒドロキシプロポキシ置換
度4〜15重量%で、かつその2重量%水溶液の20°
Cにおける粘度が5〜4000cpsの範囲にあるもの
で、これは仕込み単量体の100重量部当たり0.02
〜0.08重量%の割合で使用される。
このメトキシ置換度が26重量%よりも低く、また、ヒ
ドロキシプロポキシ置換度が4重量%よりも低いと、可
塑剤吸収性が低下し、メトキシ置換度が30重量%より
も高く、或いはヒドロキシプロポキシ置換度が15重量
%を超えると、得られる重合体粒子の粒度分布がブロー
ドとなるという不都合を生じる。
星1坐旦散安淀見 本発明においては、重合開始後、重合添加率が5〜50
%、好ましくは10〜30%に達した時点で、第2の分
散安定剤として、(C)低ケン化度の部分ケン化ポリビ
ニルアルコールが添加される。
重合転化率はその重合時間からほぼ正しく推定すること
が可能である。
この追加される部分ケン化ポリビニルアルコールは、重
合転化率が5%に達しない前に添加されたした場合には
、得られるPvCの粒径が微細になり好ましくない。
また重合転化率が50%を超える時点で添加されると、
可塑剤吸収性改良の効果がなくなってしまう。
この追加される低ケン化度の部分ケン化ポリビニルアル
コールは、平均重合度が150〜600、好ましくは2
00〜300の範囲にあり、且つケン化度が20〜55
モル%の範囲にあることが必要である。
即ち、平均重合度が150よりも低いか、或いはケン化
度が20モル%よりも小さいと、得られる重合体が粗粒
化したり、缶内にスケールが発生する。
また平均重合度が600を超え、或いはケン化度が55
モル%よりも高くなると、可塑剤吸収性が充分に改良さ
れない。
この低ケン化度の部分ケン化ポリビニルアルコールは、
仕込み単量体100重量部当たり0.01〜1重量%の
割合で添加される。
この(C)低ケン化度の部分ケン化ポリビニルアルコー
ルの添加方法は、特に限定されないが、例えばそのまま
直接添加することもよく、メタノール、アセトン、酢酸
メチル、酢酸エチル等の溶剤乃至は水/メタノール等の
混合溶媒を用いてもよいし、或いは水性エマルシランと
して添加することもできる。
(好適Jul様の説明) 声 ビニル、 本発明の方法で重合される塩化ビニル系単量体としては
、塩化ビニル単独のほか、塩化ビニルを主体とする単量
体混合物(通常塩化ビニル50重量%以上)が包含され
、この塩化ビニルと共重合されるコモノマーとしては酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル等のアクリル酸エス
テルもしくはメタクリル酸エステル、エチレン、プロピ
レン等のオレフィン、無水マレイン酸アクリロニトリル
、スチレン、塩化ビニリデンその他塩化ビニルと共重合
可能な単量体が例示される。
皿且住亘企皿姐剋 本発明において用いる油溶性の重合開始剤としては、例
えば、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジー
2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジェト
キシエチルバーオキシジカーボネート等のパーカーボネ
ート化合物;t−ブチルパーオキシネオデカネート、α
−クミルパーオキシネオデカネート、t−ブチルパーオ
キシネオデカネート等のパーエステル化合物ニアセチル
シクロへキシルスルホニルパーオキシド、2.4.4−
トリメチルベンチルー2−パーオキシフェノキシアセテ
ート等の過酸化物;アゾビス−2,4−ジメチルバレロ
ニトリル、アゾビス−(4−メトキシ−2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)等のアゾ化合物:さらには過硫酸カ
リウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素等があり、こ
れらは一種単独でまたは2種以上組み合せて使用するこ
とも可能である。
里金条並 本発明の塩化ビニル系重合体の製造方法は、前述した第
1の分散安定剤を使用し、且つ特定の第2の分散安定剤
を一定のタイミングで添加することを除けば、その他は
それ自体公知の条件で行われる。
例えば、単量体当たりに対して使用する水性媒体の量、
重合開始剤の使用量、重合温度等は、従来から採用され
ている範囲でよい。また、必要に応じて重合度調節剤、
plJ調整剤などを添加することもでき、目的に応じて
少量の界面活性剤を加えることもできる。
(実施例) 裏施班二上 内容積100I!のオートクレーブに純水50kgを仕
込み、(A)重合度2550、ケン化度80モル%の部
分ケン化ポリビニルアルコール20gと(B)メトキシ
置換度29重量%、ヒドロキシプロポキシ置換度10重
量%、20℃における2重量%水溶液の粘度が50cp
であるヒドロキシプロピルメチルセルロース20 g、
さらに、重合開始剤としてジー2−エチルへキシルパー
オキシジカーボネート24gを仕込んだ後、オートクレ
ーブ内圧が一700nnf1gとなるまで脱気した。
脱気後、塩化ビニル単量体40kgを仕込み、昇温しな
がら57℃において重合を開始した。
重合転化率が10%に達した時点で(C)重合度235
、ケン化度48モル%の部分ケン化ポリビニルアルコー
ル40gを水/メタノールに溶解して重合缶内に圧入し
た。
内圧が6.0 kg/ cll”Gに降下した時点で反
応を停止し、ついで未反応単量体を回収し、脱水、乾燥
を行なって重合体を得た。
この際、重合缶壁には、スケールは全く付着していなか
った。
また、得られた重合体について、嵩比重、粒度分布、可
塑剤吸収量及び吸収時間、フィッシュアイを測定した。
その結果を第1表に示す。
なお、可塑剤吸収量及び吸収時間、並びにフィッシュア
イは、次の方法で測定した。
可塑剤吸収量; 内径25a+m、深さ85mo+のアルミニウム合金製
容器の底にグラスファイバーを詰め、試料樹脂10gを
採取して投入する。
これにジオクチルフタレート(DOP)15ccを加え
、30分放置してDOPを樹脂に充分浸透せしめる。
しかるのちに、1500Gの加速度で過剰のDOPを遠
心分離し、樹脂に吸収されたDOPの量を対樹脂100
重量部当りの値で求める。
可塑剤吸収時間; プラストグラフ(プラネタリ−ξキサー)に重合体粉末
400gを入れ、60rp−で攪拌しながら、予熱(4
分)して80°Cとした後、これにDOPを200g添
加し、その添加時よりトルクの下降した時点までの時間
を可塑剤吸収時間とした。
フィッシュアイ; 試料樹脂100重量部、三塩基性硫酸鉛1重量部、ステ
アリン酸鉛1.5重量部、二酸化チタン0.2重量部、
カーボンブラック0.1重量部、及びDOP50重量部
を混合したコンパウンド25gを145℃のロールで5
分間混練し、0.2開厚のシートとして分取し、このク
ーロ00d中の透明粒子の数をもって示した。
災胤囲二り 実施例−1において(C)重合度235、ケン化度48
モル%の部分ケン化ポリビニルアルコールの重合缶内へ
の圧入時期を、重合転化率30%とした以外は同様に行
なった。
得られた重合体についての測定結果を第1表に示す。
皇△明二主 実施例−1において(C)重合度235、ケン化度48
モル%の部分ケン化ポリビニルアルコールの添加量を8
0gとする以外は同様に行ない、重合体を得た。
得られた重合体についての・測定結果を第1表に示す。
12咬」をニーし 実施例−1において(C)の部分ケン化ポリビニルアル
コールを入れない以外は同様に行ない、重合体を得た。
得られた重合体についての測定結果を第1表に示す。
五較班二1 実施例−1において(C)の部分ケン化ポリビニルアル
コールを重合開始前に、(A)、(B)と同時に仕込ん
で行なう以外は同様に行ない、重合体を得た。
得られた重合体についての測定結果を第1表に示す。
尚、この場合、重合壁全面にスケールが付着していた。
此惠側トニよ 実施例−1において(C)の部分ケン化ポリビニルアル
コールを重合転化率65%時点で圧入する以外は同様に
行ない、重合体を得た。
得られた重合体についての測定結果を第1表に示す。
手続補正書印発) 1、事件の表示 平成1年特許願第199844号 2、発明の名称 可塑剤吸収性の改良された塩化ビニル系重合体の製造方
法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 東京都千代田区大手町二丁目6番1号名称 (2
06)信越化学工業株式会社4、代理人 住所 〒101東京都千代田区神田神保町1−2−36
、補正により増加する請求項の数  なし7、補正の対
象  発明の詳細な説明の欄8、補正の内容 (1)明細書の第2頁第8〜9行百の 「可塑剤吸収性、フィッシュアイ消失性が良好な塩化ビ
ニル樹脂」との記載を 「可塑剤吸収性が良好な、フィッシュアイが非常に少な
い塩化ビニル樹脂1と補正する。
(2)明細書の第2頁第13〜14行目の「硬質から軟
質の分野まで多方面にわたり使用されている。」との記
載を j硬質から軟質の種々のPvCが使用されている。」と
補正する。
(3)明細書の第4頁第6〜7行目の 「可塑剤吸収性、フィッシュアイ消失性に優れた塩化ビ
ニル樹脂Jとの記載を j可塑剤吸収性に優れ、フィッシュアイが非常に少ない
塩化ビニル樹脂1と補正する。
(4)下記(a)〜(c)の 「重量%Jとの記載を 1重量部」と補正する。
(a)明細書の第5頁下から1行目 (b)明細書の第6頁第14行目 (C)明細書の第8頁第11〜12行目(5)明細書の
第6頁第1行目の 1部分ケン化ポリビニルアルコール」との記載の次に r (A)Jを追加する。
(6)明細書の第6頁第7〜8行目の r可塑剤吸収性、フィッシュアイ消失性が劣る。」との
記載を 「可塑剤吸収性が劣り、フィッシュアイが増加する。1 と補正する。
(7〉明細書の第7頁第4行目の r重合添加率」との記載を r重合転化率1と補正する。
(8)下記(d)〜(f)の 「部分ケン化ポリビニルアルコール」との記載の次に r (C)Jを追加する。
(d)゛明細書の第7頁第11〜12行目(e)明細書
の第7頁下から2行目 (f)明細書の第8頁第10〜11行目(9)明細書の
第8頁第17〜18行目の「混合溶媒を用いてもよいし
、」との記載を「混合溶媒を用いて溶液状態でもよいし
、jと補正する。
(10)下記(g)〜(Dの 「パーオキシJとの記載を 「ベルオクソ1と補正する。
(g)明細書の第9頁第15行目 (1m)明細書の第9頁第16行目 (i)明細書の第9頁第17行目 (D明細書の第11頁第12行目 (11)明細書の第16頁第1表の最左欄のr粒度分布
jとの記載を 「0粒度分布1と補正する。
(12)明細書の第16頁第1表の下の欄外に「(注)
ネ篩下分布;篩はJIS Z−8801との記載を追加
する。
による。
以 12

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 塩化ビニル系単量体及び油溶性重合開始剤を、分散安定
    剤の存在下に水性媒体中に懸濁分散させて懸濁重合を行
    うことからなる塩化ビニル系重合体の製造方法において
    、 前記分散安定剤として、(A)平均重合度が、1500
    〜2700、ケン化度75〜85モル%の部分ケン化ポ
    リビニルアルコール及び(B)メトキシ置換度26〜3
    0重量%、ヒドロキシプロポキシ置換度4〜15重量%
    でかつ、その2重量%水溶液の20℃における粘度が5
    〜4000cpsであるヒドロキシプロピルメチルセル
    ロースを使用するとともに、 重合開始後、重合転化率が5%から50%に達する間の
    時点で、この重合系に第2の分散安定剤として、(C)
    平均重合度150〜600、ケン化度20〜55モル%
    の部分ケン化ポリビニルアルコールを添加することを特
    徴とする可塑剤吸収性の改良された塩化ビニル系重合体
    の製造方法。
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