JP3374565B2 - 塩化ビニル系重合体の製造方法 - Google Patents
塩化ビニル系重合体の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は懸濁重合法による塩化ビ
ニル系重合体の製造方法に関し、特に熱安定性に優れ、
フィッシュアイ及び異物の発生が少なく、可塑剤吸収性
が良好な塩化ビニル系重合体の製造方法に関するもので
ある。
ニル系重合体の製造方法に関し、特に熱安定性に優れ、
フィッシュアイ及び異物の発生が少なく、可塑剤吸収性
が良好な塩化ビニル系重合体の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】塩化ビ
ニル系樹脂は、空気中の酸素により容易に酸化され劣化
する。この性質は加工成型後の塩化ビニル系樹脂製品が
熱や光に対して弱いという問題となり、特に硬質向け樹
脂では強度の面から重要な問題となる。このため、塩化
ビニル系樹脂は、多くの場合抗酸化剤を添加して市場に
供される。
ニル系樹脂は、空気中の酸素により容易に酸化され劣化
する。この性質は加工成型後の塩化ビニル系樹脂製品が
熱や光に対して弱いという問題となり、特に硬質向け樹
脂では強度の面から重要な問題となる。このため、塩化
ビニル系樹脂は、多くの場合抗酸化剤を添加して市場に
供される。
【0003】一方、重合開始時に添加する重合開始剤は
重合終了時でも、未分解開始剤として重合系内に残留し
ている。そのため重合体スラリー中に含まれる未反応単
量体を回収する際の加熱により重合が進んでしまい、そ
の結果、フィッシュアイが増加したり可塑剤吸収性を悪
化させたりする。
重合終了時でも、未分解開始剤として重合系内に残留し
ている。そのため重合体スラリー中に含まれる未反応単
量体を回収する際の加熱により重合が進んでしまい、そ
の結果、フィッシュアイが増加したり可塑剤吸収性を悪
化させたりする。
【0004】そこで、重合終了時には瞬時に反応を停止
させる必要があるが、上記抗酸化剤には懸濁重合の際の
ラジカル成長の連鎖を停止させる働きがあるので、重合
禁止剤としても使用されている。
させる必要があるが、上記抗酸化剤には懸濁重合の際の
ラジカル成長の連鎖を停止させる働きがあるので、重合
禁止剤としても使用されている。
【0005】しかしながら、従来から塩化ビニル系重合
体の製造に使用される抗酸化剤としては、2,2−ビス
−(4−オキシフェニル)プロパン、トリエチレングリ
コール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘ
キサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタ
エリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オ
クタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート等が知られているが、
これらの抗酸化剤は、重合反応停止効果の不十分なもの
であり、そのため可塑剤吸収性が不十分となり、フィッ
シュアイ発生の原因となったり、更には融点の低いもの
では重合後の乾燥工程において乾燥器内で溶けて器内に
付着し、異物の発生原因になるという問題があった。
体の製造に使用される抗酸化剤としては、2,2−ビス
−(4−オキシフェニル)プロパン、トリエチレングリ
コール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘ
キサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタ
エリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オ
クタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート等が知られているが、
これらの抗酸化剤は、重合反応停止効果の不十分なもの
であり、そのため可塑剤吸収性が不十分となり、フィッ
シュアイ発生の原因となったり、更には融点の低いもの
では重合後の乾燥工程において乾燥器内で溶けて器内に
付着し、異物の発生原因になるという問題があった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、特に熱安定性に優れ、フィッシュアイ及び異物の
発生の少ない塩化ビニル系重合体の製造方法を提供する
ことを目的とする。
あり、特に熱安定性に優れ、フィッシュアイ及び異物の
発生の少ない塩化ビニル系重合体の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、ヒンダ
ードフェノール系抗酸化剤のうち、下記構造式(1)で
示される3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−[β−
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオニルオキシ]エチル〕2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(DHPT
U)に抗酸化剤及び重合禁止剤としての優れた効果を有
していることを知見した。
記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、ヒンダ
ードフェノール系抗酸化剤のうち、下記構造式(1)で
示される3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−[β−
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオニルオキシ]エチル〕2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(DHPT
U)に抗酸化剤及び重合禁止剤としての優れた効果を有
していることを知見した。
【0008】
【化3】
【0009】即ち、塩化ビニル系単量体を水性媒質中で
油溶性重合開始剤の存在下に懸濁重合させるに際し、そ
の重合系にDHPTUを添加することにより、熱安定性
に優れ、フィッシュアイ及び異物の少ない塩化ビニル系
重合体が得られ、上記問題点を効果的に解決し得ること
を知見し、本発明をなすに至ったものである。
油溶性重合開始剤の存在下に懸濁重合させるに際し、そ
の重合系にDHPTUを添加することにより、熱安定性
に優れ、フィッシュアイ及び異物の少ない塩化ビニル系
重合体が得られ、上記問題点を効果的に解決し得ること
を知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0010】従って、本発明は、塩化ビニル系単量体を
懸濁重合して塩化ビニル系重合体を製造するに際し、D
HPTUを重合系に添加することを特徴とする塩化ビニ
ル系重合体の製造方法を提供する。
懸濁重合して塩化ビニル系重合体を製造するに際し、D
HPTUを重合系に添加することを特徴とする塩化ビニ
ル系重合体の製造方法を提供する。
【0011】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明における塩化ビニル系単量体は、塩化ビニルモノマー
単独又は塩化ビニルモノマーを主体とし(50重量%以
上)、これと後述するような他の共重合可能なコモノマ
ーとの混合物に下記構造式(1)のヒンダードフェノー
ル系抗酸化剤3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−
[β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオニルオキシ]エチル〕2,4,8,
10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(DH
PTU)を分散配合したものである。
明における塩化ビニル系単量体は、塩化ビニルモノマー
単独又は塩化ビニルモノマーを主体とし(50重量%以
上)、これと後述するような他の共重合可能なコモノマ
ーとの混合物に下記構造式(1)のヒンダードフェノー
ル系抗酸化剤3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−
[β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオニルオキシ]エチル〕2,4,8,
10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(DH
PTU)を分散配合したものである。
【0012】
【化4】
【0013】ここで、DHPTUの添加量は、本発明の
目的を有効に達成する点から仕込み単量体100重量部
に対して0.005〜5重量部、特に0.01〜1重量
部、更には0.01〜0.05重量部とすることが好ま
しい。0.005重量部未満であると重合禁止効果及び
得られる塩化ビニル系重合体の熱安定性が不十分であ
り、一方5重量部を超えると得られる塩化ビニル系重合
体の初期着色性が悪化する場合が生じる。
目的を有効に達成する点から仕込み単量体100重量部
に対して0.005〜5重量部、特に0.01〜1重量
部、更には0.01〜0.05重量部とすることが好ま
しい。0.005重量部未満であると重合禁止効果及び
得られる塩化ビニル系重合体の熱安定性が不十分であ
り、一方5重量部を超えると得られる塩化ビニル系重合
体の初期着色性が悪化する場合が生じる。
【0014】塩化ビニル系単量体を油溶性重合開始剤を
用いて分散安定剤の存在下に懸濁重合法により塩化ビニ
ル系重合体を製造する際に、重合に供される単量体とし
ては、塩化ビニル単独でもよく、塩化ビニル及びこれと
共重合可能なビニル系単量体(コモノマー)との混合物
(塩化ビニルが50重量%以上)であってもよい。塩化
ビニルと共重合されるコモノマーとしては、エチレン、
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デ
セン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセ
ン、1−テトラデセンなどのα−オレフィン;アクリル
酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチルなどのアクリ
ル酸またはそのエステル;メタクリル酸、メタクリル酸
メチルなどのメタクリル酸またはそのエステル;マレイ
ン酸またはそのエステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニルなどのビニルエステル;ラウリルビニルエーテル、
イソブチルビニルエーテルなどのビニルエーテル;無水
マレイン酸;アクリロニトリル;スチレン;塩化ビニリ
デン;その他塩化ビニルと共重合可能な単量体を挙げる
ことが挙げられ、これらは単独で又は2種以上の組み合
わせで用いられる。
用いて分散安定剤の存在下に懸濁重合法により塩化ビニ
ル系重合体を製造する際に、重合に供される単量体とし
ては、塩化ビニル単独でもよく、塩化ビニル及びこれと
共重合可能なビニル系単量体(コモノマー)との混合物
(塩化ビニルが50重量%以上)であってもよい。塩化
ビニルと共重合されるコモノマーとしては、エチレン、
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デ
セン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセ
ン、1−テトラデセンなどのα−オレフィン;アクリル
酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチルなどのアクリ
ル酸またはそのエステル;メタクリル酸、メタクリル酸
メチルなどのメタクリル酸またはそのエステル;マレイ
ン酸またはそのエステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニルなどのビニルエステル;ラウリルビニルエーテル、
イソブチルビニルエーテルなどのビニルエーテル;無水
マレイン酸;アクリロニトリル;スチレン;塩化ビニリ
デン;その他塩化ビニルと共重合可能な単量体を挙げる
ことが挙げられ、これらは単独で又は2種以上の組み合
わせで用いられる。
【0015】また、油溶性重合開始剤は、従来塩化ビニ
ル系の重合に使用されているもので良く、具体的にはジ
イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチ
ルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジエトキシエチ
ルパーオキシジカーボネートなどのパーカーボネート化
合物;t−ブチルパーオキシネオデカネート、t−ブチ
ルパーオキシピバレート、t−ヘキシルパーオキシピバ
レート、α−クミルパーオキシネオデカネート、2,
4,4−トリメチルペンチル−2−パーオキシ−2−ネ
オデカネートなどのパーエステル化合物;アセチルシク
ロヘキシルスルホニルパーオキシド、2,4,4−トリ
メチルペンチル−2−パーオキシフェノキシアセテー
ト、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキシ
ド、ラウロイルパーオキシドなどの過酸化物;アゾビス
−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビス(4−メ
トキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化
合物等を単独で又は2種以上の組み合わせで使用するこ
とができる。また、これらの油溶性重合開始剤には、過
硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、クメ
ンハイドロパーオキシド等の水溶性溶媒を単独で又は2
種以上の組み合わせで併用することもできる。
ル系の重合に使用されているもので良く、具体的にはジ
イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチ
ルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジエトキシエチ
ルパーオキシジカーボネートなどのパーカーボネート化
合物;t−ブチルパーオキシネオデカネート、t−ブチ
ルパーオキシピバレート、t−ヘキシルパーオキシピバ
レート、α−クミルパーオキシネオデカネート、2,
4,4−トリメチルペンチル−2−パーオキシ−2−ネ
オデカネートなどのパーエステル化合物;アセチルシク
ロヘキシルスルホニルパーオキシド、2,4,4−トリ
メチルペンチル−2−パーオキシフェノキシアセテー
ト、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキシ
ド、ラウロイルパーオキシドなどの過酸化物;アゾビス
−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビス(4−メ
トキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化
合物等を単独で又は2種以上の組み合わせで使用するこ
とができる。また、これらの油溶性重合開始剤には、過
硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、クメ
ンハイドロパーオキシド等の水溶性溶媒を単独で又は2
種以上の組み合わせで併用することもできる。
【0016】重合開始剤の反応系への添加量は、塩化ビ
ニル単量体又は塩化ビニルを主体とするビニル系単量体
の混合物の全仕込量100重量部当たり0.001〜1
重量部の割合で用いることが好適である。また添加方法
としては、上記単量体の仕込み後、溶剤で希釈するか、
あるいは水性エマルジョンとして反応系にポンプで圧入
する方法を採用することができる。
ニル単量体又は塩化ビニルを主体とするビニル系単量体
の混合物の全仕込量100重量部当たり0.001〜1
重量部の割合で用いることが好適である。また添加方法
としては、上記単量体の仕込み後、溶剤で希釈するか、
あるいは水性エマルジョンとして反応系にポンプで圧入
する方法を採用することができる。
【0017】また、上記の単量体を重合開始剤とともに
水性媒体中に懸濁分散させるために用いられる分散安定
剤としては、例えば水溶性または油溶性の部分ケン化ポ
リビニルアルコール(PVA)、ポリアクリル酸、酢酸
ビニルと無水マレイン酸の共重合体、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース等のセルロース誘導体、ゼラチン等
の天然又は合成高分子化合物等の懸濁剤;リン酸カルシ
ウム、ヒドロキシアパタイトなどの固体分散剤;ソルビ
タンモノラウレート、ソルビタントリオレート、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルなどのノニオン性乳化
剤;ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムなどのアニ
オン性乳化剤等を単独で又は2種以上の組み合わせで使
用することができる。
水性媒体中に懸濁分散させるために用いられる分散安定
剤としては、例えば水溶性または油溶性の部分ケン化ポ
リビニルアルコール(PVA)、ポリアクリル酸、酢酸
ビニルと無水マレイン酸の共重合体、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース等のセルロース誘導体、ゼラチン等
の天然又は合成高分子化合物等の懸濁剤;リン酸カルシ
ウム、ヒドロキシアパタイトなどの固体分散剤;ソルビ
タンモノラウレート、ソルビタントリオレート、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルなどのノニオン性乳化
剤;ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムなどのアニ
オン性乳化剤等を単独で又は2種以上の組み合わせで使
用することができる。
【0018】これらの分散安定剤の添加量は、ビニル系
単量体の混合物の全仕込み量100重量部当たり0.0
01〜1重量部の範囲で適宜調整することができる。
単量体の混合物の全仕込み量100重量部当たり0.0
01〜1重量部の範囲で適宜調整することができる。
【0019】なお、水性媒体、単量体、重合開始剤、分
散安定剤などの重合器中への仕込方法等や仕込割合は従
来と同様に行なえばよく、例えば重合開始剤もしくは分
散安定剤の一部を重合開始後、一定の段階で後添加する
こともできる。更に、重合温度も従来と同様、30〜7
0℃の範囲に設定すればよい。またこの重合系には、必
要に応じて塩化ビニル系の重合に適宜使用されている重
合調整剤、連鎖移動剤、pH調製剤、ゲル化改良剤、帯
電防止剤、架橋剤、充填剤、緩衝剤、スケール防止剤な
どを添加することも任意である。
散安定剤などの重合器中への仕込方法等や仕込割合は従
来と同様に行なえばよく、例えば重合開始剤もしくは分
散安定剤の一部を重合開始後、一定の段階で後添加する
こともできる。更に、重合温度も従来と同様、30〜7
0℃の範囲に設定すればよい。またこの重合系には、必
要に応じて塩化ビニル系の重合に適宜使用されている重
合調整剤、連鎖移動剤、pH調製剤、ゲル化改良剤、帯
電防止剤、架橋剤、充填剤、緩衝剤、スケール防止剤な
どを添加することも任意である。
【0020】而して、本発明において、DHPTUは、
重合開始後、重合器内圧が所定の圧力に降下した時点で
添加することが重合反応を停止させる効果も得られる上
で好ましい。
重合開始後、重合器内圧が所定の圧力に降下した時点で
添加することが重合反応を停止させる効果も得られる上
で好ましい。
【0021】なお、DHPTUを添加する場合、その添
加手段としては種々の方法を採用することができ、例え
ば適当な溶剤に溶解したり、水に懸濁させたりして調整
した溶液あるいは分散液をポンプアップして添加するこ
とができる。
加手段としては種々の方法を採用することができ、例え
ば適当な溶剤に溶解したり、水に懸濁させたりして調整
した溶液あるいは分散液をポンプアップして添加するこ
とができる。
【0022】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル系重合体の製造方法
によれば、抗酸化剤としてDHPTUを添加することに
より、得られた塩化ビニル系重合体は、熱安定性に優
れ、フィッシュアイ及び異物の発生が少なく、可塑剤吸
収性の良好である塩化ビニル系重合体を製造することが
できる。
によれば、抗酸化剤としてDHPTUを添加することに
より、得られた塩化ビニル系重合体は、熱安定性に優
れ、フィッシュアイ及び異物の発生が少なく、可塑剤吸
収性の良好である塩化ビニル系重合体を製造することが
できる。
【0023】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0024】[実施例1]内容積2000リットルのジ
ャケット付きステンレス製オートクレーブに、脱イオン
水900kg、部分ケン化ポリビニルアルコール380
g、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート
140g、t−ブチルパーオキシネオデカネート200
g、クミルパーオキシネオデカネート100gをそれぞ
れ仕込み、重合器内を50mmHgになるまで脱気した
後、塩化ビニル単量体700kgを仕込んだ。器内で撹
拌しながらジャケットに熱水を通して56℃まで昇温
し、その温度を保ちながら重合を続けた。次に、重合器
内の圧力が6.0kg/cm2Gに降下したところでD
HPTU140gを添加し、重合反応を停止し、未反応
単量体を回収した。次に重合器内の混合物の温度を80
℃に昇温してその温度を保ちながら、減圧下で1時間重
合体スラリーに含まれる未反応単量体を回収した。その
後、重合体を含むスラリーを器外に取り出し脱水した
後、70℃で流動乾燥して塩化ビニル系重合体を得た。
ャケット付きステンレス製オートクレーブに、脱イオン
水900kg、部分ケン化ポリビニルアルコール380
g、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート
140g、t−ブチルパーオキシネオデカネート200
g、クミルパーオキシネオデカネート100gをそれぞ
れ仕込み、重合器内を50mmHgになるまで脱気した
後、塩化ビニル単量体700kgを仕込んだ。器内で撹
拌しながらジャケットに熱水を通して56℃まで昇温
し、その温度を保ちながら重合を続けた。次に、重合器
内の圧力が6.0kg/cm2Gに降下したところでD
HPTU140gを添加し、重合反応を停止し、未反応
単量体を回収した。次に重合器内の混合物の温度を80
℃に昇温してその温度を保ちながら、減圧下で1時間重
合体スラリーに含まれる未反応単量体を回収した。その
後、重合体を含むスラリーを器外に取り出し脱水した
後、70℃で流動乾燥して塩化ビニル系重合体を得た。
【0025】[比較例1]実施例1において、DHPT
Uを添加しなかった以外は同様にして重合体を得た。
Uを添加しなかった以外は同様にして重合体を得た。
【0026】[比較例2〜4]実施例1において、DH
PTUの代りに以下に示す抗酸化剤を同量添加した以外
は同様にして重合体を得た。 比較例2:2,2−ビス−(4−オキシフェニル)プロ
パン(BOP) 比較例3:トリエチレングリコール−ビス[3−(3−
t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート](TBHP) 比較例4:オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(OH
P)
PTUの代りに以下に示す抗酸化剤を同量添加した以外
は同様にして重合体を得た。 比較例2:2,2−ビス−(4−オキシフェニル)プロ
パン(BOP) 比較例3:トリエチレングリコール−ビス[3−(3−
t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート](TBHP) 比較例4:オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(OH
P)
【0027】このようにして得られた実施例1、比較例
1〜4の各重合体について、下記方法によりかさ比重、
粒度分布、可塑剤吸収量、可塑剤吸収時間、フィッシュ
アイ、異物の数、及び熱安定性を測定した。それらの結
果を表1に示した。 〈かさ比重〉 JIS K−6721に従って測定した。 〈粒度分布〉 JIS Z−8801に準じた。#60、#100、#
200の各篩を用いて篩分し、通過量(重量%)を計量
した。 〈可塑剤吸収量〉内径25mm,深さ85mmのアルミ
ニウム合金製容器の底にグラスファイバーを詰め、塩化
ビニル重合体10gを採取して投入した。
1〜4の各重合体について、下記方法によりかさ比重、
粒度分布、可塑剤吸収量、可塑剤吸収時間、フィッシュ
アイ、異物の数、及び熱安定性を測定した。それらの結
果を表1に示した。 〈かさ比重〉 JIS K−6721に従って測定した。 〈粒度分布〉 JIS Z−8801に準じた。#60、#100、#
200の各篩を用いて篩分し、通過量(重量%)を計量
した。 〈可塑剤吸収量〉内径25mm,深さ85mmのアルミ
ニウム合金製容器の底にグラスファイバーを詰め、塩化
ビニル重合体10gを採取して投入した。
【0028】これにジオクチルフタレート(DOP)1
5ccを加え、30分放置してDOPを重合体に十分浸
透させた。その後、1500Gの加速度下に過剰のDO
Pを遠心分離し、重合体10gに吸収されたDOPの量
を測定して、重合体100g当たりに換算した。 〈可塑剤吸収時間〉プラストグラフ(プラネタリーミキ
サー)に塩化ビニル重合体の粉末400gを入れ、60
rpmで撹拌しながら、予熱(4分)して80℃とした
後、これにDOPを200g添加し、その添加時よりプ
ラストグラフの撹拌トルクの下降した時点までの時間を
測定して、可塑剤吸収時間とした。 〈フィッシュアイ〉試料の塩化ビニル重合体100g
に、三塩基性硫酸鉛1.0g、ステアリン酸鉛1.5
g、二酸化チタン0.2g、カーボンブラック0.1g
及びDOP50gを混合し、この混合物25gを145
℃のロールで4分間混練し、厚さ0.2mmのシート状
としてロールから取り出し、シート100cm2当たり
に含まれるフィッシュアイの個数を計数した。 〈異物の数〉塩化ビニル重合体100gに除電液メチル
アルコール5mlを加えてよく混合し、目視にて試料1
00g当たりに含まれる着色異物の数を計数した。 〈熱安定性〉重合体100重量部に、ステアリン酸鉛3
重量部、ステアリン酸バリウム1重量部、三塩基性硫酸
鉛1重量部を配合し、ロールを用いて165℃で5分間
混練した後、0.8mm厚のシート状の試料を作成し
た。得られた試料を裁断して温度190℃に保ったギヤ
オーブン中に入れ、試料が黒化するまでの時間を測定し
た。
5ccを加え、30分放置してDOPを重合体に十分浸
透させた。その後、1500Gの加速度下に過剰のDO
Pを遠心分離し、重合体10gに吸収されたDOPの量
を測定して、重合体100g当たりに換算した。 〈可塑剤吸収時間〉プラストグラフ(プラネタリーミキ
サー)に塩化ビニル重合体の粉末400gを入れ、60
rpmで撹拌しながら、予熱(4分)して80℃とした
後、これにDOPを200g添加し、その添加時よりプ
ラストグラフの撹拌トルクの下降した時点までの時間を
測定して、可塑剤吸収時間とした。 〈フィッシュアイ〉試料の塩化ビニル重合体100g
に、三塩基性硫酸鉛1.0g、ステアリン酸鉛1.5
g、二酸化チタン0.2g、カーボンブラック0.1g
及びDOP50gを混合し、この混合物25gを145
℃のロールで4分間混練し、厚さ0.2mmのシート状
としてロールから取り出し、シート100cm2当たり
に含まれるフィッシュアイの個数を計数した。 〈異物の数〉塩化ビニル重合体100gに除電液メチル
アルコール5mlを加えてよく混合し、目視にて試料1
00g当たりに含まれる着色異物の数を計数した。 〈熱安定性〉重合体100重量部に、ステアリン酸鉛3
重量部、ステアリン酸バリウム1重量部、三塩基性硫酸
鉛1重量部を配合し、ロールを用いて165℃で5分間
混練した後、0.8mm厚のシート状の試料を作成し
た。得られた試料を裁断して温度190℃に保ったギヤ
オーブン中に入れ、試料が黒化するまでの時間を測定し
た。
【0029】
【表1】
【0030】表1の結果から、本発明の製造方法により
得られた塩化ビニル系重合体は熱安定性に優れ、フィッ
シュアイ及び異物共に少なく、かつ可塑剤吸収性に優れ
た良好な品質であることが認められた。
得られた塩化ビニル系重合体は熱安定性に優れ、フィッ
シュアイ及び異物共に少なく、かつ可塑剤吸収性に優れ
た良好な品質であることが認められた。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C08F 2/00 - 2/60
CA(STN)
Claims (2)
- 【請求項1】 塩化ビニル系単量体を懸濁重合して塩化
ビニル系重合体を製造するに際し、下記構造式(1) 【化1】 で示される3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−[β
−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)プロピオニルオキシ]エチル〕2,4,8,10
−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンを重合系に
添加することを特徴とする塩化ビニル系重合体の製造方
法。 - 【請求項2】 下記構造式(1) 【化2】 で示される3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−[β
−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)プロピオニルオキシ]エチル〕2,4,8,10
−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンを添加して
重合反応を停止することを特徴とする請求項1記載の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33396494A JP3374565B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 塩化ビニル系重合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33396494A JP3374565B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 塩化ビニル系重合体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08169908A JPH08169908A (ja) | 1996-07-02 |
| JP3374565B2 true JP3374565B2 (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=18271963
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33396494A Expired - Fee Related JP3374565B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 塩化ビニル系重合体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3374565B2 (ja) |
-
1994
- 1994-12-16 JP JP33396494A patent/JP3374565B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08169908A (ja) | 1996-07-02 |
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |