JPH0349816B2 - - Google Patents

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JPH0349816B2
JPH0349816B2 JP61187480A JP18748086A JPH0349816B2 JP H0349816 B2 JPH0349816 B2 JP H0349816B2 JP 61187480 A JP61187480 A JP 61187480A JP 18748086 A JP18748086 A JP 18748086A JP H0349816 B2 JPH0349816 B2 JP H0349816B2
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JP
Japan
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lid
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metal foil
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JP61187480A
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Yoshihiko Kawakami
Ryoji Hamada
Takeshi Takahashi
Junji Yotsuyanagi
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Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
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Publication date
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Priority to US07/083,471 priority patent/US4828135A/en
Priority to DE8787111554T priority patent/DE3780377T2/de
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は飲料コーヒー缶、スープ缶、調味料缶
などの各種缶およびこれに類したものなどの缶様
容器に関し、合成樹脂層を主体としてなる缶様容
器における、特に、高温時(レトルト用温度で約
100〜150℃)の開缶特性と落缶強度を向上させる
技術に関する。
〔従来の技術〕
上記のごとき缶様容器類については、従来合成
樹脂を主体とした缶様容器類が提案されている
(特開昭52−39489号公報)。
本発明者らは、先に、かかる合成樹脂を主体と
した缶様容器を構成する蓋について次のごときも
のを提案した。
これは、例えば両面に熱溶融可能な樹脂層を有
するAl箔を、フラツトな状態のままであるいは
当該Al箔を実質的に延伸することなく予じめプ
リフオームして、射出成形機金型内にあらかじめ
セツトしておき、これに樹脂を射出して、射出同
時(一体)成形により、缶様容器蓋を構成したも
のである。
これによれば、Al箔上の熱溶融可能な樹脂層
に、射出による溶融樹脂が積層されるので密着強
度が高く、レトルト処理など熱履歴により成形品
が剥離を起すようなことがなく、作られた成形品
の落下強度も高いなどの利点を有し、また、同時
(一体)成形によるなどにより、工程数が軽減さ
れ、コストも安くできるなどの利点を有する。
両面に熱溶融可能な樹脂層を有するAl箔に、
別工程で、樹脂シートを射出成形などにより作
り、これらを接着剤を用いて貼着させて同様の蓋
を作ることはできるが、このような接着剤を用い
る後接着の方法では工程数が増え、コストアツプ
になるし、接着剤の食品衛生性が問題となるし、
レトルト処理などの際の熱履歴により、容易に剥
離するなどの各種難点がある。
上記射出同時成形上蓋においては、その周辺の
フラツプ部を、同様の熱溶融可能な樹脂層表面を
有する缶様容器胴部に、前記Al箔表面の射出樹
脂層が積層される反対側の熱溶融可能な樹脂層に
より、例えばヒートシールして取付けするように
なつているとともに、当該蓋のフラツプ部内側の
蓋パネル部には、射出樹脂層が積層されていない
すなわち両面に熱溶融可能な樹脂層を有するAl
箔が(多層基材)露出した、帯状の、かつ、例え
ば楕円形状に構成されたスコアー部(切欠部)が
形成されており、このスコアー部内側の、射出樹
脂層よりなる台座部に、把手部の一端部を固着
し、該把手部の他端部を上方に持上げすることに
より、当該スコアー部の多層基材を切断し、もつ
て当該射出同時成形上蓋を開缶(開口)するよう
に構成している。
なお、当該容器の底には同様の構成よりなる射
出同時成形下蓋が同様に取付けられる。
しかるに、本発明者らは、かかる缶様容器にお
いて、次のような問題があることを知つた。
すなわち、当該缶様容器の胴部内にはスープな
どの食料品や清涼飲料などがレトルト殺菌などを
経て、充填収納され、商品の物流過程に乗せられ
る。また、ホツトパツクにより、内容物がいまだ
熱いうちに充填収納される。さらには、冬季には
コーヒーなどがスタンドなどで比較的高い温度で
熱せられて供される。
缶様容器の上蓋、下蓋は上記のように、薄い
Al箔の両面に樹脂層を有してなる多層基材に射
出樹脂層を積層してなり、前記のように、上蓋で
は多層基材の露出した切欠部(スコアー部)が設
けられており、上記のような高温時に当該上蓋の
スコアー部が変形(損傷)し易く、その変形によ
り落缶強度を低下させ、さらに、開口に重要な役
割を果すスコアー部の変形により開缶性を低下さ
せることが判つた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明はかかる技術的背景の下、レトルト温度
におけるスコアー部の変形を防止して、落缶強度
を向上させ、さらに、易開缶性を向上させること
を目的としたものである。
〔問題点を解決するための手段〕及び〔作用〕 本発明は、金属箔の両面に熱溶融接着可能な樹
脂層を有してなる多層基材に射出成形により樹脂
層を積層して成り、かつ、パネル部に前記多層基
材が露出した開缶のためのスコアー部を設けて成
る上蓋と金属箔の両面に熱溶融可能な樹脂層を有
してなる多層基材に射出成形により樹脂層を積層
して成る下蓋と当該下蓋および前記上蓋を取付け
する胴部とを備えて成る缶様容器において、当該
上蓋の金属箔の厚みを当該下蓋の金属箔の厚みよ
りも厚く構成して成ることを特徴とするレトルト
用の缶様容器に存する。
本発明による作用を簡単に述べると、上蓋の射
出樹脂層を有する多層基材と下蓋の射出樹脂層を
有する多層基材において、レトルト処理のの高温
時(100〜150℃)には、これら射出樹脂層と、金
属箔両面の熱溶融接着可能の樹脂層と金属箔は共
に熱せられて剛性が低下する。
かかる剛性の低下は多層基材中の樹脂層には殆
どない。即ち、高温時の剛性低下に主体的に抵抗
するのは当該多層基材中の金属箔である。
上蓋の多層基材中の金属箔のうちスコアー部分
は伸びの影響をとくにうけ易い。
本発明の構成をとることによりこのような影響
をうけ易い上蓋と、スコアーのない下蓋との間の
強度バランスがとれ、上蓋がとくに破れ易いとい
うおそれはなくなつた。
〔実施例〕
次に、本発明を、図面に示す実施例に基づいて
説明する。
第1A図は本発明に使用される上蓋の多層基材
の構成断面の一例を示し、また、第1B図は本発
明に使用される下蓋の多層基材の構成断面の一例
を示し、上蓋の多層基材4Aは、第1A図に示す
ように、金属箔(約20μm厚)19Aの一面に熱
溶融接着可能な樹脂層(約23μm厚)20Aを有
し、またその他方の一面に熱溶融接着可能な樹脂
層(約23μm厚)21Aを有してなり、一方、下
蓋の多層基材4Bは、第1B図に示すように、金
属箔(約10μm厚)19Bの一面に熱溶融接着可
能な樹脂層(約28μm厚)20Bを有し、また、
その他方の一面に熱溶融接着可能な樹脂層(約
28μm厚)21Bを有してなる。
これら第1A図および第1B図に示すように、
全体が同一厚みとすると、上蓋の金属箔19Aの
方が、下蓋の金属箔19Bの厚みよりも厚くなつ
ている。
第2A図は、本発明者らの先の提案になる、下
蓋(底蓋)の一例平面図を示し、底蓋17はその
周辺のフラツプ部2とその内側のパネル部3より
なり、第2B図は第2A図−線断面図で、同
図に示すように、多層基材4Bの片面に、射出樹
脂層(1mm厚)5Bが積層されている。当該多層
基材4Bは、第1B図で例示したような構成より
なり、熱溶融接着可能な樹脂層20B上に、射出
成形により、溶融した当該射出樹脂が積層され
て、当該射出樹脂層5Bを有する下蓋17を形成
している。フラツプ部2は缶様容器の胴部に取付
できるような構成となつており、熱溶融可能な樹
脂層21Bを、熱溶融させて、後述の第9図に示
すように、当該胴部16に取付することができ
る。この取付けは例えば高周波溶着により行うこ
とができる。
第3図は本発明者らの先の提案になる、把手部
取付前の上蓋本体の一例平面図を示し、また、第
4図は第3図−線断面図を示す。
当該上蓋本体1は、下蓋17と同様に、その周
端のフラツプ部2とその内側のパネル部3とから
成る。
上蓋本体1は、下蓋17と同様に、多層基材4
A上に、射出樹脂層(1mm厚)5Aが積層されて
成るが、パネル部3には、当該射出樹脂層5Aが
積層されていず、従つて、多層基材4Aが露出し
ているスコアー部(切欠部)6が設けられてい
る。スコアー部6は、第3図に示すように、その
全体が曲線状に形成されていることが好ましい。
第3図では、楕円形状に形成されている例を示し
てある。
後述のように、蓋の開缶(開口)は、この帯状
のスコアー部6の外周端縁7に沿つて行われる。
このスコアー部6の内側であつて、第3図図示
左側に、把手部を取付けするための半円状の台座
部8を設け、さらに、この台座部8から延在した
〓状の延在部9を設ける。
延在部9と台座部8で囲包された〓状内部は前
記スコアー部6と同様に多層基材4の露出した部
分10とする。
この〓状部分10については上記実施例では多
層基材4Aの露出した部分としているが、射出樹
脂層5Aを積層していてもよい。
台座部8上にはボス11を立設する。
この第3図に示す実施例ではボス11を2つ立
設している例を示してあるが、ボス11は一つで
あつてもよい。
第5図は第3図に示す上蓋本体1に把手部12
を取付けしている上蓋13の一例平面図を示す。
また、、第6図は第5図−線断面図を示す。
把手部12のボス11への取付けは、例えば、
把手部12の先端部にボス11を合せた数の例え
ば円形の穴をあけておき、当該穴よりボス11の
ヘツド部を突き出させ、当該突出したヘツド部を
超音波溶着により溶融させ、当該穴に充填するこ
とにより行うことができる。
把手部12は樹脂製であり、上記のように上蓋
本体1に後着により取付けする。
第7図は第3図と同様の上蓋本体1に、第5図
とは異なる把手部14を取付けして成る蓋の平面
図を示し、当該把手部14には円形の穴140が
穿設されており、ストローをこの穴140から多
層基材4に差し込みすると、ストローによつても
缶内容物を摂取できるようにしたものである。第
8図は第7図−線断面図を示し、第9図は第
7図に示す上蓋15を缶様容器を構成する胴部1
6にそのフラツプ部2により取付けし、さらに当
該胴部16の下部に前記底蓋17を取付けし、缶
様容器を構成して成る一例斜視図を示す。
また、第10図は開口後の上蓋の平面図、第1
1図は第10図−線断面図を示す。すなわ
ち、当該上蓋の開口例を第6図を以つて説明する
に、第6図矢標に示すように、把手部12の他端
部を持ち上げすると、当該把手部12の先端部が
多層基材4Aにくい込み、把手部12を継続して
引張るとスコアー部6の外周端縁7に沿つて、上
蓋の開口が行われるようになつている。
本発明の缶様容器上蓋にあつては、スコアー部
6により、上蓋パネル部3において、開口される
部分とそれ以外の部分とに分離したり、該スコア
ー部6を適宜幅の楕円形状などの曲線形状に構成
したり、当該スコアー部6をできるだけ上蓋フラ
ツプ部2近傍に設置したり、把手部9,14を超
音波溶着によりボス11に強固に取付けたりして
いるので、開口性に優れた缶様容器上蓋を提供す
ることができる。そして、第1A図および第1B
図に示すように、上蓋の多層基材4Aの金属箔1
9Aの厚みを、下蓋の多層基材4Bの金属箔19
Bの厚みよりも厚くしているので、レトルト、ホ
ツトパツクなど高温時の減圧変動に対し主として
下蓋(底蓋)17が変形を受持ち、上蓋13,1
5のスコアー部6に対しかかる応力が減少され、
当該スコアー部6の変形が防止され、開缶性や落
缶性に重要な役割を果す当該スコアー部6の変形
が防止される結果、缶様容器における開缶性や落
缶強度が向上する。
上記において、上蓋の金属箔19Aの厚みは、
9μm以上が好ましく、特に9〜60μmが好まし
い。
下蓋の金属箔19Bの厚みは、5〜20μmであ
ることが好ましい。
当該金属箔19A,19Bは、酸素、水等の透
過を防止するいわゆるガスバリヤー性を付与する
目的で使用される。特に、Al箔であることが好
ましい。
本発明においては多層基材4A,4Bの厚味特
に金属箔9A,9B例えばアルミ箔の厚味を選択
することにより完全に焼却することができる。近
年空缶処理の問題が提起されているが、アルミ箔
の厚味や多層基材の樹脂材料20A,20B,2
1A,21B等を検討することにより完全焼却が
可能となり缶処理の問題に対処できる。又燃焼カ
ロリーも5000〜6000Kcal/Kgに低下させ缶処理
の問題を解決することもできる。
本発明に使用される多層基材4A,4Bは上記
ガスバリヤー性基材(金属箔)19A,19Bの
両面に樹脂層(以下第1の金属箔という)、即ち
熱溶融可能な樹脂層20A,20B,21A,2
1Bが形成されたものである。
第1の樹脂層20A,20B,21A,21B
中、その外層20A,20Bは射出樹脂層5A,
5Bと熱溶着し、密着性の高い蓋を形成し、他方
の第1の樹脂層(内層)21A,21Bは容器の
胴部と熱溶着し、それぞれ上蓋、下蓋を胴部に冠
着する。
上記第1の樹脂層20A,20B,21A,2
1Bを構成する樹脂としては、熱により溶融する
樹脂、代表的には熱可塑性合成樹脂が使用され
る。これら第1の樹脂層を金属箔19A,19B
に形成(積層)する場合、接着剤あるいはフイル
ム状のホツトメルト接着剤等の接着樹脂層を介し
て又は介さずに積層することができる。
本発明に係る缶様容器上蓋は例えば次のように
して得ることができる。下蓋もこれに準拠して得
ることができる。
これを第12図〜第14図を参照しつつ説明す
る。第12図に示すように、多層基材4Aをガイ
ド部材(ストリツパープレート)22内に挿入す
る。これは、ロボツトの移動シリンダー23に多
層基材4Aを吸着しつつ行えばよい。第13図に
示すようにストリツパープレート22内に多層基
材4Aを固定して位置ずれを防止しつつ、第14
図に示すように、型締めを行う。この型締めによ
り、平板状(二次元形状)の多層基材4Aは第1
4図に示すようにその端部が金型(コア型、受
型)24内で折曲げされ、樹脂流入路25および
ゲート26を有する金型(キヤビテイ型、射出
型)27の当該ゲート26より溶融樹脂がコア型
24とキヤビテイ型27で形成されるキヤビテイ
(型内空間)28内に射出され、多層基材4A表
面(片面)に上記溶融樹脂よりなる第二の樹脂層
5Aが積層され、さらに、この樹脂層5Aよりな
る台座部8上にボス11が立設され、さらに延在
部9を有する上蓋本体1が得られる。
このように、多層基材4Aに、樹脂5Aを射出
することにより、フラツプ部2とパネル部3とを
有し、当該射出樹脂層5Aよりなり、一体成型さ
れた台座部8と該台座部8上に立設されたボス1
1と該台座部8から延在した延在部9を有し、さ
らに、射出成形の際に同時に形成することのでき
る切欠部6を有する上蓋本体1を得ることができ
る。
把手部12は、射出成形と別工程で同様の樹脂
から製造し、これをボス11に、超音波溶着によ
り取り付けるとよい。
本発明の缶様容器蓋の上蓋本体1は上記のよう
に得ることができるが、本発明ではかかる射出成
形蓋におけるその後の研究により次のようにする
とさらに良いことが判つた。これを第15図〜第
16図により説明する。
第15図に示すような円盤状の多層基材4A
を、それぞれ縦方向溝29および30がほられた
雄金型31(上面に鍔状平板面があるが図示は省
略されている)雌金型32の間にセツトし、雌金
型32の中空部内に雄金型31を挿入し、各層基
材の余りの部分を縦方向にリンクル33として吸
収することにより実質的に多層基材4を延伸する
ことなくフランジ部34と胴壁部35と底部36
とを有するコンテナ様のプリフオームされた多層
基材37とする。
このプリフオームされた多層基材37を、射出
成形金型38内にセツトし、射出樹脂5を射出す
る。
射出時、当該多層基材37が射出成形の樹脂圧
により当該金型38に押し付けられ、当該リンク
ル33が平滑化される。
これにより、第12〜14図で示すフラツトイ
ンサート成形方法の場合に生ずる、多層基材4に
生ずる不規則な大きな皺を防止し、第9図に示す
ように、当該缶様容器蓋15の第2の樹脂層より
成るフランジ部2を缶様容器の胴部16へ高周波
誘導加熱により溶着する場合、シーミング不良が
生じたりすることを防止することができ、また、
局部的な加熱による多層基材4Aのガスバリヤー
性基材19の切断を防止でき、さらに、実質的に
延伸することなくプリフオームするので、薄肉の
Al箔が使用でき、得られた成形品における当該
Al箔も均一な厚味となるなどの利点を奏するこ
とができる。
本発明に使用される上記射出樹脂5A,5Bに
は各種のものが使用できるが、合成樹脂例えばレ
トルト殺菌時の高温に対し、秀れた耐熱性を有す
るポリプロピレン、エチレンポリプロピレン共重
合体等のポリオレフイン系合成樹脂が例示され
る。射出樹脂に無機質充填剤を混合してもよい。
無機質充填剤を混合することにより、次のごとき
利点がある。
缶様容器の寸法安定性が向上し、収縮率が低
下し有利となる。
耐熱性が向上し、熱変形温度が上昇し、レト
ルト上有利となる。
燃焼カロリーが低下し、燃焼炉などをいため
ず、公害防止上有利となる。
剛性をもたせることができ、商品の流通上有
利となる。
熱伝導が良好となり、レトルト上有利とな
る。
コストを低減できる。
無機質充填剤としては、一般に合成樹脂および
ゴムの分野において広く使われているものであれ
ばよい。これらの無機質充填剤としては、食品衛
生性が良く、酸素および水と反応しない無機化合
物であり、混合時および成形時において分解しな
いものが好んで用いられる。該無機質充填剤の例
としては、金属の酸化物、その水和物(水酸化
物)、硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩のごとき化合物、
これらの複塩ならびにこれらの混合物に大別され
る。該無機質充填剤の代表例としては、酸化アル
ミニウム(アルミナ)、その水和物、水酸化カル
シウム、酸化マグネシウム(マグネシア)、水酸
化マグネシウム、酸化亜鉛(亜鉛華)、鉛丹およ
び鉛白のごとき鉛の酸化物、炭酸マグネシウム、
炭酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、ホワ
イトカーボン、アスベスト、マイカ、タルク、ガ
ラス繊維、ガラス粉末、ガラスビーズ、クレー、
ケイソウ土、シリカ、ワラストナイト、酸化鉄、
酸化アンチモン、酸化チタン(チタニア)、リト
ボン、軽石粉、硫酸アルミニウム(石膏など)、
ケイサンジルコニウム、酸化ジルコニウム、炭酸
バリウム、ドロマイト、二硫化モリブデンおよび
砂鉄があげられる。これらの無機質充填剤のう
ち、粉末状のものはその径が20ミクロン以下(好
適には10ミクロン以下)のものが好ましい。また
繊維状のものでは、径が1〜500ミクロン(好適
には1〜300ミクロン)であり、長さが0.1〜6mm
(好適には0.1〜5mm)のものが望ましい。さら
に、平板状のものは径が30ミクロン以下(好適に
は10ミクロン以下)のものが好ましい。これら無
機質充填剤のうち、特に平板状(フレーク状)の
ものおよび粉末状のものが好適である。
その他射出樹脂に顔料など各種添加剤を添加し
てもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、缶様容器において、下蓋の多
層基材中の金属箔の厚みよりも上蓋の金属箔の厚
みを厚くすることにより、上蓋のスコアー部に対
する影響を少なくすることができ、スコアー部が
変形することによる不時の開缶性の低下および落
缶強度の低下を防止し、しかも従来の易開缶性や
落缶強度を有する缶様容器を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1A図は本発明の実施例を示す上蓋の多層基
材の構成断面図、第1B図は本発明の実施例を示
す下蓋の多層基材の構成断面図、第2A図は本発
明の実施例を示す下蓋の平面図、第2B図は第2
A図−線断面図、第3図は本発明の実施例を
示す上蓋本体の平面図、第4図は第3図−線
断面図、第5図は本発明の実施例を示す上蓋の平
面図、第6図は第5図−線断面図、第7図は
本発明の他の実施例を示す上蓋の平面図、第8図
は第7図−線断面図、第9図は本発明の実施
例を示す缶様容器の斜視図、第10図は本発明の
実施例を示す上蓋開口後の平面図、第11図は第
10図−線断面図、第12図〜第14図はそ
れぞれ蓋成形工程の説明断面図、第15図は蓋成
形工程の説明図、第16図は蓋成形工程の説明断
面図である。 1……蓋本体、3……パネル部、4A,4B…
…多層基材、5A,5B……射出樹脂層、6……
スコアー部、13……上蓋、15……上蓋、16
……胴部、17……下蓋、19A,19B……金
属箔、20A,20B……熱溶融可能な樹脂層、
21A,21B……熱溶融可能な樹脂層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 金属箔の両面に熱接着可能な合成樹脂層を有
    してなる多層基材に射出成形により合成樹脂層を
    積層して成り、かつ、パネル部に前記多層基材が
    露出した開缶のためのスコアー部を設けて成る上
    蓋と金属箔の両面に熱溶融可能な樹脂層を有して
    なる多層基材に射出成形により樹脂層を積層して
    成る下蓋と当該下蓋および前記上蓋を取付けする
    胴部とを備えて成る缶様容器において、当該上蓋
    の金属箔の厚みを当該下蓋の金属箔の厚みよりも
    厚く構成して成ることを特徴とするレトルト用の
    缶様容器。
JP18748086A 1986-08-09 1986-08-09 缶様容器 Granted JPS6344442A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18748086A JPS6344442A (ja) 1986-08-09 1986-08-09 缶様容器
CA000543995A CA1284624C (en) 1986-08-09 1987-08-07 Cover for a can-shaped container
EP87111554A EP0256477B1 (en) 1986-08-09 1987-08-10 Cover for a can-shaped container
US07/083,471 US4828135A (en) 1986-08-09 1987-08-10 Cover for a can-shaped container
DE8787111554T DE3780377T2 (de) 1986-08-09 1987-08-10 Verschluss fuer dosen.

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JP18748086A JPS6344442A (ja) 1986-08-09 1986-08-09 缶様容器

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