JPS63248650A - 缶様容器蓋 - Google Patents

缶様容器蓋

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JPS63248650A
JPS63248650A JP7369487A JP7369487A JPS63248650A JP S63248650 A JPS63248650 A JP S63248650A JP 7369487 A JP7369487 A JP 7369487A JP 7369487 A JP7369487 A JP 7369487A JP S63248650 A JPS63248650 A JP S63248650A
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乙彦 宮内
川上 佳彦
今井 光男
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Showa Denko KK
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  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は缶様容器蓋に関し、特に、各種飲料缶や缶詰容
器等の缶容器やこれに類したものの缶切り等の補助道具
なくして開封(開缶)できる缶様容器の蓋に関し、特に
、落下時の破缶強度特性が向上し、開封特性も良い缶様
容器蓋に関する。
〔従来の技術〕
上記のごとき缶様容器類については、従来合成樹脂を主
体とした缶様容器類が提案されている(特開昭52−3
9489号公報)。
本発明者らは、先に、かかる合成樹脂を主体とした缶様
容器を構成する蓋について次のごときものを提案した。
これは、例えば両面に熱溶融可能な樹脂層を有するAl
箔を、フラットな状態のままあるいは当該Al箔を実質
的に延伸することなく予じめプリフォームして、射出成
形機金型内にあらかじめセットしておき、これに樹脂を
射出して、射出同時(一体)成形により、缶様容器蓋を
構成したものである。
これによれば、AIl箔上の熱溶融可能な樹脂層に、射
出による溶融樹脂が積層されるので密着強度が高く、レ
トルト処理など熱履歴により成形品が剥離を起すような
ことがなく、作られた成形品の落下強度も高いなどの利
点を有し、また、同時(一体)成形によるなどにより、
工程数が軽減され、コストも安くできるなどの利点を有
する。
両面に熱溶融可能な樹脂層を有するAl箔に、別工程で
、樹脂シートを射出成形などにより作り、これらを接着
剤を用いて貼着させて同様の蓋を作ることはできるが、
このような接着剤を用いる後接着の方法では工程数が増
え、コストアップになるし、接着剤の食品衛生性が問題
となるし、レトルト処理などの際の熱履歴により、容易
に剥離するなどの各種難点がある。
第16図に従来の上蓋1の平面図を示し、第17図に第
16図の■−■断面図を示す。
上記射出同時成形上蓋1においては、その周辺のフラッ
プ部2を、同様の熱溶融可能な樹脂層表面を有する缶様
容器胴部に、前記AA箔表面の射出樹脂層が積層される
反対側の熱溶融可能な樹脂層により、例えばヒートシー
ルして取付けするようになっている。又、さらに当該蓋
のフラップ2部内側の蓋パネル部3には、射出樹脂層が
積層されていない、すなわち両面に熱溶融可能な樹脂層
を有するAl箔が(多層基材4A)fEi出した、帯状
の、かつ開缶開始点近傍を頂点として鋭角に構成された
部分をもつスコア一部6内側の、射出樹脂層5Aよりな
る台座部8に、把手部12の一端部を例えばボス11を
介して固着し、該把手部12の他端部を上方に持上げす
ることにより、反対側の鋭角に構成された部分より多層
基材4Aを突き刺し、さらにスコア一部6に沿って引張
ることにより、当該スコア一部6の多層基材4Aを切断
し、もって当該射出同時成形上蓋1を開缶(開口)する
ように構成している。
なお、当該容器の底には上蓋1の開封部分のない同様の
構成よりなる射出同時成形下蓋が同様に取付けられる。
しかるに、本発明者らは、かかる缶様容器において、次
のような問題があることを知った。
すなわち、当該缶様容器の胴部内にはスープなどの食料
品や清涼飲料などがレトルト殺菌などを経て、充填収納
され、商品の物流過程に乗せられる。また、ホットパッ
クにより、内容物がいまだ熱いうちに充填収納される。
さらには、冬季にはコーヒーなどがスタンドなどで比較
的高い温度で熱せられて供される。
缶様容器の上蓋は上記のように、薄いAI箔の両面に樹
脂層を有してなる多層基材4Aに射出樹脂層5Aを積層
してなり、前記のように、上蓋1では多層基材4Aの露
出した切欠部(スコア一部6)が設けられており、例え
ば落缶時においてスコア一部6の開缶開始点である鋭角
に構成された部分にピンホール破缶が発生しやすい他、
上記のような高温時に当該上蓋のスコア一部6が変形し
たり損傷(特に鋭角に構成された開缶開始点の損傷)し
易く、その変形が落缶強度を低下させ、さらに、開口に
重要な役割を果すスコア一部6の変形、伸び等により、
開口時のスコア一部6の切断端縁は金属層である例えば
A1層が先に切断し、樹脂が伸びつつ切断することでフ
ィルム状に残ったり、最悪の場合には開口しなかったり
して大幅に開缶性を低下させ、商品価値をダウンさせる
ものであった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上述の如く合成樹脂を主体とし、缶切りなどの
補助道具なくして開缶できる合成樹脂製蓋において、落
缶強度が高く、かつ、開封性に優れた缶様容器蓋であっ
て、易開封性を備えている他、従来かかる合成樹脂製蓋
をもつ容器の上方にあたって大きな障害となっている法
的基準(厚生省告示第20号)に定められた製品落下強
度にも合格することのできる缶様容器蓋を提供すること
を目的とする。
本発明の他の目的及び新規な特徴は本明細書全体の記述
及び添付図面からも明らかになるであろう。
〔問題点を解決するための手段〕及び〔作用〕本発明の
かかる目的は、気体及び液体の不透過性の金属箔の両面
に熱溶融可能な樹脂層が形成さ゛れた多層基材の表面に
、切欠部を介して分離した開封部及び当該開封部以外の
部分より成る他の樹脂層を積層させ該開封部上面に把手
部を取り付けて成る缶様容器蓋において、前記切欠部の
全体形状を非鋭利な形状とすると共に、前記金属箔の破
断強度を前記多層基材を構成した樹脂層の破断強度より
大きくしたことを特徴とする缶様容器蓋により達成する
ことができる。
すなわち、開缶のメカニズムを詳細に研究した結果、従
来、一般的に開口性が良いと考えられていた開缶開始点
近傍を頂点として鋭角で尖突状に構成された切欠部(ス
コア一部)を有する開口部よりも、鋭角的な切欠部を持
たない切欠部、例えば、切欠部全体が円形や楕円形等の
如く連続した曲線形状(非鋭利形状)のものの方が極め
て容易に開缶が出来、又、開缶の切断部位における多層
基材の伸び等によるフィルム状の引残しの少ないことを
見出した。
これは、伸びやすい樹脂層を含む上記の如き多層基材を
、従来のような鋭角的な突起(尖突部)で突刺す場合、
その尖突部に破壊力(応力)が一点に集中して部分的破
壊は小さな力ですむものの、この低応力下で金属箔が切
断しても樹脂層に伸びが発生し易い状態となり、該樹脂
層のフィルム状の引残しが生じ易いのに対し、本発明の
如く、鋭利な突起部を持たない開口部形状の場合は、把
手部を持ち上げテコ作用により開口開始部分に剪断応力
が生じるように力をかけたとき、本発明の開口開始部分
によれば、従来のように点ではなく線状に分布した応力
が生じ、従来よりもより大きな応力を開口開始部分に蓄
積でき、金属箔が切断するのとほぼ同時に樹脂層をも切
断することがで、かつ開口開始初期に大きく切断するこ
とができる。
すなわち、応力の蓄積によって切断開始時の破壊力が大
きくなるので、樹脂層に伸びる余裕を与えることなく多
層基材を迅速に切断できることによる。
さらに、本発明のように金属箔の破断強度が多層基材を
構成する樹脂層の破断強度より大きく構成されているこ
とにより、開缶が円滑に行えるような大きな応力(エネ
ルギー)を開缶の始まる直前まで安定した状態で蓄積で
きるので、例えばピンホールの如き不測の破缶を生じる
外力に対して強く、かつ開缶時は実質的に金属箔の切断
性能に基づくように開口されて行く、すなわち開口時に
おける多層基材の切断過程において、表面的に現われる
切断性能は、金属箔のそれに極めて近似させることがで
き、金属箔に積層された樹脂の伸びを極力抑えた状態で
スムースな開口性能を得ることができる。なお、上記で
云う大きな応力とは、開缶時にふいて支障を来たすほど
大きなものではなく、開缶特性全体から見た場合、把手
部のテコ作用によれば実用上はとんど問題にならない程
度の大きさである。
従って、本発明の蓋を用いた容器は、落伍時の衝撃など
により、従来のような突起部によるピンホール破缶等が
発生せず、落缶強度が大幅に向上され、合わせて開缶性
にも優れていると云う相反する2つの特性を備えるもの
である。
〔実施例〕
次に図面に例示する本発明の一実施例について詳細に説
明する。
第1図は本発明に使用される上蓋の多層基材の構成断面
の一例を示し、上蓋の多層基材4Aは第1図に示すよう
に、金属箔19Aの一面に熱溶融接着可能な樹脂層2O
Aを有し、またその他方の一面に熱溶融接着可能な樹脂
層21Aを有してなる。
第2図は、把手線取付前の上蓋本体の一例平面図を示し
、また、第3図は第2図I−I線断面図を示す。
当該上蓋本体1は、その周端部のフラップ部2とその内
側のパネル部3とから成る。
上蓋本体1は、多層基材4A上に、射出樹脂層5Aが積
層されて成るが、パネル部3には、当該射出樹脂層5A
が積層されていす、従って、多層基材4Aが露出してい
るスコア一部(切欠部)6が設けられている。スコア一
部6は、第2図に示すように、その全体が曲線状に形成
されている。
第2図では、楕円形状に形成されている例を示しである
後述のように、蓋の開缶(開口)は、この帯状のスコア
一部6の外周端縁7に沿って行われる。
このスコア一部6の内側であって、第2図図示左側に、
把手部を取付けするための半円状の台座部8を設け、さ
らに、この台座部8から延在したり状の延在部9を設け
る。
延在部9と台座部8で囲包されたD状内部は前記スコア
一部6と同様に多層基材4の露出した部分10とする。
このD状部分10については上記実施例では多層基材4
Aの露出した部分としているが、射出樹脂層5Aを積層
していてもよい。
台座部8上にはボス11を立設する。この第2図に示す
実施例ではボス11を2つ立設している例を示しである
が、ボス11は一つであってもよい。
第4図は第2図に示す上蓋本体1に把手部12を取付け
している上蓋13の一例平面図を示す。また、第5図は
第4図■−■線断面図を示す。
把手部12のボス11への取付けは、例えば、把手部1
2の先端部にボス11に合せた数の例えば円形の穴をあ
けてふき、当該穴よりボス11のヘッド部を突き出させ
、当該突出したヘッド部を超音波溶着により溶融させ、
溶融した樹脂を当該穴に充填することにより行うことが
できる。
把手部12は樹脂製であり、上記のように上蓋本体1に
後着により取付けする。
第6図は第2図と同様の上蓋本体1に、第4図とは異な
る把手部14を取付けして成る蓋の平面図を示し、当該
把手部14には円形の穴140が穿設されており、スト
ロ−をこの穴140から多層基材4に差し込みすると、
ストロ−によっても缶内容物を摂取できるようにしたも
のである。第7図は第6図■−■線断面図を示し、第8
図は第6図に示す上蓋15を缶様容器を構成する胴部1
6にそのフラップ部2により取付けし、さらに当該胴部
16の下部に前記底蓋17を取付けし、缶様容器を構成
して成る一例斜視図を示す。
また、第9図は開口後の上蓋の平面図、第10図は第9
図rV−IV線断面図を示す。すなわち、当該上蓋の開
口例を第5図を以って説明するに、第5図矢標に示すよ
うに、把手部12の他端部を持ち上げすると、当該把手
部12の先端部と共に台座部8が多層基材4Aにくい込
み、把手部12を継続して引張るとスコア一部6の外周
端縁7に沿って、多層基材4Aが切断され上蓋の開口が
行われるようになっている。
本発明の缶様容器上蓋にあっては、スコア一部6により
、上蓋パネル部3において、開口される部分とそれ以外
の部分とに分離したり、該スコア一部6を適宜幅の楕円
形状などの曲線形状に構成したり、当該スコア一部6を
できるだけ上蓋フラップ部2近傍に設置したり、把手部
12 (14)を超音波溶着によりボス11に強固に取
付けたり、さらに上述の如く金属箔19Aの破断強度を
樹脂層20A、21Aの破断強度より強くしているので
、開口性に優れた缶様容器上蓋を提供することができる
上記において、上蓋の金属箔19Aが例えばアルミニウ
ムである場合の厚みは、9μm以上が好ましく、特に9
〜60μmが好ましい。又このアルミニウムの破断強度
よりも樹脂層2OA、21Aの破断強度を小さくするた
めには、樹脂層2OA、21Aが例えばポリプロピレン
を主体として構成されている場合、片面の厚さが100
μm以下に構成されることが好ましい。
当該金属箔19Aは、酸素、水等の透過を防止するいわ
ゆるガスバリヤ−性を付与する目的で使用される。特に
、AI箔であることが好ましい。
上記では、A1箔とポリプロピレンとの厚みの一例を示
したが、本発明は当然これに限られるものではなく、他
の金属箔と樹脂とからなる多層基材4Aの場合には、そ
の厚さ関係は各素材の機械的強度に基づいて適宜設定す
ることができる。
本発明においては多層基材4Aの厚味、特に金属箔19
A1例えばアルミ箔の厚味を選択することにより完全に
焼却することができる。近年空缶処理の問題が提起され
ているが、アルミ箔の厚味や多層基材の樹脂材料2OA
、21A等を検討することにより完全焼却が可能となり
缶処理の問題に対処できる。又燃焼カロリーも5000
〜6000Kcal/kgに低下させ缶処理の問題を解
決することもできる。
本発明に使用される多層基材4Aは上記ガスバリヤ−性
基材(金属箔)19Aの両面に樹脂層(以下第1の樹脂
層という)、即ち熱溶融可能な樹脂層2OA、21Aが
形成されたものである。
第1の樹脂層2OA、21A中、その外層2OAは射出
樹脂層5Aと熱融着し、密着性の高い蓋を形成し、他方
の第1の樹脂層(内層)21Aは容器の胴部と熱融着し
、胴部に冠着する。
上記第1の樹脂層20A121Aを構成する樹脂として
は、熱により溶融する樹脂、代表的には熱可塑性合成樹
脂が使用される。これら第1の樹脂層を金属箔19Aに
形成(積層)する場合、接着剤あるいはフィルム状のホ
ットメルト接着剤等の接着樹脂層を介して又は介さずに
積層することができる。
本発明に係る缶様容器上蓋は例えば次のようにして得る
ことができる。
これを第11図〜第13図を参照しつつ説明する。
第11図に示すように、多層基材4Aをガイド部材(ス
トリッパープレート)22内に挿入する。これは、ロボ
ットの移動シリンダー23に多層基材4Aを吸着しつつ
行えばよい。第12図に示すようにストリッパープレー
ト22内に多層基材4Aを固定して位置ずれを防止しつ
つ、第14図に示すように、型締めを行う。この型締め
により、平板状(二次元形状)の多層基材4Aは第13
図に示すようにその端部が金型(コア型、受型)24内
で折曲げられ、樹脂流入路25およびゲート26を有す
る金型(キャビティ型、射出型)27の当該ゲート26
より溶融樹脂がコア型24とキャビティ型27で形成さ
れるキャビティ (型内空間)28内に射出され、多層
基材4A表面(片面)に上記溶融樹脂よりなる第二の樹
脂層5Aが積層され、さらに、この樹脂層5Aよりなる
台座部8上にボス11が立設され、さらに延在部9を有
する上蓋本体1が得られる。
このように、多層基材4Aに、樹脂5Aを射出すること
により、フラップ部2とパネル部3とを有し、当該射出
樹脂層5Aよりなり、−鉢底型された台座部8と該台座
部8上に立設されたボス11と該台座部8から延在した
延在部9を有し、さらに、射出成形の際に同時に形成す
ることのできる切欠部6を有する上蓋本体1を得ること
ができる。
把手部12は、上記射出成形と別工程で同様の樹脂から
製造し、これをボス11に、超音波溶着により取り付け
るとよい。
本発明の缶様容器蓋の上蓋本体1は上記のように得るこ
とができるが、本発明ではかかる射出成形蓋におけるそ
の後の研究により次のようにするとさらに良いことが判
った。これを第14図及び第15図により説明する。
第14図に示すような円盤状の多層基材4Aを、それぞ
れ縦方向溝29および30がほられた雄金型31(上面
に鍔状平面板があるが図示は省略されている)雌金型3
2の間にセットし、雌金型32の中空部内に雄金型31
を挿入し、多層基材の余り部分を縦方向にリンクル33
として吸収することにより実質的に多層基材4Aを延伸
することなくフランジ部34と胴壁部35と底部36と
を有するコンテナ様のプリフォームされた多層基材37
とする。
このプリフォームされた多層基材37を、射出底彫金型
38内にセットし、射出樹脂5 (射出樹脂層5Aを形
成する樹脂)を射出する。 射出時、当該多層基材37
が射出成形の樹脂圧により当該金型38に押し付けられ
、当該リンクル33が平滑化される。
これにより、第11〜13図で示すフラットインサート
成形方法の場合に生ずる、多層基材4Aに生ずる不規則
な大きな皺を防止し、第8図に示すように、当該缶様容
器蓋15の第2の樹脂層より成るフラップ部2を缶様容
器の胴部16へ高周波誘導加熱により溶着する場合、シ
ーミング不良が生じたりすることを防止することができ
、また、局部的な加熱による多層基材4Aのガスバリヤ
−性基材19の切断を防止でき、さらに、実質的に延伸
することなくプリフォームするので、薄肉のAl箔が使
用でき、得られた成形品における当該Al箔も均一な厚
味となるなどの利点を奏することができる。
本発明に使用される上記射出樹脂5Aには各種のものが
使用できるが、合成樹脂例えばレトルト殺菌時の高温に
対し、秀れた耐熱性を有するポリプロピレン、エチレン
ポリプロピレン共重合体等のポリオレフィン系合成樹脂
が例示される。射出樹脂に無機質充填剤を混合してもよ
い。無機質充填剤を混合することにより、次のごとき利
点がある。
■ 缶様容器の寸法安定性が向上し、収縮率が低下し有
利となる。
■ 耐熱性が向上し、熱変形温度が上昇し、レトルト上
有利となる。
■ 燃焼カロリーが低下し、燃焼炉などをいためず、公
害防止上有利となる。
■ 剛性をもたせることができ、商品の流通上有利とな
る。
■ 熱伝導が良好となり、レトルト上有利となる。
■ コストを低減できる。
無機質充填剤としては、一般に合成樹脂およびゴムの分
野において広く使われているものであればよい。これら
の無機質充填剤としては、食品衛生性が良く、酸素およ
び水と反応しない無機化合物であり、混合時および成形
時において分解しないものが好んで用いられる。該無機
質充填剤の例としては、金属の酸化物、その水和物(水
酸化物)、硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩のごとき化合物、
これらの複塩ならびにこれらの混合物に大別される。
該無機質充填剤の代表例としては、酸化アルミニウム(
アルミナ)、その水和物、水酸化カルシウム、酸化マグ
ネシウム(マグネシア)、水酸化マグネシウム、酸化亜
鉛(亜鉛華)、鉛丹および鉛白のごとき鉛の酸化物、炭
酸マグネシウム、炭酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシ
ウム、ホワイトカーボン、アスベスト、マイカ、タルク
、ガラス繊維、ガラス粉末、ガラスピーズ、クレー、ケ
イソウ土、シリカ、ワラストナイト、酸化鉄、酸化アン
チモン、酸化チタン(チタニア)、リトポン、軽石粒、
硫酸アルミニウム(石膏など)、ケイサンジルコニウム
、酸化ジルコニウム、炭酸バリウム、ドロマイト、二硫
化モリブデンおよび砂鉄があげられる。これらの無機質
充填剤のうち、粉末状のものはその径が20ミクロン以
下(好適には10ミクロン以下)のものが好ましい。ま
た繊維状のものでは、径が1〜500 ミクロン(好適
には1〜300ミクロン)であり、長さがO,’ 1〜
6 m+n(好適には0.1〜5部)のものが望ましい
。さらに、平板状のものは径が30ミクロン以下(好適
には10ミクロン以下)のものが好ましい。これらの無
機充填剤のうち、特に平板状(フレーク状)のものおよ
び粉末状のものが好適である。
その他射出樹脂に顔料など各種添加剤を添加してもよい
〔発明の効果〕
(1)本発明によれば、落下強度が高く、開封性に優れ
ている他、レトルト特性や食品衛生性に優れ、成形性が
良く、完全焼却可能で、低コストの、優れた緒特性を有
する缶様容器蓋を得ることに成功した。
(2)本発明によれば、切欠部全体を連続した非鋭利な
形状(尖突部のない形状)とし、かつ金属箔の破断強度
が多層基材を構成する樹脂層の破断強度より大きくなさ
れていることにより、−層落缶強度が向上したばかりで
なく、開封時における多層基材の切断性能を実効的に金
属箔の性能にすることができたので、開封特性(開缶特
性)も極めて良好な合成樹脂製缶様容器蓋を得ることが
できた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す上蓋の多層基材の構成断
面図、第2図は本発明の実施例を示す上蓋本体の平面図
、第3図は第2図I−I線断面図、第4図は本発明の実
施例を示す上蓋の平面図、第5図は第4図■−■線断面
図、第6図は本発明の他の実施例を示す上蓋の平面図、
第7図は第6図■−■線断面図、第8図は本発明の実施
例を示す缶様容器の斜視図、第9図は本発明の実施例を
示す上蓋開口後の平面図、第10図は第9図■−■線断
面図、第11図〜第13図はそれぞれ葺成形工程の説明
断面図、第14図は葺成形工程の説明図、第15図は葺
成形工程の説明断面図、第16図は従来の缶様容器蓋の
平面図、第17図は第16図の■−■線断面図である。 図中符号; 1・・・上蓋本体、     2・・・フラップ部、3
・・・パネル部、     4A・・・多層基材、5A
・・・射出樹脂層、 6・・・スコア一部(切欠部)、 7・・・外周端縁、    訃・・台座部、9・・・延
在部、     10・・・露出した部分、11・・・
ボス、      12.14・・・把手部、13.1
5・・・上蓋、    16・・・胴部、17・・・下
蓋、      19A・・・金属箔、2OA、21A
・・・熱溶融可能な樹脂層。 第  4  図 第  5  図 第  6  図 第  7  図 第  8  図 第  9  図 第  10   図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 気体及び液体の不透過性の金属箔の両面に熱溶融可能な
    樹脂層が形成された多層基材の表面に、切欠部を介して
    分離した開封部及び当該開封部以外の部分より成る他の
    樹脂層を積層させ該開封部上面に把手部を取り付けて成
    る缶様容器蓋において、前記切欠部の全体形状を非鋭利
    な形状とすると共に、前記金属箔の破断強度を前記多層
    基材を構成した樹脂層の破断強度より大きくしたことを
    特徴とする缶様容器蓋。
JP7369487A 1987-03-27 1987-03-27 缶様容器蓋 Granted JPS63248650A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7369487A JPS63248650A (ja) 1987-03-27 1987-03-27 缶様容器蓋

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7369487A JPS63248650A (ja) 1987-03-27 1987-03-27 缶様容器蓋

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JPS63248650A true JPS63248650A (ja) 1988-10-14
JPH0360736B2 JPH0360736B2 (ja) 1991-09-17

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ID=13525583

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JPS5721524U (ja) * 1980-07-09 1982-02-04
JPS6023154A (ja) * 1983-07-11 1985-02-05 昭和電工株式会社 易開封性容器蓋

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JPH0360736B2 (ja) 1991-09-17

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