JPH0349302B2 - - Google Patents

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JPH0349302B2
JPH0349302B2 JP63244419A JP24441988A JPH0349302B2 JP H0349302 B2 JPH0349302 B2 JP H0349302B2 JP 63244419 A JP63244419 A JP 63244419A JP 24441988 A JP24441988 A JP 24441988A JP H0349302 B2 JPH0349302 B2 JP H0349302B2
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JP
Japan
Prior art keywords
dabs
sorbitol
polypropylene resin
present
resin composition
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP63244419A
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English (en)
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JPH01118556A (ja
Inventor
Shigeo Kuno
Katsumasa Oota
Yoji Tamano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野) 本発明は改良された透明性のポリプロピレン系
樹脂組成物に関し、特に透明代剤の水または熱水
への溶出および逃失が防止された、食品容器包装
材および医療用器具などに有用なポリプロピレン
系樹脂組成物に関する。 (従来の技術) ポリプロピレン系樹脂の透明性を向上させる方
法として、特開昭53−117044号、特開昭56−
30449号、特開昭58−225143号等が提案されてい
る。これらの特許は、ポリプロピレン又はその共
重合体に1・3,2・4−ジ(アルキルベンジリ
デン)ソルビトール(以下、単にDABSと略記す
る)を配合し、加熱成形する方法である。一方、
ポリプロピレン系樹脂の触媒残渣中の塩素捕捉剤
として、又該樹脂の流動性をよくしたり、金型か
らの離型性を改善するため、並びに他の添加剤及
び顔料等の分散剤として、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜
鉛などの高級脂肪酸の金属塩が添加される。 (発明が解決しようとする問題点) ポリプロピレン系樹脂に上記した透明化剤の
DABSを滑剤あるいは安定剤の高級脂肪酸の金属
塩を併用した場合、得られる該ポリプロピレン系
樹脂の組成物は水、熱水、あるいは蒸気に対して
DABSが溶出または逃失し易いため、特に食品容
器包装材や医療用器具などの分野において安全衛
生上の問題を生じるばかりでなくさらに透明性の
長期持続性を損う欠点もある。 (問題を解決するための手段および効果) 本発明者等は、DABSを用いたポリプロピレン
系樹脂組成物の上述したような問題及び欠点を解
決するために鋭意検討した結果、ポリプロピレン
系樹脂とDABSの混合物に特定化合物を混合する
ことを見い出し、本発明を提案するに至つた。 即ち、本発明は(イ)ポリプロピレン系樹脂、(ロ)
1・3,2・4−ジ(エチルベンジリデン)ソル
ビトール又は1・3,2・4−ジ(プロピルベン
ジリデン)ソルビトールと(ハ)乳酸の第族金属塩
よりなるポリプロピレン系樹脂組成物である。 本発明の樹脂組成物は、従来公知の高級脂肪酸
の金属塩を配合しないで乳酸の第族金属塩を配
合するだけで、従来のDABS配合品からのDABS
の溶出又は逃失を完全に防止することが出来る。
又、これらの該組成物は従来公知の高級脂肪酸金
属塩配合品の成形性、流動性、離型性及び熱安定
性等を損うものではない。 本発明に用いるポリプロピレン系樹脂は、プロ
ピレンの単独重合体(ホモポリマー)、或いは、
プロピレン含量が70重量%以上であるポリプロピ
レンとエチレン、ブテン、ペンテン、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル等の一種又は複数のものよりなる
共重合体、及びこれらのポリマーのブレンド物で
ある。 本発明に用いられる1・3,2・4−ジ(アル
キルベンジリデン)ソルビトールは、ソルビトー
ルとエチル−又はプロピルベンズアルデヒドとの
縮合物で1・3,2・4−ジ(エチルベンジリデ
ン)ソルビトール、又は1・3,2・4−ジ(プ
ロピルベンジリデン)ソルビトールである。 本発明に用いる乳酸の第族金属塩としては、
乳酸カルシウムが一般的であるが、その他例えば
乳酸バリウム、乳酸亜鉛等の乳酸の第族金属塩
が使用出来る。 上記樹脂組成物の配合割合は、用途により適宜
選定すればよいが、特に、ポリプロピレン系樹脂
100重量部に対して、DABS0.01〜1重量部、乳
酸の金属塩0.01〜1重量部の割合で配合したもの
は、本発明の効果が極めて顕著に発揮されるため
好ましい。 また、本発明樹脂組成物は、必要に応じて酸化
防止剤、帯電防止剤、滑剤、分散剤、顔料、螢光
剤、殺菌剤、光安定剤、紫外線吸収剤、金属不活
性化剤、及び光劣化促進剤の添加剤を本発明の効
果を著しく減少させない範囲で配合することも出
来る。 本発明の樹脂組成物は常法により混練、成形す
ることにより所望の成形品を得ることができる。 (実施例) 以下実施例に基づき具体的に説明するが、本発
明は以下の実施例に特に限定されるものではな
い。 尚、以下の実施例及び比較例において使用した
測定法を次に示した。 (1) 曇り度:ASTMD1003−61に準拠。(射出成
形板3mmtを測定) (2) 溶出試験:厚生省告示の医療用器具試験法に
準拠。(但し、ペレツト溶出試験は、121℃−
1hr処理、射出成形板100℃−24hr処理) (3) 溶出量分析:IR分析法 試料(20〜50mg/粒のペレツト)40gをガラ
ス容器に入れ、蒸留水200mlを加え、蒸気釜に
て121℃−1hr処理。その溶出液50mlにあらかじ
め調製された微粉CaCO3(平均粉径1μ以下)10
mgとKBr200mgのブレンド物から10mgを取り、
KBr錠剤法でIR分析し、1020cm-1logIo/I/870
cm-1logIo/Iの強度比を算出し、あらかじめ作
成している検量線より透明化剤のDABS溶出量
(ppm)を求める。 備考 1020cm-1:DABSの特性吸収帯 870cm-1:CaCO3.特性吸収帯 (4) 成形性試験:80Z射出成形機の一般的成形条
件(250℃)で連続100シヨツト以上、テストピ
ース(3mmt)を成形し、主として金型からの
離型性を比較評価。 (5) 熱安定性試験:JISK7212に準拠。 0.5mmtシートの150℃オーブンでの1/3面積劣化
時間。 実施例 1〜4 ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し、第1
表に示すDABSと乳酸の第族金属塩を第1表に
記載するように配合し、ヘンシエルミキサーで十
分混合した。 得られた混合物を40m/mφ押出機を用いて、
樹脂温度260℃でペレツト化し、テストピースを
射出成形した。 次に得られたペレツトを用いて前述の溶出試験
を実施し、溶出量分析を行つた。又、これらペレ
ツトを0.5mmtシートに溶融プレス成形し、熱安定
性試験を行つた。 得られた射出テストピースについては、水中に
没した状態で、100℃−24hr処理前後の曇り度を
測定した。 結果を一括して第1表に示した。 これらの結果はいずれも次に示す比較例に比べ
DABSの溶出量及び曇り度上昇が著しく少なく、
且つ良好な成形品及び熱安定性であつた。
【表】 比較例 1〜8 実施例1〜4における乳酸の第族金属塩の代
りに高級脂肪酸の第族金属塩を配合した場合、
並びに配合しなかつた他は実施例1〜4と全く同
様に行つた。その結果を一括して第2表に示し
た。 DABSと高級脂肪酸の第族金属塩の配合試料
はDABSの溶出量が多く、曇り度の上昇も大き
く、実施例1〜4に比較し劣るものであつた。一
方、配合しないものはDABSの溶出量が多く、か
つ成形性及び熱安定性が配合したものに比し不良
であつた。 備考 使用添加剤及びポリマーDABS:(公知の
方法による)アルキル置換ベンズアルデヒドと
ソルビトールの反応物精製品 乳酸カルシウム:局法健栄製薬 乳酸バリウム:和光純薬工業 乳酸亜鉛:和光純薬工業 ステアリン酸カルシウム及びステアリン酸亜
鉛:日本油脂製 ポリプロピレン:いずれもトリス(2,4−
ジ−t−ブチルフエニル)ホスフアイト0.07重
量部及びトリス(3,5−ジ−t−ブチル4・
ヒドロキシフエニル)イソシアヌレート0.03重
量部を配合。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ)ポリプロピレン系樹脂、(ロ)1・3,2・4
    −ジ(エチルベンジリデン)ソルビトール又は
    1・3,2・4−ジ(プロピルベンジリデン)ソ
    ルビトール及び(ハ)乳酸の第族金属塩よりなるポ
    リプロピレン系樹脂組成物。 2 ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、
    1・3,2・4−ジ(エチルベンジリデン)ソル
    ビトール又は1・3,2・4−ジ(プロピルベン
    ジリデン)ソルビトール0.01〜1重量部と乳酸の
    第族金属塩を配合した特許請求の範囲第1項記
    載の樹脂組成物。
JP24441988A 1988-09-30 1988-09-30 ポリプロピレン系樹脂組成物 Granted JPH01118556A (ja)

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JPS58104933A (ja) * 1981-12-18 1983-06-22 New Japan Chem Co Ltd ポリオレフイン系樹脂組成物
JPS59213747A (ja) * 1983-05-19 1984-12-03 Tokuyama Soda Co Ltd ポリプロピレン系樹脂組成物

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