JPH07102123A - ポリオレフィン樹脂組成物 - Google Patents
ポリオレフィン樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH07102123A JPH07102123A JP24783993A JP24783993A JPH07102123A JP H07102123 A JPH07102123 A JP H07102123A JP 24783993 A JP24783993 A JP 24783993A JP 24783993 A JP24783993 A JP 24783993A JP H07102123 A JPH07102123 A JP H07102123A
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- JP
- Japan
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- sorbitol
- polyolefin resin
- resin composition
- ethylbenzylidene
- odor
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ポリオレフィン樹脂100重量部、1・3,
2・4−ジ−ベンジリデンソルビトール0.01〜1.
0重量部及び1・3,2・4−ジ(エチルベンジリデ
ン)ソルビトール0.01〜1.0重量部を含むことを
特徴とするポリオレフィン樹脂組成物。 【効果】 ポリオレフィン樹脂の透明性及び臭気が大巾
に改善される。
2・4−ジ−ベンジリデンソルビトール0.01〜1.
0重量部及び1・3,2・4−ジ(エチルベンジリデ
ン)ソルビトール0.01〜1.0重量部を含むことを
特徴とするポリオレフィン樹脂組成物。 【効果】 ポリオレフィン樹脂の透明性及び臭気が大巾
に改善される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明性に優れ、且つ臭
気の少ないポリオレフィン樹脂組成物に関する。
気の少ないポリオレフィン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン樹脂は機械的性質、耐熱
性、耐薬品性が良好でかつ衛生性に優れているので食品
容器、例えば食品パッケージ、冷菓容器、トレー、イン
スタント食品容器、マーガリン容器等、また医療器具、
例えば注射器シリンジ、スピッツ管、輸液容器、シリン
ダー等に広く利用されている。
性、耐薬品性が良好でかつ衛生性に優れているので食品
容器、例えば食品パッケージ、冷菓容器、トレー、イン
スタント食品容器、マーガリン容器等、また医療器具、
例えば注射器シリンジ、スピッツ管、輸液容器、シリン
ダー等に広く利用されている。
【0003】しかしながら食品容器、医療器具等の用途
に於いては、容器内容物にゴミ、その他異物等が混入し
ていないか確認できる事が重要であり、また、内容物の
正しい色調が容器によって変化される事は好ましくな
い。この為、これら用途においては透明性の良好なポリ
オレフィン樹脂の使用が望まれている。また、食品容
器、医療器具等の用途に於いては、臭気の無いことが必
要不可欠である。
に於いては、容器内容物にゴミ、その他異物等が混入し
ていないか確認できる事が重要であり、また、内容物の
正しい色調が容器によって変化される事は好ましくな
い。この為、これら用途においては透明性の良好なポリ
オレフィン樹脂の使用が望まれている。また、食品容
器、医療器具等の用途に於いては、臭気の無いことが必
要不可欠である。
【0004】ポリオレフィン樹脂の透明性を向上させる
手法としては、一般にソルビトール誘導体を添加する手
法が広く採用されている。ソルビトール誘導体の中でポ
リオレフィン樹脂の透明性を改良する効果があるものと
しては1・3,2・4−ジ−ベンジリデンソルビトー
ル、1・3,2・4−ジ−(メチルベンジリデン)ソル
ビトール、1・3,2・4−ジ−(エチルベンジリデ
ン)ソルビトールなどがある。
手法としては、一般にソルビトール誘導体を添加する手
法が広く採用されている。ソルビトール誘導体の中でポ
リオレフィン樹脂の透明性を改良する効果があるものと
しては1・3,2・4−ジ−ベンジリデンソルビトー
ル、1・3,2・4−ジ−(メチルベンジリデン)ソル
ビトール、1・3,2・4−ジ−(エチルベンジリデ
ン)ソルビトールなどがある。
【0005】このうち1・3,2・4−ジ−(メチルベ
ンジリデン)ソルビトールおよび、1・3,2・4−ジ
−(エチルベンジリデン)ソルビトールを添加したポリ
オレフィン樹脂組成物は透明性には優れているものの、
臭気の面で満足出来るものでは無い。1・3,2・4−
ジ−(エチルベンジリデン)ソルビトールを添加したポ
リオレフィン樹脂組成物の場合は辛うじて食品容器、医
療器具には使用出来るものの、充分満足出来るものでは
ない。また1・3,2・4−ジ−(メチルベンジリデ
ン)ソルビトールを添加したポリオレフィン樹脂組成物
はその臭気がひどく、到底食品容器、医療器具などの用
途へは使用できるものではない。
ンジリデン)ソルビトールおよび、1・3,2・4−ジ
−(エチルベンジリデン)ソルビトールを添加したポリ
オレフィン樹脂組成物は透明性には優れているものの、
臭気の面で満足出来るものでは無い。1・3,2・4−
ジ−(エチルベンジリデン)ソルビトールを添加したポ
リオレフィン樹脂組成物の場合は辛うじて食品容器、医
療器具には使用出来るものの、充分満足出来るものでは
ない。また1・3,2・4−ジ−(メチルベンジリデ
ン)ソルビトールを添加したポリオレフィン樹脂組成物
はその臭気がひどく、到底食品容器、医療器具などの用
途へは使用できるものではない。
【0006】一方、ソルビトール誘導体の中でも1・
3,2・4−ジ−ベンジリデンソルビトールを添加した
ポリオレフィン樹脂組成物は比較的臭気が弱いが、透明
性が良好とはいえない。従って透明性、臭気の両方を同
時に満たすポリオレフィン樹脂組成物は得られていない
のが現状である。
3,2・4−ジ−ベンジリデンソルビトールを添加した
ポリオレフィン樹脂組成物は比較的臭気が弱いが、透明
性が良好とはいえない。従って透明性、臭気の両方を同
時に満たすポリオレフィン樹脂組成物は得られていない
のが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、透明
性、臭気の問題の両方を同時に満たすポリオレフィン樹
脂組成物を提供することにある。
性、臭気の問題の両方を同時に満たすポリオレフィン樹
脂組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らはソルビトー
ル誘導体を添加したポリオレフィン樹脂組成物の上述し
た欠点を解決するために鋭意検討した結果、ポリオレフ
ィン樹脂に1・3,2・4−ジベンジリデンソルビトー
ルと1・3,2・4−ジ−(エチルベンジリデン)ソル
ビトールを併用したポリオレフィン樹脂組成物が有効で
あることを見い出し本発明を完成するに至った。
ル誘導体を添加したポリオレフィン樹脂組成物の上述し
た欠点を解決するために鋭意検討した結果、ポリオレフ
ィン樹脂に1・3,2・4−ジベンジリデンソルビトー
ルと1・3,2・4−ジ−(エチルベンジリデン)ソル
ビトールを併用したポリオレフィン樹脂組成物が有効で
あることを見い出し本発明を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明はポリオレフィン樹脂100
重量部、1・3,2・4−ジ−ベンジリデンソルビトー
ル0.01〜1.0重量部及び1・3,2・4−ジ(エ
チルベンジリデン)ソルビトール0.01〜1.0重量
部を含むことを特徴とするポリオレフィン樹脂組成物で
あり、特に1・3,2・4−ジ(エチルベンジリデン)
ソルビトール含有量が1・3,2・4−ジベンジリデン
ソルビトールの含有量の1〜100重量%であるポリオ
レフィン樹脂組成物である。
重量部、1・3,2・4−ジ−ベンジリデンソルビトー
ル0.01〜1.0重量部及び1・3,2・4−ジ(エ
チルベンジリデン)ソルビトール0.01〜1.0重量
部を含むことを特徴とするポリオレフィン樹脂組成物で
あり、特に1・3,2・4−ジ(エチルベンジリデン)
ソルビトール含有量が1・3,2・4−ジベンジリデン
ソルビトールの含有量の1〜100重量%であるポリオ
レフィン樹脂組成物である。
【0010】前述した様にポリオレフィン樹脂の透明性
を改良するためにソルビトール誘導体を添加することは
公知であったが、充分な透明性と、低い臭気の両方を同
時に満足するポリオレフィン樹脂組成物は得られていな
かった。従って、1・3,2・4−ジ−ベンジリデンソ
ルビトールと1・3,2・4−ジ(エチルベンジリデ
ン)ソルビトールを併用することによりポリオレフィン
樹脂の透明性が改良され、同時に臭気の面でも満足のい
く樹脂組成物が得られることは驚くべき発見である。
を改良するためにソルビトール誘導体を添加することは
公知であったが、充分な透明性と、低い臭気の両方を同
時に満足するポリオレフィン樹脂組成物は得られていな
かった。従って、1・3,2・4−ジ−ベンジリデンソ
ルビトールと1・3,2・4−ジ(エチルベンジリデ
ン)ソルビトールを併用することによりポリオレフィン
樹脂の透明性が改良され、同時に臭気の面でも満足のい
く樹脂組成物が得られることは驚くべき発見である。
【0011】本発明で用いるポリオレフィン樹脂はポリ
プロピレンホモポリマー、プロピレン−エチレンコポリ
マー、プロピレン−α−オレフィンコポリマー等のいず
れでもよく、又、これらの混合物でも構わない。
プロピレンホモポリマー、プロピレン−エチレンコポリ
マー、プロピレン−α−オレフィンコポリマー等のいず
れでもよく、又、これらの混合物でも構わない。
【0012】本発明で用いる1・3,2・4−ジ−ベン
ジリデンソルビトールの添加量は、ポリオレフィン樹脂
100重量部に対し0.01〜1.0重量部、好ましく
は0.02〜0.5重量部である。0.01重量部未満
の添加では成形品の透明性の向上に殆ど効果がなく、そ
の効果を補うだけの量の、1・3,2・4−ジ(エチル
ベンジリデン)ソルビトールを併用すると成形品の臭気
の面で満足のいくものが得られず、また1.0重量部を
越えて添加してもその効果が添加量に比例して増大する
ものではないばかりか、成形時の金型への浮出しが激し
くなり、トラブルの原因となる。
ジリデンソルビトールの添加量は、ポリオレフィン樹脂
100重量部に対し0.01〜1.0重量部、好ましく
は0.02〜0.5重量部である。0.01重量部未満
の添加では成形品の透明性の向上に殆ど効果がなく、そ
の効果を補うだけの量の、1・3,2・4−ジ(エチル
ベンジリデン)ソルビトールを併用すると成形品の臭気
の面で満足のいくものが得られず、また1.0重量部を
越えて添加してもその効果が添加量に比例して増大する
ものではないばかりか、成形時の金型への浮出しが激し
くなり、トラブルの原因となる。
【0013】本発明で用いる1・3,2・4−ジ−(エ
チルベンジリデン)ソルビトールの添加量は、ポリオレ
フィン樹脂100重量部に対し0.01〜1.0重量部
である。0.01重量部未満では、いかに1・3,2・
4−ジ−(エチルベンジリデン)ソルビトールの透明化
剤としての性能が良好であっても成形品の透明性の向上
には充分でなく、また1.0重量部を越えて添加しても
その効果が添加量に比例して増大するものではないばか
りか、成形品の臭気を強くしてしまい、食品容器、医療
器具として不適当となる。
チルベンジリデン)ソルビトールの添加量は、ポリオレ
フィン樹脂100重量部に対し0.01〜1.0重量部
である。0.01重量部未満では、いかに1・3,2・
4−ジ−(エチルベンジリデン)ソルビトールの透明化
剤としての性能が良好であっても成形品の透明性の向上
には充分でなく、また1.0重量部を越えて添加しても
その効果が添加量に比例して増大するものではないばか
りか、成形品の臭気を強くしてしまい、食品容器、医療
器具として不適当となる。
【0014】本発明のポリオレフィン樹脂組成物におい
ては、1・3,2・4−ジ−ベンジリデンソルビトール
及び1・3,2・4−ジ(エチルベンジリデン)ソルビ
トールをそれぞれ上記の量で用いることが出来るが、成
形品の一層良好な透明性と低臭気性を達成するためには
1・3,2・4−ジ−(エチルベンジリデン)ソルビト
ールの含有量が1・3,2・4−ジベンジリデンソルビ
トールの含有量の1〜100重量%であることが好まし
い。
ては、1・3,2・4−ジ−ベンジリデンソルビトール
及び1・3,2・4−ジ(エチルベンジリデン)ソルビ
トールをそれぞれ上記の量で用いることが出来るが、成
形品の一層良好な透明性と低臭気性を達成するためには
1・3,2・4−ジ−(エチルベンジリデン)ソルビト
ールの含有量が1・3,2・4−ジベンジリデンソルビ
トールの含有量の1〜100重量%であることが好まし
い。
【0015】本発明の樹脂組成物には必要に応じて他の
添加剤、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、分散
剤、中和剤等を添加することができる。
添加剤、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、分散
剤、中和剤等を添加することができる。
【0016】本発明で用いうる酸化防止剤としては、ト
リス(2,4−ジ−ブチルフェニル)フォスファイト、
2,6−ジ−t−ブチル−p−メチルフェノール、n−
オクタデシル−3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t
−ブチルフェニル)プロピオネート、テトラキス[メチ
レン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]メタン、ペンタエリスト−
ル−テトラキス(β−ラウリル−チオプロピオネー
ト)、ジラウリルチオプロピオネート等がある。
リス(2,4−ジ−ブチルフェニル)フォスファイト、
2,6−ジ−t−ブチル−p−メチルフェノール、n−
オクタデシル−3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t
−ブチルフェニル)プロピオネート、テトラキス[メチ
レン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]メタン、ペンタエリスト−
ル−テトラキス(β−ラウリル−チオプロピオネー
ト)、ジラウリルチオプロピオネート等がある。
【0017】紫外線吸収剤としては、2−ヒドロキシ−
4−n−オクトキシ−ベンゾフェノン、2−(2−ヒド
ロキシ−3,5−ジ−t−ブチル−フェニル)−5−ク
ロロベンゼントリアゾール、ジメチルサクシネート・2
−(ヒドロキシ−2,2,6,6,−テトラメチル−1
−ピペリジル)エタノール縮合物等がその代表的なもの
である。
4−n−オクトキシ−ベンゾフェノン、2−(2−ヒド
ロキシ−3,5−ジ−t−ブチル−フェニル)−5−ク
ロロベンゼントリアゾール、ジメチルサクシネート・2
−(ヒドロキシ−2,2,6,6,−テトラメチル−1
−ピペリジル)エタノール縮合物等がその代表的なもの
である。
【0018】又、本発明の樹脂組成物の成形性を改良す
る目的で、過酸化物を添加してメルトフローインデック
スを制御することもできる。過酸化物としては、2,5
−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キサン、ジ−t−ブチルパーフタレ−ト、過酸化ベンゾ
イル等が代表的なものである。
る目的で、過酸化物を添加してメルトフローインデック
スを制御することもできる。過酸化物としては、2,5
−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キサン、ジ−t−ブチルパーフタレ−ト、過酸化ベンゾ
イル等が代表的なものである。
【0019】本発明のポリオレフィン樹脂組成物の製造
方法としてはポリオレフィン樹脂、1・3,2・4−ジ
−ベンジリデンソルビトール及び1・3,2・4−ジ
(エチルベンジリデン)ソルビトール、さらに所望に応
じてポリプロポレン樹脂に添加する公知の添加剤、例え
ばステアリン酸カルシウム等の中和剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、過酸化物等をヘンシェルミキサーその他の
ブレンダ−等で混合し、均一に分散させ、これを押出機
により溶融ペレット化する方法が用いられる。
方法としてはポリオレフィン樹脂、1・3,2・4−ジ
−ベンジリデンソルビトール及び1・3,2・4−ジ
(エチルベンジリデン)ソルビトール、さらに所望に応
じてポリプロポレン樹脂に添加する公知の添加剤、例え
ばステアリン酸カルシウム等の中和剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、過酸化物等をヘンシェルミキサーその他の
ブレンダ−等で混合し、均一に分散させ、これを押出機
により溶融ペレット化する方法が用いられる。
【0020】
【実施例】以下実施例および比較例により本発明を詳細
に説明する。
に説明する。
【0021】実施例1 プロピレン−エチレンランダムコポリマー(230℃×
2.16kgで測定したメルトフローインデックス:8
g/10min.、エチレン含量:4.0重量%)パウ
ダー100重量部に1・3,2・4−ジ−ベンジリデン
ソルビトール0.2重量部、1・3,2・4−ジ−(エ
チルベンジリデン)ソルビトール0.15重量部、ステ
アリン酸カルシウム0.1重量部、酸化防止剤としてト
リス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト
0.1重量部、及び紫外線吸収剤としてジメチルサクシ
ネート・2−(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テト
ラメチル−1−ピペリジル)エタノール縮合物0.04
重量部を添加し、ヘンシェルミキサーにて混合し、通常
の押出機により押出温度約240℃でペレット化した。
上記ペレットを射出成形機により210℃にて射出成形
して160×80×2mmの平板を得、ヘイズメーター
にて得られた平板のヘイズの測定を行った。又、臭気の
発生の程度は、ペレット30gを200mlのガラス瓶
中に密封し130℃の恒温槽に1時間放置した後、その
有無により判定した。○:臭気無し、△:僅かに臭気あ
り、×:明らかに臭気有りその結果を表1に示す。
2.16kgで測定したメルトフローインデックス:8
g/10min.、エチレン含量:4.0重量%)パウ
ダー100重量部に1・3,2・4−ジ−ベンジリデン
ソルビトール0.2重量部、1・3,2・4−ジ−(エ
チルベンジリデン)ソルビトール0.15重量部、ステ
アリン酸カルシウム0.1重量部、酸化防止剤としてト
リス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト
0.1重量部、及び紫外線吸収剤としてジメチルサクシ
ネート・2−(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テト
ラメチル−1−ピペリジル)エタノール縮合物0.04
重量部を添加し、ヘンシェルミキサーにて混合し、通常
の押出機により押出温度約240℃でペレット化した。
上記ペレットを射出成形機により210℃にて射出成形
して160×80×2mmの平板を得、ヘイズメーター
にて得られた平板のヘイズの測定を行った。又、臭気の
発生の程度は、ペレット30gを200mlのガラス瓶
中に密封し130℃の恒温槽に1時間放置した後、その
有無により判定した。○:臭気無し、△:僅かに臭気あ
り、×:明らかに臭気有りその結果を表1に示す。
【0022】実施例2〜3 実施例1に於ける、1・3,2・4−ジ−ベンジリデン
ソルビトール、及び、1・3,2・4−ジ−(エチルベ
ンジリデン)ソルビトールの添加量を表1に示す様に変
えた他は実施例1と同様にペレット化、射出成形を行い
実施例1と同様にして評価を行った。その結果を実施例
1の結果と併せて表1に示す。
ソルビトール、及び、1・3,2・4−ジ−(エチルベ
ンジリデン)ソルビトールの添加量を表1に示す様に変
えた他は実施例1と同様にペレット化、射出成形を行い
実施例1と同様にして評価を行った。その結果を実施例
1の結果と併せて表1に示す。
【0023】比較例1〜3 実施例1に於ける、1・3,2・4−ジ−ベンジリデン
ソルビトール、及び、1・3,2・4−ジ−(エチルベ
ンジリデン)ソルビトールの添加量を表1に示す様に変
えた他は実施例1と同様にペレット化、射出成形を行い
実施例1と同様にして評価を行った。その結果を実施例
1の結果と併せて表1に示す。実施例1〜3に比較して
透明性或は臭気の点で劣っている事が分かる。
ソルビトール、及び、1・3,2・4−ジ−(エチルベ
ンジリデン)ソルビトールの添加量を表1に示す様に変
えた他は実施例1と同様にペレット化、射出成形を行い
実施例1と同様にして評価を行った。その結果を実施例
1の結果と併せて表1に示す。実施例1〜3に比較して
透明性或は臭気の点で劣っている事が分かる。
【0024】比較例4 実施例1に於ける、1・3,2・4−ジ−(エチルベン
ジリデン)ソルビトールの代わりに1・3,2・4−ジ
−(メチルベンジリデン)ソルビトール0.15重量部
に変えた他は実施例1と同様にペレット化、射出成形を
行い実施例1と同様にして評価を行った。ヘイズは15
%と良好であったが、臭気が激しく食品容器用、医療器
具用に使用できるものでは無かった。
ジリデン)ソルビトールの代わりに1・3,2・4−ジ
−(メチルベンジリデン)ソルビトール0.15重量部
に変えた他は実施例1と同様にペレット化、射出成形を
行い実施例1と同様にして評価を行った。ヘイズは15
%と良好であったが、臭気が激しく食品容器用、医療器
具用に使用できるものでは無かった。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン樹脂組成物はポ
リオレフィン樹脂に1・3,2・4−ジ−ベンジリデン
ソルビトール、及び、1・3,2・4−ジ−(エチルベ
ンジリデン)ソルビトールの二種のベンジリデンソルビ
トールを組み合わせ、添加することにより、実施例及び
比較例からも明らかなように透明性及び臭気が単独使用
の時に比べ大巾に改善できる。
リオレフィン樹脂に1・3,2・4−ジ−ベンジリデン
ソルビトール、及び、1・3,2・4−ジ−(エチルベ
ンジリデン)ソルビトールの二種のベンジリデンソルビ
トールを組み合わせ、添加することにより、実施例及び
比較例からも明らかなように透明性及び臭気が単独使用
の時に比べ大巾に改善できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂100重量部、1・
3,2・4−ジ−ベンジリデンソルビトール0.01〜
1.0重量部及び1・3,2・4−ジ(エチルベンジリ
デン)ソルビトール0.01〜1.0重量部を含むこと
を特徴とするポリオレフィン樹脂組成物。 - 【請求項2】 1・3,2・4−ジ(エチルベンジリデ
ン)ソルビトール含有量が1・3,2・4−ジベンジリ
デンソルビトールの含有量の1〜100重量%である請
求項1記載のポリオレフィン樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24783993A JPH07102123A (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | ポリオレフィン樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24783993A JPH07102123A (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | ポリオレフィン樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07102123A true JPH07102123A (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=17169448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24783993A Pending JPH07102123A (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | ポリオレフィン樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07102123A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110283340A (zh) * | 2019-03-18 | 2019-09-27 | 台州新联和环保科技股份有限公司 | 可抗户外褪色色粉及其制备方法 |
-
1993
- 1993-10-04 JP JP24783993A patent/JPH07102123A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110283340A (zh) * | 2019-03-18 | 2019-09-27 | 台州新联和环保科技股份有限公司 | 可抗户外褪色色粉及其制备方法 |
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