JPH0348256B2 - - Google Patents

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JPH0348256B2
JPH0348256B2 JP59186127A JP18612784A JPH0348256B2 JP H0348256 B2 JPH0348256 B2 JP H0348256B2 JP 59186127 A JP59186127 A JP 59186127A JP 18612784 A JP18612784 A JP 18612784A JP H0348256 B2 JPH0348256 B2 JP H0348256B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
alloy
conductors
tensile strength
copper
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP59186127A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6164836A (ja
Inventor
Sajiro Shimizu
Takatoki Fukuda
Toshitake Ootaki
Tatsuo Imamura
Masanori Kato
Kanji Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mining Co Ltd
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Mining Co Ltd, Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd filed Critical Nippon Mining Co Ltd
Priority to JP18612784A priority Critical patent/JPS6164836A/ja
Publication of JPS6164836A publication Critical patent/JPS6164836A/ja
Publication of JPH0348256B2 publication Critical patent/JPH0348256B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は、電気、電子部品用銅合金に関し、よ
り詳しくは、電子機器内配線用電線の導体や産業
ロボツト用ケーブルの導体に適した繰返し屈曲強
度に優れる電気、電子部品用銅合金に関する。 <従来技術> 一般に、電子機器内配線用電線の導体、例えば
プリント基板間やプリント基板と電子機器部品間
の接続用導体は、電子機器製造工程中に繰返し曲
げや引張りを受ける。しかるに、電子機器は近年
益々小型化(軽薄短小化)の傾向にあり、これに
伴つて上記電子機器内配線用電線の導体も細径化
の傾向にある。 該導体は細径化されるにつれて、電子機器製造
工程中に加わる繰り返し曲げや熱に対する強度が
相対的に低下し、該導体の端子圧着接続箇所やろ
う付け時などに加熱を受けた箇所などが機械的弱
点部で断線を生じ易くなり、信頼性に乏しくな
る。 また、産業ロボツト等などにおいても、教示位
置まで繰り返し動作するため、これに使用される
ロボツト用ケーブルの導体は、繰返し曲げや引張
りを常に受けることになり断線を生じ易い条件に
置かれることになる。更に、高温雰囲気下で使用
される産業ロボツト用ケーブルの導体では、外部
からの加熱を受けて繰返し曲げ強度や引張強度が
一層低下する。 上記したように、電子機器内配線用電線の導体
や産業ロボツト用ケーブルの導体においては主と
して次に掲げる特性を具備していることが要求さ
れる。 (a) 繰返し屈曲強度に優れていること (b) 引張強度に優れていること (c) 良好な導電性を有していること (d) 耐熱性に優れていること 従来、上記特性を満たすものとして例えば、
Cu−Fe−(P、B)合金が提唱されている。この
合金は銅マトリツクス中にFe−P、Fe−Bある
いはFe−P−Bの金属間化合物を微細結晶とし
て析出分散させることにより、導電性を維持しつ
つ引張強度、耐熱性の向上を計つたものである。
しかしながら、近年の電子機器内配線用電線の導
体などには上述のごとく細径化の傾向に伴い導電
性を損わずに上記合金以上に優れた繰返し屈曲強
度、引張強度および耐熱性を有する導電性材料が
求められており、このため、従来の合金ではこの
ような要求に対しては未だ性能不足である。 <目的> 本発明は従来の係る課題を解決し、良好なる導
電性を維持しつつ、繰返し屈曲強度、引張強度、
耐熱性に優れた電気、電子部品用銅合金を提供す
ることを目的とする。 <構成> 本発明者らは、鋭意検討を行なつた結果、Fe、
P、Sbを特定量含有した銅合金では、銅マトリ
ツクス中にFe−Pの金属間化合物が微細結晶と
して析出分散し、かつこの金属間化合物とSbと
が共存することになり、この銅合金が上記目的に
適合することを見出だした。すなわち、本発明の
銅合金はFe、P及びSiを含有し、その含有量が Fe:0.02〜1重量% P:Fe含有量に対して15〜80重量% Sb:0.01〜0.5重量% とされ、残部が銅から成ることを特徴とするもの
である。 本発明の銅合金において、Fe含有量を0.02〜1
重量%としたのは、0.02重量%未満では繰返し屈
曲強度、引張強度、耐熱性を改善する効果が少な
く、他方1重量%を越えると導電性の低下が大き
くなるためである。P含有量は、存在するFe含
有量に対して15〜80重量%添加することがFeの
添加により向上した前記の諸特性を更に高め、ま
たFeの添加により生じる導電性の低下を抑制す
るのに効果的であり、Fe含有量に対して上記下
限量未満ではPの添加による効果が発揮されず、
逆に上記上限量を越えてのPの添加は導電性をか
えつて損う。Sb含有量を0.01〜0.5重量%とした
のは0.01重量%未満では前記繰返し屈曲強度、引
張強度、耐熱性を改善する効果が少なく、逆に
0.5重量%を越えると導電性の低下が大きくなる
ためである。 <効果> 本発明の銅合金は、良好な導電性を有するとと
もに、繰返し屈曲強度、引張強度、耐熱性等の性
能に優れているので、例えばVTRなどの電子機
器内配線用電線や産業ロボツト用ケーブルの導体
に好ましく使用される。その他、半導体等の電子
機器部品の端子リード線の素線、リードフレー
ム、コネクタ、スイツチング素子等の電気、電
子、通信機器の部品にも好適に使用できる。 なお、上記産業ロボツト用ケーブルや電子機器
内配線用電線の導体が集合撚り線(例えば直径
0.18〜0.06mmの素線を一まとめとし、一様かつ緊
密な撚り合わせた線)である場合には、一層好ま
しく使用される。 <実施態様> 以下、本発明の特徴とするところを一層明らか
にするため、実施例、比較例および従来例を示
す。 各供試材の調整はつぎのようにして行なつた。
まず高周波溶解炉で木炭被覆の下で銅を溶解した
後、Fe、PおよびSbをれぞれ添加し、均一な溶
湯を得た。この溶湯をカーボン製鋳型に鋳込んで
130mm径×700mm長さのイゴツトを作成した。鋳造
時の合金の酸化を防止するため、Arガスを出湯
口および湯受けに吹き付けながら作業を行なつ
た。鋳造インゴツトを切断し、表面仕上げの後、
約900℃の温度で熱間押出し、水冷して直径11mm
の荒引線を得た。この荒引線をさらに直径0.13mm
まで冷間伸線した。こうして得た直径0.13mmの銅
合金線を1時間焼純した後、繰返し屈曲強度、引
張強度および導電率を測定した。 これらの結果はおよび焼鈍条件は表に示すとう
りである。同表には比較例として本発明の組成範
囲外のCu−Fe−P−Sb合金、従来例としてCu−
Fe−P合金ならびに純銅についての測定結果を
併せて記載している。
【表】 表に示す各実施例の高温での焼純後の結果か
ら、本発明の銅合金は繰返し強度、引張強度、耐
熱性に優れ、しかも高導電性を維持していること
が明らかである。 これに対し、第1表の比較例1の銅合金は、
Fe、P、Sbが含有されているもののFe、P、Sb
の含有量がともに本発明の絶対的な設定含有量
(Fe:0.02〜1重量% P:0.003〜0.8重量
Sb:0.01〜0.5重量%)を下回つており、繰返し
屈曲強度、引張強度の両特性がともにかなり低い
値となつている。これに対し、比較例2、3、4
の合金は、Fe、P、Sbを含有し、しかもその含
有量は本発明の絶対的な設定含有量の範囲内にあ
るが、P/Fe重量%が本発明における設定値
(P/Fe:15〜80重量%)の範囲から逸脱してい
る(比較例2は10重量%、比較例3、4はともに
100重量%)。そして比較例2の合金は繰返し屈曲
強度、引張強度、導電率の全特性が、比較例3の
合金は導電率特性が、比較例4の合金は繰返し屈
曲強度と引張強度の両特性がそれぞれ低い値とな
つている。 また、従来例1のFe、Pを含有しSbを含有し
ない銅合金と従来例2の純銅は、ともに繰返し屈
曲強度と引張強度の両特性がかなり低い値となつ
ている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Fe、P及びSbを含有し、その含有量が Fe:0.02〜1重量% P:Fe含有量に対して15〜80重量% Sb:0.01〜0.5重量% とされ、残部が銅から成ることを特徴とする繰返
    し屈曲強度に優れる電気、電子部品用銅合金。
JP18612784A 1984-09-04 1984-09-04 耐熱高力高導電性銅合金 Granted JPS6164836A (ja)

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JP18612784A JPS6164836A (ja) 1984-09-04 1984-09-04 耐熱高力高導電性銅合金

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JP18612784A JPS6164836A (ja) 1984-09-04 1984-09-04 耐熱高力高導電性銅合金

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Publication Number Publication Date
JPS6164836A JPS6164836A (ja) 1986-04-03
JPH0348256B2 true JPH0348256B2 (ja) 1991-07-23

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ID=16182836

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0547233A (ja) * 1991-08-12 1993-02-26 Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd 耐熱・耐屈曲・耐摩耗性絶縁電線

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50147420A (ja) * 1974-05-20 1975-11-26

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50147420A (ja) * 1974-05-20 1975-11-26

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0547233A (ja) * 1991-08-12 1993-02-26 Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd 耐熱・耐屈曲・耐摩耗性絶縁電線

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6164836A (ja) 1986-04-03

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